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観ることが出来ない名作映画。コミュの曽根中生監督「スーパーGUNレディ ワニ分署」

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プロ野球を見ながら夕食をしている民家に車が突っ込み
降りた横山エミーが電柱に衝突したパトカーを見つつ立ちすくむ
引きの青と赤のコントラストのショットに引き込まれる。
http://www.dailymotion.com/video/x9n97c_yyyy-yyyygun-yyy-yyyy-yyyyy-yyy-op_shortfilms

タイトルバックに赤い文字が踊り、マンションに戻った横山が
ストップモーションで描かれるあたり「憎いあんちくしょう」の記憶が甦る。
長回しのスポーツクラブ、双眼鏡で隣のビルから様子を伺うショット、
くわえ煙草で読んでいた新聞を閉じて立ち上がる佐藤慶。
廃墟に追いつめられて車ごと大破するあたり、「殺しの烙印」を思わせる。
捕えられた横山を救出する撃ち合いで深見博が撃たれるのを
正面から捉えたショットなど、まさに「東京流れ者」である。

内田裕也の他を圧倒する鮮やかなライフルさばき、
深水龍作が怯んだ一瞬の隙をついた狙撃班の一撃、
ぎりぎりの精神状態の横山エミーが、それでも耐えながら正確に放つショット。
海岸で水着でくつろぐ横山の笑い声で人を食ったように終わるラストが
いかにも曽根中生らしいエンディングである。

どうもネットを見ていると批判的な文章ばかりに出くわすものの
これは間違いなく映画史の記憶を呼び覚まし、職人芸が光る傑作である。
確かに主人公に台詞らしい台詞は一切なく
目を話した隙に被疑者が殺害されるなど疑問に思うシーンも散見されるが
水野尾信正のカメラ、山田真司の編集、トビー門口のガンアクションなど
ところどころで要所を日活のベテラン陣が締めて
昨今の日本映画にはない撮影所上がりの職人芸がそこここに見られる。

84年に製作されてお蔵入りになった作品が今になって公開されるという
前代未聞の偉業を成し遂げた曽根監督の
全ての作品がスクリーンで観られるようになることを切に願います。
http://www.nikkatsu.com/report/201205/001101.html

コメント(1)

日活アウトロー列伝として4月にDVDが発売されるそうです。
http://www.happinet-p.com/jp3/releases/category/moviej

なぜ、今更?と不思議で仕方ないのですが
これをきっかけに再評価につながればいいと思います。

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