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カンボジア・アリー・スクールコミュの子供たちの暮らし

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今回、アリ・スクールに通う97人の子供たちの生活状況を調べるため、ごく一部(15人)ですが、家庭訪問して家族の人からいろいろ話を聞いてきました。

特に印象に残ったのは、ポルポト時代に身内の大半を殺害されて辛うじて生きながらえた2人の老婆です。84歳の女性はもう歩くこともできないほど弱っているのですが、あばら家で2人の孫(ソパッ10歳とソペアッ11歳=アリーの生徒)とともに暮らし、近所の人たちの差し入れでなんとか食いつないでいます。日本であれば一家3人枕を並べて孤独死する状況なのに、カンボジアでは貧民が最貧民の生活と命をギリギリのところで支えていることに不思議な感動を覚えました。

もう1人の70歳の女性は高校生の孫娘とサワイ(9歳女=アリーの生徒)との3人で暮らしており、生活費は別居している子供たちからの月20〜30$だけです。サワイとは血のつながりはありません。サワイが病院で生まれたとき、すでにサワイの両親は姿を消し、「カラオケの女」が病院にお金を払って赤子のサワイを引き取ったのですが、老女の姪がサワイの養育を委託され、その後姪の息子が2・3歳になったサワイを老女のところへ連れてきたということです。孫同然にともに暮らしてきたにもかかわらず、「もし孤児院がサワイの世話を見るとしたらサワイを手放すか?」と聞くと、できればそうしたいという意外な答えでした。それぐらい生活が厳しいということでしょう。

コメント(1)

アリー・スクールの近くにベトナム人が暮らす長屋があります。どの家族も廃品回収業で辛うじて生計を立てているようですが、そのうち2つの家族から3人の子供たち(スライレアップ10歳女、スライデアップ8歳女、チョムラエン11歳男)がアリー・スクールに通ってきています。話を聞いてショックだったのは、この子供たちはベトナム流民であるためにカンボジアの戸籍がなく、そのため通常の小学校には通えないという事実です。彼らにとってはアリー・スクールで学ぶことが学習のすべてらしいのです。

パンニャ(10歳男)は母子家庭で、母親(32歳)はゲストハウスの清掃係として働き、休みは月2日、月収は40$。

ソリヤー(13歳女)は父親が失踪、母親と父の(元)愛人と一緒に3人で暮らしています。これまた複雑な家庭事情です。この一家は母親が朝から晩までお菓子の行商をして生計を立てていますが、定収入と言うべきものはなく、まさしくその日暮らしです。ソリアーに小学校は楽しいかと聞くと、「楽しくない」。では何故楽しくないのかと聞くと、「お金がないから食べるものを買えず、おなかがすいてしまうから」という答え。ではアリー・スクールは楽しいかと聞くと、このときだけ目を輝かせて「楽しい」と答えてくれました。同じ質問をサワイにもしましたが、まったく同じ反応でした。アリー・スクールでは別に食事やおやつが出るわけでもないのですが、子供たちにとってはこの世で唯一「楽しい」と言える空間がそこにあるようです。

今回、繁華街で9年前から顔見知りの障害者に出くわしました。彼は先天性の奇形(サリドマイドかダイオキシン?)で脚がほどんどなく、短い太ももにいきなり貧弱な足先がついているだけです。9年前には地べたを這いずりまわりながら物乞いをしていましたが、簡単な手作りの車いすを彼と一緒に作り、本を路上販売する仕事を世話したことがあります。どこからか寄付を受けたのでしょう、今回会ったときはしっかりした車いすに座り、本の販売を続けていました。聞くと、数年前に結婚し、奥さんの連れ子3人に加えて、自分の子も生まれたとか。敢えて聞くまでもなく生活の苦しさは容易に想像できますが、それでもまともに人間らしく生き続けている姿を見て、嬉しく思いました。この男、チョーンが自分の家族となった3人の娘(奥さんの連れ子)に英語を習わせたいというのでアリーに相談し、入園を認めてもらいました。今回は時間がなくてできませんでしたが、次回、チョーンの家を訪問して生活状況を調べてみます。

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