<その３>のコメントが増え、見やすいように<その４>を作りました。引き続きよろしくお願いします。
[目次]
１〜４ 『味覚三昧』 辻嘉一・著 中公文庫
５ 『若杉ばあちゃんの 一汁一菜子育て法』 若杉知子・著 WAVE出版
６ 『若杉ばあちゃんの アトピー・アレルギーの話』 若杉知子・著 WAVE出版
７ 『土鍋を使った ココロとカラダを元氣にする 里山料理』
斎藤典加・著 若杉知子・監修 きらり上林
８ 『産む力・育つ力を高める食養』 斎藤典加・著 WAVE出版
９
〜食に関して ― 常々思うこと〜 ＆ 〜陰陽とマクロビオティックについて思うこと〜
１０ 『不食実践ノート』 ― 食べずに暮らす人たちの記録
山田鷹夫 [編著] 三五館
１１ 『食べない人たち ビヨンド』― 不食実践家３人の「その後」
秋山佳胤（弁護士・医学博士）・森美智代（森鍼灸院院長）
山田鷹夫（不食研究所代表） マキノ出版
１２ 『錆びない生き方』 南雲吉則・著 PHP研究所
１３ 『遺伝子スイッチ・オンの奇跡』
「ありがとう」を十万回唱えたら、ガンが消えました！
工藤房美・著（余命一ヶ月と告げられた主婦） 風雲舎
１４ 『 [小食・不食・快食]の時代へ 』−「食のとらわれ」から自由になる方法
はせくらみゆき × 鳴海周平 ワニブックス PLUS新書
１５ 『健康の基本』 ― 心と体を健康にするカンタン習慣 ６３ ―
鳴海周平・著 帯津良一・監修 ワニプラス
１６
塩分は敵なのか？ ― 新聞の新刊紹介広告に思うこと
１７ 『「いのち」を養う食』 佐藤初女・著 講談社
１８ 『病気にならない 夜9時からの粗食ごはん』 幕内秀夫・著 青春出版社
『病気にならない 夜9時からの粗食ごはん』− 献立レシピ
幕内秀夫・著 青春出版社
１９ 『ごはん美人のススメ』 幕内秀夫・著 大和書房
２０ 愛蔵版 『初女さんのお料理』 佐藤初女・著 主婦の友社
２１〜２２ 『若杉ばあちゃんの食養相談室』
〜 実体験コミック＆ 症状別・食事と手当法 〜
若杉知子・著 せきねゆき・漫画 パルコ出版
２３ 『「おうち断食」で病気は治る』
森美智代（鍼灸師・断食リトリートあわあわ主宰）／著 マキノ出版
２４ 『マンガでわかる 西式甲田療法』〜 一番わかりやすい実践入門書 〜
甲田光雄 ＆ 赤池キョウコ／著 マキノ出版
２６ 〜マンガで教えて 安保教授！〜
『病気にならない免疫学』 安保 徹 ＆ 赤池キョウコ／著 マキノ出版
２７ 『体を温める」とすべての痛みが消える』
坂井 学・著 マキノ出版
『すべての病は「気」から』〜 温めてめぐりを良くして 不調知らず〜
川嶋 朗・著 大和書房
２８ 『欧米人とはこんなに違った 日本人の「体質」』
〜科学的事実が教える 正しいがん・生活習慣病予防〜
奥田 昌子・著 講談社
２９ 『 医者だけが知っている 本当の話 』 〜薬を使わない子育て＆不必要な治療〜
内海 聡＋真弓定夫／著 ヒカルランド
３０ 『若杉ばあちゃんの 伝えたい食養料理』
若杉 知子＆若杉典加／著 PARCO出版
[目次]
１〜４ 『味覚三昧』 辻嘉一・著 中公文庫
５ 『若杉ばあちゃんの 一汁一菜子育て法』 若杉知子・著 WAVE出版
６ 『若杉ばあちゃんの アトピー・アレルギーの話』 若杉知子・著 WAVE出版
７ 『土鍋を使った ココロとカラダを元氣にする 里山料理』
斎藤典加・著 若杉知子・監修 きらり上林
８ 『産む力・育つ力を高める食養』 斎藤典加・著 WAVE出版
９
〜食に関して ― 常々思うこと〜 ＆ 〜陰陽とマクロビオティックについて思うこと〜 １０ 『不食実践ノート』 ― 食べずに暮らす人たちの記録
山田鷹夫 [編著] 三五館
１１ 『食べない人たち ビヨンド』― 不食実践家３人の「その後」
秋山佳胤（弁護士・医学博士）・森美智代（森鍼灸院院長）
山田鷹夫（不食研究所代表） マキノ出版
１２ 『錆びない生き方』 南雲吉則・著 PHP研究所
１３ 『遺伝子スイッチ・オンの奇跡』
「ありがとう」を十万回唱えたら、ガンが消えました！
工藤房美・著（余命一ヶ月と告げられた主婦） 風雲舎
１４ 『 [小食・不食・快食]の時代へ 』−「食のとらわれ」から自由になる方法
はせくらみゆき × 鳴海周平 ワニブックス PLUS新書
１５ 『健康の基本』 ― 心と体を健康にするカンタン習慣 ６３ ―
鳴海周平・著 帯津良一・監修 ワニプラス
１６
塩分は敵なのか？ ― 新聞の新刊紹介広告に思うこと １７ 『「いのち」を養う食』 佐藤初女・著 講談社
１８ 『病気にならない 夜9時からの粗食ごはん』 幕内秀夫・著 青春出版社
『病気にならない 夜9時からの粗食ごはん』− 献立レシピ
幕内秀夫・著 青春出版社
１９ 『ごはん美人のススメ』 幕内秀夫・著 大和書房
２０ 愛蔵版 『初女さんのお料理』 佐藤初女・著 主婦の友社
２１〜２２ 『若杉ばあちゃんの食養相談室』
〜 実体験コミック＆ 症状別・食事と手当法 〜
若杉知子・著 せきねゆき・漫画 パルコ出版
２３ 『「おうち断食」で病気は治る』
森美智代（鍼灸師・断食リトリートあわあわ主宰）／著 マキノ出版
２４ 『マンガでわかる 西式甲田療法』〜 一番わかりやすい実践入門書 〜
甲田光雄 ＆ 赤池キョウコ／著 マキノ出版
２６ 〜マンガで教えて 安保教授！〜
『病気にならない免疫学』 安保 徹 ＆ 赤池キョウコ／著 マキノ出版
２７ 『体を温める」とすべての痛みが消える』
坂井 学・著 マキノ出版
『すべての病は「気」から』〜 温めてめぐりを良くして 不調知らず〜
川嶋 朗・著 大和書房
２８ 『欧米人とはこんなに違った 日本人の「体質」』
〜科学的事実が教える 正しいがん・生活習慣病予防〜
奥田 昌子・著 講談社
２９ 『 医者だけが知っている 本当の話 』 〜薬を使わない子育て＆不必要な治療〜
内海 聡＋真弓定夫／著 ヒカルランド
３０ 『若杉ばあちゃんの 伝えたい食養料理』
若杉 知子＆若杉典加／著 PARCO出版
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コメント(31)
『味覚三昧』（辻 嘉一・著 中公文庫）に出会いました。
辻嘉一さんについては、今さら申すでもありませんが、明治40年京都生まれ。懐石料理・辻留二代目主人で料理一筋に生きた方です。著書も80冊にのぼるということですが、読んだのは本書が初めてでした。
本書と出会って、日本料理の伝統の素晴らしさ、奥深さを改めて見直す思いでした。
自然の恵みへの感謝の大切さが語られ、また、テーマにそった古今の歌人、俳人による、短歌・俳句が引用され、深く幅広い教養と、豊かで繊細な感性が本のすみずみまで行きわたった、美しい文章に感服しました。これだけの方はこれから出て来こないのではないでしょうか。
うれしい発見がいろいろありましたが、その一つは、自然療法の教えと同じことがあちこちで語られていることでした。
例えば、≪米≫の中にある「田作り」の項では、こう書かれています。
“感謝のない生活の将来は、寒心に堪えません。国をあやうくするのではないでしょうか。そして、感謝のない食事と、感謝して味わう物の味とには、大きなへだたりがあり、御飯の味においても、耳の上の俗に言うコメカミをよく動かして噛めば噛むほど、美味の涌きあがる感じがいたします。玄米食をなされば、そのことの有難さを、つくづく感じていただけると存じます。”
この項では、「豊葦原瑞穂の国の国民（くにたみ）に生まれて楽しわれは百姓（たづくり）」（吉植庄亮氏の歌）などが引用されています。
＜辻嘉一さんの言葉＞ 続けて紹介していきます。
『味覚三昧』（辻嘉一・著）続きです。
本書には、≪米≫≪酒≫≪貝≫≪魚≫≪水≫≪豆≫≪根≫≪歯≫≪菌≫≪火≫など、30の章があり、各章の中でさらに細やかに分かれています。例えば≪米≫の章なら、前回に取り上げた「田作り」の他に、「〆縄と鏡餅」「ちまき」「触れる味」「ご飯の旨味」「慈雲の書」「小豆御飯」からなっています。
今日は、≪陽≫の中の「産巣日」からご紹介することにします。
まず“太陽はありとあらゆる生きものの生命の源であり、地球上に生存するものは一日として太陽なしには生きることができない･･･”と書かれあり、そして、江戸時代の新井白石の『東雅』の中から引用して、「日、ヒ、とは霊（ヒ）也。上古の時、凡そ物の霊なるを称してヒといふ･･･」などとあります。
日は産巣であって万物はこれによって生ずることを意味する。この産巣日という神秘が、食べものにも通じて、神秘的なおいしさの生まれる御飯を「ムスビ」いう。
両手に水をつけ、荒塩を塗りつけ、御飯を取りあげて固くむすぶと、両手の温みと湿り気と塩気によって霊妙な旨味がかもしだされるので、ニギリメシ ― 簡単無礼な呼び方でなく、「おむすび」と申すべきだ。
いただく人のために心を込めてむすぶときに、大切な何かがこもるのでしょう。ただにぎるのではなくて、むすぶ。おむすびとは、「心をむすぶ」という意味でもあるのですね。
辻嘉一さんの文章は、この「産巣日」にもあるように、食べ物そのものについてだけに留まらず、そのことばに秘められた深い意味にまで気づかせてくれます。
（３）に続きます。
『味覚三昧』辻嘉一・著』続きです。
前の欄と同じ章、≪陽≫の「旭日の富岳」の中からです。自然療法の視点からピックアップして紹介しています。
“近頃の促成栽培の野菜の発達と、それにともなう不味さが思い出され、無駄な労力であり、無駄な出費であり、無駄な食べものだと思われます。
胡瓜にトマトをはじめ瓜類は、盛夏の日光をうけてこそ、あのよい香りと味わいが暑さを忘れさせてくれるのであります。そして、いずれもの水分の多いことは、暑さをしのぎやすく ― との天の配剤による食べものであります。
ところが、雪の夜に通人ぶった人が、甘いモロミをつけた温室胡瓜をかじっていられる味覚は、ものの真味をおわかりになっていないことを物語っているようであります。トマトもしかりでありまして、グミグミと気味悪い舌触りは最低の食べものだと思うのですが、赤色が配色上必要なのか洋食には一年中登場いたしております。
見た目を楽しませるだけで、太陽の恵みの尊さを忘れた食生活は、哀れなというだけでなく、一生とりかえしのつかない味音痴の人をつくるのではないかと心配いたします。”
「旬」とは、大自然のサイクルのことを言うのであって、決して人間がビニールハウスで作り出すものではありません。私が子どもの頃は、イチゴが出回るのは5月の終わりごろでした。枝豆は夏。トマトやキュウリ、スイカなどは梅雨があけてから。水菜は冬でした。
スーパーに行くと、それらの商品が年中並んでいるのを目にし続け、いつのまにかそうであることが普通になってしまうのはこわいことです。
“春夏秋冬”それぞれの季節の自然の恵みがあるのに、温室栽培などで作った野菜や果物を季節おかまいなしで食べ、勝手に自然からはみだして、体と心のリズムを狂わせている。このことに気づかないということは、大きな問題だと思ってきただけに、この箇所にはおおいに納得し共感しました。
（４）に続きます。
（１）〜（４）と、『味覚三昧』から紹介してきましたが、その内容は日本の食の歴史、伝統にまで及び、自然に恵まれた日本列島の四季折々の食材と料理の豊かさにあらためて気づかされ、素晴らしい国に住んでいることを喜びに思いました。
これだけ深く広く、細やかに、日本の食について語られた本は、他にはないのではないでしょうか。是非お薦めしたい一冊です。
もうすぐ五月。エンドウ豆の季節です。本書≪豆≫の「豆御飯」の項の中では、豆御飯の炊き方についてこう書かれています。
“豆御飯”の時は、豆の色を青くしようとして、塩御飯が炊きあがってから混ぜ合わされますが、理想は、塩加減をしたら二割量の豆を一緒に入れて、水から炊くにかぎります。
豆とご飯が釜の中でなじみあい、豆の色は褪色しますが、実においしくなります。”
子どもの頃、母が作ってくれたエンドウ御飯は、水から一緒に入れて炊いたものでした。私もこのやり方の方が美味しいと思ってそうしてきましたが、これでよかったのだな、とあらためて思いました。
スーパーには早々と並んでいるエンドウですが、五月まで楽しみに待つことにしています。季節の移り変わりを感じる感性を残しておきたいと思うのです。
『若杉ばあちゃんの 一汁一菜子育て法』 若杉知子・著
WAVE出版（2014年7月）1400円
この本は、若杉ばあちゃんが一番作りたかった、お母さんと子どものための本だということです。
ここ数年、ずっと若杉さんは講演で全国を飛び回っておられるといいます。自分の家にいられるのが１ヶ月のうちに数日ということも珍しくないということです。
それだけたくさんの女性たちがからだに不調を感じている。子どものアトピー、食物アレルギー、花粉症に喘息･････今や子どもの４人にひとりがなんらかのアレルギーをもっている時代だから、お母さんもかわいそう。そのうえ核家族化が進んで、昔みたいに子育てを教えてくれる人が近くにいない。
子どもの体力や免疫力が落ちているのはいろいろあるだろうが、なにより大きな原因は食事。からだは食べ物でできている。病気や不調は食歴によって起こるもの。それなのに、スーパーに並んでいるのは、添加物いっぱいのインスタント食品、砂糖たっぷりの菓子やジュース、アレルギーの温床を作る卵や牛乳、肉類。「からだにいい」とみんなが思っている野菜でも、ほとんどは流通や利益が優先されて不自然な栽培方法で育ったものばかり。からだをつくるはずの食べ物が、病気をつくっている時代だ。
台所はその家の薬局。食事に無頓着でいたら、たちまちにっちもさっちもいかなくなる。
親子ともにからだにいい食事を心がけて、一緒に立て直すことがいちばんの早道だと、ばあちゃんは語られます。
子どもに食べさせたい料理、症状別手当法も掲載。
『若杉ばあちゃんの「アトピー・アレルギー」の話』も続けて紹介します。
WAVE出版（2014年7月）1400円
この本は、若杉ばあちゃんが一番作りたかった、お母さんと子どものための本だということです。
ここ数年、ずっと若杉さんは講演で全国を飛び回っておられるといいます。自分の家にいられるのが１ヶ月のうちに数日ということも珍しくないということです。
それだけたくさんの女性たちがからだに不調を感じている。子どものアトピー、食物アレルギー、花粉症に喘息･････今や子どもの４人にひとりがなんらかのアレルギーをもっている時代だから、お母さんもかわいそう。そのうえ核家族化が進んで、昔みたいに子育てを教えてくれる人が近くにいない。
子どもの体力や免疫力が落ちているのはいろいろあるだろうが、なにより大きな原因は食事。からだは食べ物でできている。病気や不調は食歴によって起こるもの。それなのに、スーパーに並んでいるのは、添加物いっぱいのインスタント食品、砂糖たっぷりの菓子やジュース、アレルギーの温床を作る卵や牛乳、肉類。「からだにいい」とみんなが思っている野菜でも、ほとんどは流通や利益が優先されて不自然な栽培方法で育ったものばかり。からだをつくるはずの食べ物が、病気をつくっている時代だ。
台所はその家の薬局。食事に無頓着でいたら、たちまちにっちもさっちもいかなくなる。
親子ともにからだにいい食事を心がけて、一緒に立て直すことがいちばんの早道だと、ばあちゃんは語られます。子どもに食べさせたい料理、症状別手当法も掲載。
『若杉ばあちゃんの「アトピー・アレルギー」の話』も続けて紹介します。
『若杉ばあちゃんの アトピー・アレルギーの話』
WAVE出版（2014年10月）1400円
『若杉ばあちゃんの一汁一菜子育て法』（
コメント�イ鮖仮箸靴討�ださい） に続いて、同じ出版社から出された本です。一冊では書き切れなかったので、さらにこの本で書かれたのかなと思います。心強い二冊だと思いました。
<いまの時代、アトピーや喘息など、さまざまなアレルギーでつらい思いをしている子どもがたくさんいる。
からだに毒がたまっているのは、貧血・冷え性・低体温になっているから。
アレルギーは、時間がかかるけれども、一汁一菜のいい食事を続けて体温を上げていくことが大事。体のさまざまな機能が回復して、汗や尿で毒が排泄されるからね。
身土不二、季節の旬のものを食べて、自然により沿った生活を取り戻すのが先決。
お母さんは気をしっかりもって、気長に構えて取り組んでいこう。>
第1章<アトピー・アレルギーの正体> 第2章<「自分で治る力」をつける> 第3章<陰陽のバランス食で丈夫なからだに> 第4章<アトピー・アレルギー 暮らしの知恵>第5章<若杉ばあちゃんの体温を上げる料理>
「不自然な症状は、自然な暮らしをすることでしか治せない」（小児科医・真弓定夫さんの特別寄稿）、４人のお母さん方の体験談も掲載。
WAVE出版（2014年10月）1400円
『若杉ばあちゃんの一汁一菜子育て法』（
コメント�イ鮖仮箸靴討�ださい） に続いて、同じ出版社から出された本です。一冊では書き切れなかったので、さらにこの本で書かれたのかなと思います。心強い二冊だと思いました。
<いまの時代、アトピーや喘息など、さまざまなアレルギーでつらい思いをしている子どもがたくさんいる。
からだに毒がたまっているのは、貧血・冷え性・低体温になっているから。
アレルギーは、時間がかかるけれども、一汁一菜のいい食事を続けて体温を上げていくことが大事。体のさまざまな機能が回復して、汗や尿で毒が排泄されるからね。
身土不二、季節の旬のものを食べて、自然により沿った生活を取り戻すのが先決。
お母さんは気をしっかりもって、気長に構えて取り組んでいこう。>
第1章<アトピー・アレルギーの正体> 第2章<「自分で治る力」をつける> 第3章<陰陽のバランス食で丈夫なからだに> 第4章<アトピー・アレルギー 暮らしの知恵>第5章<若杉ばあちゃんの体温を上げる料理>
「不自然な症状は、自然な暮らしをすることでしか治せない」（小児科医・真弓定夫さんの特別寄稿）、４人のお母さん方の体験談も掲載。
『土鍋を使った ココロとカラダを元氣にする 里山料理』
斎藤典加・著 若杉知子・監修
きらり上林（平成24年）1000円
土鍋というと、使う時期はほとんど寒い季節に限られていて、身体が温まる鍋料理や鍋焼きうどんや雑炊などに限られ、暑い時期になれば使うこともなく仕舞ったままになっている、という人が多いのではないでしょうか。
本書では、土鍋の素晴らしい効用について、こう書かれています。
土鍋はココロとカラダにとってもやさしい
＜土鍋は、火と水と土で作られた自然なもの。熱伝導の速い金属の鍋に比べて、肉厚の土鍋はゆっくり温度を上げ、野菜の旨味や甘味が引き出されます。
土鍋でご飯を炊くと、遠赤外線という熱エネルギーが発生して、無圧でふっくら甘くて美味しく炊けます。ベータ―澱粉をアルファー化して消化吸収が良く、造血力が高まります。鍋の中で遠赤外線を出し、腸の未発達の幼児や病人の消化を助けるのは土鍋だけなんです。＞
書店には数々の料理本が並んでいて、土鍋を使った料理もいろいろ紹介されていますが、その効用までしっかり書かれているものは、あまり見かけないように思います。
土鍋は、ご飯を炊くだけでなく野菜の蒸し煮、煮物、佃煮など、一年中さまざまな料理に活用出来るのです。
他の調理器具についても説明されていて、土鍋料理との比較ができます。
電子レンジについては、「電子レンジは、電子を発生するために、１秒間で60万回回転し、食べ物が持っているエネルギーが抜けて、食品の酵素を破壊してしまう」と書かれています。食べ物をこんなきつい目に遭わせる料理法は、自然の恵みである食べ物に対する感謝もいつくしみもないのだなあと、あらためて思いました。
すべて、道具は、それを使おうとするにはその仕組みを知っていなくてはならない。電子レンジについても、その仕組みを知ったら頻繁に使うことは出来なくなるはずです。
「南瓜の蒸し煮」を試してみました。「南瓜の煮物」や「小豆南瓜」は土鍋でよく作るのですが、蒸し煮の方は水は使わないか、使っても大匙１杯ほど。焦げないだろうかと心配でしたが、指示どおりにやってみたらうまくいきました。これは、コロッケ、おまんじゅうなどにも応用できます。
土鍋を使ったココロとカラダにやさしい料理の数々。発見があるともっと作りたくなって来ます。明日は何にしようかな？
＜著者プロフィール＞
1967年生まれ。食養を学び、３人の子供を自宅出産し、穀物菜食で育てる。平成9年に綾部に移り住み、買う暮らしから創る暮らしへ。
過疎化・少子化問題の深刻化に、平成19年「キラリ上林」を設立。野草料理教室、食と命と暮らしのセミナー、耕作放棄地の復活、定住促進、手作り醤油講習会など、食の大切さを伝えるとともに、地域の魅力を発信している。母は、綾部の上林で天産自給の生活を営み、全国を駆けめぐり講演活動をされている若杉知子さん。
（最近「キラリ上林」は「NORICA STYLE」株式会社」と名前が変わり、さらに充実した活動に向けて発進されています。）
＊問い合わせたところ、現在この本は品切れ状態ですが、年内には再販見込みだということです。購入方法はネットか、電話で。
＜TEL＞0773 −55 −0779 「NORICA STYLE 株式会社」
『産む力・育つ力を高める食養』 齊藤典加・著
WAVE出版（2015年3月）1400円
齊藤典加さんの新刊が出ました。齊藤さんの著書では最近、『土鍋を使ったココロとカラダを元気にする里山料理』を紹介しましたので、合わせてご覧いただけたらと思います。
≪幼少のころは虚弱な体質で、乗り物酔い、腰痛、生理痛もひどく、母（若杉知子さん）の食養料理のおかげで改善したものの、親元を離れた20代では、狭心症のような発作に悩み、そのままでは健康な妊娠・出産ができるような状況ではなかったと思う。食養を学び、陰陽調和の正しい食事のおかげで、元気な子どもを産み、育てることが出来た。
お母さんの体も赤ちゃんも、すべて「食べ物」でできている。ぜひ、多くの女性に食を整えることで、よい妊娠、楽なお産、ワクワクする子育てを経験してほしい≫
第１章「食養でよい妊娠・楽しい出産」より
♡ 赤ちゃんのためによい血液をつくる ♡ 甘いもので子宮内膜に脂がびっしり
♡ 味噌と醤油には造血作用がある ♡ ジュースと果物は子宮を冷やす etc.
第２章「食養で育児も楽々」より
♡ 母乳には「食べたもの」がそのまま反映される
♡ 乳腺炎はお母さんの食べすぎが原因 etc.
第３章「お母さんに知ってほしい陰陽の話」より
♡ 現代人の朝ごはんは陰ばかり ♡ はじめよう、土鍋生活 etc.
第４章「お母さんとして輝くために」 第５章「母に学んだ食養の心」
＊巻末に、お手軽食養レシピも紹介されています
食養は、実際にやってみないとわからない。いろんな発見をとおして見えてくるものがある。まず、これなら出来そうだ、試してみようと思えることから始めてみては
〜食に関して ― 常々思うこと〜 ＆ 〜陰陽とマクロビオティックについて思うこと〜
食に関することは、本当に一筋縄ではいかない難しさを感じます。
常々思うことは、誰にでもあてはまる健康法はないということ。例えば、「コーヒーは体に悪い」という人、それに対して「体に良い」という人がいます。なぜどっちかに決めなくてはいけないのか？ 良い悪いの対決になるのか？、そんな問題ではないのでは。
コーヒーを飲むと、お腹の具合が悪くなる人もいるし、夕方以降に飲むと夜寝つきが悪いという人もいる。また、妊婦、年齢的に小さい子どもにも良くない。食を考えるには、そういった諸々の条件 ― 体質・病気別・年齢・性別・職業・環境（国・風土）・季節などのことを抜きにしては考えられないことではないでしょうか。それに加えて、「食の歴史」を知ることも、とても大切で欠くべからざるものだと感じます。
これまで食と健康に関する本をいろいろ読んできて感じることは、すぐれた内容の本でも完璧ではない、人間は100パーセント完璧ではないのだなあ、ということです。どこか、ここはちょっとおかしいなあ、疑問に思うなあ、というところが一つ、二つはある。でも人間100パーセント完璧ではないのだし、最後はいつも、読む人の判断なのではないでしょうか。食に関してだけでなく、何に関しても、いつでも全てにおいて、最後は自分で判断する。それが大切なことではないかと思うのです。
目次を見ただけで大体内容が判断でき、「この本は買わない」という選択をする場合もあります。さっき書いたように、「諸々の条件を考慮して」書かれているかどうかを、判断の目安にして、これについて全く書かれていないような本は読むまでもないし、買いません。
〜 陰陽とマクロビオティックについて〜
マクロビオティックの本に必ず出て来る“陰陽”。 “陰陽”に関しては、あまりそれにとらわれ過ぎてガチガチになるのでなく、おおらかに構えて、“目安”として頭に置くのがいいのではないでしょうか。
私の幼いころ、母の実家に行くと、いつも食器棚の側面に“食べ合わせ（参照）”の表が張ってあって、見ていたことを思い出します。
陰陽に関しても、そんな風に自然に親しんで、目安にすればいいのではないかと思うのです。
マクロビオティックについても、全面的に受け入れなければならない、ということではなく、良いと思う点を取り入れていけばいいのではないでしょうか。砂糖を使わない料理などには、おおいに学ぶところがありました。
“食べ合わせ”について、Wikipediaを見るとこう書かれています。
《合食禁（がっしょくきん、食合禁［しょくごうきん］とも称）は、食に関する伝承の一つ。一緒に食べるときに食材の取り合わせが悪いとされる言い伝えであり、一般に消化に害を来たすとされている。 平素な日本語では食い合わせ（くいあわせ）、食べ合わせ（たべあわせ）と呼ばれることが多い。》― 「スイカと氷水」や「スイカと天ぷら」「蟹と柿」 etc .が、それに当てはまります。
食に関することは、本当に一筋縄ではいかない難しさを感じます。
常々思うことは、誰にでもあてはまる健康法はないということ。例えば、「コーヒーは体に悪い」という人、それに対して「体に良い」という人がいます。なぜどっちかに決めなくてはいけないのか？ 良い悪いの対決になるのか？、そんな問題ではないのでは。
コーヒーを飲むと、お腹の具合が悪くなる人もいるし、夕方以降に飲むと夜寝つきが悪いという人もいる。また、妊婦、年齢的に小さい子どもにも良くない。食を考えるには、そういった諸々の条件 ― 体質・病気別・年齢・性別・職業・環境（国・風土）・季節などのことを抜きにしては考えられないことではないでしょうか。それに加えて、「食の歴史」を知ることも、とても大切で欠くべからざるものだと感じます。
これまで食と健康に関する本をいろいろ読んできて感じることは、すぐれた内容の本でも完璧ではない、人間は100パーセント完璧ではないのだなあ、ということです。どこか、ここはちょっとおかしいなあ、疑問に思うなあ、というところが一つ、二つはある。でも人間100パーセント完璧ではないのだし、最後はいつも、読む人の判断なのではないでしょうか。食に関してだけでなく、何に関しても、いつでも全てにおいて、最後は自分で判断する。それが大切なことではないかと思うのです。
目次を見ただけで大体内容が判断でき、「この本は買わない」という選択をする場合もあります。さっき書いたように、「諸々の条件を考慮して」書かれているかどうかを、判断の目安にして、これについて全く書かれていないような本は読むまでもないし、買いません。
〜 陰陽とマクロビオティックについて〜
マクロビオティックの本に必ず出て来る“陰陽”。 “陰陽”に関しては、あまりそれにとらわれ過ぎてガチガチになるのでなく、おおらかに構えて、“目安”として頭に置くのがいいのではないでしょうか。
私の幼いころ、母の実家に行くと、いつも食器棚の側面に“食べ合わせ（
参照）”の表が張ってあって、見ていたことを思い出します。
陰陽に関しても、そんな風に自然に親しんで、目安にすればいいのではないかと思うのです。
マクロビオティックについても、全面的に受け入れなければならない、ということではなく、良いと思う点を取り入れていけばいいのではないでしょうか。砂糖を使わない料理などには、おおいに学ぶところがありました。
“食べ合わせ”について、Wikipediaを見るとこう書かれています。
《合食禁（がっしょくきん、食合禁［しょくごうきん］とも称）は、食に関する伝承の一つ。一緒に食べるときに食材の取り合わせが悪いとされる言い伝えであり、一般に消化に害を来たすとされている。 平素な日本語では食い合わせ（くいあわせ）、食べ合わせ（たべあわせ）と呼ばれることが多い。》― 「スイカと氷水」や「スイカと天ぷら」「蟹と柿」 etc .が、それに当てはまります。
『不食実践ノート』 ― 食べずに暮らす人たちの記録
山田鷹夫 [編著] 三五館（2006年）1200円
山田鷹夫さんのことを初めて知ったのは、『食べない人たち』− 不食が人を健康にする（秋山佳胤・森 美智代・山田鷹夫 共著 マキノ出版−2014年）でした。（元気で生きる食と健康と・その３で紹介）
デビュー作『人は食べなくても生きられる』で提示した「不食」という概念は、広く日本中で知られ、多くの共鳴者を生んだといいます。本書では、さらなる可能性とその方法論が語られ、不食にまつわる質疑応答、不食体験者のレポートなども掲載されていて、大変興味深く、面白く読ませていただきました。
私個人は、不食には至っていませんが、行きつ戻りつしながらも徐々に少食の習慣が身について来て、いろいろ実感することはあります。少食にすると疲れにくいし、体が軽く楽に動け、家事もはかどります。長年正しい食生活を知らず、悪い身体が作られてから出会った食養ですが、それでもいろいろ助けられていると感じ、感謝しています。
著者は、“誰もができる行動として、食を減らすところから始めるといい。これまでは食べたいという欲に従って、限界まで食べ過ぎることを快感としてきた。けれどそれを変える。方向を転換して、より少なく食べることを快感とするのだ･････”と書かれています。
実践してみないとわからない。これからも少しづつ食べる量を減らしていって何が見えてくるか、楽しみです。
付け加えると、本書は、「不食」にガチガチに固まったものではなく、「食事による家族や友とのコミュニケーション」の必要性も認め、幅があり、読んでいてしんどい内容ではなかったです。
私が特に好きな箇所は、著者の故郷であり今も暮らしておられる新潟の土地で、春先に顔を出す「フキノトウ」について語られているところで、美しい文章に心が洗われるような気がしました。こんな感受性を持っていらっしゃる方なんだなあと、うれしくなりました。
『食べない人たち ビヨンド』― 不食実践家３人の「その後」
秋山佳胤（弁護士・医学博士）・森美智代（森鍼灸院院長）
山田鷹夫（不食研究所代表）
マキノ出版（平成２７年７月）1300円
本書は2014年7月に出版された『食べない人たち』の続編です。正編は、3人の著者が、それぞれの立場から不食へ至るテクニックを具体的に紹介した、世界にも例がない本で、古い概念を打ち破った、ショッキングな「ダイナマイト」だったとの評を得たということですが、その続編である本書は、「ビックリ箱」に例えられています。まさにそのとおりで、楽しい驚きがたくさんありました。
秋山佳胤さんは＜はじめに 〜不食は不食にあらず〜＞の中でこのように語られています。
不食になると食事に時間を取られることがないし、疲れにくくなり、少ない睡眠時間で足りるようになる。仕事の能率も上がり、家族とのプライベートな時間も充分に確保できて、毎日をゆったりと自由に暮らしているような気分だ。不食はお金もかからないし、生活費も少なくてすむ。
不食とは、食べるのをがまんすることではない。食べない気持ちよさを知り、いまよりもっと幸せに健康に生きることなのだ。何がなんでも「絶対に食べない」というのではなくて、それどころか「食べても食べなくてもよい」というのが不食である。執着から離れるのが目的であって、食べないことにこだわっているわけではない。
森美智代さん
実際に自分で少食を体験すれば、そのすばらしさに気がつく。不食・少食は、知識ではなく、実際の経験だから。考えることではなく、魂で感じることだから。
少食を実行していくだけで、体が何を望んでいるか、魂が何を望んでいるか、その声が少しずつ聞こえるようになって来る。
誰でもたくさんの医療費を使うことなく健康になる方がいい。その第一歩が少食なのだ。
「お腹がすいていないのに食べたい」「すでにいっぱい食べているのに、もっと食べたい」
東洋医学では、これを「偽腹（ぎふく）」という。「偽腹」（ぎふく）にだまされないこと。どうしても食べすぎるのをやめられない人は、少食を試みる前に、偽腹を治すことから始めるとよい。
山田鷹夫さん
無人島で不食というと、悲壮なものを想像してしまいますが、＜不食の島での体験＞をとてもおおらかに語れていて、大変面白く読ませていただきました。
「不食と断食は別物」である。不食では、食べたくなったら食べてもかまわない。不食はがまんするものではなく、食べないことに慣れる行為だから。
他に、「誰でもできる不食のコツ」「現代人の最大の恐怖はヒマ」など。
森美智代さんの師である、甲田光雄先生の夢は、「少食で世界を救う」ことでした。少食は健康長寿の秘訣であるだけでなく、世界の食糧不足を克服するカギにもなるからです。
そんな時代が来ればいろんな問題が解決するのではないでしょうか。
秋山佳胤（弁護士・医学博士）・森美智代（森鍼灸院院長）
山田鷹夫（不食研究所代表）
マキノ出版（平成２７年７月）1300円
本書は2014年7月に出版された『食べない人たち』の続編です。正編は、3人の著者が、それぞれの立場から不食へ至るテクニックを具体的に紹介した、世界にも例がない本で、古い概念を打ち破った、ショッキングな「ダイナマイト」だったとの評を得たということですが、その続編である本書は、「ビックリ箱」に例えられています。まさにそのとおりで、楽しい驚きがたくさんありました。
秋山佳胤さんは＜はじめに 〜不食は不食にあらず〜＞の中でこのように語られています。
不食になると食事に時間を取られることがないし、疲れにくくなり、少ない睡眠時間で足りるようになる。仕事の能率も上がり、家族とのプライベートな時間も充分に確保できて、毎日をゆったりと自由に暮らしているような気分だ。不食はお金もかからないし、生活費も少なくてすむ。
不食とは、食べるのをがまんすることではない。食べない気持ちよさを知り、いまよりもっと幸せに健康に生きることなのだ。何がなんでも「絶対に食べない」というのではなくて、それどころか「食べても食べなくてもよい」というのが不食である。執着から離れるのが目的であって、食べないことにこだわっているわけではない。
森美智代さん
実際に自分で少食を体験すれば、そのすばらしさに気がつく。不食・少食は、知識ではなく、実際の経験だから。考えることではなく、魂で感じることだから。
少食を実行していくだけで、体が何を望んでいるか、魂が何を望んでいるか、その声が少しずつ聞こえるようになって来る。
誰でもたくさんの医療費を使うことなく健康になる方がいい。その第一歩が少食なのだ。
「お腹がすいていないのに食べたい」「すでにいっぱい食べているのに、もっと食べたい」
東洋医学では、これを「偽腹（ぎふく）」という。「偽腹」（ぎふく）にだまされないこと。どうしても食べすぎるのをやめられない人は、少食を試みる前に、偽腹を治すことから始めるとよい。
山田鷹夫さん
無人島で不食というと、悲壮なものを想像してしまいますが、＜不食の島での体験＞をとてもおおらかに語れていて、大変面白く読ませていただきました。
「不食と断食は別物」である。不食では、食べたくなったら食べてもかまわない。不食はがまんするものではなく、食べないことに慣れる行為だから。
他に、「誰でもできる不食のコツ」「現代人の最大の恐怖はヒマ」など。
森美智代さんの師である、甲田光雄先生の夢は、「少食で世界を救う」ことでした。少食は健康長寿の秘訣であるだけでなく、世界の食糧不足を克服するカギにもなるからです。
そんな時代が来ればいろんな問題が解決するのではないでしょうか。
『錆びない生き方』 南雲吉則・著
PHP研究所（2009年）1400円
南雲吉則さんの著書は数多く出版されいるようですが、ほとんどの本の表紙に彼の写真が掲載されていて、いささか食傷気味になります。彼の写真が何よりの証明、生きた効果の実証例としてこれ以上のものはないのですから、わかる気がするのですが･･･。
本書の表紙には写真はなく、内容は深く広い範囲に及んでいます。
「健康になるためには、生き方の根っこを正すことからやっていかなければならない。」
南雲吉則さんの著書は以前に２冊ほど読みましたが、比較すると、本書はそこのところまでより詳しくしっかり書かれていて、さすがだと思いました。
わけもなく病気になる人はいない。体にいいわけがない、と分かっていたのにやめられなかった生活習慣。それこそが老いや病の原因であり、「身から出た錆」といえる。
手入れをしない刀が自ずと錆びてくるように、体に悪いことを分かっているのにやめられない私たちの体は、日々「錆び」にむしばまれている。老いも病もその延長線上にある。
「お金で買うアンチエイジング」では、「錆び」はとり除けない。生活習慣による「錆び」は、生活改善によってのみ防ぐことができる。
他の動物が生きていけなくなるような環境を作っては、私たちも生きていけない。大切なのは「共生」すること。地球上の命を尊びつつその栄養をいただくこと。（第一章・「錆び」とは何か？ より）
以下＜第二章・錆びない体を作る食の習慣＞ ＜第三章・錆びる原因を徹底排除！＞など。
PHP研究所（2009年）1400円
南雲吉則さんの著書は数多く出版されいるようですが、ほとんどの本の表紙に彼の写真が掲載されていて、いささか食傷気味になります。彼の写真が何よりの証明、生きた効果の実証例としてこれ以上のものはないのですから、わかる気がするのですが･･･。
本書の表紙には写真はなく、内容は深く広い範囲に及んでいます。
「健康になるためには、生き方の根っこを正すことからやっていかなければならない。」
南雲吉則さんの著書は以前に２冊ほど読みましたが、比較すると、本書はそこのところまでより詳しくしっかり書かれていて、さすがだと思いました。
わけもなく病気になる人はいない。体にいいわけがない、と分かっていたのにやめられなかった生活習慣。それこそが老いや病の原因であり、「身から出た錆」といえる。
手入れをしない刀が自ずと錆びてくるように、体に悪いことを分かっているのにやめられない私たちの体は、日々「錆び」にむしばまれている。老いも病もその延長線上にある。
「お金で買うアンチエイジング」では、「錆び」はとり除けない。生活習慣による「錆び」は、生活改善によってのみ防ぐことができる。
他の動物が生きていけなくなるような環境を作っては、私たちも生きていけない。大切なのは「共生」すること。地球上の命を尊びつつその栄養をいただくこと。（第一章・「錆び」とは何か？ より）
以下＜第二章・錆びない体を作る食の習慣＞ ＜第三章・錆びる原因を徹底排除！＞など。
『遺伝子スイッチ・オンの奇跡』
「ありがとう」を十万回唱えたら、ガンが消えました！
工藤房美・著（余命一ヶ月と告げられた主婦）
風雲舎（2015年10月）1400円
余命一ヶ月と宣告された主婦のもとに届いた一冊の本がありました。
その本『生命の暗号』（村上和雄・著 サンマーク出版）の中には、このようなことが書かれていました。
「人の身体には約60兆個の細胞があり、その一つひとつに、一ページ千語で千ページの本数冊分の情報が入っている」
「一体誰がこんなすごい遺伝子の暗号を書いたのか･････。人間を超えた何か大きな存在― サムシング・グレート（偉大なる何者か）を意識せざるを得ない」
「人間のDNAのうち、実際に働いているのは全体のわずか５パーセント程度で、そのほかの部分はまだよくわかっていない」
「お父さんの染色体が23個で、お母さんの染色体が23個。一組の両親から生まれる子供には70兆通りの組み合わせがある。最初の生命が生まれる確率は、1億円の宝くじに百万回連続して当たる確率とほぼ同じ」
“これを読んだとき、それならわたしの眠っている残りの95パーセントのDNAのうち、よいDNAが1パーセントでもオンになったら、今より少し元気になれるのではないか。それなら私にだって希望がある。もう本当に嬉しくて嬉しくて、人間の無限の可能性に感動していました
みんな70兆分の1の奇跡の存在なんだ。この私も。なんてすばらしい。ありがたくてありがたくて涙が止まりません”
この後、彼女は「ありがとう」という言葉を何十万回も口にして、遺伝子のスイッチをオンにすることに没頭しました。1年後、「がん細胞がきれいに消えているよ」と主治医から知らされます。
工藤さんは、完治後、自分の遺伝子が喜ぶ生き方を選択。縁あってインド・ネパール料理店を開き、自らの体験を語り歩き、ガンが消えてから10年になるということです。
「ありがとう」を十万回唱えたら、ガンが消えました！
工藤房美・著（余命一ヶ月と告げられた主婦）
風雲舎（2015年10月）1400円
余命一ヶ月と宣告された主婦のもとに届いた一冊の本がありました。
その本『生命の暗号』（村上和雄・著 サンマーク出版）の中には、このようなことが書かれていました。
「人の身体には約60兆個の細胞があり、その一つひとつに、一ページ千語で千ページの本数冊分の情報が入っている」
「一体誰がこんなすごい遺伝子の暗号を書いたのか･････。人間を超えた何か大きな存在― サムシング・グレート（偉大なる何者か）を意識せざるを得ない」
「人間のDNAのうち、実際に働いているのは全体のわずか５パーセント程度で、そのほかの部分はまだよくわかっていない」
「お父さんの染色体が23個で、お母さんの染色体が23個。一組の両親から生まれる子供には70兆通りの組み合わせがある。最初の生命が生まれる確率は、1億円の宝くじに百万回連続して当たる確率とほぼ同じ」
“これを読んだとき、それならわたしの眠っている残りの95パーセントのDNAのうち、よいDNAが1パーセントでもオンになったら、今より少し元気になれるのではないか。それなら私にだって希望がある。もう本当に嬉しくて嬉しくて、人間の無限の可能性に感動していました
みんな70兆分の1の奇跡の存在なんだ。この私も。なんてすばらしい。ありがたくてありがたくて涙が止まりません”
この後、彼女は「ありがとう」という言葉を何十万回も口にして、遺伝子のスイッチをオンにすることに没頭しました。1年後、「がん細胞がきれいに消えているよ」と主治医から知らされます。
工藤さんは、完治後、自分の遺伝子が喜ぶ生き方を選択。縁あってインド・ネパール料理店を開き、自らの体験を語り歩き、ガンが消えてから10年になるということです。
『 [小食・不食・快食]の時代へ 』−「食のとらわれ」から自由になる方法
はせくらみゆき × 鳴海周平
ワニブックス PLUS新書（2015年8月）
本屋さんに行くと、さまざまな健康本が並んでいます。
「1日１食が健康にいい」、「1日3食きちんと食べるべき」「1日2食がちょうどいい」など。
また、さまざまな食のスタイルがあります。
●小食･････食べる量を減らした食事。
●不食･････物理的な食を摂らず、食べないことを選択する食のスタイル。
●断食（ファスティング）･････一定期間、物理的な食を摂らない食のスタイル。
●快食･････身体の声を聴きながら、心地よく快適にいただくという食のスタイル。
欲に任せて食べ過ぎるのではなく、身体の声を頼りに、適正量を快適に食する。 ここを皆が目指せば、頭でっかちの食の知識に振り回されることなく、自分の身体と対話しながら、自分にとって合う食べ物を、必要なだけ楽しく摂取して、心地よく健康的に暮らすことができる。
本書では、「こうでなければならない」とガチガチになるのでなく、「身体の声を聴き、今の自分に合った食事のペースを、からだと相談して判断する」ことで、「食のとらわれから自由になる」と書かれています。
いろんな点で、既刊のさまざまな本に一歩先んじ、より広い視野に立った内容の本だと感じました。
≪現代に生きている私たちは、ほとんどの人が皆、食べ過ぎです。というのは、普通に食べているだけで、約30パーセントもカロリーオーバーになってしまうから。美味しいものをたらふく食べたから、ではなく、日々の食事で、です！≫
この箇所には、全く同感でした。かつての私は、まさに食べ過ぎでした。しかも、周りの人のほとんどが食べ過ぎだったので、人と比べるとそれが普通の感覚で、自分が食べ過ぎていることに気づくこともありませんでした。今から思うと、身体がしんぼう強く「食べ過ぎだよ」と信号を発していたと思い当たるのですが、その声に耳を傾けることもしなかったのです。身体は、常にだるく、さまざまな不調をかかえていました。小食をめざして失敗を繰り返しながら、行きつ戻りつ移行していくうちに、まさに「食べ過ぎだった」ことが実感として納得出来たのです。 それにしても、長くかかりました。それほど、正しいことは、近くにはないのです。自分から求め、近づいていかねばならないのだと、つくづく感じます。
これからは、小食が見直される時代になって行くのでは。身体の声を聴き、健康を取り戻す人が増えるといいなあと思います。
はせくらみゆき × 鳴海周平
ワニブックス PLUS新書（2015年8月）
本屋さんに行くと、さまざまな健康本が並んでいます。
「1日１食が健康にいい」、「1日3食きちんと食べるべき」「1日2食がちょうどいい」など。
また、さまざまな食のスタイルがあります。
●小食･････食べる量を減らした食事。
●不食･････物理的な食を摂らず、食べないことを選択する食のスタイル。
●断食（ファスティング）･････一定期間、物理的な食を摂らない食のスタイル。
●快食･････身体の声を聴きながら、心地よく快適にいただくという食のスタイル。
欲に任せて食べ過ぎるのではなく、身体の声を頼りに、適正量を快適に食する。 ここを皆が目指せば、頭でっかちの食の知識に振り回されることなく、自分の身体と対話しながら、自分にとって合う食べ物を、必要なだけ楽しく摂取して、心地よく健康的に暮らすことができる。
本書では、「こうでなければならない」とガチガチになるのでなく、「身体の声を聴き、今の自分に合った食事のペースを、からだと相談して判断する」ことで、「食のとらわれから自由になる」と書かれています。
いろんな点で、既刊のさまざまな本に一歩先んじ、より広い視野に立った内容の本だと感じました。
≪現代に生きている私たちは、ほとんどの人が皆、食べ過ぎです。というのは、普通に食べているだけで、約30パーセントもカロリーオーバーになってしまうから。美味しいものをたらふく食べたから、ではなく、日々の食事で、です！≫
この箇所には、全く同感でした。かつての私は、まさに食べ過ぎでした。しかも、周りの人のほとんどが食べ過ぎだったので、人と比べるとそれが普通の感覚で、自分が食べ過ぎていることに気づくこともありませんでした。今から思うと、身体がしんぼう強く「食べ過ぎだよ」と信号を発していたと思い当たるのですが、その声に耳を傾けることもしなかったのです。身体は、常にだるく、さまざまな不調をかかえていました。小食をめざして失敗を繰り返しながら、行きつ戻りつ移行していくうちに、まさに「食べ過ぎだった」ことが実感として納得出来たのです。 それにしても、長くかかりました。それほど、正しいことは、近くにはないのです。自分から求め、近づいていかねばならないのだと、つくづく感じます。
これからは、小食が見直される時代になって行くのでは。身体の声を聴き、健康を取り戻す人が増えるといいなあと思います。
『健康の基本』 ― 心と体を健康にするカンタン習慣 ６３ ―
鳴海周平・著 帯津良一・監修
ワニ・プラス（2012年）1400円
「人間は自然の一部であり、自然のリズムに合った生活を送ることや、自然の摂理に適った食べものなどによって、心身ともに本来の健康体となることができる」
「自然の摂理に適った生活」の中で、「こころとからだの声を素直に聴くこと」が大切。
本書では、こうした理念に基づき、先人たちが残してくれた智恵や、自然が教えてくれる摂理を、著者の体験上からの解釈を加えて、「心と体を健康にする６３のヒント」として紹介されています。
本書の監修者・帯津三敬病院名誉院長で医学博士の帯津 良一さんも、「養生法の真髄がこれほどわかりやすく書かれているとは！私もいちいち納得して、感心しながら読みました。こころとからだと魂が癒される素晴らしい本です」と語られています。
楽しみながら読み進めるうちに、たくさんの発見がありました。昨年末に出会った『遺伝子スイッチ・オンの奇跡』『＜小食・不食・快食＞の時代へ』とともに、新しい年の生き方の指針をいただけたことに感謝です。
鳴海周平・著 帯津良一・監修
ワニ・プラス（2012年）1400円
「人間は自然の一部であり、自然のリズムに合った生活を送ることや、自然の摂理に適った食べものなどによって、心身ともに本来の健康体となることができる」
「自然の摂理に適った生活」の中で、「こころとからだの声を素直に聴くこと」が大切。
本書では、こうした理念に基づき、先人たちが残してくれた智恵や、自然が教えてくれる摂理を、著者の体験上からの解釈を加えて、「心と体を健康にする６３のヒント」として紹介されています。
本書の監修者・帯津三敬病院名誉院長で医学博士の帯津 良一さんも、「養生法の真髄がこれほどわかりやすく書かれているとは！私もいちいち納得して、感心しながら読みました。こころとからだと魂が癒される素晴らしい本です」と語られています。
楽しみながら読み進めるうちに、たくさんの発見がありました。昨年末に出会った『遺伝子スイッチ・オンの奇跡』『＜小食・不食・快食＞の時代へ』とともに、新しい年の生き方の指針をいただけたことに感謝です。
塩分は敵なのか？ ― 新聞の新刊紹介広告に思うこと（2016年2月2日朝日新聞朝刊掲載）
今朝新聞を読んでいて、食に関する新刊の広告が目についた。本の題名は『塩分が日本人を滅ぼす』（本多京子・著）。塩分がいかに悪いか、という内容を箇条書きにして紹介されている。そして、ひときわ大きな文字で、“「ヘルシー」なんてとんでもない。和食は体に悪い”とあった。
極端な内容の本が色々出版されている。
≪元気な本棚≫の＜元気で生きる・食と健康と＞で「食」に関する本を紹介してきたが、極端な本は取り上げず、面と向かった批判は控えるようにしてきた。押し売りになるのは避けたいと思ったからだ。
だが、今朝の記事を見て、あまりの極端さに黙っていることが出来なくなってしまった。
なぜここまで塩分を目のかたきにするのか？ “和食は体に悪い”とまで言い切ってしまうのは、あまりに極端なことではないか。
何かにつけて感じることだが、「食」の問題は一筋縄ではいかない。ある特定の食品だけ食べて、簡単に健康になれるものではないし、また、ある特定の病気の改善に効くとされている食品も、他のある病気にはよくない場合とか、その食品が体質に合わない人もある。
「食」を考える場合には、「住んでいる環境」「季節」「病気−どんな病気かによる」「体質」「年齢」「性別」「職業」などによって、健康管理の方法が違って当然だし、どんな人にも向く健康管理の方法などないのではないか。だから、「食」を考えるとき、何か一つの面にだけスポットを当てるのではなく、さまざまな角度から見て、考えるということをしないと、見落とすことが多々あるのではないかと感じる。
この本の内容紹介文の中で“一見健康的な無添加食品にも、保存料として塩を多用”とあるが、減塩することで日持ちが悪くなる分、人工的な添加物でそれを補うことになると、また、別の面で健康に悪いことになりはしないか？自然界にない化学物質で作られた添加物は、身体にとって異物で、続けていると肝臓が処理し切れなくなって負担になる。その結果を考えてみることも大切だ。
“和食は体に悪い”と言い切るのは、まさに物事を一面だけでしかとらえていないといえる。
別の一面として「油」の観点から取り上げ、考えてみると、和食の良い面が見えてくる。仮にもし、洋食に切り替えるとなると、油をたくさん摂取する食事になり、血管の壁に脂が溜まり、心筋梗塞などの病気になる可能性も考えられる。
和食の場合、主食はご飯である。ご飯は水だけで炊く。ご飯に合うおかずも、洋食に比べ油分が少ない。
一方、洋食の場合だと、油を使う量が格段に増える。パンにしても、パン自体にバターや砂糖などが含まれていて、まだその上にバターやマーガリン、ジャムなどを塗り、油まみれ、砂糖まみれになっている。
一例として「油」の問題を取り上げたが、他にも、和食の優れている点はたくさんあると思う。この文章を読んで下さった皆さまも、いろいろさがして考えてほしい。“「ヘルシー」なんてとんでもない。和食は体に悪い”と言い切るのは、それこそ「とんでもない」ことだ。長い間かけて伝えられてきた、日本人の伝統の知恵、感性をも否定することになりはしないか。私の中にある、数えきれないご先祖様の遺伝子の分も代って声にしたい。
『「いのち」を養う食』 佐藤初女・著
講談社（2011年10月）1400円
佐藤初女さんは、1992年、岩木山麓に「森のイスキア」を開き、苦しみを抱え、救いを求めて訪れる人たちを受け入れ、食事をともにし、寄り添う活動を続けてこられました。
その初女さんが、去る２月１日に94歳で亡くなられました。乳がんだったということです。御高齢でもあり、どうかお元気で、日本のお母さんとして、私たちの心のよりどころでいてほしいと願っていましたが、淋しいです。
初女さんの著書はこれまでに何冊か読んでいますが、まだまだいい本が多く出版されているようですので、その中から図書館で2冊予約しました。先に届いた本書からご紹介したいと思います。
本書では「幸せな食卓のための50のメッセージ」が丁寧に語られています。
第1章〈食は全ての基本〉 第2章〈料理は五感で作る〉 第3章〈ご飯を食べるのが大事〉 第4章〈森のイスキアの「読むレシピ」〉 第5章〈料理は手間と心づかい〉 第6章〈食べることは生きること〉 第7章〈ふれあい、ともに生きる〉
初女さんといえば、まず真っ先に「おむすび」が思い浮かびます。
初女さんは、「おにぎり」という言葉でなく、人と人との心を結ぶという意味も込めて、「おむすび」と呼ばれます。辻嘉一さんも著書(『味覚三昧』・＜元気な本棚＞元気で生きる−その４のコメント�△脳匆陝砲涼罎如⊇藹�さんと同じことを書かれていましたが、私も「おむすび」という言葉が大好きで、そう呼ぶことにしています。
日本各地だけでなく、「森のイスキア」の活動は外国にもひろがり、お米の文化圏だけに限らず、どこの国に行ってもおむすびは喜ばれるということです。
初女さんの真心のこもったおむすびを食べて、自殺を思いとどまった方もあるといいます。食べることは、仇やおろそかにはできないと思います。
第1章 −「生きた食事」で「いのち」をいただく−ではこう書かれていました。
«食事というのは、食材の『いのち』をいただくということ。食材に宿る『いのち』を大事に扱って、料理としていただくことで、私たちの体の中に入って元気が出てくる。
食材を人として考えると、たとえば、私たちがもし冷凍庫に入ったり、電子レンジにかけられたりしたら、死んでしまう。それらの食品には『いのち』は宿っていない。”
初女さんは亡くなられましたが、世界に蒔かれた種が大きく育っていき、私たちの希望となりますよう祈ります。
『病気にならない 夜9時からの粗食ごはん』
幕内秀夫・著 青春出版社（2013年）952円＋税
『病気にならない 夜9時からの粗食ごはん』− 献立レシピ
幕内秀夫・著 青春出版社（2015年）1180円＋税
≪夜型生活になるにつれ、夜遅くに夕食をとる人がふえている。とくに都会の会社勤めの人にその傾向が顕著である。夜8時、9時というのは当たり前。10時、11時という人もいる。これは、夕食とは呼べない。夜９時過ぎに食べる食事は夜食である。この時間にもりもり食べたら、調子が悪くなるのも当然。 翌日も朝早く起きなくてはならないので、食べたものが消化しないうちに寝てしまう。その結果、翌朝になっても、胃がもたれて、寝起きがすっきりしない、だるい。これが毎日繰り返されるのでは、健康にいいとはいえない。
生活習慣病の引き金になるばかりではなく、女性の乳がん、子宮筋腫のような婦人科の病気も、こうした夜遅い食事と関係していることがわかってきた。夜遅い食事は、私たちの体に大きな負担をかけてしまう。≫
≪ではどうすればよいのか？
「夕飯を早めに食べる」なんて、現実問題としては無理。現代は「いつ、何を食べるのか」考える必要がある。
ビジネスパーソンの多くがじつは、夕食の時間におやつを食べている。砂糖入りの缶コーヒー、お菓子、菓子パンなど。
帰りが遅くなるとわかっているときは、夕方にある程度でんぷん質のものを入れておくことで、夜はあっさりとしたものでも満足できる。おすすめは、おにぎりやのり巻き、焼いも、甘栗、シンプルなせんべい、バナナなど。≫
『病気にならない 夜9時からの粗食ごはん』では、夜型で生活する人にマッチした食事法について、基本的な考え方から具体的な食事内容まで詳しく紹介されています。この食事法は、著者が管理栄養士として病院や診療所などで、30年以上、何千人という方々の食事をアドバイスしてきた経験をもとにして考案されたもので、さまざまな生活パターンの人にも応用できるようわかりやすくまとめられています。献立レシピ本もありがたいです。
私事ですが、サラリーマンの息子の健康管理に悩ませられることが多々ありますが、幕内さんの著書は心強いよりどころになっています。
ですが、書店に設けられている、食と健康関係、料理のレシピ本のコーナーでは、ビジネスパーソンの健康管理について書かれた本はほとんど目につきませんし、一般的も、こういった健康管理の方法に目覚め、広く浸透するまでには至っていないと感じます。
そのことがとてももどかしく、残念に思います。
幕内秀夫・著 青春出版社（2013年）952円＋税
『病気にならない 夜9時からの粗食ごはん』− 献立レシピ
幕内秀夫・著 青春出版社（2015年）1180円＋税
≪夜型生活になるにつれ、夜遅くに夕食をとる人がふえている。とくに都会の会社勤めの人にその傾向が顕著である。夜8時、9時というのは当たり前。10時、11時という人もいる。これは、夕食とは呼べない。夜９時過ぎに食べる食事は夜食である。この時間にもりもり食べたら、調子が悪くなるのも当然。 翌日も朝早く起きなくてはならないので、食べたものが消化しないうちに寝てしまう。その結果、翌朝になっても、胃がもたれて、寝起きがすっきりしない、だるい。これが毎日繰り返されるのでは、健康にいいとはいえない。
生活習慣病の引き金になるばかりではなく、女性の乳がん、子宮筋腫のような婦人科の病気も、こうした夜遅い食事と関係していることがわかってきた。夜遅い食事は、私たちの体に大きな負担をかけてしまう。≫
≪ではどうすればよいのか？
「夕飯を早めに食べる」なんて、現実問題としては無理。現代は「いつ、何を食べるのか」考える必要がある。
ビジネスパーソンの多くがじつは、夕食の時間におやつを食べている。砂糖入りの缶コーヒー、お菓子、菓子パンなど。
帰りが遅くなるとわかっているときは、夕方にある程度でんぷん質のものを入れておくことで、夜はあっさりとしたものでも満足できる。おすすめは、おにぎりやのり巻き、焼いも、甘栗、シンプルなせんべい、バナナなど。≫
『病気にならない 夜9時からの粗食ごはん』では、夜型で生活する人にマッチした食事法について、基本的な考え方から具体的な食事内容まで詳しく紹介されています。この食事法は、著者が管理栄養士として病院や診療所などで、30年以上、何千人という方々の食事をアドバイスしてきた経験をもとにして考案されたもので、さまざまな生活パターンの人にも応用できるようわかりやすくまとめられています。献立レシピ本もありがたいです。
私事ですが、サラリーマンの息子の健康管理に悩ませられることが多々ありますが、幕内さんの著書は心強いよりどころになっています。
ですが、書店に設けられている、食と健康関係、料理のレシピ本のコーナーでは、ビジネスパーソンの健康管理について書かれた本はほとんど目につきませんし、一般的も、こういった健康管理の方法に目覚め、広く浸透するまでには至っていないと感じます。
そのことがとてももどかしく、残念に思います。
『ごはん美人のススメ』 幕内秀夫・著
大和書房（2006年）1400円
著者は、現在、「フーズ＆ヘルス研究所」「学校給食と子どもの健康を考える会」代表、医療機関などにおいて長年に渡って食事指相談を担当。著書も多数あり、≪元気な本棚≫の＜元気で生きる・食と健康と＞の欄でも、何度か取り上げてきました。
近年、著者が食事相談を担当されている医療機関に来られる患者さんの年齢がどんどん若くなり、20代、30代の若い女性の増加が目立っているということです。
乳がん、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫、冷え性、生理不順、貧血、肌のトラブル、便秘、浮腫、過食、拒食など･････。
病気の要因は複雑で、食生活だけで語ることはできないが、食生活を抜きにして語ることは出来ない。誤った情報を見直し、食生活の基本を身につけることが大切、と書かれています。
幕内さんの著書に共通して感じることは、片寄った内容の本が多く出回る中で、著者は実に様々な方向から食と健康の問題を捉えておられることです。そこに、半端ではない勉強の量を感じるし、かといって頭でっかちではなく、実践しやすいことを提案して下さることを、とても心強く思います。本書もぜひ紹介したいと思いました。
なんか見覚えがあるようなかわいいイラストは、細川貂々さんのものでした。
愛蔵版 『初女さんのお料理』 佐藤初女・著
主婦の友社（2014年）2000円
本書は、2009年春に刊行され版を重ねてきた、佐藤初女さんの料理の集大成と言えるレシピ本「初女さんのお料理」に、新しいレシピを追加し、判型を拡大、オールカラーにした「愛蔵版」です。「森のイスキア」を訪れる多くの人たちに喜ばれてきた味わい深いレシピの数々。「食材のいのちが生かされた、おいしい食事が、生きる力となり、家族の和につながるように」との、初女さんの祈りがこめられた一冊です。
“食ほどストレートに心を伝えるものはありません”
“食材は口を通して身体に入り、わたしたちのいのちといっしょに生きつづけていくことになる。食こそいのち、食はいちばん伝わりやすく深いもの。苦しみをかかえていた人が一食ごとに元気になっていく姿を見るたびに、わたしはそう感じるのです”
“きちんと食べることは生活の基本。食べ物をおろそかにすると生活がくずれる。きっちりと食べないと、やりこなせる仕事も、やりこなせない。毎日の食事を正しくしていると、生活がととのい、心も体もきちんとする。芯から丈夫になってくるから、苦しいことにぶつかっても乗り越えられる･･･”
便利で、買ったら何でも簡単に手に入る世の中で、今や、食は崩壊寸前のところまで来ているように思え、このままその方向に加速して行ったら、「ちょっとやばい」のではないかと、強い危機感を覚えます。
今ここで、心のこもった手作りのお料理が、作る人や食べる人の心にもたらすものに思いを馳せ、その大切さを見直してみることが必要なのではないでしょうか。
『若杉ばあちゃんの食養相談室』
〜 実体験コミック＆ 症状別・食事と手当法 〜
若杉知子・著 せきねゆき・漫画
パルコ出版（2016年6月）1400円
若杉知子さんの新刊が出ました。「実体験コミック＆ 症状別・食事と手当法」とあり、マンガを取り入れてわかりやすく、たのしく（苦しいこともユーモアに包んで）食養の大切さを伝えてくれます。
インターネットで、本について様々な感想を目にしますが、若杉さんに対しても、中には反発を感じておられる方もあります。反発の原因は、「肉はいけない」と言っておられることに対してだったり、“食養をしておられても黒い顔をしているではないか。好きなものを楽しく食べている人の方が、白いきれいな顔をしている”など････。わからないでもありませんが････。
若杉さんは、安藤昌益の「自分の食べるものを耕さずして食べる奴は、天下の大盗賊である」という言葉を知って、生き方の大転換をされました。以来、綾部の山奥の上林地区に移住し、田畑を耕し、野草料理を作り、「天給自足」の生活を実践され、全国を駆けめぐり、日本の気候風土に根差した知恵を伝え続けて来られました。
若杉さんは、植物に例えれば、山に自生する野草のよう。外見もしかり。山野におかれてこそ似合う方だと思うのです。町中で見かける女性たちは、例えて言えば家庭の庭で育てているお花のような感じ。どちらがいいとはいちがいには言えない。それぞれではないでしょうか。
今までにも書いたことがありましたが、食の問題は一筋縄ではいかないのです。一人一人体質も違い、置かれている環境、年齢、性別、職業、季節などによっても健康管理の方法を考えなくてはならない。誰にでもあてはまる健康法などないと言えます。情報に振り振りまわされず、自分の体の声に耳を傾けることが大切です。
今生きている時代だけのふわふわした情報に振り回されていては、本当に大切なことを見失ってしまう。数えきれないほどのご先祖様の遺伝子でつくられている自分の体ほど、心強い土台、拠り所はないのです。
若杉さんは、先人の智恵をなんとかしてこれからの世代に伝え、残したいと心血注いで来られました。反発を感じる点があるとしても、それで全部を拒否してしまうのはもったいない。お年寄りと同居する世帯が減り、おばあちゃんの智恵が伝わりにくくなっている昨今だからこそよけいに、若杉ばあちゃんの存在は貴重だと思うのです。
ミクシーのメンバーのそうえつさんから、本書へのコメントをいただきました。ご本人の許可をいただき、次の欄に掲載させていただきます。
〜 実体験コミック＆ 症状別・食事と手当法 〜
若杉知子・著 せきねゆき・漫画
パルコ出版（2016年6月）1400円
若杉知子さんの新刊が出ました。「実体験コミック＆ 症状別・食事と手当法」とあり、マンガを取り入れてわかりやすく、たのしく（苦しいこともユーモアに包んで）食養の大切さを伝えてくれます。
インターネットで、本について様々な感想を目にしますが、若杉さんに対しても、中には反発を感じておられる方もあります。反発の原因は、「肉はいけない」と言っておられることに対してだったり、“食養をしておられても黒い顔をしているではないか。好きなものを楽しく食べている人の方が、白いきれいな顔をしている”など････。わからないでもありませんが････。
若杉さんは、安藤昌益の「自分の食べるものを耕さずして食べる奴は、天下の大盗賊である」という言葉を知って、生き方の大転換をされました。以来、綾部の山奥の上林地区に移住し、田畑を耕し、野草料理を作り、「天給自足」の生活を実践され、全国を駆けめぐり、日本の気候風土に根差した知恵を伝え続けて来られました。
若杉さんは、植物に例えれば、山に自生する野草のよう。外見もしかり。山野におかれてこそ似合う方だと思うのです。町中で見かける女性たちは、例えて言えば家庭の庭で育てているお花のような感じ。どちらがいいとはいちがいには言えない。それぞれではないでしょうか。
今までにも書いたことがありましたが、食の問題は一筋縄ではいかないのです。一人一人体質も違い、置かれている環境、年齢、性別、職業、季節などによっても健康管理の方法を考えなくてはならない。誰にでもあてはまる健康法などないと言えます。情報に振り振りまわされず、自分の体の声に耳を傾けることが大切です。
今生きている時代だけのふわふわした情報に振り回されていては、本当に大切なことを見失ってしまう。数えきれないほどのご先祖様の遺伝子でつくられている自分の体ほど、心強い土台、拠り所はないのです。
若杉さんは、先人の智恵をなんとかしてこれからの世代に伝え、残したいと心血注いで来られました。反発を感じる点があるとしても、それで全部を拒否してしまうのはもったいない。お年寄りと同居する世帯が減り、おばあちゃんの智恵が伝わりにくくなっている昨今だからこそよけいに、若杉ばあちゃんの存在は貴重だと思うのです。
ミクシーのメンバーのそうえつさんから、本書へのコメントをいただきました。ご本人の許可をいただき、次の欄に掲載させていただきます。
若杉さんの新刊 『若杉ばあちゃんの食養相談室』に、ミクシーのメンバーのそうえつさんからコメントをいただきましたので、掲載させていただきました。
そうえつさんより
若杉さんは 骨太で 体が引き締まっていて 完全に 陽性タイプのひとです。綾部の山中を まるで忍者のように 駆け巡って 山掃除を 楽々とされていた人です。あのパワーを目の前で見られたら、みなさん きっと 脱帽でしょうね。
ある料理教室の時、私が一言、梅干しの黒焼きを 作ってみたい と 言ったら、次回の料理教室の時、実際 作ってきてくださいました。２４時間かけてですよ。料理教室では、黒くなっている梅干しを すり鉢ですり、パウダーにする体験をしました。料理教室での 若杉さんの熱意 誠意は 上述の通りです。ちなみに 若杉さんが家の中にいられるのは、食事と休まれる時ぐらいだったでしょうね。ほとんど、外で仕事をされてました。
若杉さんの主張は、体験です。机上の空論ではないですね。今から１０年ほど前の 奥上林での 野草料理教室は、天変地異の時代を生き抜く知恵を伝授してしてもらったような。
若杉さんは、これから大変な時代が来るよ となんどもいわれていましたが、あれから１０年、その通りのように思います。スマホやマイクロ波、食事情、異常気象、不穏な動き、等々 若杉さんが言われた大変な時代？
有名になられる前の 若杉さん、どんなことでも教えてくださる頼りになるばあちゃんでした。７年間綾部まで通いました。
『「おうち断食」で病気は治る』 森美智代（鍼灸師・断食リトリートあわあわ主宰）／著
マキノ出版（2016年10月）1300円
森美智代さんは、20代の前半に脊髄小脳変性症という難病に罹患しますが、食養生の大家・甲田光雄さんのもとで断食や少食を実践し、病気を克服。以来、1日青汁1杯のみの生活を20年以上続けてこられました。
これまでにも森美智代さんの著書を紹介してきましたが、「断食リトリートあわあわ」を立ち上げる計画があると書かれていたところまででした。本書は、その後に出版されたもので、新しい実践内容にも触れることが出来ます。
本書は、誰もが自宅で手軽に行える「おうち断食」のやり方をくわしく紹介しています。断食といっても、決してハードなものではなく、週に1回、朝食を抜いて、昼食と夕食に、すまし汁、寒天、リンゴのいずれかを食べるだけ。それだけで、心も体も超健康になれるのです。併せて、断食の効果をより高める運動もイラストでわかりやすく紹介されています。
普段酷使して疲れている内臓を断食で一時的に休ませることで、内臓は元気を取り戻し、本来の機能がよみがえります。デトックス機能が高まり、代謝がスムーズに行われれば、細胞が元気になり、免疫力もアップします。その結果、病気の予防・治癒の促進といった効果が期待できるのです。
巻末に、おうち断食で病気を治した体験者による手記も掲載。女優の熊谷真実さんもそのお一人です。
マキノ出版（2016年10月）1300円
森美智代さんは、20代の前半に脊髄小脳変性症という難病に罹患しますが、食養生の大家・甲田光雄さんのもとで断食や少食を実践し、病気を克服。以来、1日青汁1杯のみの生活を20年以上続けてこられました。
これまでにも森美智代さんの著書を紹介してきましたが、「断食リトリートあわあわ」を立ち上げる計画があると書かれていたところまででした。本書は、その後に出版されたもので、新しい実践内容にも触れることが出来ます。
本書は、誰もが自宅で手軽に行える「おうち断食」のやり方をくわしく紹介しています。断食といっても、決してハードなものではなく、週に1回、朝食を抜いて、昼食と夕食に、すまし汁、寒天、リンゴのいずれかを食べるだけ。それだけで、心も体も超健康になれるのです。併せて、断食の効果をより高める運動もイラストでわかりやすく紹介されています。
普段酷使して疲れている内臓を断食で一時的に休ませることで、内臓は元気を取り戻し、本来の機能がよみがえります。デトックス機能が高まり、代謝がスムーズに行われれば、細胞が元気になり、免疫力もアップします。その結果、病気の予防・治癒の促進といった効果が期待できるのです。
巻末に、おうち断食で病気を治した体験者による手記も掲載。女優の熊谷真実さんもそのお一人です。
『マンガでわかる 西式甲田療法』〜 一番わかりやすい実践入門書 〜
甲田光雄 ＆ 赤池キョウコ／著
マキノ出版（平成20年）1300円
初めて「西式健康法」や「甲田療法」のことを知った時は、なじみがないせいか、もっとむずかしく考えていましたが、他の甲田先生の著書も読んでいるうちに、次第に慣れてきました。そして,“一番わかりやすい実践入門書”と題した本書に出会えたことで、やっとストンと腑に落ち、納得することができました。
西式健康法では、「朝食抜きの1日２食が基本。また、金魚運動、毛管運動などの簡単にできる運動で体を整える、とてもシンプルで理にかなった健康法です。
その西式健康法をベースにして、たくさんの患者さんを診るなかで、現代人によりふさわしい形に改良したものが、「西式甲田療法」と言われるようになりました。
最初は名前も聞き慣れなかった「金魚運動」「毛管運動」なども、とても簡単で実践しやすいものでした。
少食については、いきなり無理をせず少しづつ食べる量を減らしていくこと。
まず、間食、夜食、つまみ食いを減らしていくこと。そして間食抜きに慣れたら、夕食の量を減らす。そして、朝食も同じように減らしていく。ここまで約1年、と書かれています。
マンガを描かれた赤池キョウコさんも、西式甲田療法で、「潰瘍性大腸炎」「悪性脱毛症」「重症の花粉症」を治された方です。その体験談も書かれています。
甲田光雄 ＆ 赤池キョウコ／著
マキノ出版（平成20年）1300円
初めて「西式健康法」や「甲田療法」のことを知った時は、なじみがないせいか、もっとむずかしく考えていましたが、他の甲田先生の著書も読んでいるうちに、次第に慣れてきました。そして,“一番わかりやすい実践入門書”と題した本書に出会えたことで、やっとストンと腑に落ち、納得することができました。
西式健康法では、「朝食抜きの1日２食が基本。また、金魚運動、毛管運動などの簡単にできる運動で体を整える、とてもシンプルで理にかなった健康法です。
その西式健康法をベースにして、たくさんの患者さんを診るなかで、現代人によりふさわしい形に改良したものが、「西式甲田療法」と言われるようになりました。
最初は名前も聞き慣れなかった「金魚運動」「毛管運動」なども、とても簡単で実践しやすいものでした。
少食については、いきなり無理をせず少しづつ食べる量を減らしていくこと。
まず、間食、夜食、つまみ食いを減らしていくこと。そして間食抜きに慣れたら、夕食の量を減らす。そして、朝食も同じように減らしていく。ここまで約1年、と書かれています。
マンガを描かれた赤池キョウコさんも、西式甲田療法で、「潰瘍性大腸炎」「悪性脱毛症」「重症の花粉症」を治された方です。その体験談も書かれています。
〜マンガで教えて 安保教授！〜
『病気にならない免疫学』 安保 徹 ＆ 赤池キョウコ／著
マキノ出版（平成22年）1333円＋税
「自律神経」「白血球」「体温」を三大キーワードとする安保免疫学は、病気を治す治療学であり、元気に長生きしていくための健康学で、病気が治らないのは、現代医学における病態の把握と治療方針が間違っているからにすぎない。安保徹さんは、その事実を知らせるべく、これまで手を替え品を替え、多くの本を紹介されてきました。しかし、「文字ばかりの本は読みにくい、難しい」という指摘も多く、イラスト作家・赤池キョウコさんの協力で挑戦されたのが、本書です。
「ガン患者のアヤコさんが、友人の赤池さんとともに安保さんの研究室に相談に訪れる」という設定ですが、随所に織り込まれたユーモアの助けもあり、たのしく免疫学について学ぶことが出来ます。
私は、普段湯たんぽを愛用しているのですが、身体を温めることが、免疫力アップにつながるということで、“湯たんぽ博士”なる、班目健夫さん（東京女子医科大学付属青山自然医療研究所クリニック）という方も登場され、「湯たんぽで免疫力を上げるコツ」も伝授して下さり、大いに参考になりました。
?! 安保徹さんが、昨年12月6日に突然死されたということをネットで知り、非常に驚きました。まだ69歳で、2〜3日前までお元気で講演されていたといいます。
その内容は以下のようで、世界的免疫学者で、国立大学の名誉教授であるにもかかわらず彼の死をマスコミが一切報道していないことから、ネット上で疑いの声が噴出しています。
＜名誉教授の安保徹氏、１２月６日に突然死〜検索すると新聞で死去のニュ―ス記事が見当らない！＞
＜安保徹先生は、手術、抗がん剤治療、放射線治療はいずれも、基本的には免疫を抑制するような治療ですと主張しています。
つまり安保徹先生は、医療マフィア利権に挑戦したのです！ 「抗がん剤治療を得てガンが完治したという人に、なかなかお目にかからない」と言い切っています。彼が言うのは、無名の一市民が語るのとは訳が違います。医療マフィアどもにとっては、とても目障りな存在だったのでしょう。＞
安保徹さんのご冥福を、心よりお祈りいたします。そして、「日月神示」にもあるように、弥勒の世に向けて、一人一人が魂を向上させていけるようにと祈ります。
『「体を温める」とすべての痛みが消える』
坂井 学・著
マキノ出版（平成23年）1333円＋税
『すべての病は「気」から』〜 温めてめぐりを良くして 不調知らず〜
川嶋 朗・著
大和書房（2008年）1400円＋税
現代人の体の冷えが問題になっています。冬でも体を冷やす働きのある夏野菜を食べ、冷たいビールや清涼飲料水を飲み、アイスクリームを食べたりする食生活。女性は、短いスカートにストッキングなどの薄着で、子宮も冷蔵庫のように冷え切っていて、不妊の原因にもなっているといいます。
様々な病気、体調不良などが、体を温めることで大きく改善されることを説いた本が、数多く出版されています。前回この欄でご紹介した、『病気にならない免疫学』（安保 徹 ＆ 赤池キョウコ／著）もまさにそうでしたが、今日は、続けて出会った２冊の本をご紹介したいと思います。
『「体を温める」とすべての痛みが消える』
整形外科医時代に抱いた疑問から、ついにその答えを求めて一人旅に出た作者は、何年もかかって、答えをやっと見つけました。それは、痛みを「かたち」としてとらえるのではなく、痛みに対して、“エネルギー＝質量のない物質”の視点で対応していくことでした。
腰痛、膝痛、股関節痛、間欠性跛行など、さまざまな痛みの本当の原因は何か？ 痛みは体の修復工事である。温めることで、修復工事のスピードを速める。痛みが出ない体を作る生活習慣についてなど、詳しく書かれていて、なぜ体を温めることが大切なのか、納得出来ました。
『すべての病は「気」から』
著者が勤めるクリニックでは、西洋医学と、漢方などの東洋医学や民間療法などを併用する「統合医療」がおこなわれています。
「気」という言葉には、大きく分けて３つの意味があります。
�� ＜ガス状の物質＞･････「気体」や「空気」など。
�� ＜エネルギー＞･････「電気」や「元気」など。
�� ＜気持ち＞･････「気が合う」「気にしない」「気が重い」など。
漢方や中国医学で使われる「気」という言葉は、�△琉嫐�に含まれる＜生命エネルギー＞を表していて、人が病気になるのは、この陰と陽のバランスが崩れているためだと考えられています。
「気」のバランスがとれている状態を「正気」といい、バランスが乱れ気が病んだ状態を「病気」といいます。バランスがとれていれば、多少の病原菌にさらされても、ちょっとやそっとでは病気になることはない。「病は気から」ということわざは、病気の根本原因を言い当てたもので、単なる精神論ではないということができる。
第１部≪病気にならない 気の持ちよう編≫ 第２部≪期のめぐりを良くする 冷え取り編≫となっており、詳しく具体的に、健康な生活を送る手だてについて書かれています。
坂井 学・著
マキノ出版（平成23年）1333円＋税
『すべての病は「気」から』〜 温めてめぐりを良くして 不調知らず〜
川嶋 朗・著
大和書房（2008年）1400円＋税
現代人の体の冷えが問題になっています。冬でも体を冷やす働きのある夏野菜を食べ、冷たいビールや清涼飲料水を飲み、アイスクリームを食べたりする食生活。女性は、短いスカートにストッキングなどの薄着で、子宮も冷蔵庫のように冷え切っていて、不妊の原因にもなっているといいます。
様々な病気、体調不良などが、体を温めることで大きく改善されることを説いた本が、数多く出版されています。前回この欄でご紹介した、『病気にならない免疫学』（安保 徹 ＆ 赤池キョウコ／著）もまさにそうでしたが、今日は、続けて出会った２冊の本をご紹介したいと思います。
『「体を温める」とすべての痛みが消える』
整形外科医時代に抱いた疑問から、ついにその答えを求めて一人旅に出た作者は、何年もかかって、答えをやっと見つけました。それは、痛みを「かたち」としてとらえるのではなく、痛みに対して、“エネルギー＝質量のない物質”の視点で対応していくことでした。
腰痛、膝痛、股関節痛、間欠性跛行など、さまざまな痛みの本当の原因は何か？ 痛みは体の修復工事である。温めることで、修復工事のスピードを速める。痛みが出ない体を作る生活習慣についてなど、詳しく書かれていて、なぜ体を温めることが大切なのか、納得出来ました。
『すべての病は「気」から』
著者が勤めるクリニックでは、西洋医学と、漢方などの東洋医学や民間療法などを併用する「統合医療」がおこなわれています。
「気」という言葉には、大きく分けて３つの意味があります。
�� ＜ガス状の物質＞･････「気体」や「空気」など。
�� ＜エネルギー＞･････「電気」や「元気」など。
�� ＜気持ち＞･････「気が合う」「気にしない」「気が重い」など。
漢方や中国医学で使われる「気」という言葉は、�△琉嫐�に含まれる＜生命エネルギー＞を表していて、人が病気になるのは、この陰と陽のバランスが崩れているためだと考えられています。
「気」のバランスがとれている状態を「正気」といい、バランスが乱れ気が病んだ状態を「病気」といいます。バランスがとれていれば、多少の病原菌にさらされても、ちょっとやそっとでは病気になることはない。「病は気から」ということわざは、病気の根本原因を言い当てたもので、単なる精神論ではないということができる。
第１部≪病気にならない 気の持ちよう編≫ 第２部≪期のめぐりを良くする 冷え取り編≫となっており、詳しく具体的に、健康な生活を送る手だてについて書かれています。
『欧米人とはこんなに違った 日本人の「体質」』
〜科学的事実が教える 正しいがん・生活習慣病予防〜
奥田 昌子・著 講談社（2016年12月）900円
まず本書の前書きで、次のような、読者へのクイズがあります。
次の三つのなかに間違った健康法があります。わかりますか？
�� 骨を強くするために牛乳や乳製品をつとめて摂取している
�� 筋肉をつけて基礎代謝を上げるため、ジムに通い始めた
�� 糖尿病予防やダイエットのために炭水化物（糖質）をひかえている
じつは、これらは、すべて間違いで、正確に言うと欧米人には有効でも、日本人には期待できません。
日本人と欧米人とは体質が違う
日本は青い海という自然の境界で他国と隔てられ、そこに暮らす日本人は他の人種と交じり合う機会が多くありませんでした。このことが、固有の言語、習慣、食生活、美意識、信仰をはぐくみ、欧米はもとより、アジアの他の地域とも違う独自の文化が花開きました。そして、長い歳月のうちに日本人の体も独自の変化をとげました。とくに欧米人と比べると、外見だけでなく、筋肉のつきかたや脂肪の質、体温、食物の消化吸収力、アルコールの分解力、インスリンの量、腸内環境など、さまざまな点で違いが生じています。
欧米人と同じ健康法を取り入れても意味がなく、むしろ逆効果ということさえあるのです。
本書は、科学的なデータに基づき、わかりやすく、日本人と欧米人との体質の違いがわかると医療がどう変わるか、欧米生まれの健康法の何が日本人にとって問題か、そして、生活習慣の変化にともなって増え続ける生活習慣病の発症と進行を食い止めるのに必要な正しい知識を明らかにしていきます。
戦後の食生活が、急激に欧米化し、それとともにガンやさまざまな生活習慣病などが増えました。近年、その間違いを指摘する本が数多く出版されるようになりましたが、まだまだ、冒頭の� 銑�のような間違った健康法へのインプットは強いものがあります。
また、世界との比較だけでなく、同じ日本人でも人それぞれ体質が違います。そういったことが全く考慮されていない本が多数出版されていて、残念に思っていました。そんな中で本書と出会えたことを、とても心強く感じました。
〜科学的事実が教える 正しいがん・生活習慣病予防〜
奥田 昌子・著 講談社（2016年12月）900円
まず本書の前書きで、次のような、読者へのクイズがあります。
次の三つのなかに間違った健康法があります。わかりますか？
�� 骨を強くするために牛乳や乳製品をつとめて摂取している
�� 筋肉をつけて基礎代謝を上げるため、ジムに通い始めた
�� 糖尿病予防やダイエットのために炭水化物（糖質）をひかえている
じつは、これらは、すべて間違いで、正確に言うと欧米人には有効でも、日本人には期待できません。
日本人と欧米人とは体質が違う
日本は青い海という自然の境界で他国と隔てられ、そこに暮らす日本人は他の人種と交じり合う機会が多くありませんでした。このことが、固有の言語、習慣、食生活、美意識、信仰をはぐくみ、欧米はもとより、アジアの他の地域とも違う独自の文化が花開きました。そして、長い歳月のうちに日本人の体も独自の変化をとげました。とくに欧米人と比べると、外見だけでなく、筋肉のつきかたや脂肪の質、体温、食物の消化吸収力、アルコールの分解力、インスリンの量、腸内環境など、さまざまな点で違いが生じています。
欧米人と同じ健康法を取り入れても意味がなく、むしろ逆効果ということさえあるのです。
本書は、科学的なデータに基づき、わかりやすく、日本人と欧米人との体質の違いがわかると医療がどう変わるか、欧米生まれの健康法の何が日本人にとって問題か、そして、生活習慣の変化にともなって増え続ける生活習慣病の発症と進行を食い止めるのに必要な正しい知識を明らかにしていきます。
戦後の食生活が、急激に欧米化し、それとともにガンやさまざまな生活習慣病などが増えました。近年、その間違いを指摘する本が数多く出版されるようになりましたが、まだまだ、冒頭の� 銑�のような間違った健康法へのインプットは強いものがあります。
また、世界との比較だけでなく、同じ日本人でも人それぞれ体質が違います。そういったことが全く考慮されていない本が多数出版されていて、残念に思っていました。そんな中で本書と出会えたことを、とても心強く感じました。
『 医者だけが知っている 本当の話 』 〜薬を使わない子育て＆不必要な治療〜
内海 聡＋真弓定夫／著 ヒカルランド（2015年）1500円
息子が子供の頃からお名前を存じ上げている小児科医の真弓定夫さん。こんなお医者さんが近くにいらっしゃればいいのになあ、と思いながら、それでもその著書を読むことが出来、たくさんの気づきをいただけたことに感謝して来ました。
内海聡さんについては最近、初めて著書を一冊読んだことがきっかけで、このお二人の対談形式の本が出ていることを知り、さっそく読んでみました。
これまで健康に関するさまざまな本と出会い、初めて知った事実に愕然とし、気づかずに生きて来た自分のそれまでの人生を振り返った時、本当に悔しく思いました。自分から正しいことを知ろうとする、そういう生き方をしなくてはならないのだ。そう思うきっかけになったのが、「アメリカによる小麦戦略」（アメリカが自国の余剰小麦を日本に押し付けようと、「ご飯を食べたら馬鹿になる、太る」と一大キャンペーンをした）について知ったことでした。
ところが、本書と出会ったことで、またまた知らなかった事実に気づかされ、こんなことまで･････と、愕然としました。
第二次世界大戦後、アメリカが、日本を劣化させようと、日本人に合わない生活をさせようとした。食生活だけではない。劣化作戦の有力な手段になったのが、保健所、教育委員会、大学病院。アメリカの乳業会社がつくった母子手帳をそのまま日本の乳業会社が政治家を説得して、牛乳を飲ませ始めた。それを普及させるために、1930年に母子手帳をつくった。英語で書かれていた母子手帳を日本語に訳して、保健所、教育委員会、大学病院を使って普及させ、日本の子どもをガタガタにさせていった。
アメリカではすでに母子手帳は政府が廃止している。
アメリカの母子手帳だから、日本人の子どもの正常な発育曲線ではない。母乳で育てているお母さんが、保健所の検診で、体重が少ないと虐待を疑われているが、どうしたらいいか、という質問もありました。
次世代を担う日本の子どもたちを、どう育てていけばよいか？ 正しいことが見えていないと、道を見失ってしまう。本書のことを是非知って欲しいと思いました。
内海 聡＋真弓定夫／著 ヒカルランド（2015年）1500円
息子が子供の頃からお名前を存じ上げている小児科医の真弓定夫さん。こんなお医者さんが近くにいらっしゃればいいのになあ、と思いながら、それでもその著書を読むことが出来、たくさんの気づきをいただけたことに感謝して来ました。
内海聡さんについては最近、初めて著書を一冊読んだことがきっかけで、このお二人の対談形式の本が出ていることを知り、さっそく読んでみました。
これまで健康に関するさまざまな本と出会い、初めて知った事実に愕然とし、気づかずに生きて来た自分のそれまでの人生を振り返った時、本当に悔しく思いました。自分から正しいことを知ろうとする、そういう生き方をしなくてはならないのだ。そう思うきっかけになったのが、「アメリカによる小麦戦略」（アメリカが自国の余剰小麦を日本に押し付けようと、「ご飯を食べたら馬鹿になる、太る」と一大キャンペーンをした）について知ったことでした。
ところが、本書と出会ったことで、またまた知らなかった事実に気づかされ、こんなことまで･････と、愕然としました。
第二次世界大戦後、アメリカが、日本を劣化させようと、日本人に合わない生活をさせようとした。食生活だけではない。劣化作戦の有力な手段になったのが、保健所、教育委員会、大学病院。アメリカの乳業会社がつくった母子手帳をそのまま日本の乳業会社が政治家を説得して、牛乳を飲ませ始めた。それを普及させるために、1930年に母子手帳をつくった。英語で書かれていた母子手帳を日本語に訳して、保健所、教育委員会、大学病院を使って普及させ、日本の子どもをガタガタにさせていった。
アメリカではすでに母子手帳は政府が廃止している。
アメリカの母子手帳だから、日本人の子どもの正常な発育曲線ではない。母乳で育てているお母さんが、保健所の検診で、体重が少ないと虐待を疑われているが、どうしたらいいか、という質問もありました。
次世代を担う日本の子どもたちを、どう育てていけばよいか？ 正しいことが見えていないと、道を見失ってしまう。本書のことを是非知って欲しいと思いました。
『若杉ばあちゃんの 伝えたい食養料理』
若杉 知子＆若杉典加／著
PARCO出版（2016年11月）1500円
≪「食は命、命は食にあり」といいます。
戦後を境に日本の伝統食は「カロリー・栄養」重視に根底から変わり、以来、巷に病人があふれ、医療費も天井知らずです、先祖代々受け継がれた伝統の知恵は、あまりにも便利すぎる社会から消え失せています。そこに「自然に還り、原点に戻りたい」という声があがり、その中からこのレシピ本がつくられました。≫（あとがきより）
若杉知子さんと長女の典加さんによる、初の本格的レシピ集です。
充実した内容にとても驚きました。食養料理と自然のお手当について、とても親切に詳しく書かれていて、カラー写真も美しく、見ているだけでも心癒される思いがしました。こんな真心のこもった本を手にすることが出来て本当に感謝です。
本当に丁寧に書かれています。
例えば、“こんにゃく湿布”について。
若杉さんの方法だと、ゆでる前にこんにゃくに塩をまぶしてもみ、10分間置いて塩を洗い落とし、まな板にとってすりこぎでたたきます。たたくと広がるから、皮膚に密着しやすいのです。
普通は「水から入れて沸騰後10分ゆでる」とありますが、若杉さんの場合は、10分ゆでたぐらいではすぐ冷めるので、15分〜20分ゆでる（最初だけは25分）とあります。
こんにゃく湿布は、四十肩・五十肩にも良い、と書かれていました。私は昨年五十肩になってから約５か月になりますが、カイロよりもこんにゃく湿布が気持ちがよく、痛みが緩和されるので、これを続けてきました。本書で良いと書かれていて、これでよかったのだなあ、と納得しました。
今はほとんど痛みはなくなりましたが、こんにゃく湿布は気持ちがいいので続けています。すりこぎでたたいてのばすと、肩になじむのでいいです。
他にもいろいろ、若杉さんならではの細かい工夫を伝授してくださっていて、心強く、嬉しいです。折に触れては開いて、拠りどころにしたいと思っています。
若杉 知子＆若杉典加／著
PARCO出版（2016年11月）1500円
≪「食は命、命は食にあり」といいます。
戦後を境に日本の伝統食は「カロリー・栄養」重視に根底から変わり、以来、巷に病人があふれ、医療費も天井知らずです、先祖代々受け継がれた伝統の知恵は、あまりにも便利すぎる社会から消え失せています。そこに「自然に還り、原点に戻りたい」という声があがり、その中からこのレシピ本がつくられました。≫（あとがきより）
若杉知子さんと長女の典加さんによる、初の本格的レシピ集です。
充実した内容にとても驚きました。食養料理と自然のお手当について、とても親切に詳しく書かれていて、カラー写真も美しく、見ているだけでも心癒される思いがしました。こんな真心のこもった本を手にすることが出来て本当に感謝です。
本当に丁寧に書かれています。
例えば、“こんにゃく湿布”について。
若杉さんの方法だと、ゆでる前にこんにゃくに塩をまぶしてもみ、10分間置いて塩を洗い落とし、まな板にとってすりこぎでたたきます。たたくと広がるから、皮膚に密着しやすいのです。
普通は「水から入れて沸騰後10分ゆでる」とありますが、若杉さんの場合は、10分ゆでたぐらいではすぐ冷めるので、15分〜20分ゆでる（最初だけは25分）とあります。
こんにゃく湿布は、四十肩・五十肩にも良い、と書かれていました。私は昨年五十肩になってから約５か月になりますが、カイロよりもこんにゃく湿布が気持ちがよく、痛みが緩和されるので、これを続けてきました。本書で良いと書かれていて、これでよかったのだなあ、と納得しました。
今はほとんど痛みはなくなりましたが、こんにゃく湿布は気持ちがいいので続けています。すりこぎでたたいてのばすと、肩になじむのでいいです。
他にもいろいろ、若杉さんならではの細かい工夫を伝授してくださっていて、心強く、嬉しいです。折に触れては開いて、拠りどころにしたいと思っています。
『医者いらずの 出産 ＆ 育児』〜 ワクワク・マンガ編
真弓定夫・著 めんどぅーさ・マンガ
三五館（2014年）1296円＋税
『大笑い！精神医学』 内海 聡・著 めんどぅーさ・マンガ
三五館（2012年）1200円＋税
『医者いらずの 出産 ＆ 育児』は、子育て真っ最中のお母さんたちと、その親の世代、そしてこれからお母さんになる若い人たちに向けて編まれました。
まず最初に、こう書かれています。
≪医者の言うことだからと、すべて信じて実行するのではなく、たいがいのことは自分で判断できる母親になってください。医者を否定するのではなく、医者の意見も参考にしながら、でも決めるのは自分自身。わが子のことをいちばんよく知っていて、いちばん大切に考えているのは、お医者さんではなく、お母さんなんですから。≫
マンガを描いたのは、３児の母であるめんどぅーささん。上の２人は、病院で出産。３人目は自宅出産されていますが、それぞれの妊娠から出産まで、そして生まれてからの子育ての体験が描かれています。
病院での出産の実態をぜひ知ってほしい。病院での出産には、必要でない治療もいろいろあり、最後に判断するのは、母親となる自分自身なのです。
同じく、めんどぅーささんのマンガによる『大笑い！精神医学』も出版されています。
精神医学の被害の実態を告発した『精神科は今日も、やりたい放題』シリーズの一環として、より読みやすくわかりやすくするため、マンガ形式になっています。
「子どもの発達障害」についても書かれています。
≪発達障害なんてこの世に存在しない。ちょっと言葉が遅い。ちょっとお話が好き。ちょっとおこりんぼ。ちょっと知りたがり屋。いろんなことが他の子と違うだけなのをいっしょくたに「発達障害」にしないでほしい。
本当の意味での支援が必要な子もいる。しかし脳の障害であることを何も証明することのできない、科学的根拠のないADHDや発達障害のチェックリストによって、大人たちに「診断」され、「病名」をつけられた子どもたちは、どれほど傷ついているのでしょう。≫
≪ADHDに処方されるコンサータという薬は、副作用80％以上。攻撃性・不安・うつ病・幻覚・幻聴・脳血管障害・皮膚炎・狭心症・不眠･･･ぜーんぶ副作用。≫
こわいですね。薬によって本物の精神障害ができあがるのですから。
真弓定夫・著 めんどぅーさ・マンガ
三五館（2014年）1296円＋税
『大笑い！精神医学』 内海 聡・著 めんどぅーさ・マンガ
三五館（2012年）1200円＋税
『医者いらずの 出産 ＆ 育児』は、子育て真っ最中のお母さんたちと、その親の世代、そしてこれからお母さんになる若い人たちに向けて編まれました。
まず最初に、こう書かれています。
≪医者の言うことだからと、すべて信じて実行するのではなく、たいがいのことは自分で判断できる母親になってください。医者を否定するのではなく、医者の意見も参考にしながら、でも決めるのは自分自身。わが子のことをいちばんよく知っていて、いちばん大切に考えているのは、お医者さんではなく、お母さんなんですから。≫
マンガを描いたのは、３児の母であるめんどぅーささん。上の２人は、病院で出産。３人目は自宅出産されていますが、それぞれの妊娠から出産まで、そして生まれてからの子育ての体験が描かれています。
病院での出産の実態をぜひ知ってほしい。病院での出産には、必要でない治療もいろいろあり、最後に判断するのは、母親となる自分自身なのです。
同じく、めんどぅーささんのマンガによる『大笑い！精神医学』も出版されています。
精神医学の被害の実態を告発した『精神科は今日も、やりたい放題』シリーズの一環として、より読みやすくわかりやすくするため、マンガ形式になっています。
「子どもの発達障害」についても書かれています。
≪発達障害なんてこの世に存在しない。ちょっと言葉が遅い。ちょっとお話が好き。ちょっとおこりんぼ。ちょっと知りたがり屋。いろんなことが他の子と違うだけなのをいっしょくたに「発達障害」にしないでほしい。
本当の意味での支援が必要な子もいる。しかし脳の障害であることを何も証明することのできない、科学的根拠のないADHDや発達障害のチェックリストによって、大人たちに「診断」され、「病名」をつけられた子どもたちは、どれほど傷ついているのでしょう。≫
≪ADHDに処方されるコンサータという薬は、副作用80％以上。攻撃性・不安・うつ病・幻覚・幻聴・脳血管障害・皮膚炎・狭心症・不眠･･･ぜーんぶ副作用。≫
こわいですね。薬によって本物の精神障害ができあがるのですから。
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