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あざらしの談話室2コミュのFreedom-Fighter 1-3

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「この世の中で、正しいものってなんなんだろう・・・」

突然のちひろの呟きに2人は黙った。5年前、彼らにひたすらつきまとった疑問



自分達は本当に正しいのか

間違ってはいないだろうか

正しいってなに?


間違いってなに?


何が真実?


何が虚偽?


何が正義?


何が悪?


・・・戦うって何?



考えても考えてもわからない。戦う意味とはなんなのか? 答えはどこにあるのかもわからない。わからないだらけで時は過ぎていく。ふと見ると店員がマイク片手に騒いでいた。あと1人で15人抜きだと。15人抜きでメダル1000枚進呈だそうだ。さらに対戦相手を募集している。

「あいつに戦いの厳しさ教えてあげてくださいよ」

としが視線をそいつに向けつつ言った。『はねっち』は鼻で笑い、ツカツカとゲーム機に向かいゲームに名乗り出た。としとちひろも、はねだのそばに移動した。

「スーパーフランカーで十分だ」

スーパーフランカーとは、とある国の航空機メーカー『スホーイ社』が開発した最新鋭戦闘機である。主にとある国などで主力戦闘機として活躍した名機である。としに機体解説してもらったちひろは「へぇ〜」の連続だった。

「メダル1000枚貰ったら、スロットとかメダル落しやろうよ」

「いいねぇ〜」

ゲームがスタートすると、ギャラリーは2人の戦いに釘付けとなった。『はねっち』は到って冷静に機体を操作した・・・余裕だった。と、『はねっち』が後ろをとられた。もらった! 声が聞こえた。それを聞いてはねだは再び鼻で笑った。次の瞬間、スーパーフランカーの姿が消えた。と思ったら相手機の後方に姿を現したのだ。加えてロックオン済みだった。相手機はミサイルを避けきれず、はねだに撃墜された。ちひろは手を叩き飛び上がって喜んだ。としも腕が落ちてないと関心していた。としがが勝てないゲームはこれのことで、相手ははねだである。

「はねすけやるな〜」

ゲーム台から降りた『はねっち』の前に3人の若者が現れた。としとちひろは誰だかわかならかった。が、『はねっち』にはすぐわかった。ちなみに『はねすけ』は、『はねっち』ことはねだの愛称だ。

「もう練習は終わったのか?」

「今日は久々に休みにしようと思ってね」

真ん中に立つ男が話しかける。この若者ははねだが大学で所属するサークルのメンバーだ。よさこいという名の踊りを踊るサークルで名前は『WhiteWing』という。巷で流行っている文化で、ここ2年程で100近いチームが結成されたとか、されてないとか。とにかく『WhiteWing』はその中の一集団というわけだ。

「そっちの2人は?」

『たんば せいご』がさっきから気になっているようで、はねすけの背後の2人を紹介しろとせかす。

「せかしちゃだめじゃん」

と言いつつもかなり気にしているのが『さかがみ ゆか』だ。彼女はちょっとした一件で、縁のある女の子。それに気付いたか、としが少々驚きの表情を見せた。ゆかとせいごの真ん中にいる、サークルの代表『しらさぎ りょうすけ』もこのときばかりは紹介しろとせいごと一緒にはねすけをせかす側にいた。

3対1ではさすがのはねすけも勝算はなく、やむなく紹介することになった。自己紹介が済んだところで、タイミングよく女の子2人がはねすけらの元へやってきた。

「さらちゃん!」

としがやや大きな声で片方の女の子を呼んだ。相手は最初驚いていたが、すぐにこちらへとやってきたのだ。

「フリッツ、久しぶりだね」

彼女はフェリーネクト・M・メンフィス。もっともここでは『あさぎり さら』と名乗っている。彼女はあまり見せない笑顔でとしの言葉に応えた。彼女はかつてはねすけらと共に行動していた。だからとしとも顔見知りだったのだ。さらの隣にいた女の子・・・『きのさき ちとせ』は少々複雑な表情を見せていた。その理由はおいおい語るとして、せいごはちひろのことが気になって仕方ない様子。

「な、なにか?」

するとせいごは「なに言ってるんだ」と言わんばかりの顔をする。ぽかんとした顔のはねすけ・・・するとさらの口から鋭い一言。



はねすけには絶対わからないよ



「まぁまぁさらちゃんもそんなこと言ったら、隊・・・じゃなかった、はねすけがへこんじゃうよ」

としが苦し紛れとも取れるフォローをするが、それがかえってこたえた。

「ちとせちゃんもそこまで深刻な顔しなくても。大丈夫、あの娘は近所の魚屋さんの娘さんだよ」

さらも結構表情が豊かになった(表情が戻ってきたといったほうが正しいか)ものだ・・・はねすけもとしも感慨にふけていた。

「少し遊ぼうぜ」

せいごがはねすけらを誘う。無論このまま帰るつもりもなかった3人は、その後もしばらく過ごすことにした。

「あの男の人も同じ仲間なんですか?」

としとせいごがレーシングゲームで競い合っている。さら・ゆか・ちひろはその勝負の結末を見届けようとしている。はねすけとちとせはそばのベンチで休憩していた。その際にちとせが尋ねてきたのだ。

「そうだよ。あいつはバックス・K・フリッツ。砲撃専門の人間だ」

年ははねすけの3つ下・・・つまりちとせと同い年になる。それを聞いて心消沈するちとせ。彼女ははねすけの過去をつい数時間前に大学で聞いた。彼もまたはねすけと同じ目に遭ったのだろう、そう思ったに違いない。そんな彼女の頭にぽんと手を置くはねすけ。ちとせの視線が手を置いた男のほうに向く。彼の目はレーシングゲームに興じる若者の方を向いていた。

「としの表情が見えるかな? 楽しそうに見えるだろ? あいつはあいつで苦労してきたけど、今は楽しみながら生活してるんだ。いつまでもああやって笑顔で生きて死ねたら・・・後悔しないと思うんだよな」

彼の表情は悲しそうだった。そんな彼にちとせは鬼な質問を投げかけた。



なんで人は戦争をするんですかね?



彼は答えなかった、答えられなかった。自分たちが疑問に感じていたことだったから。



私たちみたいな思いをする子供はもう要りませんよ



そうだね、はねすけはそう返事した。

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