数あるグラインドハウス映画の中でも
史上最悪の映画として悪名高い伝説の超カルト映画。
残酷かつ、不快極まりない作品のため
日本版が出たこと自体が奇跡の作品。
さらにフィルムアート社から出版された残酷映画研究書の
“キリング・フォー・カルチャー”では「可能な限り残酷過激
でしかも法に触れない映画を作ってくれと言われたとして
本作を超える作品が作れるだろうか?」と書かれた作品。
とか色々言われているが、実際のところ
どう考えても噂が一人歩きした感じが否めない。
あきらかに鮮血の美学を意識したタイトルや宣伝が卑しいし
残酷描写も従来のホラー映画やスプラッター映画に比べ
遥かにレベルが低い。おまけにストーリーも微妙で
単純に娯楽としても楽しむことすら難しい本作。
だが、不愉快なのは確かで
狙い所が分からない演出や
不透明な製作背景といった様々な要素が
悪い具合に混ざり合って出来たのであろう。
・・・と思ってたけど製作背景はかなりヒドいみたい。
バカやろうな監督は製作費のうち3000ドルを
ドラッグに使い、残った800ドルでこれを作ったとか。
バタリアンズのコメンタリーで言っていたが
作品自体は決して良いモノではない。
だがこういうモノが作られていたという
資料としては興味深い作品かもしれないと。
現にアメリカでは驚く事に
DVD二枚組の豪華仕様でDVDが出ているぐらいなので
70年代ぐらいから乱発された搾取映画の派生の一つとして
見てみると、また違った見方が出来るかもしれない。
まぁそれでも良い作品とは思えないんだけどね・・・
原 題:The Last House on Dead End Street
邦 題:ラスト・ハウス・オン・デッド・エンド・ストリート
製 作 国:アメリカ
製 作 年:1977
製 作:ロジャー・ワトキンス
監 督:ロジャー・ワトキンス
脚 本:ロジャー・ワトキンス
撮 影:ケン・フィッシャー
出 演:ロジャー・ワトキンス
ケン・フィッシャー
スティーヴ・スウィート
ストーリー:ヤクでムショにぶち込まれていたテリーが
なんか世間をあっと言わせてえなとボンクラ達と
プロデューサーや、女優やらを拉致して解体して
尺八させて、撮影して、最後は全員逮捕されました
なんでこんなクソ映画が、海外だと二枚組の豪華仕様なんだよ!
困ったときには