ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

Invitation card for Mazeコミュの1st card;連続爆弾犯に隠されたアナグラム

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
長野県松本市でサリンによる中毒事件が発生した1994(平成6年)、
当時人気の極みにいたタレント安達祐美を狙った爆破事件が起こっている。

事件が発生したのは、12月20日17時45分頃。
同人宛ての郵便物が、日本テレビ局内で突如爆発したのである。
幸い、安達自身に怪我は無かったが、同局職員等3名が負傷している。

これだけであれば、単にアイドルが標的の爆破騒ぎで済んだのだろうが、
直後に、事件は、全く違った角度から注目を集める事となる。

同事件から9日後、埼玉県浦和市の中央郵便局で
不審な郵便物が発見されたのだ。
何らかの装置を無造作に包んだようなゴツゴツとした手触りから
不審物として調べられたのだが、結果は、むきだしの乾電池が
入っていただけ、という何とも肩透かしな物であった。

「安達祐美を狙った爆破事件に乗じた悪戯だろう」という
見方が圧倒的多数を占めたが、他ならぬ警察関係者の中には、
青ざめた者も少なくなかったと伝えられている。

実は、この不審な郵便物には、差出人として
1人の男の名前が記されていたのだが、その名前こそ誰あろう、
昭和の日本を騒がせた連続爆発魔、草加次郎だったのである。

草加次郎の手による初めての事件(当時の捜査関係者の中には
異説を唱える者も存在したが、真相については現在も不明)とされる
爆破が起こったのは1962(昭和37年)。

狙われたのは、奇しくも安達祐美同様、当時実力派アイドルとして
圧倒的な人気を誇っていた島倉千代子であった。

現在のようにブログやメールなどなかった往時、
島倉の許には毎日、多数のファンレターが届いていた。

某日。島倉は、その中に奇妙というよりも不気味な封筒を1通見つけた。
『島倉千代子後援会事務所』と宛名書きは何ら変わらなかったのだが、
封を切ると『祝い』『呪い』という文字が書かれていたのである。

さらには、封筒の中には黒々とした文字で
『草加次郎』という名前が記されていた。

島倉は不審に思いながらも、同封されていた
ナイフの柄のような部分を引っ張った。瞬間、轟音と共に火花が散った。

幸いにして、大した怪我はなかったが、島倉は後に、
「身体の中が震える。血が凍るっていう言葉がありますけど、
まさにそんな感じでした」と恐怖を述懐している。

……地下鉄爆破を最後に姿を消した男

唯一の手掛かりともいえる封筒からは指紋が1つ検出されたが、
前科者リストに該当者はなかった。
人気絶頂の島倉が狙われただけに警察も必死に捜査に取り組んだ。

が、その動きをあざ笑うかの如く、島倉の事件があった16日後、
またしても爆破事件が起こるのである。
現場は有楽町に位置する映画館のロビー。
爆発した円筒形の段ボールの裏には、またしても
『草加次郎』という名前が記されていた。

有楽町での爆発事件以降、僅か1ケ月という短期間に、
東京都を中心に6件もの爆破事件が起こる事となるが、
爆発物にはいずれも『草加次郎』という名前が記されていた。

さらに、警察関係者の言を借りれば、
「爆発物は事件の度に精巧になっていった」と伝えられている。

警察では爆破マニアよる犯行と推察し、
爆発物が送られてきた封筒に共通する
『下谷郵便局』の消印を手掛かりに、
同地域を重点的に捜査していった。

捜査には、暴力団等を担当する警視庁捜査四課に、
殺人等を担当する捜査一課が加わったほか、
機動捜査隊も動員されたが、
確固たる成果をあげる事なく
時間だけが経過していった。

ただ、現在の鑑識技術に関して言えば、
当時とは比べ物にならないほど精巧であり、
もし、舞台を現在に移していたなら、
たとえ草加次郎であったとしても、
1ケ月という短期間で6件もの連続爆破事件を
起こす事は不可能と言えるだろう。

事実、現在における鑑識技術は、25年前に残された
たった1つの指紋を見つけ出す事も可能なほか、
現場に遺留した足痕跡からは、種類・数=犯人の数はもちろん
向き・動き=犯行経路、長さ・幅・歩長・歩幅=身長、
種類・形・大きさ=性別などという被疑者の基本的データだけでなく、
職業までも分かるとさえいわれている。

それはさて措き、捜査の網をかいくぐった草加次郎は、
次なる事件を起こしている。

警察が日夜聞き込み等の捜査を行っていた
下谷に隣接する上野で、おでん屋が銃撃されたのだ。
凶器となったのは、手製の銃と銃弾だった。

当初、草加次郎の連続爆破事件とは無関係と思われていたが、
後日、上野署に『草加次郎』という差出人名で
事件で使われた物と同じ手製の銃が送られてきたのである。

この事実により、警察が捜査に更なる注力を
重ねた事は言うまでもないだろう。
だが、それでも尚、草加次郎が捕まる事はなかった。

膠着状態で迎えた1963(昭和38)年、
草加次郎による最後の犯行が行われている。

9月5日20時13分。京橋駅に地下鉄銀座線を走る電車が到着した直後、
座席の下に仕掛けられていた爆発物が唸りをあげて爆発したのだ。
この爆破により17人が重軽傷を負うという大惨事であった。

無論、この事件は当時のマスコミにより大々的に報道されたが、
結果、『草加次郎』を名乗る便乗的な犯罪が相次ぎ、
捜査の大きな妨げとなった事は皮肉でもあった。

その後、本物と思われる、『草加次郎』は事件を起こす事なく、
地下鉄爆破事件から1年後には捜査本部も解散し、現在に至っている。

当時、捜査陣は、『草加次郎』を20歳前後と推察しており、
現在も生きているなら、喜寿を迎えた頃であろうか。

……『草加次郎』という名前の意味

8件もの爆破や銃撃事件を連続して起こした草加次郎だが、
結果的に死者は1人も出していない。

勿論、だからと云って許されるわけもないが、
少なくとも、かの昔アガサ・クリスティが著した、
本当に狙っている殺人を犯す為、アルファベット順に
殺人を重ねていく某事件のように、
特定の人を狙っていたわけではないだろう。

では、『草加次郎』は、誰を狙い、何を目的としていたのか。

以下は、あくまでも筆者の推察となるが、
最大の手掛かりとなるのは、
郵便という手段であろう。

欧米の連続殺人犯だけでなく、劇場型犯罪を起こす犯人に
共通しているのは、マス・メディアへの露出願望であり、ゾディアックの
ようにテレビの生放送に出演した者さえ存在している。

犯人たちの根底にあるのは、
社会に「自分の存在を強烈にアピールしたい」という
思いであり、彼らにとって犯罪は、その為のツールに過ぎない。

にもかかわらず、『草加次郎』は犯行声明を
テレビ局や新聞社に電話で知らせる事もなく、
手紙に差出人として名前を記すだけであった。

その理由をこうは考えられないだろうか。
『草加次郎』は電話などで話しをしたくても、
それが不可能であった、のだと。

もちろん、根拠もなく言っているわけではない。

これは『草加次郎』という名前に含まれる
アナグラムから推察したものである。

『次郎』(ジ・ロ・ウ)という文字列を並べ変えれば
ロ・ウ・ジとなるが、これを再び漢字に直せば
『聾児』(聴力が不自由な子供)となる。

もしかしたら、『草加次郎』は耳が不自由な故、
幼少時に何らかの虐めを受けていたのではないだろうか。

その体験が屈折した思いとなり、
社会への憎しみに繋がったとしても何
ら不思議ではないであろう。

だからこそ爆発物を使って社会を
葬りさろうとしたのではないだろうか。

『草加』(ソ・ウ・カ)の文字列を並べ変えると
カ・ソ・ウ=『火葬』となる事も、決して偶然ではないはずである。

草加次郎氏へ。
もし存命で、この原稿を見る機会を得るような事があれば、
以上の推論について相違点を指摘してもらいたい。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

Invitation card for Maze 更新情報

Invitation card for Mazeのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング