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患者から見た歯科治療コミュの顎関節症治療の秘密part1

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最近、あるところで目にした歯医者さんのお言葉に、疑問に思うことがありました。
「顎関節症というものは本来簡単に治るもので、そうでない場合は精神疾患を疑え」というものです。
まず、顎関節症というものが簡単に治ると思われている、ということ自体にびっくりなのですが、手に負えない患者は全て別の病気だということにできれば、自分の技量を省みる必要もないわけですから、これほど便利な言い訳はないのかな、という気もします。

患者としては、適切な治療を受けられない場合の顎関節症の症状からくるストレスが半端なものではないことは経験上ある程度は知っていますし、過去に受けた歯科治療によりトラウマと呼べるような心理的な問題が残っていることはあると思います。
百歩譲って顎関節症患者が精神的な問題を併発していたとして、精神面の治療…投薬などによる…によって症状は軽減するかもしれません。
でもそれで患者にある顎口腔系の問題が解消されるか、というと、否、でしょう。

顎関節症治療において「診断」の必要性を言われる歯科医は多くおられます。
しかし、その中で適切な「診断」ができる歯科医がどのくらいおられるのでしょうか。
以前、主治医に「咬合器を正しく使えている歯科医は少ない」と伺ったことがあります。
せめて「診断」だけでも適切に行える歯科医が増えてくれないものか、と思う今日この頃です。

コメント(35)

>「顎関節症というものは本来簡単に治るもので、そうでない場合は精神疾患を疑え」

文章にある「本来」がミソですね。
ここに書かれている「本来」が、何を意味するのか、どのような状態を指すのか、が明確にされていません。ひょっとしたら、明確にできないのかもしれませんが。


ところで、私は、非常に簡単には治っていない顎関節症患者ですが、本来は簡単に治ったはずの顎関節症患者です。

私の言う本来とは、顎関節症が悪化する以前よりももっと以前に、適切な診断を頂き、適切な診断に沿った適切な治療を受けられれば今よりも少ない治療でしかも短期間に治っただろうと思われる状態や時期のことを指します。

でも、この時期には、適切な診断は一つも頂いていません。
この時期に歯科医の誰もが適切な診断ができ、適切な治療ができるのであれば、顎関節症を発症することも、悪化することも有り得ませんでした。

私は、本来を逸した患者だけど顎関節症が治っている患者としてみれば、本来を逸した患者であっても、適切な診断と適切な治療があれば、改善をしますと言うしかありませんね。

ところで・・・
顎関節症と精神疾患のことが取り沙汰にされていますが、歯科医が精神疾患を発症する割合はどのくらいなんでしょうね。
まさか「0」ではないですよね。
もうひとつに・・・
顎関節症だと仰る歯科医を何人か知っていますけど、なかなか治らないという先生が何人かいるようです。その先生方のご意見が欲しいですね。
>私の言う本来とは、顎関節症が悪化する以前よりももっと以前に、適切な診断を頂き、適切な診断に沿った適切な治療を受けられれば今よりも少ない治療でしかも短期間に治っただろうと思われる状態や時期のことを指します。

私自身も過去を振り返ると「あの時点で適切な診断・治療がなされていれば…」と思うポイントがあります。
顎関節症の発症に至るまでの兆候を見逃さずに診断できる歯科医に巡り会っていれば…と…。
適切な治療を受けられず、その場しのぎの処置や間違った治療を受け続けるほどに、患者の状態は複雑化し、再治療は困難になる…そのことを知るまでに、自分の体で払った代償は大きかったです。

>顎関節症だと仰る歯科医を何人か知っていますけど、なかなか治らないという先生が何人かいるようです。その先生方のご意見が欲しいですね。

自らも顎関節症である、というのは新手の商法なのだろうか?と思ったりもします。
患者心理としては素朴に歯科医自身が患った経験があれば、自分の症状もよく理解してくれ、親身になってくれそう…と思うのかなぁと思います。
でも、冷静に考えればご本人が良くなられていない状況で患者を治すことなどできないだろう、と思うのですが…。

そのような先生の中には「改善」したという先生もおられるようですね。
顔写真付きでネットに登場されている先生もおられますが、この方が本当に治ったらどんな表情になるのだろう…なんて考えてしまいました。
>私自身も過去を振り返ると「あの時点で適切な診断・治療がなされていれば…」と思うポイントがあります。

受けた治療を振り返って考えると、yumiさんの仰るように、ポイントになるところがありますね。
最初のポイントの時はどの治療を選ぼうがその時点ではそう大した影響は受けないけど、いくつかのポイントを適切な診断も治療もないままに何度も通過していくと、治療が非常に大変になります。場合によっては治るのが困難にもなります。
私の場合は、そうして、今に至っているとも言えそうですね。

もちろん、自分でする口腔内のケアは、口腔内を健康に保つためにも大切ですし、どれほど口腔内を健康に保てているかは、治療にも影響をするということは知っています。

ただ、言いたいのは、

悪い歯を治したくて何度も通院したのに、治療を受けたところほどやり直しの治療が必要だったのはどういうことかしら。
やり直しをしても又やり直しが必要になる。通院の回数が増えるほどに、やり直しの箇所がだんだん増えていく。要治療歯も増えていく・・・実に摩訶不思議なことを何度も体験していますので、皆さんは、とにかく歯を大事にしてくださいね、ということです。


>でも、冷静に考えればご本人が良くなられていない状況で患者を治すことなどできないだろう、と思うのですが…。


是非とも、先生方のご意見を伺いたいところです。
>やり直しをしても又やり直しが必要になる。通院の回数が増えるほどに、やり直しの箇所がだんだん増えていく。要治療歯も増えていく・・・実に摩訶不思議なことを何度も体験していますので、皆さんは、とにかく歯を大事にしてくださいね、ということです。

そうですね…。
私自身は虫歯との付き合いは長くて、自分のメンテナンス不足が悔やまれます。
治したはずの歯が再治療になるという経験は何度もしています。
何故そうなるのか、これは歯周病にも言えることかもしれませんが、患者の自己メンテナンスだけでは回避できない問題があるということですね。
何故そうなるのか、ということを深く考えてこなかったのは、漫然と歯科治療をされる歯科医しか知らなかったためでもありますが…。

少し話題を戻します、というか先日書きそびれたことなのですが…。
主治医自身は顎関節症を経験されていません。
それなのに、主治医と出会って自分の症状について話した時に不思議な感覚があったんですね。
それは「なんでわかるの?」という驚きでした。
顎関節症治療に必要なのは、同じ患者としての共感ではなく、歯科医として「治療」されるための理解だと思っています。
あ、そうでしたね(汗)
顎関節症の話題でしたね。
口腔内には、治療が必要な箇所が多いものですから、顎関節症よりもついそちらのほうに目が向いてしまいます。
失礼しました。

でも、顎関節症に特有の食い縛りは、歯や歯周組織にも大きなダメージを与えますし、歯周病にかかっていれば歯周病増悪の原因にもなりますので、セルフケアの他にも定期的検診が必要になってきそうですね。


話題を顎関節症に戻します。

>それは「なんでわかるの?」という驚きでした。
>顎関節症治療に必要なのは、同じ患者としての共感ではなく、歯科医として「治療」されるための理解だと思っています。

患者としての一私見ですが、顎関節症は主訴も症状も、患者によって共通する部分・違う部分がありいろいろですが、違う部分は枝葉のところで個体差、根幹になるところはヒトに共通なんだろうなと思っています。
顎関節症を治せる先生は、根幹になるところを理解されているのではないでしょうか。


患者同士の共感もあったほうが何かと心強いですよ(^^)
>でも、顎関節症に特有の食い縛りは、歯や歯周組織にも大きなダメージを与えますし、歯周病にかかっていれば歯周病増悪の原因にもなりますので、セルフケアの他にも定期的検診が必要になってきそうですね。

まさにそれが言いたかったのですが、上手く言えませんでした(^^;

>患者同士の共感もあったほうが何かと心強いですよ(^^)

そうですね。mosさんのような患者さんの存在はとても心強いです。

ところで…顎関節症治療について、気になる論調(?)がもう一つありまして…
「顎関節症治療には医科の知識が必要だからダブルドクターが治療にあたるべき」というものです。
ダブルドクター(ダブルライセンス?)というと物凄いことのように思えるのですが、それだと広く浅く、になってしまうのでは?という気がします。
ライセンスさえあれば病気が治せるわけではないのは医科の先生が卒後に研修を積まれて専門分野を決められることからも伺えます。

歯科治療、特に顎関節症治療を適切に行えるようになるためにはそれに付随する歯科治療全般の勉強も含めて、何十年もかけての勉強が必要なのではないかと思います。

それを考えるとダブルドクターって何なのだろう?という気がします。
まず補足訂正から・・・

>顎関節症を治せる先生は、根幹になるところを理解されているのではないでしょうか。

根幹になるところをよく理解されているから、枝葉もよく理解できるのではないでしょうか。




>「顎関節症治療には医科の知識が必要だからダブルドクターが治療にあたるべき」というものです。

ダブル・ドクターの資格を持たれる先生には相応の信念があるかと思いますので、その先生方に対してどうこう言いたいのではなく、一体だれが言い出したのか、顎関節症治療にダブル・ドクターがあたるべきだということには大いなる疑念を持っています。

現在は顎関節症患者として、歯科医資格しか持たない歯科医に治療を受けて治っている患者としてみれば、どうして顎関節症治療にダブル・ドクターの必要があるのか、言いだしっぺの人に教えて欲しいものですね。

もっとも、歯科医が医師免許も取得してダブル・ドクターになるというのは、世情を鑑みれば賢い選択かもしれませんね・・・。歯科医には何かと厳しい世の中ですからね。


ただ、患者ですので実際のところがどうなのかは分かりませんが、歯科医が歯科を医科の目で見るというのが最近の傾向(流行?)のようには、患者ながらに感じています。

歯科医は患者の口腔内を診て、患者の健康状態を知るそうですから、例えば患者の舌の状態から口腔以外の疾患を疑ったりもします。
歯周病は全身の健康にも影響があるそうですから、歯科医には医科の知識も要求されますし、研究や治療に医科と歯科との連携が必要になることには納得ができますね。

また、歯科医に医科の知識がある程度に必要なだけではなく、歯そのものに対しても、例えば歯の再石灰化のメカニズムや、治療の際に歯に使用される薬品の知識など科学的な知識を得ることも必要になるそうです。


まあ、患者の私にはいくら難しいと言っても、こういうことは、歯科医として必要な最低知識かもしれませんね。

問題は、歯科知識を基礎とする正しい医療行為の実践・・・つまり、歯科治療ですね。

どのくらい歯を削るのか、どの時点で抜髄を決定しどのように根管を形成し充填するのか、どのような形に補綴物を作りどのように調整するのか・・・などなどには、正しい知識だけでなく実践(正しい医療行為)が必要です。

言い換えれば、歯科治療の経験がなければ、たとえどのように深い知識を得ようが歯科医としての技量は向上しませんよ、ということなんですが、ある程度に深い知識もあり歯科治療の経験も長くとも、実際がラフな治療では折角の歯科知識もただの知ったかぶりにしか思われませんね。

歯科医に必要なのは、歯科知識と歯科治療(実践)であって、この二つを極めるには一生かかっても時間が足りないのではないでしょうか。
歯科(治療)は、とてつもなく広く深く、ひたすら難しいです。顎関節症治療は更にそれ以上です。

顎関節症患者には、長らく続く顎関節症論争には無関係に、いずれにせよ歯も治療しなければいけないという人が殆どです。顎関節症患者は様々な不定愁訴を抱えているとしても、歯の治療を受けるときには、コンビニ・ドクターではなく、丁寧な歯科治療ができる歯科医を選びたいのが当たり前の感覚です。
私が上手く書けなかったところを汲み取っていただいて…m(._.)m
もうただただ同意です。

歯科治療について多少なりとも興味を持つようになって、思うのは人間の体の中で口腔内ほど人の手が多く入りやすいところがあるだろうか?ということですね。
虫歯になったら削って詰める、大きい虫歯は被せる…自分が当たり前のように受けてきた歯科治療がどれだけの危険を孕んでいたのか…。

口腔内の調和を失った患者は、体感的にどのような治療が必要かを知っている気がしています。
それに応え得るだけの知識を持ち、治療を実践できる技術のある歯科医に出会えた患者は幸い、そうでない患者はそのような治療の存在すら信じられず、彷徨うことになります。

主治医が、顎の安定を夜空に輝く北極星にたとえられたことがありました。
北極星の存在を知るには、患者の側も思い込みという目隠しを外して、夜空に目を凝らす必要があるのでは…と思います。
>虫歯になったら削って詰める、大きい虫歯は被せる…自分が当たり前のように受けてきた歯科治療がどれだけの危険を孕んでいたのか…。


虫歯になる。
歯がとても痛くなる。

小さな虫歯のときで痛みもあんまり無ければ我慢しちゃうこともありますが、歯の痛みに我慢ができなくなると、歯科に通院を思い立ちますよね。

患者は歯の痛みを取ってもらうのが歯科治療だと思っています。

で、歯の痛みは神経があるから、とにかく神経を取るのが一番だと思い込んでいる。

虫歯ができたら、とにかく早目の治療が必要だとわかっていても、今でも、歯の痛みを失くすには神経を取ってもらうのが一番効果があると思い込んでいる人は多いですね。

抜髄をするなら、きちんと抜髄をし、きちんと根管を充填しなければいけないのですけど、そこら辺がきちんと理解されているのか、どうも怪しい。

(かつての自分を書いているだけのような気がしますが(汗)

でも、虫歯で怖いのは、神経による痛みではなく、菌が蔓延することではないでしょうか。

実際、抗生剤がなかった時代には、虫歯から侵入した菌で死亡する人が多かったそうです。

痛みや菌に対する考え方は昔とは随分変わってきているはずなのに、こと歯科治療においては、多くの人が、今も相変わらず旧態依然とした思い込みをしているような感じはしますね。

つい最近でも、女性に人気の某雑誌で、クラウンのときは痛くならないように抜髄を必ずしますという歯科医の記述を見つけて唖然です。
歯が痛いのって辛いですから、痛くない治療をしてくださる先生だと安心して治療を受けられますね、という患者(編集者?)の答にも唖然ですが・・。

補綴のために便宜的抜髄という治療があるにはあるようですが、上記雑誌の記述はどうもそういう意味ではないように感じました。
もっとも、個人的には、そもそも便宜的抜髄というのが何故必要なのか、今もってよく理解できませんが・・・。


話が脱線しましたね。すみません。


>主治医が、顎の安定を夜空に輝く北極星にたとえられたことがありました。
>北極星の存在を知るには、患者の側も思い込みという目隠しを外して、夜空に目を凝らす必要があるのでは…と思います。

>>患者の思い込み

yumiさんは、現在の主治医に出会われる以前には、顎関節症をどう思われていたんでしょうか?
と書いたほうが良いでしょうか。。

yumiさんは、過去には、顎関節症&顎関節症治療は、こう思っていたけど、今はこう考えるようになったというような事柄がいくつかあると思うのですが、考え方が特に大きく変わったのはどういう部分に対してでしょうか?

差し障りのない範囲で結構ですので教えて頂けないでしょうか?
>患者は歯の痛みを取ってもらうのが歯科治療だと思っています。

考えてみれば私もそうでした。
子供の頃は虫歯の痛みに泣いたことがありますが、虫歯ってある程度進行しないと痛まないのだと、大人になってから知りました(^^;
そして「痛み」って虫歯が原因とは限らないことも…。

>虫歯ができたら、とにかく早目の治療が必要だとわかっていても、今でも、歯の痛みを失くすには神経を取ってもらうのが一番効果があると思い込んでいる人は多いですね。

歯科医の側も患者の訴えるままに抜髄されてしまうケースがあるようですね。

>でも、虫歯で怖いのは、神経による痛みではなく、菌が蔓延することではないでしょうか。

根管治療で言えば「死腔」ができるようなケースにそれが言えるかと思います。
近年、根管治療にはラバーダムが必須のように言われる歯科医もおられるようですが、口腔内の菌を一掃することが不可能であれば、ラバーダムにはどの程度の意味があるのだろう?と思います。
適切な根管形成と根管充填がされていなければ、どんなに途中のプロセスで気をつけていても、さしたる意味はないのでは…?と思うのですが…。

>yumiさんは、現在の主治医に出会われる以前には、顎関節症をどう思われていたんでしょうか?
>と書いたほうが良いでしょうか。。

>yumiさんは、過去には、顎関節症&顎関節症治療は、こう思っていたけど、今はこう考えるようになったというような事柄がいくつかあると思うのですが、考え方が特に大きく変わったのはどういう部分に対してでしょうか?

そうですね…。
一言で言えば「治らない」と思っていたものを「治る」と信じることができた、と言えばいいでしょうか。
私は過去にかかった大学病院では、MRIにより関節円板の前方転位と変形が判明し、下顎頭の変形もあったため当時の担当医には「一生治らない」と言われています。
確かに、転位・変形した円板を元の形に戻すことはどのような手術でも不可能でしょうし、「治る」ということが「顎関節が元通りになる」という意味であれば、それは私には有り得ないことです。
しかし、「治る」ということが「顎関節と咬合の安定」ということであれば、私のように関節が壊れた患者であってもそれは可能なのだと今は知りました。

以前の私は関節が壊れている自分には「顎の安定」は得られないものだと思っていました。
主治医には「何故そんなことを思い込んだのですか?」と笑い飛ばされました。
ろくな歯科知識のなかった(今もあまり変わりませんが)私が主治医の「関節が壊れていてもヒンジは採れる」という言葉を何故信じることができたのか、不思議な気もしますが、主治医の言葉の端々に、顎関節症治療に対する深い理解を感じたからではないかと思います。

以前大学病院では人間の自然治癒力の結果として「関節のリモデリング」が起こるということを言われました。
でも実際に人間の自然治癒力を引き出すには関節が適切な位置で安定する必要があったのですが、それまでの治療では、その安定が得られていなかったため、関節の炎症が起こり続けていたのだと、理解したのはつい最近のことです(^^;
コメントありがとうございます。


>虫歯の痛み

患者が歯科受診を思い立つのは、歯が痛いというのがきっかけになるのではないでしょうか。
虫歯の進行がある程度すすみ、でもそのまま放っておくと、そのうちに歯がとても痛くなることを知らせるサインはいくつも出ますから、サインを見逃さずになるべく早目に受診するのがいいですね。


>>でも、虫歯で怖いのは、神経による痛みではなく、菌が蔓延することではないでしょうか。

>根管治療で言えば「死腔」ができるようなケースにそれが言えるかと思います。


死腔もそうですね。
根管を無菌の状態(実際は除菌なのかな?)で、きちんと充填しないと、それまでの治療が無駄どころか、場合によってはとんでもない結果になりますね。

腫れや痛みがあるのに、そのうち治まるだろうと油断していると、腫れや痛みだけでなく熱も出てくることがあります。熱が全身に及んできたら大変です。一刻も早く受診しないといけません。

そうならない為にも、定期的に検診を受けるのが良いと分かってはいても、痛みがないと、つい億劫になりますね。

痛みのサインが出やすい虫歯だけではなく、国民病とも言われている歯周病にしたって、たいていは自覚症状がないままに進行しますので、ようやく歯科受診したときには抜歯が必要だったというのは良く聞く例ですよね。

ですから、成人健康診断の義務付けと同様に、歯科定期健康診断も奨励や任意という形ではなく、義務付けしてほしいと常々から思っているのですが、実現は難しいのかな?


>ラバーダム

根管治療におけるラバーダムの必要性は、賛否両論あるようですが、私患者個人としては、ラバーダムは保険診療にあったほうが良いかな、と考えています。

それは、yumiさんが書かれている適切な根管形成や根管充填といった専門家の考え方とは、まったく違う考え方で、あくまでも治療を受けている患者の視点からの考え方になりますが、一言で言えば、根管治療にどうして除菌(滅菌?)が必要かを患者が知らない、あるいは年齢的に理解できないからラバーダムが必要に思う、です。

除菌(滅菌?)の必要性を知らない患者の行動心理を考えれば、とても簡単なことなんです。
ラバーダムをすることによって、根管治療(だけではありませんが)には、除菌(滅菌?)がとても大事だという認識が生まれます。
たったそれだけのことでラバーダムがあったほうが良いというのか、と思われるかもしれませんが、患者意識を変える効果は絶大ではないでしょうか。

もっとも、ラバーダムは、現時点では保険診療対象にはなりませんで、必要性を説く以前の問題になりそうですね。

ラバーダムを使用されるとしたら、歯科医の善意・持ち出し分となりますから、ラバーダムが必要な治療をされる歯科医や患者には迷惑な改正ですね。
うろ覚えですが、ラバーダムはわずか10点だったと思います。


顎関節症にいただいたお返事は、私なりにもう少し考えてみたいので、続きは後ほどということで、一旦ここで終了します。

またまたですが、まずは、補足と訂正です(汗)

ですから、成人健康診断の義務付けと同様に、歯科定期健康診断も奨励や任意という形ではなく、義務付けしてほしいと常々から思っているのですが、実現は難しいのかな?

「成人健康診断の義務付け」

成人にも、と書くつもりでしたが間違えてしまいました(^^;)

健康保険制度で、年1回の健康診断を国民に義務付けています。しかし、歯科だけは任意であり、義務付けではありません。
歯科は義務付けされている学校検診が終わったあとは、歯科検診を受けたい人だけが受けるという形になります。

>一言で言えば「治らない」と思っていたものを「治る」と信じることができた、と言えばいいでしょうか。

顎関節症の「治る」ですね。
患者が「顎関節症が治った」と言いますと、いろんな方から、必ずというほど反論やご意見を頂きますね。
中でも多いのは、「咬合治療をして顎関節症が治るわけがない」というご意見でしょうか。
ご親切にも、「顎関節症は一生治りません」とわざわざ忠告をされる方もいますね。

患者主観の言葉で言えば、「治る」というのは、

「ダメージを受けたところがすっかり元通りになる」ことを意味しているのではなく、
「ダメージを受けたところが修復されて、元通り或いは元と同じような機能を取り戻すこと」ということを「治る」と言っているのです。

「顎関節症が治った」は、つまり、私にとって安定した顎位を維持したままに、咀嚼・嚥下・発話・表情と言った顎口腔系に関係する一連の動作が以前と同じように行えるようになった、ということです。

もちろん、何もかもがすっかり元通りというわけではありません。
関節や関節円板や口腔内に受けたダメージが大きく、どう頑張っても修復されない箇所がいくつもありますから、顎位の維持という点だけをみても、今後も安定した顎位を維持はできるだろうけど、以前のように完全に安定した状態で維持しているとは言えません。
(ちなみに、チェックバイトや模型をマウントしたときにいつも同じ結果となります。)

咀嚼に関してもそうですね。
何も治療していない天然歯が全歯という方に比較すると、咀嚼力は格段に落ちると思います。

ですが、顎関節症が発症する以前に比較すると、歯や歯肉の状態は以前よりもはるかに悪くなっているのに、食物の噛み易さという点でははるかに向上しています。
歯の問題だけでなく、加齢による筋肉の衰えまでを考慮すると、向上するのはなかなか難しいことではないかと思います。

他にもいくつも挙げられることはありますが、

それは、医学的には「治る」ということではないのでしょうか?
医学的には「再生」だけが「治る」ということになるのかな?

例えば、風邪を引いたとき、風邪症状が治まり、風邪を引く前と同じ体調に戻ったら、「風邪が治った」と言いますね。

こういうときに「体」を使用していいものかどうなのかすらも分かりませんが、
でも、厳密な言い方をすれば、風邪が治った体は、すっかり元の体(風邪を引く前の体)には戻りませんよね?
風邪の原因となった「ウイルス」に対する免疫力(抗体)がついたわけで、風邪を引く前の体とは少し違います。

ということは、「治る」という言葉が意味するものは、やはり、「ダメージを受けたところが修復されて、元通り或いは元と同じような機能を取り戻すこと」ということで良いような気がするのですが、ここは専門家のご意見を待ちたいところです。


「治る」について、長々と書きましたが、私自身は「治る」の意味にさほど拘っているわけではありません。
ただ、前述のように「顎関節症が治った」と書きますと、いろいろな反論やご意見を頂きますので、「治る」という意味をどう捉えているかをお伝えしたほうが良いかなと思いまして。


>以前大学病院では人間の自然治癒力の結果として「関節のリモデリング」が起こるということを言われました。
>でも実際に人間の自然治癒力を引き出すには関節が適切な位置で安定する必要があったのですが、それまでの治療では、その安定が得られていなかったため、関節の炎症が起こり続けていたのだと、理解したのはつい最近のことです(^^;


>「関節のリモデリング」

骨芽細胞と破骨細胞がどうたらこうたらと、難しい話題ですね(汗)

「骨は本来、それに加わる機械的な圧力に対応して、それに相応しい形態と構造をとろうとする。しかし、外傷や炎症が加わると、それに対応してかなり敏感に構造を変える」

骨は骨格としての機能の他に、人間がもつ体液の恒常性のためのさまざまな物質の貯蔵庫でもあるそうです。
■成人の歯科定期健康診断の義務付けについて

これはなかなか実現は難しそうですね。
おそらくですが、患者の側に歯科の分野は多少悪くなっても命には関わらない、あるいは、ある程度に悪くなっても保険が効くのでそれほど懐が痛むことなく治せるだろう、といった意識があるのではないかと思います。
それと、所謂「歯医者嫌い」で虫歯を放置してしまう患者さんも多いようで、何とも…ってこれはかつての私の話でした(^^;

顎関節症を発症してわかったことですが、食物を摂取…咀嚼、嚥下するという人間の生命を維持するための機能が支障を来すわけですから、悪化すれば生命の危機にもつながりなかねませんし、そこまで行かなくても患者のQOLは著しく低下します。
顎関節症を適切に治療できる歯科医の少なさは歯科治療で悪化を繰り返してきた患者ほど身に染みているでしょうから、顎関節症患者であればなおのこと、虫歯や歯周病治療の必要性を感じながら、歯科から足が遠のきがちなのも無理からぬことなのかな?とも思います。

適切な治療…できれば予防的な治療がもっと徹底されれば…と思うのですが、患者側の認識に問題がある場合もあり、なかなか難しいかもしれませんね。

虫歯や歯周病の直接の原因は「菌」ですが、増悪因子というのでしょうか、咬合の問題(顎関節症患者の場合は食い縛りなども)が絡むことで、歯周病の悪化が更に進み歯牙が移動、動揺…遂には無歯顎に至る…。
ある歯医者さんが「歯科の分野では抜歯=治癒だ」と言われていましたが、笑えない話です。
咬合の問題などは歯科治療に頼るしかありませんが、定期検診に加えて患者自身が普段から口腔内のケアに心掛けることが大切ですね。

■ラバーダムについて
>ラバーダムをすることによって、根管治療(だけではありませんが)には、除菌(滅菌?)がとても大事だという認識が生まれます。

なるほど、と思いました。
確かにラバーダムは患者側の「意識付け」という意味でも存在意義は大きそうですね。
根管治療に限らず、歯科治療では患部を切開、露出させるような外科的処置が多く、口腔内という環境を考えると患者側も気をつけるべき点が多いと思います。

以前ある歯医者さんが根管治療について「骨が外気に触れるという人体には異常な状態」だと言われていました。
そのような状態に陥った経緯はその治療が必要だったかそうでなかったかという患者側が歯科にかかった際の経緯にもよるかと思いますが、それはともかく、「何か針みたいなものでグリグリされてたけど虫歯深かったのかな〜?」といった認識(笑い事じゃなくかつての私です(^^;)から「これは患部を徹底的に除菌しなくてはいけない大手術なんだ」と認識するかで、患者側の歯に対する意識は随分変わる気がしますね。

私が「ラバーダム信仰(?)」に違和感を覚えたのは、歯科医・患者双方に、それさえ適切に使用していれば根管治療は上手くいく、といった認識があるような気がしたからだと思います。
これはマイクロスコープにも言えることかと思いますが、道具はあくまで道具であって、それと歯科医の技術は別物、ということが言いたかったのですが、上手く言えませんでした(^^;
■「治る」について
私が上手く言えなかったことを補足いただきまして…m(._.)m

そうですね。何をもって「治る」とするか、ということは専門家の先生・患者さんの間でも議論は尽きない事柄かと思いますが、mosさんが書いてくださったように、「ダメージを受けたところが修復されて、元通り或いは元と同じような機能を取り戻すこと」を患者は治癒の目標とすべきであるように思います。
また、一時的な寛解ではなく、継続して安定している状態であることを客観的に判断できる、というのが重要なポイントかと思います。

■関節のリモデリングについて
>「骨は本来、それに加わる機械的な圧力に対応して、それに相応しい形態と構造をとろうとする。しかし、外傷や炎症が加わると、それに対応してかなり敏感に構造を変える」

>骨は骨格としての機能の他に、人間がもつ体液の恒常性のためのさまざまな物質の貯蔵庫でもあるそうです。

人体の内部に骨や肉があることはイメージしやすいですが、骨が体液の恒常性を保つための貯蔵庫である、というのはイメージしにくいかもしれませんね。
ただ、私は過去に顎関節の破壊が進行していく過程で、その体液が顎関節に溜まる音を実際に耳で聞いたことがありますので、悪くなるとどうなるか、ということの実際はちょっとわかります(^^;

>ご親切にも、「顎関節症は一生治りません」とわざわざ忠告をされる方もいますね。

ほんとに、医療機関でそのような言葉を聞かされると患者は絶望してしまいます。

そもそも関節が壊れた患者なのだから医療行為により改善しなくともダメで元々、患者自身の治癒力の限界なのだから仕方がない、という理屈が成り立ちそうです。
(医療行為の「質」を問うこともなく。)
今になって思えば「そのような先生には患者は一生治せません」という意味だったのかな?という気もします(苦笑)
かつて私が受けてきた治療(とはほんとは呼びたくないですが)について、主治医は「治癒力の邪魔をしたからそこまでしか治らなかったんです」と言われました。
言われた当時は「?」でしたが、今になると納得…です。
読み易い形にお返事いただきまして、ありがとうございます。


■成人の歯科定期健康診断の義務付けについて

地方自治体によっては、無料で成人の歯科健診を実施しているところもあるようですから、保健所に問い合わせをすれば教えてくれると思います。

>顎関節症を発症してわかったことですが、食物を摂取…咀嚼、嚥下するという人間の生命を維持するための機能が支障を来すわけですから、悪化すれば生命の危機にもつながりなかねませんし、そこまで行かなくても患者のQOLは著しく低下します。

そうですね。
以前に食事に関する不自由さをイヤという程体験、普通に食事が摂れることが、いかにありがたいことか痛感しています。


>ある歯医者さんが「歯科の分野では抜歯=治癒だ」と言われていましたが、笑えない話です。
咬合の問題などは歯科治療に頼るしかありませんが、定期検診に加えて患者自身が普段から口腔内のケアに心掛けることが大切ですね。


歯科治療が受けられない動物にとって歯の喪失は生存に拘わる大問題になるそうです。幸いなことに人間は歯が悪くなったら歯科治療が受けられますが、歯が持つ有り難さは動物も人間も同じだし、有り難さは思うよりもはるかに大きいものです。


■ラバーダムについて

>私が「ラバーダム信仰(?)」に違和感を覚えたのは、歯科医・患者双方に、それさえ適切に使用していれば根管治療は上手くいく、といった認識があるような気がしたからだと思います。
これはマイクロスコープにも言えることかと思いますが、道具はあくまで道具であって、それと歯科医の技術は別物、ということが言いたかったのですが、上手く言えませんでした(^^;

仰っていることはすごく分かります。道具信仰のようなものにはyumiさんと同じく違和感を持っています。

技術があれば道具がなんでも良いという意味ではないし、最新の道具を否定という意味でもなく、いかに道具をきちんと使いこなしているか・・・まずは、この治療に必要な道具はどれであり、不必要な道具はどれかであるかを、きちんと理解されなければいけないということですね。

錆びた包丁で調理する料理人が一流のシェフとは言えない。一流のシェフは道具に拘るものだ。
そして、道具に拘る一流のシェフが、一流と言われるまでには人の何倍も努力をしてきたし、一流であり続けるためには努力をし続けなければならない。

わかりやすく言えば、こんな感じですかね(^^;)

ですが、必要とされるはずの道具や治療が、通常の経路(保険診療)では治療者にも患者にも手に入らないというのも妙な話ですね。
書いていくうちにテーマがいくつか絞れてきた気がして、■をつけてみたのですが、何が言いたいのかよくわからない内容になってしまいまして(^^;
にもかかわらず、的確に汲み取っていただき、ありがとうございますm(._.)m

■ラバーダムについて
>錆びた包丁で調理する料理人が一流のシェフとは言えない。一流のシェフは道具に拘るものだ。
>そして、道具に拘る一流のシェフが、一流と言われるまでには人の何倍も努力をしてきたし、一流であり続けるためには努力をし続けなければならない。

非常にわかりやすいたとえを書いていただきまして…m(._.)m
包丁にも名人が作った高価な包丁があるそうですが、そういう包丁を使っているということがプロ意識の現れ、だったはずが、高価な包丁を持っていればプロ意識がある、とお客はいつの間にか思わされてしまったのでは?という気がしていました。
更にはホームページに「当店は〇〇の包丁を使っています」と見出しが書かれている状態と言えばいいでしょうか。
考えてみれば、そんなレストラン、有り得ないですよね…。

■保険診療の範囲について
>ですが、必要とされるはずの道具や治療が、通常の経路(保険診療)では治療者にも患者にも手に入らないというのも妙な話ですね。

そうですね…。
国の医療費削減の施策について、以前はあまり関心がなかったのですが、保険の効く範囲がここまで限られてきていると知り、保険って何なんだろう?と…。
自費と保険の狭間で、患者側と歯科医側の認識の食い違いも生まれているようで、その中で最善の治療をしようとされている先生方のご苦労を思うと複雑な気持ちになることがあります。
例えば「混合診療の禁止」ですが、患者としてはこのシステムはわかりにくいです。

顎関節症の「診断」に必要な「咬合器」が保険での使用を認められている機器に該当しないと、一連の「診断」にかかる費用は保険では請求できない…だったかな、患者としては必要なのにどういうこと?と思います…。

国の医療費削減の流れは、国の財政を考えればやむを得ない部分もあるかと思うのですが、ムダな使われ方をしている反面、必要なところには行き届かない不合理を感じます。
医療は人の生命(維持)に関わる分野ですからね。

■関節のリモデリングについて
先日書き忘れていたことを思い出し、もう少し(^^;

mosさんが書いてくださった「骨芽細胞と破骨細胞」ですが、これがなかなかイメージしにくくて、つまり骨は普段から正常なシステムとして破壊と再生を繰り返し、正常な形を保っている、ということなんですね。
骨粗鬆症になる、というのもそのシステムが異常を来した結果ですね。
この骨粗鬆症ですが、カルシウム不足や加齢(女性の場合はホルモンの変化)に加えて、歩く習慣が減少すると急速に進行する、と聞きました。
骨粗鬆症の場合は原因が色々複雑そうですが、一つには骨は正しく使われることで機能する、ということが言えるかと思います。

顎関節症治療においても関節が生体にとって適切な位置で機能するためには適切な位置を保って運動することが必要、なんですね。
顎関節にとっての運動とは咀嚼や発話といった動きがそれにあたるかと思います。
適切な位置で適切な負荷をかけることで顎関節は正常な形に再生される、ということなのだ、と最近ようやくわかってきたところです。
(適切に調整されたスプリント無しで、硬いものを噛めばいい、とかいうことでは無く。これで良くならないのは経験済みですから。)
この「再生」とは私のように完全な器質的再生が不可能な場合は「生体にとって理にかなった形に再生されること」と言えるかと思います。
変形・炎症が再発・進行せず、関節の形状と位置が安定して保たれ機能する、ということだと理解しています。
■体液が顎関節に溜まる音(新たな項目を作りました^^;)

>>「人体の内部に骨や肉があることはイメージしやすいですが、骨が体液の恒常性を保つための貯蔵庫である、というのはイメージしにくいかもしれませんね。
ただ、私は過去に顎関節の破壊が進行していく過程で、その体液が顎関節に溜まる音を実際に耳で聞いたことがありますので、悪くなるとどうなるか、ということの実際はちょっとわかります(^^;」

>その体液が顎関節に溜まる音を実際に耳で聞いたことがありますので、

yumiさんが、そのような体験をされたというのは、初耳!(初目!?)です。
なるほど、なるほど、です。
滑液(だと思われますが)が、顎関節に溜まる音・・・仰っていることは、少し想像できます。

一般に言われているクリッキング音とは違うのかもしれませんが、顎関節(下顎頭)が関節円板の一番薄いところ(正常な位置とされるところ)に納まらないと、滑膜(かな?)に余分な滑液が溜まっていくような感じがするというのは、私にも経験があります。
そのときには、耳が詰まったような感じがするんですよね。

ひょっとしたらyumiさんも同じかな?と思ったんですが、どうでしょう?


■関節のリモデリングについて

>顎関節症治療においても関節が生体にとって適切な位置で機能するためには適切な位置を保って運動することが必要、なんですね。

「体液が顎関節に溜まる音」とも共通しますが、顎関節に適切な位置がどうして必要なのかは、骨は、体の使い方を変えると変形するからではないでしょうか。

簡単に言うと、「骨は長期間に亘り反復される機能に従い、その機能にもっとも適した形に変形する」そうですから、顎関節(下顎頭)が、適切では無い位置にいつもあると、その位置に即した形に変形していく・・・ということではないでしょうか。

もちろん、関節円板や靱帯のことなど考えることは沢山あるでしょうが、関節が正しい位置にあるときが、骨が最も効率よく破壊と再生を繰り返せると言っても良いのではないでしょうか。

また、骨が変形するためには、個々の条件の違いはもとより、どのような条件があって、どのような形に変形していくか、といった詳しいことは、私には分かりません(汗)

ただ、骨に変形があるといっても、即座に病的だと決め付けるのは良くないと思います。加齢という生理的な現象でも骨は変形します。


>この「再生」とは私のように完全な器質的再生が不可能な場合は「生体にとって理にかなった形に再生されること」と言えるかと思います。
変形・炎症が再発・進行せず、関節の形状と位置が安定して保たれ機能する、ということだと理解しています。

器質の「再生」が不可能でも、yumiさんのように考えられるのは素敵なことですね。

今活動休止を余儀なくされている機能がきちんと活動できるように命を吹き込む。
文字通り、機能の再生ですね!


「骨芽細胞と破骨細胞」のメカニズムに関しては、「骨吸収」で検索すると、いろいろヒットするかもしれません。試してみてください。


■保険診療の範囲について

仰るように、顎関節症診断や治療に必要と思われるものが、保険診療の対象になっていないことを知ってびっくり。どうしてなのか詳しいことを調べようとしましたが、患者の私には複雑な仕組みでなかなか難しいです。
ただいま頓挫中です(^^;)

ご存知のことがあったら教えてくださいね。
■体液が顎関節に溜まる音
>>その体液が顎関節に溜まる音を実際に耳で聞いたことがありますので、

>yumiさんが、そのような体験をされたというのは、初耳!(初目!?)です。

だいぶ前に日記には簡単に書いたような気がします。
普段はあまり思い出すこともない事柄なので、コミュで書くのは初、ですね(^^;

>滑液(だと思われますが)が、顎関節に溜まる音・・・仰っていることは、少し想像できます。

「滑液」って言うんですね。
そう聞くと液の役割が見えてくるような気がします。

>一般に言われているクリッキング音とは違うのかもしれませんが、顎関節(下顎頭)が関節円板の一番薄いところ(正常な位置とされるところ)に納まらないと、滑膜(かな?)に余分な滑液が溜まっていくような感じがするというのは、私にも経験があります。
>そのときには、耳が詰まったような感じがするんですよね。

>ひょっとしたらyumiさんも同じかな?と思ったんですが、どうでしょう?

もう10年以上前の出来事で、今は断片的な記憶でしかないのですが、耳の詰まりのような症状はなかったように思います。
当時の痛みは大学病院の担当医曰く「骨と骨とが当たって削れている」痛みでした。
で、聞いた音というのはなんか「ぐじゅぐじゅ」と耳元に液が溜まって揺れてるような音でした。
あまりの痛みに大学病院に電話し、担当医に申告したら「顎の関節が擦れて表面に傷が付き、剥がれた組織が液状になって溜まっているのだろう」とのことでした(うろ覚えです)。
担当医は「関節の洗浄」で痛みの改善をという方針でしたが、上の先生の意見でそれは中止になりました。

喉元過ぎれば…と言いますが、当時の痛みも音も、今は遠い記憶に過ぎません。
実感を持って思い出すことってできないんですよね…。

あ、mosさんの言われた「耳の詰まる感覚」は、数年の寛解を経て再発・悪化に向かう過程で経験しました。
主治医に出会う前の出来事です。

■関節のリモデリングについて
>簡単に言うと、「骨は長期間に亘り反復される機能に従い、その機能にもっとも適した形に変形する」そうですから、顎関節(下顎頭)が、適切では無い位置にいつもあると、その位置に即した形に変形していく・・・ということではないでしょうか。

適切ではない位置では悪い意味での変形が起こる…ということですね。

ふと思ったのは、過去の担当医によく言われた「適応」ということです。
「人間の体は多少骨が変形してもそれなりに適応する」というような話です。
今思うと、適切な位置で骨が安定することなど想定していない言葉だったんだなぁ…と…。
悪い状態に「適応」してしまえる人体、「適応」した時に起こるのは何か…それを私は年数を経るうちに様々な症状・現象として知ることになりました。

>もちろん、関節円板や靱帯のことなど考えることは沢山あるでしょうが、関節が正しい位置にあるときが、骨が最も効率よく破壊と再生を繰り返せると言っても良いのではないでしょうか。

これが良い意味での変形、本来の意味での「リモデリング」ということかなと思いました。

>ただ、骨に変形があるといっても、即座に病的だと決め付けるのは良くないと思います。加齢という生理的な現象でも骨は変形します。

mosさんの言葉にハッとさせられました。
私はいつの間にか「変形」という言葉に囚われていたかも知れません。
「変形」にはネガティブな変形だけでなくポジティブな変形もあるのだ、ということなんですね。

>「骨芽細胞と破骨細胞」のメカニズムに関しては、「骨吸収」で検索すると、いろいろヒットするかもしれません。試してみてください。

はい!また勉強します。

■保険診療の範囲について
>ご存知のことがあったら教えてくださいね。

mosさんにはいつも教えていただくばかりで、私なんて「どうしてそうなのか」なんてことまで調べようとしたこともなくて、お恥ずかしい限りです。

また色々教えてくださいませm(._.)m
■体液が顎関節に溜まる音

>当時の痛みは大学病院の担当医曰く「骨と骨とが当たって削れている」痛みでした。
>「顎の関節が擦れて表面に傷が付き、剥がれた組織が液状になって溜まっているのだろう」とのことでした(うろ覚えです)。

骨と骨が当たる・・・どことどこの骨が当たるのかということが、簡単に想像できませんで、少し調べてみましたが、結局分かりませんでした。。。

>担当医は「関節の洗浄」で痛みの改善をという方針でしたが、上の先生の意見でそれは中止になりました。

剥がれた組織は吸収されちゃったんでしょうかしら??
「関節の洗浄」が痛みの改善にどれほどの効果があるのか分かりませんが、洗浄には剥がれた組織も洗い除かれるようなイメージがあります。実際のところは、どうなんでしょうね??

何もかもが想像すら難しいのですが、骨(下顎頭)が削れたり変形した写真(CT写真)を雑誌等で何枚か見たことがありますので、私の見た写真がyumiさんの場合と同じではないとは思いながらも、こんな感じかなぁ〜と勝手な想像をしています。

そのうちの一枚の写真には、骨が削れることが痛みを生じているのではなく、骨が削れたことによって関節円板への当たり具合が変わり痛みを生じている(炎症を起こしている)・・・そんな記述があったような覚えがあります。(私の目には、骨が削れたというよりも、骨が欠けているように見えましたが)
関節円板にズレが生じると、関節周辺は痛いですからね。


>あ、mosさんの言われた「耳の詰まる感覚」は、数年の寛解を経て再発・悪化に向かう過程で経験しました。
主治医に出会う前の出来事です。

「耳の詰まる感覚」と「耳が熱くなるような痛み」ですか。。
私的には痛みはストレートな感覚で分かりやすいですが、耳が詰まる感覚と熱を帯びたような感覚だけにはどうしても慣れることができませんで、とにかく気持ち悪い。炎症がどうして「炎症」の文字なのか、実体験で分かりましたね。

今のyumiさんには、以前のような強い痛みが無いようで良かったです。


■関節のリモデリングについて

>悪い状態に「適応」してしまえる人体、「適応」した時に起こるのは何か…それを私は年数を経るうちに様々な症状・現象として知ることになりました。

この状態であっても数年後、数十年後(さすがにこれは予測が難しいかな・・)にも、日常生活に支障がない、痛みを伴わない、などが許容される適応の範囲内ということになりそうですね。

ただ、適応させるためには、どこかに無理があるとも言えるわけで、無理を通せば道理が引っ込むは、体にも言えていまして、少々のことだからと我慢をしていると、それまで痛くもなんともなかったところが急に痛くなったりすることはよくありますね。

歯の当たりにしても、最初は痛みがないからと油断をしていると、ある日突然に痛くなったりすることがありますね。痛みだけならまだしも、骨吸収が加速度的にすすみ、抜歯するしかなくなったということもあります。

歯が当たるところは、その人の噛み合わせに合わせて、自然に削れていくという考え方をされる歯科医がいますが、その考え方はとんでもないことに思います。


■保険診療の範囲について

特に顎関節症治療に関しては、保険治療か自費治療かで、うんざりするほどに様々な意見がありますね。

これは顎関節症治療に様々な治療方法や考え方があるせいかなと思いますが、様々な意見の中には、どうも治療方法と治療費が混同されているような印象を持つものもあります。
■体液が顎関節に溜まる音
>剥がれた組織は吸収されちゃったんでしょうかしら??

多分そうなんでしょうね…人体の不思議というのか…。

>「関節の洗浄」が痛みの改善にどれほどの効果があるのか分かりませんが、洗浄には剥がれた組織も洗い除かれるようなイメージがあります。実際のところは、どうなんでしょうね??

そうですね…。
その時の耐え難かった痛みと、当時の担当医の説明は合致するもので(「骨と骨」というのがどことどこかまで考える余裕はなかったですが(^^;)「関節の洗浄」をすぐにでも受けたいと思ったのは、まさに剥がれた組織…砕けた骨が関節の炎症を増悪させていたからだったんだと思います。
イメージとしては小石や泥の入り雑じった泥水とでも言えばいいでしょうか。
そんな状態のものが関節の中にあるとしたら、痛くないわけがないですよね…。
「関節の洗浄」はmosさんの言われるように、「剥がれた組織も洗い除かれる」イメージがありました。
「泥水をきれいな水に入れ替える」とでも言えばいいでしょうか。
きっと痛みはましになると思ったので「関節の洗浄」を希望したのですが、上の先生が何故か反対されまして…理由はよくわからないのですが、一つには「関節の洗浄」を受けるまでに2週間くらい日があったのですが、その間に痛みのピークが過ぎてしまったというのか…上の先生は多分、その時の私の表情を見て、まだ余裕があると思われたんじゃないでしょうか(涙)
「関節の洗浄」の効果の有無については、体験しなかった私には「?」ですね。
もし体験された方がおられたらお話を伺ってみたいです。

■関節のリモデリングについて
>ただ、適応させるためには、どこかに無理があるとも言えるわけで、無理を通せば道理が引っ込むは、体にも言えていまして、少々のことだからと我慢をしていると、それまで痛くもなんともなかったところが急に痛くなったりすることはよくありますね。

そうですね。
「適応」という言葉には実は体の他の部位に犠牲を強いるような不自然な状態も含まれる、ということかなと思います。
医療人にはこの「適応」という言葉を「逃げ」にはしてほしくないと思いますね…。

私事ですが、先日珍しく手の指を突き指しまして、結構な不便さに顎関節に起こることを連想しました(ちょっとこじつけっぽいですが(^^;)。
突き指した指をかばって他の指で日常の動作(物を持つ、お皿を洗う、PCのキーを打つ等)を補おうとすると、動作は緩慢にしかできないし、慣れない指の使い方を制御するのに結構頭も疲れるものなんですね。
たかが突き指ですが、なかなか不便なものだと思いました。
突き指くらいなら数日養生すれば治りますが、顎関節症はそうはいきませんよね。
突き指は指に異常な方向から力がかかることで起こりますよね。
顎関節症もそういう状態だとしたら、その異常な方向からの力はどこから生まれるのか、そしてどうすれば取り除けるのか…ということなのですが…それが顎関節症治療の難しさなのかな、と思います。
そこのところを突き詰めて考え、答えを求めようとされる先生にはなかなか出会えませんね…。

■歯について
(漠然としてますが、項目を作りました。)
>歯が当たるところは、その人の噛み合わせに合わせて、自然に削れていくという考え方をされる歯科医がいますが、その考え方はとんでもないことに思います。

歯か削れていくことを「咬耗」と言うそうですが、私は再発・悪化の過程で、その急速な進行を経験しました。
「歯の咬耗の全くない人はほとんどいない、加齢に伴う生理現象だ」というような話を聞きますが、私自身は咬耗が進行するほどに、どんどん食物を噛みにくくなり、顎の痛みにも悩まされるようになっていきました。
何故そうなるのか、ということの難しい理屈はわかりませんが、とても自然な現象とは思えませんね…。

「歯について」という項目を作ったのは、先日mosさんが書かれていた咬合治療後の「食物の噛みやすさ」ということについて気になっていまして、もう少し具体的にお聞かせいただければなぁと思ったからでもあります。
「機能する咬合」とでも言えばいいでしょうか、その為には先生方は様々なことを考えられているのでしょうね。
■「関節の洗浄」

関節の洗浄を体験していませんので、どういうものかさっぱり分かりませんが・・

生理食塩水を関節腔に満たして行う処置には、関節に癒着した円板の繊維を剥がして、洗い流すというものがあるようですね。

yumiさんが、当時の担当の先生に関節の洗浄を反対されたのは、画像診断の結果のことか、あるいは、手術そのものに効果を期待できないと判断された結果のことかは、今となっては不明でしょうが、患者としてみれば、この方法で治るのであればと期待をしてしまいますね。

患者は、耐え難い痛みがあっても、どう決断するかを冷静に考えなければいけない・・辛いところですね。。


>まさに剥がれた組織…砕けた骨が関節の炎症を増悪させていたからだったんだと思います。

関節の洗浄とは違うでしょうが、下顎頭の変形が大きくなり骨の形がギザギザになったり骨頭が無くなったりすると手術対象になることが多いようですね。
ただ、手術そのものは、以前と比べて減っているようですね。


■関節のリモデリングについて


以下はリモデリングの話題とは関係ありませんが・・。

>突き指は指に異常な方向から力がかかることで起こりますよね。
顎関節症もそういう状態だとしたら、その異常な方向からの力はどこから生まれるのか、そしてどうすれば取り除けるのか…ということなのですが…それが顎関節症治療の難しさなのかな、と思います。

そうかもしれませんね。。
異常な方向からの力をなるべく排除しようということで、生活習慣の見直しや無意識的に行っている癖の見直しをしようという考え方や指導の仕方があるようですが、今顎関節症で悩んでいる人にとっては、それはそれとして今のこの悪い状態はどうすれば良いの?ということになります。

顎関節症患者に対する生活習慣の見直しの指導には、何かもどかしいものを感じます。
今現在、いわゆる生活習慣病といわれる病気で悩んでいる人に対して、治療はしないけど生活習慣は見直しして自力で治してね、と言われているのと同じような感じを受けてしまいます。

また、顎関節症の症状の程度は軽いものから重いものまで様々にあるのに、歯科医の言葉にはどの患者に対しても、「顎関節症患者の訴え=不定愁訴(を多く訴える)」というような感じを受けることもありますので、歯科医には顎関節症によって引き起こされる症状の把握をきちんとして欲しいですね。

ところで、
利き手(?)を突き指したとなると何かと不便ですね。
どうしても痛い指を庇う形の動作になりますので、他の指がつってしまったり、痛くなったりします。
顎関節症にも当てはまるところがありますね。
お大事に。


■歯について

食物を噛み易くするには、顎運動がスムーズに行えるという条件があると思います。
もうひとつに、歯の形もあります。あと、筋肉ですか。

毎度のことながら書き込みに時間がかかりますので、リモデリングの話題も併せて、続きは明日にでも、ということで、ここで一旦終わります(^^;)

追加

>その時の耐え難かった痛みと、当時の担当医の説明は合致するもので(「骨と骨」というのがどことどこかまで考える余裕はなかったですが(^^;)「関節の洗浄」をすぐにでも受けたいと思ったのは、まさに剥がれた組織…砕けた骨が関節の炎症を増悪させていたからだったんだと思います。
イメージとしては小石や泥の入り雑じった泥水とでも言えばいいでしょうか。
そんな状態のものが関節の中にあるとしたら、痛くないわけがないですよね…。


たまたま読んでいた家庭医学の本の、膝やひじの「変形性関節症」に関する記述にyumiさんが仰っていることとそっくりなものを見つけましたので記載します。

膝やヒジなどで、軟骨が磨り減るとともに、関節包のなかで骨のかけらが遊離して、あちこち動くようになったりすることがあります。そんなかけらがなめらかな関節の中にあれば、当然、痛みの原因になるし、ひっかかって関節そのものを痛めたりして、症状はどんどん悪くなります。

骨のかけらを取り除く手術があるそうですが、詳しいことは書いてありませんので手術内容は不明です。

「変形性関節症」といっても、関節の場所ごとに起こりやすい頻度がちがうし、関節の場所によって、加齢現象以外の危険因子の関わり方が違うそうです。

膝やヒジの「変形性関節症」が、そっくり顎関節の変形に当て嵌まるのではないと思いますが、「変形性関節症」の一番目に考えられる危険因子には、からだの形が病気というほどではないが少し不都合なところがあるというもので、骨にかかる力のかかり具合が、部分的に過剰になったりすることにあるそうです。

膝で言えば、ふつうまっすぐな膝なら膝関節は体重を均等に受けられるけど、O脚であればいつも膝関節の内側のほうに力(体重)がかかる。X脚であれば外側に力(体重)がかかる。

二番目に考えられる危険因子は加齢です。(関節軟骨の老化など)

*「変形性関節症」があっても必ずしも痛みを訴えるものではないそうです。


膝関節の体重のかかり具合は、顎関節では噛むときの力がそうなのかな?
いつもコメントありがとうございます。

>利き手(?)を突き指したとなると何かと不便ですね。

幸い利き手ではなかったのですが、利き手でなくても意外に日常の動作を担当しているものなんですね。
おかげさまで今はほぼ良くなりました。

■関節の洗浄
>生理食塩水を関節腔に満たして行う処置には、関節に癒着した円板の繊維を剥がして、洗い流すというものがあるようですね。

当時私が聞いた説明では「関節にヒアルロン酸を入れる」と言われていました。

>yumiさんが、当時の担当の先生に関節の洗浄を反対されたのは、画像診断の結果のことか、あるいは、手術そのものに効果を期待できないと判断された結果のことかは、今となっては不明でしょうが、患者としてみれば、この方法で治るのであればと期待をしてしまいますね。

そう言えばこの時点での画像診断は受けていませんね。
私の場合はその大学病院の初診で「一生治らない」と釘を刺された(というより呪いをかけられたに近い?)ので、「関節の洗浄」で治るとは思ってなかったです。
ただ少しでも楽になるなら、と藁にもすがるような気持ちでした。
書いているうちに記憶が蘇ってきたのですが、そう言えば担当医に「関節の洗浄」をすすめられた時「ヒアルロン酸」の効果について尋ねたのですが「一時的には楽になるかもしれないが、次第に体内で吸収されてしまう」と説明を受けていました。
それを考えると「関節の洗浄」の効果はあっても一時的なもので、長期的に見るとにさしたるメリットはない、というのが上の先生の反対された理由かもしれません。

■セルフケアとメンテナンス
>顎関節症患者に対する生活習慣の見直しの指導には、何かもどかしいものを感じます。
>今現在、いわゆる生活習慣病といわれる病気で悩んでいる人に対して、治療はしないけど生活習慣は見直しして自力で治してね、と言われているのと同じような感じを受けてしまいます。

「顎関節症は生活習慣病である」というような話がありますが、本当にそうなのか?を問い始めると先生方・患者さん達の間でまた論争が尽きなくなりそうです。
しかしながら、患者の側から疑問に思うのはいわゆるセルフケアとメンテナンスが混同されているのでは?ということですね。
例えば顎関節症患者に医療機関が行う指導として「食い縛らない」「開口訓練(アイーン)」などのセルフケアがあるようですが、このようなケアは顎関節症患者でない健康な人は指導されることもないですよね。
それらの指導はそういったセルフケアが一時的にせよ何らかの効果があったことで広まったのでしょうが、そのようなセルフケアをしている、ということ自体が異常な状態ではないかと思います。
一方メンテナンスとは健康な状態を保つために行う行為と言えるのではないかと思います。
日常の歯磨きや栄養のバランスに気をつける、規則正しい生活をする、運動不足にならないよう適度な運動…など、これらはいわゆる「健康維持」のために誰もが当たり前に行うべきことですよね。
それらが顎関節症患者の場合、「患者側が心掛けること」として混同されてしまっている気がする、と言えばいいでしょうか…。
更に気になるのは「食い縛らない」ことを心掛けたり、「開口訓練(アイーン)」を行う、ということは、顎関節にとっては自然な運動になっているのか?ということです。
不自然な運動であれば、それを繰り返すことは、根本的な解決にならないばかりか、場合によっては悪化の可能性すらあるのでは?と思います。

■歯について
>食物を噛み易くするには、顎運動がスムーズに行えるという条件があると思います。
>もうひとつに、歯の形もあります。あと、筋肉ですか。

顎運動、歯の形、筋肉…普段の何気ない顎の動きがどのようにして行われているのか…まさに「機能」なんでしょうね。

■変形性関節症
mosさんが書いてくださった記述には、当時を振り返って頷ける点が多いです。
悪化当時、大学病院ではっきりそのように告げられてはいないのですが、おそらく状況からして私は「変形性関節症」に該当するのでしょうね。

>膝関節の体重のかかり具合は、顎関節では噛むときの力がそうなのかな?

噛むときの力…そう言えば悪化の数日前に歯科で咬合調整(と呼べるのかわかりませんが)を受けていました。
悪化の背景には当時の掛かり付け医で受けていた歯科治療や元々私にあった危険因子、様々なことが積み重なっていたのではないかと思います。
■突き指
>おかげさまで今はほぼ良くなりました。

軽くすんだようで、良かったです。
突き指もひどくなりますと後々にも影響(後遺症)がでるようですから、初期の安静ときちんとした手当てがとても大事だそうです。

突き指だけでなく、怪我や骨折は、適切な初期治療と安静が鉄則だそうです。
顎関節症も同じですね。


■関節の洗浄

>当時私が聞いた説明では「関節にヒアルロン酸を入れる」と言われていました。

そうなんですか。
関節部分の動きを一時的に滑らかにするためのヒアルロン酸で、関節洗浄後にヒアルロン酸を入れるということだったのかな?(と思いました^^;)

ヒアルロン酸はしばらくすると吸収されるそうですから、関節洗浄に反対された先生はyumiさんが仰るように、効果が一時的だと思われたのかもしれませんね。
あるいは、yumiさんへの関節洗浄は、体への負担のほうが大きいと判断されたのかもしれませんね。

そもそも治療というものは、他に治療法がないときや急を要するときには、たとえ一時的な効果であっても選択されることがあるのですが、選択のためには、第一に体への負担と治療効果が秤にかけられるでしょうから。

いずれにせよ・・・

>そう言えばこの時点での画像診断は受けていませんね。
>私の場合はその大学病院の初診で「一生治らない」と釘を刺された(というより呪いをかけられたに近い?)ので、「関節の洗浄」で治るとは思ってなかったです。
>ただ少しでも楽になるなら、と藁にもすがるような気持ちでした。

初診でしかも画像診断もなしに、そのようなことを言われると、患者としてはショックですよね。
せめて、「もしかしたら、この病気(症状)とは一生のお付き合いになるかもしれませんが」というソフトな言い方ができなかったんでしょうかね。。。(この言い方であっても患者には相当辛いものですが・・)

主治医や担当医に、どう言われたかで、患者の治りたい気持ちや治そうとする意欲は簡単に変わってしまいます。医療者は患者への言葉かけは、治療や治療効果にも大きく影響するということを充分に知ってほしいものですね。

だけど、悲しいことに、医療者に投げかけられた言葉に傷ついたという患者さんの話はよく聞きます・・・と書くと、医療者からは、患者さんの言葉に傷ついたことが多いよという反論をされそうですが・・。
■セルフケアとメンテナンス

患者の私見ですが、顎関節症は生活習慣病ではないけど、生活習慣病的な要素を持つ疾患ではなかろうかと考えています。

何かのきっかけで顎関節症になったけど、初期には患者本人に生活に支障がなく、気になる痛みもない(痛みがあったとしても一時的)ために、顎関節症であることを自覚しない・自覚しても特に困ったことがないので、そのままに時間が経過していく。時間の経過とともに次第に悪化していく人や、同じ時間が経過してもあまり変化が無い人もいる。

だけど、再び何かをきっかけにして(歯科治療が多いですね)、顎関節症が強く自覚されるようになる。つまり、最初のきっかけが顎関節症発症であり、二度目のきっかけは顎関節症の悪化ということになります。

この、二度目のきっかけの結果(顎関節症の悪化)が多くの人に言われている、いわゆる顎関節症のように感じています。

生活習慣病的要素というのは、最初のきっかけと二度目のきっかけにタイムラグがあり、その間の生活習慣と歯科治療が顎関節症に大きく影響してくるのではなかろうかと思っているからです。

最初のきっかけで発症の顎関節症は的確な診断・治療を受けていれば、二度目のきっかけ(歯科治療が多いですね)での顎関節症発症(実は悪化)はそうそう起こらないでしょうし、万が一歯科治療などをきっかけに発症(実は悪化)したとしても、そうひどい状態にはならないだろうと考えられます。

(わかり辛い表現になってしまいました(汗)言わんとすることはご理解されるでしょうか・・。)

で、難しいのは、最初のきっかけの特定ですね。
最初のきっかけは、体験的にも私の場合はこうではないかと予想をしているのですが、私の場合と他の人が同じであるとは言えないような気もしますので、はっきりしたことはわかりません。

また、多くの病気発症に考えられることとしては、遺伝的因子(体質や素質)、環境的因子(食事や職業など)ですが、生体的力学が関係してくるだろう顎関節症にそっくり該当させて良いものかどうかもわかりません。

それから、最初のきっかけで、的確な診断・治療を受けていれば、と書きましたが、患者本人が受診しなかったり、受診しても患者が困っていないとなると、顎関節症だという診断をされても、治療するほどまでも無いという判断になるかもしれないですね。


>不自然な運動であれば、それを繰り返すことは、根本的な解決にならないばかりか、場合によっては悪化の可能性すらあるのでは?と思います。

yumiさんが仰っているのは、私が上記したことに同じと考えてよいかと思いますが、いかがでしょうか?

セルフケアは、正しく行われるのであれば、ケア効果もあるでしょうし何の問題もないと思いますが、自己流のセルフケアには効果があるどころか逆効果になることもありますので、注意が必要ですね。


■歯について

咀嚼しやすくなった理由として考えるなら、咀嚼のメカニズムを調べると分かりやすいかもしれませんね。

歯を言えば、噛み易い歯には、包丁とまな板が例えられることがありますね。
要するに、人は奥歯で食物を磨り潰しているのではないと理解すれば良いかと思います。食物を磨り潰して食べるのは、たしか草食系の動物でしたよね?

(初めて包丁とまな板の例えを知ったときには、包丁によっていくつかの切り方がありますので、切り方をいろいろ考えてしまいました。草食系の男子は食べ物を磨り潰して食べるの??・・余計なことをついつい考えてしまいます^^;)


■変形性関節症

分かったことがありましたら、また追記しますね。

>悪化当時、大学病院ではっきりそのように告げられてはいないのですが、おそらく状況からして私は「変形性関節症」に該当するのでしょうね。

「変形性関節症」と診断された人にお会いしたことがありますが、受診先の大学病院では画像診断をされて、病名(でいいのかな??)もはっきりと告げられています。
yumiさんが「変形性関節症」と告げられなかったことが気になりますね。どうしてなんでしょうね。。。
■関節の洗浄
>関節部分の動きを一時的に滑らかにするためのヒアルロン酸で、関節洗浄後にヒアルロン酸を入れるということだったのかな?(と思いました^^;)

ヒアルロン酸って、化粧品なんかでもよく聞きますよね。
お肌を構成してる成分だとか…。
そういうイメージがあったので、患部の再生を促してくれそうな気がしたんですね。
でもどんなに高価な美容液でも、ずっとお肌に留まってはくれないですよね。
効果が一時的、というのはそれと同じようなことのかなぁ、と思います。

>あるいは、yumiさんへの関節洗浄は、体への負担のほうが大きいと判断されたのかもしれませんね。

そうですね。
当時は痛みで冷静に考えることができなくなっていましたが、関節を洗浄するということは、外から穴を開ける、ということなんですよね…。
そう考えると、その処置自体、体への負担は大きかったかもしれません。

■「一生治らない」宣告について
>初診でしかも画像診断もなしに、そのようなことを言われると、患者としてはショックですよね。

あ、私の説明が紛らわしくてすみません(^^;
初診時にMRIでの画像診断を受けまして、その際に画像を見せられながらの「一生治らない」宣告でした。
「もう少し早ければ…」とも言われました。

■変形性関節症
>分かったことがありましたら、また追記しますね。

よろしくお願いしますm(._.)m

>yumiさんが「変形性関節症」と告げられなかったことが気になりますね。どうしてなんでしょうね。。。

どうしてなんでしょうね…。
ひょっとすると、ですが、当時の担当医は患者にはなるべく専門用語を使わずわかりやすく説明しようとしている節があったので、その為かもしれません。

この先生は「関節の表面にタコができて関節円板の代わりをするようになるので、いずれ痛みが和らぐ」と説明してくださった先生でもあります。
これは「繊維化」という現象だと後で知りました。
確かに関節の痛みはその後年数を経るにつれて和らぎました。
なので、mosさんが先日書いてくださった「変形性関節症は必ずしも痛みを訴えるものではない」は実体験としても頷けます。

もっとも、痛みを感じない、鈍感になる、というのは良いことばかりではありませんし、痛みが無くなったことをもって治癒とも言えないと思います。
関節の位置が定まらなければ、様々な問題が生じてくることも、身をもって知りましたから…。
でも、自分なりにそのような経験をしたからこそ、人間の治癒力の素晴らしさ…と、それを歯科治療により適切に助けることの大切さを知った、と言えるかもしれません。
器質的治癒が不可能でも機能的治癒は可能…。
関節の安定とそれを維持できる咬合、あくまでゴールはそこにあると理解しています。
■セルフケアとメンテナンス
>(わかり辛い表現になってしまいました(汗)言わんとすることはご理解されるでしょうか・・。)

はい(^^;mosさんが書いてくださったことはそのまま私の発症〜悪化の経緯にも当てはまることです。

■歯について
>咀嚼しやすくなった理由として考えるなら、咀嚼のメカニズムを調べると分かりやすいかもしれませんね。

咀嚼のメカニズム…難しいことはわかりませんが、咀嚼時の顎の動きを考えると、どのような動きが顎周辺に負担をかけるか、かけないか、ですね…。
どのような歯の状態が、そのような顎の動きを作り出すか…ということも言えそうですね。

>歯を言えば、噛み易い歯には、包丁とまな板が例えられることがありますね。

包丁…というとイメージしやすいですね。
よく切れる包丁は力をあまり入れなくても食材をきれいに切ることができますね。
逆に刃が欠けたような包丁だと力任せに押したり引いたりしてもなかなか食材が切れなくて、時間ばかりかかりますし、食材の断面も潰れたような状態になってしまいますよね。

>要するに、人は奥歯で食物を磨り潰しているのではないと理解すれば良いかと思います。食物を磨り潰して食べるのは、たしか草食系の動物でしたよね?

人間は雑食で、犬歯が何故あるか…なんて話を聞いたことを思い出しました。
「臼歯」というと磨り潰すイメージがありますが、観察してみると深い凹凸を持っているんですね。

>(初めて包丁とまな板の例えを知ったときには、包丁によっていくつかの切り方がありますので、切り方をいろいろ考えてしまいました。草食系の男子は食べ物を磨り潰して食べるの??・・余計なことをついつい考えてしまいます^^;)

昨今「草食系男子」が増えたなんて話をよく聞きますが、先日のサッカーワールドカップでの日本代表の健闘ぶりを見ると、日本男児、なかなかやるじゃない!と思ってしまいました。
日本の歯医者さん達にも世界に目を向けて顎関節症に立ち向かう闘志を持ってほしいものです。
すっかりご無沙汰してしまいました(汗)

■「一生治らない」宣告について

>初診時にMRIでの画像診断を受けまして、その際に画像を見せられながらの「一生治らない」宣告でした。
「もう少し早ければ…」とも言われました

そうですよね(^^;)

でも、その時の画像はMRIで、CT(X線写真)ではなかったんですか。。。


「もう少し早ければ・・」と言われても、大抵の患者は我慢できない自覚症状が出てから受診するのが普通ですから、「もう少し早く受診していれば良かった」と後悔することが多いですね。

歯科は医科に比べても受診が後回しになりがちなんで、尚更そういう後悔をする人が多いのかもしれませんね。。


■変形性関節症

>ひょっとすると、ですが、当時の担当医は患者にはなるべく専門用語を使わずわかりやすく説明しようとしている節があったので、その為かもしれません。


今更の話になるでしょうが、
患者は、先生がどんなに丁寧な説明をしてくださっても診察室を出た途端に、診察室で聞いた話の8割を忘れる、という話を聞いたことがあります。

大体は体調が悪くて受診している患者にしてみれば、たとえ患者に分かりやすく説明されているとはいえ聞き慣れない言葉が多いでしょうから、患者が一度に全部を理解できないのが当たり前といえば当たり前かもしれませんね。


>この先生は「関節の表面にタコができて関節円板の代わりをするようになるので、いずれ痛みが和らぐ」と説明してくださった先生でもあります。
これは「繊維化」という現象だと後で知りました。


すみません。。。
上記のMRI写真と「関節円板の代わり」というところがよく理解できないのですが、ヒアルロン酸のお話や繊維化のお話から、顎関節変形が進行しており、相当な痛みがあったと思うんです。
大変でしたね。。。


■歯について

磨り潰して食べるということは、歯がいわば横ゆれのような形になるんですから、歯にはとても悪いそうですね。
また、仰るように、食物を噛むときには、上下の歯の凸凹が上手くかみあわなければいけないそうですね。
いつもコメントありがとうございますm(._.)m

■「一生治らない」宣告について
>でも、その時の画像はMRIで、CT(X線写真)ではなかったんですか。。。

そうですね。
当時大学病院で撮ったのはMRIのみだったと記憶しています。
円板を診るならMRI、関節を診るならCT…だったかな?検査機器によって特性があるそうですね。
関節の変形についてはMRI画像からの推察と私の訴えを元に判断されたのか…?今となってはよくわかりません。

>「もう少し早ければ・・」と言われても、大抵の患者は我慢できない自覚症状が出てから受診するのが普通ですから、「もう少し早く受診していれば良かった」と後悔することが多いですね。

そうなんですよね。
私のケースはかなり特殊かもしれないですが、悪化の数ヵ月前に一旦口腔外科にて「顎関節症」と診断されています。
親知らずの抜歯後に顎の痛みを感じての受診でしたが、レントゲンと問診のみでの診断でした。
上顎用の柔らかいマウスピースを作り、数週間就寝時に装着したら顎の痛みが治まったので、もう治ったものと思っていました。
なので、当時虫歯治療にかかっていた歯科には顎関節症と診断されたことも申告していませんでした。
悪化の数日前に虫歯治療のついで?に咬合調整?を受けてから、噛み合わせの違和感に悩まされ、特に起床時には顎が異様に疲れ、奥歯にティッシュでも何でも挟みたくなったのを覚えています。
その数日後、激痛で目が覚めて鏡を見ると、下顎が左に1cmくらいズレたままの自分の顔がありました…。

「もう少し早ければ…」は事が起こってしまった後では意味のない言葉だと思うのですが、もう少し早ければ、自分にはどのような道があったのかな…と考えたことはあります。
でも、主治医と出会ってからは不思議とそういうことは考えなくなりました。
「関節が壊れていてもヒンジはとれる」
主治医の言葉が私には始まりでした。

もちろん、関節が壊れる前に治療を始めることがベストですし、関節の変形の進行度合い、治療の必要な歯の数や箇所などにより、シビアなケースほど治癒への道のりは遠くなります。
いずれにせよ、そう容易い治療ではありません。
治療を適切に行うために必要な知識と技術を、先生方はどれほどの努力をもって習得されたのか、量り知れません。

■変形性関節症
>今更の話になるでしょうが、
>患者は、先生がどんなに丁寧な説明をしてくださっても診察室を出た途端に、診察室で聞いた話の8割を忘れる、という話を聞いたことがあります。

そうですね…。
当時は気が動転していて、先生の説明もろくに覚えていません。
「一生治らない」とか、強烈なフレーズだけが耳に残っています…。

>上記のMRI写真と「関節円板の代わり」というところがよく理解できないのですが、ヒアルロン酸のお話や繊維化のお話から、顎関節変形が進行しており、相当な痛みがあったと思うんです。
>大変でしたね。。。

そうだったんでしょうね…。
って、自分のことなのに変なのですが、今は実感が湧かなくて…振り返ると、よく凌いだなぁ…とは思いますね(^^;

もっとも、実のところ、むしろ堪えたのはその後数年間の寛解後、じわじわと悪化し、自分の歯の崩壊に気付きながら、何の手立ても見つからなかった時期かもしれません。
当時かかっていた歯科での処置で、実は悪化しているんじゃないかと思いつつ、先の見えない道を行こうか戻ろうか迷っていた時の方が辛かったように思います。

■歯について
>磨り潰して食べるということは、歯がいわば横ゆれのような形になるんですから、歯にはとても悪いそうですね。

先日の草食動物のお話から、ヤギが草を食べる時の顎の動きを想像したりしていました。

人間の歯や顎が、元々そういう動きを想定した構造になっていないとしたら、そのような横への動き・力というのはダメージをもたらすものになるでしょうね。
自分自身の歯が、前医の元での不適切な治療(もちろんそれ以外にも要素はあるでしょうが)の末に咬耗が進行していくほどに、食事の際、顎がグラインドするような動きをするようになって行ったのを思い出しました。

>また、仰るように、食物を噛むときには、上下の歯の凸凹が上手くかみあわなければいけないそうですね。

上下の歯の凸凹…歯の形と共に、歯の位置関係も重要になるのでしょうね。
見た目に歯がどれほどきれいに並んでいたとしても、顎関節との関係が調和していなければ、正常な機能は望めないのでしょうね。
■「一生治らない」宣告について

>「もう少し早ければ…」は事が起こってしまった後では意味のない言葉だと思うのですが、もう少し早ければ、自分にはどのような道があったのかな…と考えたことはあります。

これは私にもそっくり同じことが言えることで、もう少し早ければ経過が今とは随分違っていただろうなあという後悔や、もう少し早ければ今までの悩みはなかっただろうなあという後悔は、顎関節症が悪化して以来ずーっと持ちっぱなしです。
多分この後悔は一生続くだろうなあと思いながらも、おかげさまで、マイナス的な意味で顔を出すことは滅多になくなってきています。


>でも、主治医と出会ってからは不思議とそういうことは考えなくなりました。
「関節が壊れていてもヒンジはとれる」
主治医の言葉が私には始まりでした。

言われていることはよく分かります。
患者がなにか問題を抱えているとすれば、その抱えている問題を無視することなく、抱えている問題に即した対処法(検査や治療)が何であるかを知り・理解されることが必要だということですね。

yumiさんによく似た症状を持つ患者さんに、壊れた関節が治らないまでも関節に配慮された治療を受け、今はかつての痛みは激減、口の開け閉めもスムーズになり、体調的にも精神的にもとても楽になったという人を知っています。

文字にすればとても簡単なことに思えますが、その患者さんが今に至るまでのことを考えれば、患者さんのこれまでのご苦労や、受けた治療がいかに難しいもので大変だったかは、yumiさんにはよくご理解されると思います。

■歯について

>上下の歯の凸凹…歯の形と共に、歯の位置関係も重要になるのでしょうね。
見た目に歯がどれほどきれいに並んでいたとしても、顎関節との関係が調和していなければ、正常な機能は望めないのでしょうね。

正常な機能は正常な調和ですね!
■画像診断

画像ではアナタの顎関節はこんな形になっています。というのは撮影の仕方に技術を要するものの、画像の大体が実際の関節の形と同じような形を写すから、極端な話、正常からの逸脱が大きいほど、患者にはどう悪いかが分かりやすい。

つまり、検査は画像にしても何にしても、患者にも悪いということが分かりやすい検査結果というのは、ある意味ひどく悪くなった状態とも言える場合とも言えるわけで、そういう場合の治療の選択肢はとても少なくなっている。最悪、手の打ちようがないということも有り得る。

顎関節症で言うと、画像診断結果にあまり異常性が認められないとなると、さほど重症ではないとみなされてしまいがちで、治療は何もしないほうがましだろうと言われることがあります。そうしておきながら、実際に異常性が認められても、下手に触ると悪化するかもしれないので、治療は何もしないほうが良いだろうと判断されることもあります。

包括的にある一定の基準があって、画像でこういう状態であれば治療する・しないという判断なんだろうと思いますが、顎関節症には包括的な一定の基準が何なのか患者にはまったく伝わらないものですから、画像診断の結果を重要視される割には、何のための画像検査なのか分かりにくいところがありますね。

今までに知り合いの患者さん達から聞いた限りの話になりますが、それらの患者さん達が受けている画像検査は、どうもただ単に、そのときの状態を画像で確認して終わりというだけだったという人が多いように思われます。

また、基準は基準であって、全ての人が基準通りの体を持っているわけではないということを考慮するあまりに、あの人の症状とこの人の症状は同じであっても全く別物とか、逆に基準を考慮されないために症状が同じならばなにもかもが同じだろうという風に、同じ病態を見ていながら、その時々で全く違うことを言われることがありますね。
これらのことは、顎関節症に対する考え方が未だに混乱している部分があるせいなんでしょうが・・・。

半分以上がボヤキになってしまいましたが・・・(^^;)
■一生治らない宣告(もう少し早ければ)について
>これは私にもそっくり同じことが言えることで、もう少し早ければ経過が今とは随分違っていただろうなあという後悔や、もう少し早ければ今までの悩みはなかっただろうなあという後悔は、顎関節症が悪化して以来ずーっと持ちっぱなしです。
>多分この後悔は一生続くだろうなあと思いながらも、おかげさまで、マイナス的な意味で顔を出すことは滅多になくなってきています。

それはきっと今、mosさんの状態が安定されているからなのでしょうね…。

私自身はこのトピでは何だか身の上話になってしまい、過去のことを色々思い出してみていたのですが、以前より冷静に振り返ることができるようになっていました。
トピの冒頭に書いた「トラウマ」と呼べるような体験が自分にあったとして、それが癒えるということはあるのだなぁ…と思いました。
良き主治医、良き友(mosさんのことです(o^_^o))を得られたことが、気持ちの面でも良い方向に作用してくれていることを改めて感じました。

>患者がなにか問題を抱えているとすれば、その抱えている問題を無視することなく、抱えている問題に即した対処法(検査や治療)が何であるかを知り・理解されることが必要だということですね。

そうですね。
私のような患者は「関節が壊れているのだから、もう手遅れ、一生治らない」と顎関節症の中でも特殊なケースとして切り捨てられがちのようです。
だから、過去には「診てくれる先生があるだけでもありがたい」と思っていました。
だから、かつて主治医だった先生が「診断」もなく「治りますよ」と言われた時、信じてみよう、と思ってしまったのでした…。

しかし、歯科医の言葉がどれほど力強いものであったとしても、そこに根拠がなければ、良い結果に繋がるわけもありません。
mosさんが言われるようにその歯科医が「対処法を理解されている」ということが何より重要ですね。

>yumiさんによく似た症状を持つ患者さんに、壊れた関節が治らないまでも関節に配慮された治療を受け、今はかつての痛みは激減、口の開け閉めもスムーズになり、体調的にも精神的にもとても楽になったという人を知っています。

そのような方がおられるとお聞きできて、心強いです。

>文字にすればとても簡単なことに思えますが、その患者さんが今に至るまでのことを考えれば、患者さんのこれまでのご苦労や、受けた治療がいかに難しいもので大変だったかは、yumiさんにはよくご理解されると思います。

はい。完全に理解することはできないにしても、推し量ることはできます。
■画像診断
>今までに知り合いの患者さん達から聞いた限りの話になりますが、それらの患者さん達が受けている画像検査は、どうもただ単に、そのときの状態を画像で確認して終わりというだけだったという人が多いように思われます。

私も似たような話を伺ったことがあります。
画像で関節の変形が見られれば「もう何をしてもさして良くはならないだろう」といった対応になる。
あるいは、画像上どこも異常が見られなければ「治療の必要なし→気のせいでは?」といった対応になる…。
いずれにせよ、それらの医療機関ではさしたる手立てがない、という現実がまずあるのでは…と思います。

最近、顎関節症関連のコミュで話題になっていたことですが、例えば「開口量が3cmであれば手術の必要はない」といった見解。
その手術がどの程度の効果があるのか、また効果があっても一時的なものなのか、といったことを吟味する必要があるにしても、医療機関で手術が検討されるような事態になるまでに、対処することはできなかったのだろうか…?という疑問が残ります。

私自身は悪化に気付いた時には転位した関節円板を元に戻すことは手術でも難しい状況になってしまっていましたが、円板の転位による開口障害が発生して間もない時期であれば、円板を戻すことは可能だそうです。
もっとも、円板が元の位置に戻り、安定するためには、適切な診断に基づいたスプリントの使用が必要であることを最近になって知りましたが…。
そういう治療ができている医療機関が極めて少ないことが、現在の顎関節症治療の混迷に繋がっているのでは…と思います。

余談になりますが、画像診断について、歯医者さんの面白い?見解を目にしました。
「歯科用CTの登場で根尖病巣がはっきり写るようになったため、抜歯→インプラントの傾向が強まっている」というものです。
根尖病巣が見えるようになったのが良くないことなのか?
見えなければ良いのか…??
根尖病巣が見えたなら、抜歯→インプラントという対応に終始せず、患者が望めば根尖病巣を治療することで最大限歯を残す努力をする…何故そういう発想にならないのか…。
もちろん、患者側も根尖病巣の治療はそう容易いものではない(適切に行える技術のある歯科医は少ない)ことを知る必要がありますが…。

…と何だか脱線してしまいました(^^;
■一生治らない宣告(もう少し早ければ)について
■トラウマ

>トピの冒頭に書いた「トラウマ」と呼べるような体験が自分にあったとして、それが癒えるということはあるのだなぁ…と思いました。

顎関節症患者の多くは必ずというほど「トラウマ」と呼べるような体験を歯科治療に関連する場で経験しており、「トラウマ」と現実との間で葛藤を繰り返しますね・・・と言い切ってしまっても間違いないような気がします。

ともあれ、yumiさんが、「トラウマ」が癒えたと言えること・思えることは素晴らしいですね。以前のことを冷静に振り返れるようになったのは、抱えていらっしゃった葛藤も解消されてきているということなんでしょうね。

信頼できる良い先生に出会えて良かったですね。

受けている治療に効果を実感できることが一番嬉しいとは言え、患者は自分が信頼する歯科医師からの励ましはとても嬉しいですね。勇気が湧いてきますね。

yumiさんには、身の上話をもっともっとお話して頂きたいです。
患者が身の上話ができるようになるのは、とても良いことなんです。
何事にもオープンマインドです(主治医と副主治医の受け売りですが^^;)

>しかし、歯科医の言葉がどれほど力強いものであったとしても、そこに根拠がなければ、良い結果に繋がるわけもありません。
mosさんが言われるようにその歯科医が「対処法を理解されている」ということが何より重要ですね

そうですね。
根拠のない自信ほど恐ろしいものはありませんね。

患者が主治医の根拠を完全に理解するには、主治医と同じくらい専門的な知識が必要になってきますので、完全な理解は無理だとしても、少なくとも患者の質問や疑問を患者に分かりやすく説明できる歯科医かどうかは患者にも分かりますよね。
個人的体験で言わせて貰えば、信頼できる歯科医の説明には矛盾がないです。
このところ、猛暑が続いていますね。
頭がぼーっとしてまとまらず、書きたかったことを半分くらい忘れてしまいました(^^;

■トラウマ
>yumiさんには、身の上話をもっともっとお話して頂きたいです。
>患者が身の上話ができるようになるのは、とても良いことなんです。
>何事にもオープンマインドです(主治医と副主治医の受け売りですが^^;)

実は、主治医には出会った頃にかなりぶちまけています(^^;
発症からの経過を申告しはじめると、もう…途中から支離滅裂になってました…。
患者が記憶している自己の病歴というものは、専門家の目には時に整合性がなかったり、思い込みが疑われたりするものだと思うのですが、事実は事実として、まずは受け止めてもらえたということに、ホッとしたのを憶えています。

最近は過去の出来事に拘ることはあまりなくなっているので、普段は思い出すことがほとんどないのですが、また何かの拍子に思い出して、聞いていただきたくなったら書いちゃうかもしれません(^^;

■歯科医の説明
>患者が主治医の根拠を完全に理解するには、主治医と同じくらい専門的な知識が必要になってきますので、完全な理解は無理だとしても、少なくとも患者の質問や疑問を患者に分かりやすく説明できる歯科医かどうかは患者にも分かりますよね。
>個人的体験で言わせて貰えば、信頼できる歯科医の説明には矛盾がないです。

確かにそうですね。
主治医の学んだ理論を完全に理解するのは患者の私には到底無理ですが、主治医の治療についての言葉が常に明快であることは私にもわかりました。
「矛盾がないこと」これは重要な判断材料ではないかと思います。

歯科治療は科学であるはずなのですが、巷には不思議な理論(と呼べるのか?)が溢れています。
それが医療と呼べるのか?を見極める目、科学的態度を患者としても持っていたいものだと思います。

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