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杏梨ちゃんの小説置き場コミュの僕と悪魔の奇妙な1ヶ月 2

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序章 悪魔との再会

20××年1月30日

通算1日目

僕は家に着いて鍵を開けドアを開け部屋に入りながら「全くあのヅラ課長いらつくんだよ。ちょっとミスしたぐらいで大声で怒りやがって。
だいたいあんたがカツラだってことは課のみんな気がついているんだよ。ばれてないと思ってるのはあんただけだよ。
しかも怒るときに顔が真っ赤にになるからあんたのあだ名はヅラダルマだよ。しかしあのヅラダルマ頭にくる」
と言いつつ電気をつけた。でもいつもなら誰もいないはずの部屋(一人暮らしだから当たり前か)に今日は先客がいた。
僕は驚き
「どうやって僕の部屋に入った?そしてここで何をしている?その前にあんたは誰だ?」
と先客に矢継ぎ早に質問をした。
先客は
君は自分の部屋に帰ってくるなり上司の愚痴か、本当に面白いね。
おっと話がそれたが芦原誠君、久しぶりだね、10年ぶりに会うから誰かわからないか。もっともほとんどの人は忘れているからわからなくても仕方がないか。
ほら10年前の契約の時の悪魔のルシフェルだよ、思い出してくれたかな」
と言った。
僕は
「10年前、悪魔のルシフェルそして僕の名前を知っている」
とつぶやきながら過去の記憶を遡った。
そしてそのときのことを思い出した。
僕は悪魔に
「そうか10年前に祐樹と由紀と一緒に呼び出した悪魔だな。いったい今頃何の用だ?だいたい僕が自分の部屋にどんな帰りかたしても自由だろ」
と怒りながら言った。
悪魔は笑いながら
「そんなに怒らなくてもいいだろ。あのときのことをよく思い出した、褒めてやろう。だが10年前のあの日最後に
『10年後にまた会おう』
と言い残して君達の前を去ったことまでは思い出せなかったようだね、残念だよ」
と言った。
僕は
「でもいまさら現れてどうしようというんだ。だいたい僕はあのとき契約しなかったから関係ないはずだろ」
と言った。
悪魔は
「まあ、そんなに怒るな。それについて今から説明するから少し時間をくれないか?
まあお前はビールでも飲みながらリラックスして聞いていればいいから」
と言った。
僕はあまり乗り気ではなかったようだが着替えをすませビールを手に
椅子に腰掛けた。
悪魔は
「まず1番始めに謝ることがある。本当であれば契約を交わさなかった人間には部屋の外に出てもらうなど我の近くから離れてもらう必要があったのだが何しろあのとき20年ぶりに呼び出されたからそのことをすっかり忘れてしまった。つまり君にも契約の呪文が届いてしまったわけだ。帰ったら魔王さまに大目玉を喰らったよ。結局君にも他の二人と同じようになってもらわなくてはならなくなってしまった」
と言った。
僕は
「あなたのミスで僕まで被害を受けるということですか?いい加減にして下さいよ。だいたい二人と同じ目ってどういうことですか?」
と怒鳴るように言った。
悪魔は
「内容についてはあのときの二人に聞いてみたまえ、もちろん我のミスについては見返りを与えることにするから安心をしろ」
と言った。
僕は
「内容については彼ら2人に確認することにして、どんな見返りをいただけるのですか?ひどい見返りならさすがの僕も怒りますよ」
と言った。
悪魔は
「今君は仕事で営業成績が伸びずいつも例のズラダルマ課長に怒鳴られているようだね。どうだろうこれで明日君が大手企業二社しかも他の人が苦労しているところとの契約が見返りでどうだね?」
と言った。
僕は
「それが本当なら話をもっと詳しく聞きましょう」
と言った。
悪魔は
「君の名刺を二枚我に寄越したまえ」
と言った。
僕は名刺を悪魔に渡した。悪魔は何か呪文を唱えた。そして僕に名刺を返しながら
「明日会社についたら朝一番に契約を取りたい会社に連絡してアポイントメントをとること。
そして契約の話しをするときには必ずこの名刺を使うこと。これを間違えると契約はとれないぞ」
と言った。
僕は
「先方に担当者がニ人以上出てきたらどうする?」
と言った。
悪魔は
「まずその心配はないし君がしっかりやれば必ず契約はとれる。我を信用したまえ」
と言った。
僕は半信半疑ながらも
「わかった。やってみる」
と悪魔に言った。
悪魔は
「それでは今日のところはこれで引き上げる。また明日の夜来るからな。それまでにあのニ人に話を聞いておけよ」
と言い残し去った。
僕は悪魔が去った後、祐樹に
『明日昔よく行った喫茶店で三人で会いたい。由紀も誘っておいてくれないか?』
とメールを送った。
祐樹より
『明日の夕方の午後5時に例の喫茶店で会おう』
と返事があった。
その日は悪魔のことが気になりながらも寝ることにした。

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