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杏梨ちゃんの小説置き場コミュの僕と悪魔の奇妙な1ヵ月4

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第1週(第1章)

1日目

20××年2月1日

僕はその日の朝いつものように目覚まし時計の音で目を覚ました。
しかしいつもと違うのはリビングに行くともう朝食が出来ていたことだった。
僕はまだ寝ぼけていたようでこの状況を理解できていなかった。
そこへ
「やっと起きてきたか。朝食を作っておいたぞ。お前がいつも朝は洋食か和食かわからなかったから今日は洋食にしたぞ。文句は聞かないからな。とりあえず食べながら昨日の話の続きをするとしよう」
と声がした。
僕は
「えっ」
と返事をした。
また声がして
「お前まだ寝ぼけているのか。早く顔を洗ってこい」
と言った。
僕は顔を洗ううちに今の状況を思い出した。
僕はリビングに戻り悪魔に
「おはよう、やっとしっかり目が覚めたよ。朝食を作ってもらいありがとう。食べながら僕のしなければならないことを聞かせてくれないか?」
と言った。
悪魔はコーヒーを入れながら
「今日から1ヶ月以内にお前は我と会話できる人間を捜してくること。ただし今回我が女性にした2人は除くとする」
と言った。
僕は悪魔に
「そんなに簡単な条件でいいのか?そんなの楽じゃないか。約束は覚えているよな」
と言った。
悪魔は
「まあお前が簡単だと思うならそれでよかろう。会社に遅刻するぞ、早く出かけろ。ヅラダルマ課長に
『契約をとった次の日にはもう重役出勤か。いい身分だな』
と言われるぞ。早く行け」
と言った。
僕は悪魔の平然とした態度が気にかかったが会社に出かけた。
会社には時間通りに着きヅラダルマ課長からイヤミを言われずに済んだ。
しばらくデスクで仕事をしていたら課長より
「社長がおよびだ」
と声をかけてきた。
先輩方からの話では社長に呼ばれたらまずクビか左遷だと噂されているとのことだった。
僕はあの契約が最後でクビなのかなと思いながら課長と一緒に社長室へ向かった。
社長室へ入ってすぐ課長は頭を下げて退室してしまった。
僕は社長からの話を待った。
社長は
「えーと芦原君と言ったね。実は君に話があって呼んだのだよ」
と言った。
僕は
「いよいよクビか。リストラ話もあったしあの契約ぐらいではダメだったかな」
と思いながら社長の次の言葉を待った。
社長は
「話というのは君に社長賞を贈ろうと思ってね。今まで誰もとれなかった契約を2つもとってきて我社の経営に多いに貢献してくれたからね。ただまだ他の社員には秘密にしてくれたまえ。明日社員全員の前で表彰させてもらうからそのつもりでいてくれ。前に当日いきなりやろうとしたら本人が休みだったということがあってから前の日に連絡だけしておくことにしたんだ。話はそれだけだから退室して仕事を続けてくれたまえ。呼び出して悪かったね」
と言った。
僕は深々と頭を下げて社長室を後にした。
自分のデスクに戻るともう噂になっていた。
周りの同僚に聴かれてもお茶を濁しながら時間まで仕事をして帰宅をした。
家に帰ると悪魔が夕食を準備して待っていた。
悪魔は
「初日はどうだったかね。君が条件を満たしてくれることを楽しみにしているよ。さて明日は我もお前と一緒に会社に行くとしようか」
と言った。
僕は
「それは困る。周りの奴らから変な目で見られるじゃないか?」
と言った。
悪魔は笑いながら
「その心配はない。明日試してみればはっきりとするさ。
じゃあまた明日の朝来るから、お休み」
と言い悪魔は去っていった。
僕は悪魔が言った
「その心配はない」
という言葉が気にかかったが明日になればわかるだろうと思い休むことにした。

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