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コメント(815)
当コミュニティでは、とてつもなくアホー臭いコメントばっかりが続いてるので、
元外交官の東郷和彦氏（元外務省条約局長など）の文を紹介する。
http://www.google.co.jp/gwt/x?gl=JP&wsc=tf&source=s&u=http://www.nippon.com/ja/column/g00244/&hl=ja-JP&ei=rq6QVbTvNOaDmQXVsb6ACw
（途中省略）
＞私は、韓国人が日本人に抱いている半端でない「恨」にはそれなりの理由があり、日本側はそれをきちんと受け止めるべきだと考え、拙著『歴史認識を問い直す』(角川ワンテーマ21、2013年)に、７つの「恨」として書いてきた。
�� 民族の屈辱感。華夷秩序で自分より低位のものから支配された記憶
�� 裏切り。韓国の独立の保証から始めた日露戦争の勝利の5年後の韓国併合
�� 併合前及び併合初期における弾圧
�� 皇民化。1930年代以降、韓国人をもって日本人としようとしたこと
�� 皇民化が一定程度成功し、日本人として対米戦争を共に戦ってしまったこと
�� 戦後の南北の分断。なぜ韓国が分断され日本は一体性を保ったのか
�� 朝鮮戦争。分断された民族の間での猛烈な殺し合い
（途中省略）
けれども、いまの日韓関係は、この長期的な構図だけでは対応できなくなっている。慰安婦・強制労働・竹島などの政治的懸案は、いずれも何らかの解決を要する問題となってきた。背景に歴史問題があるからといって、被害者である韓国側の意向に従った対応を日本側がとるまで問題が解決しないとなると、これらの問題は歴史認識の範囲を超え、日韓の基本的な国家関係を壊す可能性が出てきている。
（途中省略）
先ず慰安婦問題について。この問題が今後長きにわたって日韓関係を阻害しないためには、今韓国で生きている約50名の慰安婦の人たちと和解に達することが最善の方策だと思う。過去の経緯、「アジア女性基金」の真摯な努力、挺身隊協議会による問題の政治化とイデオロギー的な要求などの問題はある。けれども、この50名の方々の存命中にもう一回和解を実現しなければ、問題はほぼ半永久的に残りかねない。それには、相手の心に達するメッセージと、「アジア女性基金」で民間からの拠出によってまかなった償い金を政府予算で拠出する具体的な行動の二つが必要なのではないか。何よりも、安倍政権としての明示的な発意と行動に、朴大統領以下の韓国側の全面的な協力が必要である。
（以下省略）
「危機の外交」東郷 和彦 著)
amazon社の商品の説明
＞戦後七〇年を迎える日本が瀕する外交の危機､そして危機における外交の在り方とは｡首相談話､靖国､尖閣､慰安婦と徴用工､北方領土の五つの論点から中韓米露関係を考える｡元外交官が｢遺言｣として綴る打開策｡
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図書館で上の本を借りて、最初の数ページを見ると、
当コミュニティで、盛んに投稿しまくっている某人物にドンピシャに当たっていると思える内容があったので紹介します。
上記の５〜６Ｐから
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＞中国との間は、１２年に尖閣問題が「制御不能」に陥って以来、戦後外交で初めて日本は「外交の失敗は戦争になる」と言うところに追い詰められている。
＞にもかかわらず、これに対する国民の危機感はほとんどない。
＞危機感を本当に持つなら、これを減らすための冷静な国益論がもっと出てこなければいけない。
＞しかし巷（ちまた）で見るのは、主な本屋の入り口に平積みになる愛国と嫌中におもねる「右」の出版物であり、「そういう本が売れますから」と言って肩をすくめている出版社の人たちであり、「中国の弱点を突いては溜飲をさげている」無記名言説が支配するネット空間である。
◎◎◎＞「過剰ナショナリズム」に溺れることをもってよしとする日本の現在の言語空間は、危機感の欠如を表す以外の何物でもない。
＞韓国との間は、１１年の慰安婦問題についての韓国憲法裁判所の違憲（韓国政府の行動が違憲）判決以来、韓国の「対日恨」の構造的な爆発が続いている。
＞この韓国側の動きに対し日本の国益を確保するためにいかに対処すべきかは、冷静に考慮すべき重要課題である。
＞だが、韓国の独善を笑い、その愚かさを軽蔑する「嫌韓」論図書がこれまた書店入り口に山積みになり、そのような言説がネットの無記名空間を席巻している、
◎◎◎ ＞最も恐ろしいのは、そういう中韓への嫌悪と反発が国民レベルで拡大していく過程で、日本をとりまく世界の情報環境が日本に不利になっていることについて、国民レベルにはほとんど情報が伝わらないことである。
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