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あざらしの談話室2コミュのFreedom-Fighter 3-2

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翌日、4人はクーベルトからジープを1台借りてそれに乗って基地を出た。揺られること2時間半。車はオーガンシティーに入った。

「昨日の今日で帰って来るとはな」

キックスの言う通りだ。しかし4人の総意で大学近辺は避けてオーガン海兵隊基地に到着した。ロビンソンは現在この基地を視察中らしい。なにもこんなときに押しかける必要はなかったんじゃないだろうか? という疑問が現れる前にロビンソンが姿を現した。

「お前達・・・クーベルトの元に行ったんじゃなかったのか?」

彼が驚くのも無理はない。さらにハスティーが「話がしたいから時間はできないか?」と訊ねた。すると、案内役でここの基地司令官であろう上官が、すごい剣幕で怒鳴り始めた。恐らくキックスの「おやじさんに」という口の利き方が気に入らなかったんだろう。しかし彼らの間では特に気にすることでもなかった。ロビンソンが慌てて基地司令官を制止した。そして4人に少し待つように言った。

「穏やかだな」

基地内にある公園でロビンソンを待つスペシャルソルジャー達・・・。普通ならラプターあたりが口を開くところなのだが、今回ばかりは彼も黙っていた。

「気持ちわりぃな・・・」

キックスが口を開く。同じことを考えていたのか、フリッツもハスティー笑ってしまった。

「ほんと、こんな形で集まるとはな」

「まったくだ。プライベートで飲むならまだしもだ」
「遊びで集まりたかったね」

ハスティーは黙っていた。みんな、腹の中でも同じことを考えている。たわいない会話に見えて、それぞれが心にゆとりを持てていなかった。

その後もたわいない会話を続けたのち、視察が終わるのを見計らい彼の元へと向かう。彼は会議室を一部屋借りていた。そこへ案内される4人。

「押しかけるということは、よほど重要な用件のようだな」

ロビンソンはおおよその見当がついていたようだ。さらに彼は、今度の出撃に疑問が持てたら私の元へ来てくれると願っていた、とも言った。さすがはオレ達を育ててくれた人、話が早い、ハスティーは笑って言った。他の3人は表情一つ変えずに会話を聞いていた。するとロビンソンは「そこまで考えられるまでに成長してくれて、私も鼻が高いよ」そう言った。さて笑い含みの話はここまでにして、ハスティーは本題に話を進めた。彼はだいたいの予想が(ロビンソンに)ついているならばと、単刀直入に案を口にした。ハスティーの話を聞き終えた中将は大声で笑い出した。あまりに突然だったので四人が驚いてしまった。

「まるで小さな子供みたいだな。思ったことをすぐ行動に変えるのは・・・」

この言葉にさらに面食らう4人。なかなか出てこない返しの言葉を出そうともがく4人に、ロビンソンは論説をこう締め括った。



お前達が作戦を素直に遂行したら、世界は破滅という泥沼にはまり込み、沼にできた渦に飲み込まれ、二度と浮き上がることができなくなるだろう



4人にずっしりとのしかかる重い台詞。さらに出なくなった言葉。ロビンソンはハスティーらの意見に賛成なのか反対なのか? ハスティーは率直に賛否どちらかを尋ねた。ロビンソンは時間をかけることなくハスティーに答えた。

「!?」

ロビンソンの答えはハスティーらにしてみれば期待通りの答えだったのだが、正直なことを言うとこうもすんなり答えてほしくはなかった。



今この状況を打破するにはそれが最善索だろう



しかし、敵新型戦闘機強奪は成功したとして、そのあとをどうするか。最大の問題点はまだ解決されてなかった。

「つまりは第三勢力を作るってこったろ? そんなことできるのか?」

「キックスの言う通りだよ。オヤジさんの配下を使っても心許ない」

ラプターも白旗を振っていた。悔しいが反論できない、ロビンソンも目を閉じた。5人は考えた。しばらくして、腕組みして考えていたキックスがふと呟いた。


当事国の軍隊の中から探し出すこと自体無理なんじゃねぇの?



無理は言い過ぎでも難しいものがあるかもしれない。策も案も見つかぬまま、出撃の時を迎えることになった・・・。



ただ、ロビンソンにはハスティーらにも知らせていない、ある事実を持っていた。しかしそれはまだこのタイミングで出すものではないと考えていたのだ。ロビンソンとしては、彼らに気付いてかつ自覚を持ってほしかった・・・とは彼の後日談である。

ハスティーらはその日の夜にリスベルに帰還、3日後に国境を越えてリジェルバルタ国に入った。一方でロビンソンはオーガン海兵隊基地に隣接する海軍基地に入った。ちょうど新型の特務潜水艦が入港、慣熟訓練に出るべく補給を受けていたからだ。そこで出迎えた潜水艦の艦長に会って・・・



堅い表情で頷いた



艦長も堅い表情で頷く。その後、潜水艦とロビンソンは行方不明となった。もちろんそのことはハスティーらに知らせられることはなかった。

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