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rufu's room るふの広がる部屋コミュの【10】rufu's room//2009-06-27[仏教入門] 九識−その2 深層心理--未那識(まなしき)

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rufu's room//2009-06-27
[仏教入門] 九識−その2  深層心理--未那識

前回のブログでは「六識」を簡単に説明しました。
この六識は、覚醒常態の時(起きているとき)は自然に機能しているのがわかります。

普通に考えて、意識したことを行動にしたり、外界から受けた感覚を認知して体もそれに対応したりと、五感と六感(意識)が相互にリンクしながら、脳で作用する意識・命令の元にしっかりと五体がフル活動しています。
 ところが、夜間などの睡眠中はその活動が仮に停止しているのがわかります。
5つの感覚器官(五感)は睡眠によって停止している=熟睡している人に良い匂いを嗅がせても中々反応しません。熱いタオルをかけても、反応するまでには時間がかかります。
 但し、身識のうち、触(そく)、即ち肌の感覚は敏感になることはあります(臨終の断末魔に近いものがあります。)ここで余談ですが、つい先日のテレビ番組「お試しかっ!」で、二人組みのお笑いタレント(タカ&トシ)が
「すっきりと目覚められる方法を徹底検証!」
というお題で検証実験をしてました。
http://www.tv-asahi.co.jp/otameshi/contents/bn/0007/
【蒸しタオル】 【くさや】 【ハバネロ】 
【照明】 【毒霧(冷水)】 【(タカ)のキス】 【タコ】 
【怖い先輩(千原ジュニア)の声入り目覚まし時計】 
 【トシのお母さんの声の目覚まし】
【フライングボディプレス】その他
といった、六根すべてに対して最高の刺激的なアイテムを使っての起床時間の検証で、思い切り笑えました。(脳波測定:渡辺剛久先生)

 トシが一番短い時間で起床できたのは、【フライングボディプレス】の0秒95でした。
これは、タイガーマスク選手が体全体に落ちてくるのですから、当然といえば当然ですが、【(タカ)のキス】も、キスした瞬間にトシは目を覚ましていました(これが一番笑った)。
冷水は2秒、蒸しタオルでは3秒と、わりと早めでした。これは、前述した、触の感覚だけは就寝中も敏感なことが多いからです。睡眠中に体を触れられて、飛び起きた経験はありませんか?
科学的には「自己防衛本能」といいますが、それは違います。
もしそれが本当なら、聴覚や臭覚のほうが就寝中に敏感であったほうが
自己防衛できるわけで、触られてからでは遅くありませんか?
 それに対して、やはり、強烈なくさやのにおいでは27秒、激辛のハバネロでは16秒、目覚まし時計では38秒もかかっているわけです。
 このように、睡眠中や、意識を失っている時は六識が停止するのは理解できると思います。まず、「六識」が睡眠等で停止状態になると、それまでどこにも見当たらなかった無意識の部分(夢など)が浮上してきます。夢は、自分の意識コントロールとは別なところから、勝手に出てきますね。
 それが七番目の意識(無意識に近い)、つまり「七識」=「未那識(まなしき)」です。
この「未那識」は、世間的には潜在意識とか深層意識とか言われるもので、六識の奥にあるより深い意識に当たります。それだけに非常に強い力を持っており、無意識の内に「六識」及び意識下の行動に影響を及ぼしています。

 マインドコントロ−ルや催眠術、自己啓発セミナー、占いや悪徳宗教などは、
この七識の「未那識」に働きかける行為で、そこに刷り込まれると、「一時的に」非常に強い影響を与えてしばらくの間は厄介になります。 一時的ではあるが「自分が変わった!」と思い込み、変わったと思った後には必ず強い「欲」が噴出してきます。
そしてこの「未那識」の部分の作用が、人間の欲望や執念などの煩悩(我執)の元とされております。この無意識下の「未那識」に煩悩が形成されるわけですから、その前の「六識」で煩悩をコントロ−ルしようとしても次から次ぎへと「未那識」から煩悩が湧き出てきてしまいます。これが「我」です。頑固な人を「我」が強いと表現しますね。
 つまり、いくら意識の上で「六根清浄」を心がけても、根本的に六識を清浄にすることはできないのです。逆に言えば「未那識」を清浄にすることが可能なら、「六根清浄」も可能になるという、一応の論理は成り立ちます(あくまで、一応です)。    
 近代の哲学・科学等・思想等では、やっと西洋哲学・西洋宗教に限界を感じて、仏教の良いとこ取りをしてコラージュし、「潜在意識」とか「深層意識」を理解し始め、この部分を鍛えようとしています。
これが全く効果が無いとはいいません。アーティスト、アスリート、作家、超能力者、大富豪等々、非凡といわれる人の多くはここの部分を鍛えていった例も少なくありません。しかし、三世の生命観から見れば、ごく短い間の出来事なのです。

 例えば「火事場のくそ力!」というように、人間は究極の非常事態に陥ると、普段出せない力を発揮できることがあります。また、人間の脳のは、普段は20%くらいしか使われておらず、「あるとき」それが多く使われる=潜在能力として何かが開花することもあります。
しかし、結局のところ、化学ではその更に置くにある深い生命のことまでは解明できないため、「万人が救われる」方法を見出すことができないのです。

ユング・フロイトの論は、せいぜいこの程度の部分を浅く広く分析して言葉多く説明しているに過ぎません。

 例えば、何度も何度も同じ罪状でつかまる犯罪者がいます。何度刑務所で更正したといって出所したといっても、娑婆へ出るとまた同じ事をくりかえしてしまう。
又、これは実証されていることなんですが、ある国でホームレスの方100名に、「人生の蘇生のチャンスを!」と銘打って、「自己啓発」「成功哲学」を、潜在意識に刷り込ませるわけです。
 そうすると、過去の自分を取り戻して、ほとんどの人が蘇生して社会復帰を達成することができ、中には短期間で役職にまでつく人までいました。ところが、2年後に、「あの人は今」という内容で尋ねてみると、100人が100人、退職又は失踪し、15名は行方不明、約80名は元のホームレスに戻っていたわけです。理由は=「ホームレスの方が楽しいから」だそうです。
 結局のところ、どんなに素晴らしい自己啓発や成功哲学であっても、
「なぜホームレスになったのか」の根本的根本原因を解決しないでただ自己啓発しても、結局はこの「未那識」の部分を擦るだけに過ぎない=つまり、雑草の根を切らずして葉のみ刈り取るようなものです。
 実はこのことは、
「なぜ生まれながらにして飢餓な所へ産まれるのか」
「なぜ悪いことしてないのに通り魔にあうのか」
「なぜ10000人のうち自分だけがこんな目にあうのか」
「なぜ凶悪者が幸せに生きているのか」
「なぜあいつは努力もせずに金持ちなのか」
そういった差別の苦しみを解明する鍵となるテーマなのです。
3000年以上も前に説かれた仏教の教えに比べると、近代の「自己啓発」や「成功哲学」等の理論は薄皮一枚の理論です。つまり「六根清浄」はできない=宿命そのものは変えられないということです。

 参考までに、「半覚醒状態」と言って、眠りから覚めたばかりで夢の世界を記録している状態があります。この状態の時には想像力が旺盛に働いて、七識の深層心理にある秘めた想像力を引き出すことが可能だと言われています。
 発明王のエジソンは、この「半覚醒状態」をよく利用して発明のヒントを得たと言われています。
又、世界一成功したグループの一つ「ザ・ビートルズ」(私も一番好きなアーティストです)のメンバーも、夢の中で作曲した作品が多いといわれています。ポールの「イエスタデイ」やジョンの「イマジン」がその代表です。「イマジン」=素晴らしい作品です。しかし、ジョンはファンとして最もショックな最期を迎えました。世界一のアーティストも、凶弾という因縁には命を落とさざるを得なかったのです。悲しいばかりです。
 この七識(未那識)もやがてその働きを停止する時がやって来ます。それは臨終を迎えた時です。しかし六識が眠ると七識(未那識)が現れるように、臨終と同時に七識が眠りますと、今度は更ににその深層にある八識が現れることが仏教では説かれています。
 この、潜在意識(未那識)の更に奥にある、八識(阿頼耶識=あらやしき)は、現在生きている我々の心の奥にも、しっかりと形成されているのです。この、八識(阿頼耶識)については、また次回に述べてみます。

(つづく)

※ビートルズを崇拝していた巨匠、マイケル・ジャクソンさんが、昨日旅立たれました。ご冥福をお祈り申し上げます



※一般者対象のため、仏教用語はなるべく噛み砕いており、説明不足・表現が適切でない箇所がありますことはご了承ください。

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