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合成言語コミュの弁別素性の理論

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言語学者ロマン・ヤコブソンによる
言語音の基本単位に関する理論です。
とりあえず合成言語のための土台に使えるはずです。
この理論によると12の二者択一による弁別の基本要素を
組み合わせて個別言語の音素体系が再構成されます。
参考文献はロマン・ヤコブソン「一般言語学」です。

コメント(4)

弁別素性に関する参考文献を追加します。
・ロマン・ヤコブソン「音と意味についての六章」みすず書房
一般向けの講演を元にした本ですが、
話は言語学を突き抜けています。
・ロマン・ヤコブソン他「音声分析序説」研究社英語学ライブラリー
弁別素性の理論に関するバイブルです。
翻訳では弁別特徴となっています。
・ロマン・ヤコブソン、リンダ・ウォー「言語音形論」岩波書店
まとまった著作をしなかったヤコブソンが
聞き書きによってまとめてもらった本です。
かなり明快でしかも詳細に弁別素性を説明しています。
弁別素性の理論からの帰結として重要なのは
言語は線的ではないということです。
時間線に沿って粒子状に並んだ言語音の単位という様相は
幅を持って時間的にも空間的にも重なり合った
弁別素性の束が錯綜しているのが音声言語の実際の様相です。
時間線そのものに対する疑問もそこから導き出せますが
これはロマン・ヤコブソンの話からは外れます。
別に展開する必要があるでしょう。
言語は線的ではないので線形のいわゆる音素表記文字で
書き表すことは原理的にできません。
ただし、ヤコブソンは音素という粒子状の単位は
あくまでも弁別素性の統合の場として必然性を
持つと考えているようです。
確かに統合の場に規則性があるならば
そこにも単位があると考えねばならないでしょう。
しかし、本当にそうなのかはよく確かめなければ
わかりません。
少なくとも音素を条件付けているのが外的な要因で
あるのは確かです。
弁別素性は音声の中の二者択一そのものです。
基本が十二個ある二者択一を組み合わせることによって
音声言語の粒子状の場が成り立つのです。
音声言語の粒子状の場は音素と呼ばれ、
いわゆる母音や子音がそれにあたります。
母音や子音は言語によって異なりますが
その組み合わせの元になる弁別素性は
十二個の共通の二者択一から取り出されています。
弁別素性は音声言語に固有の単位です。
時間にも対応していないし、
文字で表記することもできません。
差異として機能する言語は、
この単位を直接の土台にしていると考えられます。
またこの単位は単独では成り立たないとも考えられています。
時間に対応して文字で表記もできる音素という
大きな単位として束ねられてはじめて機能する
と考えられています。
本当にそうなのかはよく確かめなければ
わかりません。
弁別素性の分離状態は可能かどうかが
合成言語の実験の最初の鍵になります。
 言語が機能する実際の場が弁別素性の同時的かつ継起的な重合によって成り立つと考えるならば、言語は粒子的でも線的でもないということが明らかになります。特に、基本要素が同時的に重合しているということにより、言語には基本的な素性以外の要素が更に重合可能だということになります。ロマン・ヤコブソンは基本素性以外の余剰素性も関与性を持たないわけではないことを強調しています。基本素性だけではなく、言語機能としては必ずしも必要不可欠ではない余剰的な素性が原理的に付加できるということは、言語記号が体系的であるだけではなく、加算的でもあるということも意味します。しかし、その加算の構造は単なる単純な混合ではありません。言語は線的ではないならば言語音は時分割多重化の構造を持たないことになりますが、基本素性は周波数多重化のような変化を写したものでもないのです。基本素性はあくまでも非連続的でありながら、連続的な変化を付加することにも開かれているのが言語の特徴です。しかし、この特徴により言語の速度は一定の範囲を越えることはできません。時分割多重化が行われてないならば、速度を極端に上げることはできないのです。加算的な情報の厚みによって一定の範囲内に減速されている非連続的な伝達が、言語の実像ということになります。ここで、再確認すべきことは、言語は弁別素性の同時的重合により減速されているということです。

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