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ラテン語文法の部屋コミュのLucerna(質問)

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危険・警告注意
► 「次の文章を訳して下さい」、「〜をラテン語で何と言いますか」などの丸投げは控えて下さい。認め次第断りなく削除します。僅かでもご自身の見解を織り込んでください。
► 原書講読⇒出典と当該個所をなるべく記してください(不明な場合には結構です)。

コメント(16)

ルーカス・クラナッハ作のルター像(1546)の上の方に、VIVVS DOCET という書き込みがあります。
直訳すれば「生ける者が導く」でしょうが、なぜこの言葉がここに書き込まれているかが、分かりません。
宗教的な含意か、もっと別の世俗的、美術上の意味合いか。
分かる方がいらしたら、ご教示をお願いします。

これはバッハ「ミサ曲ロ短調」のCD(CHANNEL CLASSIC CCS SA 25007)のブックレットで出くわしました。


>>[3]

お答えするのが遅くなり申し訳ありません。私はルターについて詳しくなく、それに信仰に関わることなので、どなたかお詳しい方が答えてくださるのを待っていたのですが、大分時が経ちましたので私の拙い解釈をもってお答えしようと思います。

vivus docet

お訳しの通りですが、私は主語に「イエスは」として解しました。すなわち、

「イエスは生きて導く」

このように訳します。むしろ、主語が隠されていることで強調される効果を読み取り、「(他の何者でもなく)イエスが」と読めるのではないかと思います。ルターはご存知の通り宗教改革を通して新しい信仰の形(プロテスタント)を築いた人物です。ローマカトリック教会を中心とする旧教ではローマ教皇が絶大な権威をもっていますが、このフレーズにはそれに対する批判が込められているのではないかと思います。すなわち、信仰はイエスに直接向けられるべきである (fides Christi) という主張が読み取られるのではないかと思います。
>>[3]

追記

「批判が読み取られる」として締めくくりましたが、この短いフレーズはそれ以上に、ルターの人物像を端的に表す言葉として選ばれたのではないかと思いました。
>>[5]

ご丁寧なお答をありがとうございます。
すると「生けるイエスが導く」と受け取るのが良さそうですね。
もしかすると「生けるルターが」。
でも「イエスが」の方がしっくり来ます。
ひょっとすると、描かれたルターがそう言っているという含意かもしれませんね。

私自身も、もうちょっと考えてみます。
ルネサンス期の宗教画を見れば、分かってくることもあるかもしれません。

あらためてありがとうございます。

papapapapa拝
>>[6]

ご丁寧にありがとうございます。そうですね。私のイメージは、ルターの像の上に"吹き出し"がついていて、その中に VIVVS DOCET と書かれている、といったところです。なので、おっしゃるようにこの像の作り手は、ルターが「かの生ける者(=イエス)が導く」と言っている場面を想定したのだろうと思っています。言い換えると、このフレーズは、ルターがその活動を通して訴えてきたことの要旨、要約と言ったところではないかと思います。

また何かお分かりになったことがありましたら是非私にもお教えください。
ラテン語の語順について、教えてください。

初学者です。
ラテン語って格変化があるから語順は自由、と聞いていましたが、
ある練習問題で引っかかってしまいました。

「よい女主人の娘は美しい」をラテン語にすると
Filia bonae dominae bella est.
とするのが正解だそうですが、

私は
Filia bella dominae bonae est.
と回答。これだと少し不自然なんだそうです。

やはり、語順の基本というのがあるのでしょうか?

なんとなく、英語で言うSVOの順に並んでるのかな?
でも、こういう例もあるし。

Amat bonus otia Daphnis.
立派なダプニスは閑暇を愛する

どしてAmatが1語目なのか、ちと悩みます。


よろしければ、基本的な語順を教えてください。
それとも、学ぶうちにこういう疑問はおのずとなくなるのでしょうか?

よろしくお願いします。
>>[8]

典型的な語順は、次の順だそうです。
1.主語とその修飾語
2.間接目的語
3.副詞(句)
4.動詞

で、今回の文の主語・述語は「娘は美しい」なので、文頭にfilia、文末にbellaを配置して(estは省略されることもある)、間に修飾語をはさむのが普通かと思われます。

最後の例は、特殊ですよね。「彼は愛する」から始まるので、「え?『彼』って誰?」と思わせながら、最後に「ダフニスは」とやる訳で、典型的な語順と正反対です。

とは言え、ラテン語は語順が自由なので、慣れるまで諦めるしかないと思います(苦笑)
←偉そうに書きましたが、私も全然慣れてません(爆
>>[9]

さっそくの解説、ありがとうございます!
典型的な語順を教えていただいたお陰で、理解できました!
お陰で先に進めそうです。

またダプニスさんの文例は、おもしろいんですね。
立派な男は、閑暇を愛するのさ(一拍置いて)、ダプニスはね。
てな感じ(笑)?CMのフレーズみたい(笑)

また少しずつ勉強して、ラテン語になじんでいきたいです。
ありがとうございました。^^
>>[8]

> 「よい女主人の娘は美しい」をラテン語にすると
> Filia bonae dominae bella est.
> とするのが正解だそうですが、
> 私は
> Filia bella dominae bonae est.
> と回答。これだと少し不自然なんだそうです。

そもそも訳の元となる日本語が不自然なので
「善良な夫人の娘は美しい」
として考えます。一般論なのか、具体的に誰かについて言及されているのか、これだけではよくわからないので訳しようがないですが。

確かに、二つの文を比べると前者の方が自然に思われます。へっぽこマジシャンさんが書かれた規則の通りですね。この文では bella と est は切り離さない方が良いです。語順も bella est が良いです。

> Amat bonus otia Daphnis.
> 立派なダプニスは閑暇を愛する
> どしてAmatが1語目なのか、ちと悩みます。

この語順はは韻律の都合上です。ウェルギリウス『牧歌』の一節ですね。ダクテュロス調で書かれた六脚詩 Dactylic Hexameter です。この箇所のリズムは六脚詩行の後半のリズムと一致してまして、「たたん,たた,たんたた,たんた(ん)」となります(あまと,ぼぬ,そーてぃあ,だぷにす)。韻文ではかなり語順は自由に組まれますが、散文ではある程度の縛りはあると言えます。

六脚詩については、ブログの方で記事を書いてますので(未完成ですが)そちらもご参照いただければと思います。
http://fennecc.blog.fc2.com/blog-entry-45.html
(補足)
ちなみに
Filia bella dominae bonae est.
は、
「美しい娘は善良な夫人のものである」
といった感じで、元の日本語訳と少しニュアンスが違ってきます。
>>[11]

解説ありがとうございます!
Amat bonus otia Daphnis. の文は
韻律がかかわるんですね。

ちょっと、おっ!って思ったのですが、この文の読み方、
(あまと,ぼぬ,そーてぃあ,だぷにす)とありますが、
ラテン語も、こんな読み方
(単語の末尾の子音が次の母音にかぶる)するんですか?
>>[14]

音節の扱いをわかりやすくするために完全に語末子音を語頭母音の頭につけた読みで書きましたけれど、私は語間をちゃんと意識して読みます。詩行の韻律に合わせたよみをする場合、どうしても音を約める都合上、先に書いたように聞こえてしまうのではないかと思います。散文でも意味のつながりが強固であったりすると普通にフランス語のアンシェヌマンのように私は発音しますね。
>>[15]

言葉を区切って読むものと思っていたので、疑問に思っていたのですが、よくわかりました。
解説ありがとうございました!^^

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