ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ミュリのオリジナル小説連載コミュの聖ラフィーユ学園黒潮学舎  第2話

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
聖ラフィーユ学園黒潮学舎  第2話

「さーて。あたしたちはどうしようかな?もうすぐ船が動きはじめるから下手すると船酔いするかもね。」
あたしは船に乗るのが実は初めてだったりする。飛行機は家族旅行で乗ったことあるんだけど、船の経験は全くなかった。よく船酔いするって言うけどどうなんだろう。
「まぁ、船が大きいからそんなに揺れはひどくないとは思うけど、気分悪くなったらいつでもいってね、軽い安定剤でもあげるから。」
どうやら沙樹ちゃんは常時いろいろな薬を用意しているらしい。組織では研修医をしているくらいだから当然と言えば当然なんだけど、あたしと年が1歳しか違わないのにすごいなぁと思う。
「一通り船内見学しようか。一般客用の客室からレストラン、操舵室まで。あたしが案内してあげる。」
それからあたし達はひろい船内を見て回った。一般用の客室は一番下の二等客室は部屋指定制のカーペットの小部屋になっていて5人くらいずつグループや男女別で分けられていた。レストランでは気軽な軽食から本格フレンチまでメニューが様々で当然和食系も用意されていた。一等客室は2―4人用のベッドの部屋と和室の部屋に分かれていた。特等客室はちょっとしたビジネスホテルのような感じでバストイレが部屋に完備されていた。二等や一等にも供用のシャワールームや大浴場があった。そしてLデッキに戻ってきたあたしたちはバトラーさんに言って操舵室を案内してもらった。案内してくれたのは絵里華付きの金髪のバトラーさんだった。彼はクリストファー・ラグナードという名前で元々はSPとして訓練を受けたらしい。総帥が乗船するということで特別に船にバトラーとして乗り込んでいるということだった。彼の案内でLデッキの通路を進み、奥のスタッフオンリーのドアをくぐると階段になっていた。そこを昇っていくとまたおっきなフロアにでて、そこの通路を進んでいくと操舵室と書いたドアがあった。操舵室の前には警備員が2人ほど常駐しているようだった。警備員はクリストファーさんの顔をみると敬礼してからドアをあけてくれる。あたし達が中に入ると、中のかっこいい制服を着たスタッフが全員こっちをみて敬礼する。あたしはなんだか落ち着かなかった。でも沙樹ちゃんは慣れたもので
「お邪魔するわねー。うちの新入りに操舵室見学させてあげてね。」
とのんきに言ってなかにどんどん入っていく。
「沙樹、久しぶりだな。」
沙樹ちゃんが進んでいくと、操舵室の真ん中のでっかい机に座っていた長い金髪の美人が沙樹ちゃんに声をかけてくる。
「あれ、ミュリシス姉様まで乗ってたの?」
どうやら金髪の人はミュリシスて名前らしい。
「今回のクルーズだけオレが船長やってる。総帥の乗船なんて滅多にないから、そこそこ人員に戦闘要員が入ってるんだ。」
どうやらミュリシスて人は絵里華と同じタイプみたい。いわゆる男装の麗人だ。
「その子が絵里華のお姫様か。はじめましてだね。オレはミュリシス・アル・カザード。絵里華とは従兄弟にあたる、よろしく。」
言いながらミュリシスさんはあたしに握手を求めてきた。あたしはおずおずと握手を交わす。
「普段はリザド軍で軍人をやりつつ、年の半分はラフィーユで組織の一員として働いているんだ。」
リザドという国は組織が100%運営しているといっていい国だ。元々はアメリカの統治領だったんだけど今は独立して表向きには王制を維持しつつも民主制でやっている。その実際は組織が管理している独立国だ。戸籍のない人を組織の一員にする場合、リザド国籍にする場合が多い、リザドは移民が多い国なので、どの国の出身者でもリザドという国籍にしてしまえば対外的にも違和感がないからだ。
「ミュリシス姉様はね、リザドの王族なのよ。本当ならお姫様なんだけど、王子様してるんだよね。」
沙樹ちゃんの言葉にミュリシスさんは笑った。
「血筋と言えば血筋なのかもな、絵里華もあんな感じだし。でもオレのほうが先だぞ。」
そういえばミュリシスさんはあたし達よりちょっと年上な感じだ。大人の雰囲気がばっちりでている。
「これからもラフィーユとかで顔あわす機会もあると思うから、覚えておいてくれよお姫様。」
バチンとウインク付きで言われると、なんだか照れる。
「ミュリシス姉様は普段は護衛艦の艦長をしているの。だから船の事はすごく詳しいのよ。あたしもいろいろ教えてもらったから、真美もそのうち教えてもらうといいわ。」
あたしは沙樹ちゃんの言葉にミュリシスさんのほうに向かってぺこりと頭をさげた。ミュリシスさんはにっこりと笑って
「そのうち基礎の授業でいくと思うから、その時にでも教えてあげるよ。」
とたいていの女子が一目ぼれしてしまいそうなほどさわやかな笑顔で言った。うー、ミュリシスさんが男の人だったら一目ぼれしてしまったかも。
「そういやクリストファーも久しぶりだな。我が組織の中でも特に一流のSPがつくなんて、アンドリュー叔父様の指示だろうから何か考えがあるのだろうけど。これはたぶん向こうで何かがあると考えておいてよさそうだな。」
ミュリシスさんの言葉にクリストファーさんも
「そうですね。下船後も帰路につくまでの警護任務も受けていますので、今回の研修にはウラの目的がありそうです。」
とミュリシスさんの意見に賛同する。
「怪我人でるかもって予測もしてるんだろうな、あたしが派遣されてるくらいだし。まぁ十中八九、怪我するのは絵里華なんだろうけど。」
沙樹ちゃんも急にマジメな口調になった。あたしだけ一人ついていけずにおろおろしてるかも。
「絵里華はちゃんと今のうちに休ませてあるか?」
ミュリシスさんが聞くと沙樹ちゃんが
「その点なら大丈夫。夜までぐっすり眠れる薬をさっき飲ませてきたから、今頃はしっかり休息とれてるはずよ。」
といたずらっぽく微笑みながら答えた。
「ならOKだな。いざというときには絵里華がやっぱ一番強いだろうから。体力温存してもらっておかないと。」
ミュリシスさんは言いながら出港の指示をだした。船員さん達が忙しく動き回り船が動き始める。港では音楽が演奏されていた。豪華客船の出港のように紙テープも投げられていた。心配していた揺れの方は今のとこあまり感じない。
「さて、四国につくまで一日ヒマだね。オレとデートでもする?」
ミュリシスさんの誘いにあたしはドキドキしてしまう。でも船長さんなのにデートなんかしてていいのかしら。
「ミュリシス姉様がいなくてもちゃんと船は動くわよ。スタッフも優秀だし、元々の船長さんも乗っていることだしね。」
沙樹ちゃんの言葉にミュリシスさんの横に立っていた初老の男性が頭を下げる。どうやらこの人が本当の船長さんらしい。
「デートするなら着替えてくるけど、どうするお姫様?」
ミュリシスさんの言葉にあたしは思わず顔を赤らめながら頷いてしまった。なんか逆らえない雰囲気がある。
「じゃあ後はミュリシス姉様にお任せしようかな。あたしも自分の部屋でちょっと寝たいや。昨日、徹夜で論文読んでたのよね。」
沙樹ちゃんはあくびをしながら言う。どうやら寝不足なのは絵里華だけじゃなかったようだ。
「沙樹も懲りないよな、勉強熱心なのはいいけど。じゃあお姫様はオレが夜までお預かりしとくよ。」
そう言うとミュリシスさんはあたしの手を取った。
「オレの部屋においで。」
あたしはそのままミュリシスさんに連れられて操舵室を後にする。沙樹ちゃんが手を振ってそれを見送った。案内してくれたクリストファーさんは軽くおじぎをしていた。ミュリシスさんの部屋は操舵室かと同じフロアにあって、操舵室からみるとほぼ反対側の場所にあった。あたし達の部屋より下手したら豪華な部屋だ。
「ちょっとまってて、すぐに着替えるから。」
ミュリシスさんはそう言うとあたしを部屋のソファーに座らせて、隣の部屋に入って行った。待っていた時間はちょっとだけで、すぐりミュリシスさんはかっこいいスーツに着替えて出てきた。どっからどうみても美青年にしか見えない。
「さて、どこに行こうか。映画館やショッピングモール、ゲームセンターまで何でもそろってるよ。どこにいきたい?」
ミュリシスさんはあたしに線内の案内図を渡してくれた。それを見てみると、本当に普通の町のようにいろいろな施設が船内には備えられていた。
「ゲーセンてプリクラある?」
あたしはミュリシスさんとの2ショットを撮りたくて聞いてみる。だってこんなかっこいいんだもん。みんなに見せたいよ。
「当然。他の客船みたいに時代遅れの古い機種ばかりのゲーセンじゃなくて、うちの船は最新のゲーム機に随時入れ替えしてるんだ。乗船記念撮影の需要もかなりあるからプリクラも当然のせてあるよ。」
目的地が決まったところで、あたしはミュリシスさんと二人で船の下の階の方にあるゲームセンターに向かった。ミュリシスさんの言葉通りにそこには最新機種の各種ゲームが揃っていて、若い子中心に乗客であふれていた。それでもあたし達が通ると、みんなが視線を向ける。あたしじゃなくてミュリシスさんを見てるんだろうけど、なんか恥ずかしすぎる。
「さて、プリクラはどれにする?この船の限定バージョンもあるよ。」
あたしは迷わず限定バージョンのプリクラを選択した。ちょっと順番待ちがあったけど、ばっちりと自分達の乗ってる船をバックにしたツーショットプリクラをゲットできた。
「半分こにして二人で持っていよう。」
ミュリシスさんは備えつけのはさみで出来上がったプリクラを半分ずつに切る。その片方をあたしに渡してくれた。そのあとも二人でエアホッケーやったりパズルゲームの対戦をしたりと楽しい時間を過ごした。
「そろそろ太平洋に出ている頃だし、展望デッキにいってみようか。」
あたしはすっかりと忘れていたが、ここは船の上なんだ。あたしはミュリシスさんの言うとおりに展望デッキに行ってみることにした。展望デッキにもそこそこ人があふれていて、この船の人気がよくわかった。そこでも行く先々で人々の視線がミュリシスさんに集中する。まるでどこかのモデルがお忍びで旅行してますみたいな雰囲気だ。デッキから外を見渡すとすでに大海原を船は進んでいた。でも遠くの方にちらっと陸地も見えるから日本列島沿いに四国にむけて南下していっているんだろうな。
「やっぱり落ち着かないね。組織にいるとこの外見でもそんなに目立たないんだけど、日本の一般社会だとかなり目立つね。これでもオレは日本生まれの日本育ちなのに。」
ミュリシスさんの言葉にあたしはなんだか納得した。これだけ日本語上手で日本の文化にも違和感なく溶け込んでいるのはその影響なのだろう。
「オレさ、聖ラフィーユ学園大学病院生まれなんだ。そのまま大学までラフィーユで勉強してからリザドの士官学校に進学したんだ。オレの母上は父上の第三夫人でさ、お互い愛し合ってはいるんだけど、一緒にいるのが恥ずかしいらしくてほぼ別居なんだよね。だからオレも日本で育ったんだ。」
んーやっぱ外国の王様てハーレムみたいなのあるんだ。奥さん少なくとも3人いるってことだもんね。
「ま、父上はオレに会いにしょっちゅうお忍びで日本に来てたけどね、組織専用機とか王室専用機でさ。」
なんかスケールがでかすぎて、あたしはついていけそうにない。組織の人て、本当に普通の人が少ない気がする。でもあたしの入っている藤田クラスは、比較的庶民感覚がまだ残っている方かもしれない。
「そのうちリザドにも連れてってあげるよ。王宮もけっこうキレイだしね。国賓としておもてなしするから楽しみにしておいで。」
ミュリシスさんの言葉にあたしはまたドキドキしてしまう。なんか王子様に告白されてるお姫様みたいだ。
「次はシアタールームにでも行ってみようか。5つのミニシアターが入ってて、アニメから洋画、邦画まで最新作〜名作までいろいろと上映しているんだ。おなかがすくまでの時間つぶしにどうかな?」
あたしに反対する理由はなかったので、あたしたちはミニシアターに向かった。そしてあたしが選択したのはアニメだったんだけど、ミュリシスさんは嫌な顔一つせずに付き合ってくれた。なんか申し訳ないかも。でも見たかったんだよね、このアニメ。内容がアニメなせいかそこのシアターはけっこうすいてて、変な視線も浴びずに2時間くらい時間を潰せた。アニメが終わるころにはおなかもすいてきていたので、そのまま二人でレストランに行ってみる。食事時間をずらしたおかげかそこそこ席も空いていてあたしは本日のランチを頼んだ。ミュリシスさんはフレンチのランチコースを頼む。そのあとあたしはミュリシスさんの見事なテーブルマナーを目にした。あたしはと言えばもう庶民の食べ方そのもの、知ってるのはフィンガーボールの水は飲んじゃダメっていうことくらいで、ナイフもフォークも使い方は自己流だ。でもミュリシスさんはまるでどこかのグルメ番組の評論家のごとく華麗なテーブルマナーで食事を進めていった。
「なんか恥ずかしいよ。あたしには絶対マナーとかできないもん。」
あたしがぽつりというとミュリシスさんは笑って答えた。
「別にマナーなんかどうでもいいと思うよ。自分が美味しければそれでいい。オレだってハンバーガーとか食べる時もあるんだよ。」
冗談めかしてミュリシスさんは言ったが、あたしはミュリシスさんがハンバーガーがっついてる姿なんて想像できなかった。
「オレのはあくまでも王子としてのマナーだから。会食とかする時にはさすがにマナーを守らないわけにはいかないからね。でもオレ的には食事のマナーなんてどーでもいいことなんだけどね。」
やっぱり王子様て大変なんだね。あたしは庶民に生まれてよかったと、つくづく思った。あたし達は食事を済ませるとショッピングモールに向かった。まるで商店街のように洋服やアクセサリーの店が船の中に並んでいてあたしはびっくりした。
「好きなものがあったらプレゼントするよ。さすがにここでの買い物分は組織持ちにはならないから、オレのポケットマネーでね。」
あたしはついついその言葉に甘えて青い宝石がついた銀色のペンダントを買ってもらっちゃった。ゼロの数がやたら多かったけど大丈夫なのかなぁ。ミュリシスさんはあたしが見たことがないような黒いカードで買い物をしていた。あれがうわさに聞くブラックカードなのかな。
「次はラウンジにでも行ってみるか。船の社交場みたいなもんで、いろいろな催し物が開催されているんだ。」
ミュリシスさんに連れられて、あたしはラウンジに向かった。そこではクラシックの生演奏が行われていた。あたし達は手近なソファーに座ってしばらく演奏を聴いていたんだけど、演奏が終わるとミュリシスさんがあたしに
「ちょっとここで待っててね。」
と言うと、ステージの方に歩いて行って演奏の終わったばかりの奏者たちに何かを言った。そのあとステージの上がすぐに片づけられて大きなグランドピアノがひっぱりだされてくる。ピアノが出されるとミュリシスさんがその前に座った。一呼吸おいてから、そのピアノから素晴らしい演奏が繰り出された。ミュリシスさんが弾いているのだ。さっきの生演奏なんて比べ物にならないくらいミュリシスさんはピアノがうまかった。なんか全然わかんないあたしが聞いてても感動する。曲は聞いたことあるんだけど、その名前まではわからなかった。周りを見回すと、お客さん達もみんなステージのミュリシスさんにくぎ付けになっていた。演奏がおわるとだれともなく拍手が沸き起こる。ミュリシスさんはステージの上で一礼してから、みんなの視線を一身に集めながらあたしのところに戻ってきた。
「演奏はお気に召したかな?久しぶりに弾いたからあまりうまく弾けてないけどね。」
ミュリシスさんのセリフにあたしはぶんぶんと首を横にふった。
「すごかったよ。ミュリシスさんてピアノも弾けるんだね。」
あたしが驚いているとミュリシスさんはにっこりとほほ笑んで
「一応組織ではピアノも習えるんだよ。まぁオレは小さいころから自然に弾いてたのもあるんだけど、ちなみに絵里華もピアノは得意だよ。それにアンドリュー叔父様もね。」
へー意外だ。あの絵里華がピアノ弾くなんて信じられない。イケメン総帥も弾くっていうから親子そろっての才能なのかな。
「興味あったら専攻でとってみたら?基礎からちゃんと教えてくれるはずだよ。」
あたしは興味はあったけど、自分の不器用さはよーくわかっているので、その提案をそっこう断念した。
「あたしには無理だー。というか組織についていけるかどうかもあやしいもん。」
あたしには何の力もないし、みんなみたいに組織に縁があるわけでもない。本当にただの偶然で組織に入ったのだ。
「大丈夫だよ。沙樹もいるし、絵里華もなんだかんだいいつつ、いろんなこと教えてくれるだろう?そのうち総帥も直にレッスンするんじゃないかな。」
あたしはそういえばと思い返してみる。沙樹ちゃんはもちろんべったりとついて教えてくれてるけど、絵里華もいろいろとサポートしてくれること多いんだよね、そのかわり口は超悪いけど。でもそのうち総帥までもがあたしに個人授業なんて考えただけでドキドキしてきた。あんなイケメンと一緒にいたら身が持たないよ。
「絵里華は総帥からいつもレッスンを受けてるんだ。その時かなり痛い思いをしてるけどね。訓練に使うのは実弾が多いから、弾に当たると病院送りなんだよね。」
ミュリシスさんはこわいことをサラリという。絵里華達は人間であって人間でないみたいなもんだから実弾にあたっても滅多に死なない身体って聞いてるけど、その場面を実際見たわけじゃないし、いまいち実感つかめないんだよね。
「今回の研修、ひょっとしたら絵里華のピンチな姿見れるかもよ。配置がそんな布陣になってるからね。」
どうやらミュリシスさんには今回の研修に隠された何かがわかっているようだ。
「でも実際、君達にはあまり関係のないことだと思うよ。むこう着いたら別行動だろうし、君達は単純に観光を楽しんでくるのが仕事だ。組織のウラのなんとやらはすべてオレや絵里華が引き受けるから心配いらないよ。」
そうは言われてもあたしはなんか心配になってきた。今まで組織で教育を受けてきたけど、そんなに危ないシーンに出くわしたわけじゃないし、組織のウラの仕事の部分はほとんど知らない。勉強で知識としてはしっていても実際の経験がないから、なんとなくドラマのなかの出来事みたいな感覚だった。
「変な話でごめんね。気を取り直してまたデートに戻ろうか。」
それからあたし達は夕方までたっぷり船の施設を楽しんだ。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ミュリのオリジナル小説連載 更新情報

ミュリのオリジナル小説連載のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング