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みやざき中央新聞コミュの社説『みんなで子どもを育てる喜びを』

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みやざき中央新聞の編集長の水谷です。
いつもメルマガのご愛読、ありがとう!

先週の週末は3ヶ所で「子育て支援講座」をやってきました。
土曜日の午前中が宮崎県日之影町、午後が高千穂町
翌日の日曜の午前中が五ヶ瀬町です。

山間部の若いお母さんたちの子育て支援
ということで行ったのですが、

日之影町は4人、高千穂は1人と少なく、
急きょ、託児担当のおばちゃんたちも入れて、
どっちも6人の講座となりました。

というわけで、今週は子育ての話です。


社説『みんなで子どもを育てる喜びを』

教育や養育環境に恵まれない途上国の子どもたちの里親になる、そんなプロジェクトをご存知だろうか。

『アバウト・シュミット』という映画にも出てくる。
大手保険会社を定年退職したウォーレン・シュミットの、その後の生活を哀愁たっぷりに描いた作品だ。

盛大な退職祝いのパーティのあと、帰宅したシュミット。
何気なくつけたテレビから流れてきたチャリティ団体のCMが目に入ってきた。

「恵まれない子どもの里親になってくれませんか?」というナレーション。
月会費22ドル17セントで会員になると途上国の子どもの里親になり、
毎月の会費がその子の養育費や教育費に当てられる。

シュミットは退職記念にと、応募した。

数日後、事務局から「あなたの里子はタンザニアに住む六才の男の子に決まりました」という通知。
そして、「ぜひ少年に手紙を書いてください」と書き添えられていた。

文化も年齢も異なる男の子に、何を書こうかと悩んだ。
結局、定年後の退屈な生活の風景を書き綴った。
時には妻への愚痴を書いた。一人娘の婚約者の悪口も書いた。

間もなく彼の生活が一変する。
一人娘が結婚して家を出て行ってしまい、さらに一緒に旅行するのを楽しみにしていた妻が急死してしまったのだ。
 
心に大きな穴が空いてしまったシュミット。
絶望のどん底へどんどん落ちていく様子が映画の後半から描かれていく。  

最後の場面で彼を救ったのは、一通の手紙だった。
タンザニアの六歳の少年が一生懸命書いた絵が入っていた。
それは毎月お金を送ってくれる、まだ見ぬ里親への精一杯のお返しだった。

その絵を見てシュミットは号泣。
きっと失いかけていた「人間愛」を、その少年から感じたのだろう。

警察庁の発表によると、昨年一年間で母親が子どもを殺害した事件は34件。
父親による子殺し15件の2倍以上にのぼっている。

なぜ母親のほうが多いのか。
言うまでもなく、子育ての最前線にいるのは、
父親より母親のほうが圧倒的に多いからだろう。

子どもと一緒にいる時間が長いということは、
それだけ喜びも多いが、イライラすること、キレることも多い。

もちろん、わが子を殺害してしまうのは極めて特異なケースだろう。
でも、子育てに悲鳴を上げている母親は少なくないはず。
子どもを産むことは大変なことだが、育てることは、もっと大変だ。

群馬県前橋市に「天使の宿」がある。
育てられない子どもを預ける「赤ちゃんポスト」のような施設だ。

施設長、成相八千代さん(七九)の言葉が新聞に載っていた。
記者の「出産や育児は女性の負担が大きすぎませんか?」という問いかけに答えいた。

「負担なんて思わないで。育児って本当は素晴らしいことなのよ。お金がないとか、
つらいことがあって投げ出すなんてもったいない。
一生のうちで育児を経験できるなんて恵まれているのよ」

子どもを産めるのは、その子の母親一人しかいないけど、
育て上げる環境はみんなで作り上げることができる。
みんなが子育てに携わることで、シュミットさんみたいに、
自分の生きる意味を再発見できるのでは…そんな気がする。



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