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みやざき中央新聞コミュの心を揺るがす今日の言葉〜大局観を上回るもの

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中学、高校と僕たちは歴史を学びました。
一体何の為に学んだのでしょうか。

「昔、こういうことがあったことぐらい知識として知っておかないと恥ずかしいよ」
ということだったのでしょうか?

確かにクイズ番組とかに出たとき、歴史の問題に答えられなかったら恥ずかしいし、
答えられたら、「すごい」と思われます。

だけど、

クイズ番組なんか出ることは一生ないでしょう。

じゃぁ、なんで必要なの?

歴史家の賀来耕三さんは言います。
一つは夢・ロマンの為に。
NHKの大河ドラマとか見ると、歴史ロマンを感じます。
歴史を全然知らないと、あの番組は面白くないです。

もう一つは歴史を学ぶことで、それを現代に活用する為にです。
歴史の知識を叡智として、現代に活かすということです。
だから歴史に学ぶことは大事なのです。
単なる知識ではないのです。
人間の幅は広くなり、成功の役に立つのです。

さて、戦国時代の三傑といえば、信長、秀吉、家康です。
そして、組織のリーダーに必要不可欠な資質は「大局観」だと言われます。
経営者の必読雑誌『プレジデント』なんかにも書かれています。

この大局観を持っていたのはこの3人の中では圧倒的に信長でした。
信長は同時代にヨーロッパでルネッサンスが起きているということも知っていました。
ヨーロッパの戦術は土木技術であることも学んでいたそうです。
つまり、地形が勝負を決めるということです。

家康は大局観はゼロに等しかったそうです。
しかし、実際はどうでしょう。

信長の時代は1代で終わりました。
徳川の時代は265年、15代続きました。

\(◎o◎)/なんで?

それはリーダーの資質として、大局観以上に大事なものを家康は持っていたのです。
それは何か?

同じものをもっていた人物がいます。
明治維新に活躍した大久保利通です。

実は大久保利通の日記が学者によって解析されているそうですが、
その中に大久保が尊敬する人物として名を挙げていたのが家康でした。

自分と同じ匂いを感じていたのではないでしょうか?

さて、信長は家康に、長男の信康を切腹させるように命じた事件があります。
信長の命令によって、家康の長男・信康は切腹しました。
そのとき、信康の切腹にあたり、信長が相談した相手がいます。
それが徳川家のナンバー2だった酒井忠次です。

忠次は、「信康を切腹させようと思うがどう思うか?」と相談されて、
賛成しています。

家康に対する裏切りですよね。でも、当時の勢力は圧倒的に信長が強大です。
逆らうことはできません。

家康は長男を失い、悲しみのどん底に陥ります。

時は流れ、あの有名な関ヶ原の戦いで家康は天下を取りました。
もう怖いものはありません。
問題は自分を裏切った忠次の処分です。

家康は忠次を「徳川四天王」の1人に抜擢しました。
そして忠次の後継者を最高幕府執政官にしました。

なんで?

家康は忠次という人間が幕府にとって必要な人材であると思っていたのです。

そうです。
大局観を超えるリーダーの資質は「寛容」だったのです。

大久保利通もそうでした。
大久保は明治11年に暗殺されました。
その直後、陸奥宗光が逮捕されました。

大久保の家の金庫を開けたら
陸奥が作成した「大久保利通暗殺計画書』が入っていたのです。

大久保は、陸奥が自分を殺そうとしていたことを知っていたのです。
警視庁総監も大久保にそのことを伝えていて、
「陸奥を逮捕しようと思うが、どう思いますか?」と聞いています。

大久保は答えます。
「陸奥は新政府にとって有益な人物だ。私事で捕縛することはまかりならぬ」

大久保利通、めっちゃ寛容でした。

新しいことをはじめようとするとき、
現勢力で戦わなければなりません。
そのとき、大事なことは
自分にとって有益が有害かではなく、
組織にとって、有益か有害か。
目標達成のためにその人物は必要か、不必要かであります。

自分にとって嫌な奴でも、
大義の為に有益ならば、私情を越えて寛容さを発揮しなければならないという話です。

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