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Bitter & happinessコミュの5 −陽介−

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ベットの上の忘れられた携帯が淡い青色の光を点していた。
あれは陽介の着信があった印だ。

毎日というわけでもないけれど、夜寝る前には電話をしている。今日の晩御飯とか、テレビドラマの話だとか、今度の休みの日の予定とか、そんな話。

『もしもし〜陽介?』

『おぉ、今帰ってきたとこ!
ね、ユキ。明日、行きたいとこあるんだけどさ……』

『うんぅん!!デートだね☆いいよ♪いこう!』

陽介は私が高2になった時に同じクラスになった。中学までは地方の学校に行っていて、高校に入る前に引越してきたのだと言う。

不良のギリギリ一歩手前!って感じで、結構遅刻もするし、授業もすっぽかすけれど、勉強は私よりも出来る。
ちょっとこの現実はイマイチ納得がいかないんだけど。

私と出会ったのは、陽介の
『こんにちは、ヤ…ヤマザキさん』
という、なんだか無理矢理言わされたような彼の挨拶から始まった。

彼のよくわからない魅力に私は引き寄せられ、恋におちて自然と付き合う形になった。
陽介が言うには1年の時から気になっていたみたい。
ちょっと嬉しかった。
先生の言葉がこんなに早く理解できる時がくるとは…。

『ねー!ユキ、聞いてる?俺の話!!』

『あ、う、うん。ごめん!明日、ジークレインのライブ観に行こうって話でしょ?大丈夫、聞いてるよ!』

『そ。じゃ、明日の3時に、いつものトコで!
おやすみ、ユキ』

『うん、おやすみ〜』


カーテンを開けると、
暗い空を埋めるかのように星々が散りばめられ
生まれたばかりのしなやかな三日月が目に飛び込んだ。

『明日は晴れだ!!』


ユキは今日、少し早めに眠りにつくことにした。

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