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ボン教コミュの雌ゾ供儀の先例

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古代チベットの葬儀では、儀式行為をなす前にその儀式の由来を語り、その効果を保証する風習があった。
この話もその一つであり、敦煌のチベット語写本により今日伝わっている。
古代チベット王が死んだ場合、まず仮の葬式・遺体処理をなし、三年ほどのもがりを経た上で本葬をなしたことが、いくつかの史料から知られているが、これはそのようなもがりを経たあとでの本葬で雌のゾ(ヤクと牛を掛け合わせた動物)を生け贄にする習わしの起源を語った神話のようである。
前半部分は失われており、後半のみ我々は知ることができるが、前半には、兄弟姉妹のことと、おそらく何らかのアクシデントで姉妹が死んでしまい、名をレウ・ツェンパという兄弟が仮の葬儀と遺体処理をなしたことが記されていたのだろう。
以下現存部の抄訳。



……そのこちら側、トルコ石の泉に鳥婦人ティンツンの水汲み老婆一人が…その水汲みとお会いして、レウ・ツェンパが「誰の水汲みか?」と言うと、水汲み老婆は「わらわは鳥婦人ティンツン様の水汲みじゃが、お前様はどこからいらしたのじゃ?わらわの主、鳥婦人ティンツン様は、私の甥が来るとかおっしゃって、…お前様ですか?」と言いますと、レウ・ツェンパは「われであります」と言いました。水汲み老婆は「それなら、ここにいてて下され。わらわが鳥婦人ティンツン様のお耳に入れましょう。」と言って去り、鳥婦人ティンツンのお耳に入れると、鳥婦人ティンツンは「彼は私の甥だから、こちらに上げよ」とおっしゃいました。老婆が外に出て、「こちらにいらして下され」と言いますと、三歩ほど上がったところでボンポ(古代の土着宗教の神官の一種)九族が秘密の口笛を吹き、衣服…を着て、カーペット(?)を敷いた。その上手で少年100人が敬礼し、さらにその上手で少女100人が敬礼し、さらにその上手で官吏100人…が敬礼した。さらにその上手の灰色の土の城の中にいらっしゃいますと、鳥婦人ティンツン、神のご子息のような人の子が金の王座にいらっしゃった。[レウ・ツェンパは]自分の心の中で怯えていると、鳥婦人ティンツゥンは「甥よ、怯えずにこちらにおれよ」とおっしゃって、金の王座に着かせた。
 昼は肉と酒、夜は踊りと歌をふるまいまして、後一日で4年経つというとき、レウ・ツェンパは心の中で、「今、姉妹はどうしてるんだろう?一日戻って楽しもうか」と思った。おばの鳥婦人ティンツンは甥が心の中で考えていることに気づき、甥が戻って楽しむという通りに…「今行くなら行って感受せよ」とおっしゃって…

(中略)

程なくして、姉妹の死体の近くに至ったなら、きのこのひだの中の方を見よ。そうすれば、バターの泡つぶほどがある箇所だ。バターの泡つぶほどのものを姉妹の髪に塗れ。そうしたら肌に塗りに塗れ。豊満な雌ゾについては、肉、三分の一[と頭部三分の一]を鳥婦人「ハヤブサの摘み取り」のために置け。もう三分の一は兄弟の心の果報のために持って行け。もう三分の一は妹の墓に置け。肺や内蔵は妹の枕元に置け」と教えて行かせたのだった。
 兄弟は出発して妹の死体の近くに着き、きのこのひだの中の方を見れば、バターの泡つぶほどのものがあり、バターの泡つぶほどのものを妹のもじゃもじゃの髪にまず塗って肌に塗りに塗った。よく溶かした鹿の脂を体に塗ると、虫がすべてそこに出てきた。兄弟は低地の死者たる下手の馬とツァンシェン・ニェルガクとシェンツァ・ルンダを探し、妹の葬儀をなした。胸を刺して雌ゾを殺し、肉と頭部の三分の一を鳥婦人「ハヤブサの摘み取り」に投げ捨てた。もう三分の一を兄弟の心の果報として持って行き、もう三分の一は妹の墓に置き、肺、内蔵は妹の枕もとに置いた。兄弟は喜び、シェンが賜いに賜ったものは永遠の伴侶、世々代々の家畜である。血は朱沙の血である。骨はホラ貝の骨である。蹄は鉄の蹄、角は金の角、目は色付き水晶の目。
 昔利したらば今も利するのだ。昔福徳あらば今も福徳あるのだ。

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