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小児風邪対策研究会コミュの重症化を予防する診察上の基本的ポイント

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発熱での受診の場合、先ず確認しなければいけないのは発熱以外の症状です。これにより体が病原体を追い出そうとしている場所、すなわち、主に感染が起こっているところが推定できます。例えば咳が激しければ、気管支炎や肺炎の可能性を考える必要があり、嘔吐・腹痛・下痢なら胃腸炎の可能性を考えます。しかし、気道系は通常無菌的であり、生命存続に直結するガス交換の場ですから、異物排除も迅速であり、重篤な肺炎に至る頻度は稀です。すなわち、咳が激しい場合も、鼻副鼻腔炎に伴う後鼻漏の気管への誤嚥による反射性の咳であることが多く、気管支炎の症状ではなく気管支炎や肺炎を防いでいる咳であることが大部分です。

したがって、気道系の症状も所見もない場合の大部分は消化管が感染のフォーカスになっていると考えられます。すなわち、鼻副鼻腔炎に伴う後鼻漏の食道への誤飲に伴うエアロファギアで消化管に腹満を引き起こして相対的・絶対的便秘状態となって、消化管へ侵入した病原体を過剰に増やした結果であることが多いのです。病原体の過剰負荷と消化管粘膜との長時間の接触が過剰な免疫応答、すなわち、高熱、サイトカインストームに帰結してしまいます。しかし、生活習慣を急に変えることは困難です。排便が遅れれば遅れるほど、余計な高熱あるいは嘔吐を引き起こして、特に乳幼児において脱水を合併する危険性が高まります。緊急回避的処置としては、病原体排除による解熱効果、鎮吐効果、複式呼吸改善効果など、一度に得られる浣腸処置が最も有効です。以上の理由により、インフルエンザはもとより、風邪症候群全般について、特に高熱中心の場合、感染のフォーカスの判断に腹部所見を重視しています。最後になりますが、

『風邪症候群の重症度を決めるのは私たちの生活習慣です』

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