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あざらしの談話室2コミュのFreedom-Fighter 1-4

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「いやぁ久々にゲーセンを満喫したな〜」

3人は十分過ぎるほど遊んだあと、メンバーらと別れて地元商店街に戻ってきた。さらはメンバーらと食事するために付いてこなかった。3人はちひろ宅に直行、新鮮な魚に舌鼓をうち、親父さんが持ち出した芋焼酎で一杯やりいい気分になっていた。としという酒に強い仲間に偶然出会い、一緒に連れて行ったので、酒飲みの親父さんも終始上機嫌だった。彼はある意味いいタイミングで現れたものだ。はねすけの家の前に着き、見送りのちひろが去ろうとした時、3人の前に2人の男が現れた。



はねだ ゆうすけさんですね?



随分と低い声。3人は驚いてそっちを向く。

「ヨォ!リーダー、久し振りだな。元気だったかい?」

はねすけ・としは目を丸くした。

「ら、ラプターさん!?」

としが叫ぶ。ラプター呼ばれた男は喜んでいた。その隣のサングラスをかけた男にはねすけが話し掛けた。

「お前・・・キックスか?」

その男は笑みを浮かべ、サングラスを取った。

「さすがリーダーだ。隊員の顔を忘れていない。安心しましたよ、ミリアル・K・ハスティー中尉殿?」

その名で呼ぶのはやめてくれ、はねすけは目線を外した。キックスは小さくため息をついた。彼の気持ちはわかっていた。誰もあの時のことを覚えていたくはない。むしろ忘れたいと思っている。そのあたりはキックスも理解していた。だから彼には言いにくかった。しかし彼には言わなければならない。それを言うために今日ここに来たのだ。意を決して口を開いた。



近いうちにお声がかかるかもしれないよ・・・



彼らしい遠回しな言い方だった。しかし仲間が真意を察するには十分な言い方だった。はねすけ・としは顔色を変え、キックスに確認をとる。もっともはねすけには昼間キックスからメールが届いていたのだが。キックスは詳しい話をするに立ちんぼは厳しい、できれば家にお邪魔したいと言ってきた。その言葉で我が身に何が降りかかろうとしているのかがだいたい理解できた。

はねすけはキックスとラプターを部屋に案内することにする。その時4人はちひろの存在に気付いた。どうも帰宅のタイミングを失ったらしい。加えて4人の会話が気になっていたようだ。そんな彼女にキックスが近づいた。

「君、名前は?」

突然の質問にちひろは目を丸くした。名を名乗るとキックスは話を聞きたければついてきてもいいよと言った。慌てて3人が止めに入るも、彼は彼女にも聞いておいて欲しいから声をかけたんだ、そう言った。言葉の真意を察したのか、3人ともそれ以上は何も言わなかった。部屋に上がり適当に座る5人。空気はかなり重苦しく、ちひろは今にも泣きそうな、そんな感じだった。

「じゃあ早いとこ、親父さんの伝言を伝えよう」

そう言うと彼は間を開けて話を始めた。

「みんなには親父から連絡がいったはずだが、前に集まった通りに事は実行に移される」

つまりは招集準備命令が出たのだ。メールが届いてからの数時間で状況が急変したようだ。おそらく2〜3日中に荷物をまとめて中将の元に行かなくてはならなくなるだろう。

「・・・兵隊だったんですか」

呟くようなちひろのセリフ。4人は黙ってしまった。特にはねすけは何を言っていいのかわからなかった。別に悪意あって隠していたわけではないのだが。彼女は「夜も遅いので失礼します」そういうとそそくさと帰ってしまった。部屋に残るは男が4人ばかり。ちひろさんに悪いことしちゃったかなぁ? ラプターは少々寂しげに言う。見た感じ戦争が嫌いなのではないだろうか、フリッツが呟くとキックスも同感だと言った。

「フリッツ、ラプター、キックス、あの娘を決して責めないでやってくれないか?」

彼女からすれば、今の行動は当然の行動なのだ。

「なんだハスティー、やけにもったいぶった言い方だな。あの娘になにかあるのか?」

ラプターはハスティーに問い掛けると、彼はゆっくり頷いた。その表情はむしろ「気付けよ」という表情だ。彼自身、初めて聞いた時はショックを隠せなかったのだ。本人の口からではないのでまだましなのかも知れないが。



ティッピー・・・といえば察しがつくか?



驚き以外のリアクションはなかった。顔はその後徐々に悲しいものに変わっていった。そして再度認識するのだった・・・戦争とはかくも悲しきものなり、と。

「簡単に言葉で片付けたらあの娘に失礼だぞ」

しかし当事者でない人間がよくやる常套手段であるのもまた現実である。もしかしたらその行為を悲しまければならないのかも知れない。

「・・・あの娘を呼んだのは間違いだったな」

素直に反省するキックスだった。

「まぁ今更言っても仕方ないな」

少し間を置き

「現時点で決まっている内容で、だが・・・」

フリッツが基地に帰り、支度をした後再集結。その後ハスティー・キックス・ラプター・フリッツの4人は、オーガンシティー北方リスベル地域に展開する、陸軍リスベル第二八軍のクーベルト中将を訪ねる。そこで別命があるまで待機する・・・という。

「クーベルトって、オヤジさんの同期の?」

ラプターの質問にキックスは首を縦に下ろす。かつては同じ海兵部隊にいた上官なのだが、訳あって今は陸軍に籍を置いている。一時は



統合軍司令部の上層部の陰謀



と言われたが・・・。ちなみに統合軍とは、海軍や陸軍を統率する総司令部みたいな組織だ。

「・・・で、オレの野性の勘はただでは終わらないと言っているんだが?」

ラプターがにやにやしている。しかしながらこの男の勘はバカにできない。

「・・・情報はほとんどないが、なんか裏がありそうな気がするのはオレも同じだ」

キックスもそう答えた。

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