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金管演奏の原理コミュの考察その1【偉大な演奏家達はいとも楽に演奏していた】

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この本のP7〜P11に書かれている文章をきちんと理解することが出きれば、あとに書かれているものがGordonと同じ目線で正確にキャッチできます。
このページは100年程前の金管プレーヤー達が現在に比べてどれほど優れていたかにもかかわらず、現代に継承されず、途中で途切れてしまっているのは何故だろうか、と言うGordonの問いかけから始まります。
いったいどれだけ優れていたかは、実際に音を聞かなければ実感できませんが、幸いなことにエジソンが発明した蓄音機のおかげで、当時の録音が残っています。Gordonのワークショップでは彼らの演奏を聴くレクチャーがあり、当時録音に使用された楽器もGordonが所有していたため実際に見ることが出来ました。現在これらのコレクションは、イリノイ大学のライブラリーに展示されています。
昔の録音のためサウンドが不鮮明な部分もあるので、Gordonに生の音はどうだったのか、と質問したところ、「すべてのプレーヤーがゴージャスなビッグサウンド。マイク無しでカーネーギーホールのすべての空間がそのサウンドで埋め尽くされた」と話していました。
兄弟弟子のJeff Purtleのサイトでのサウンドファイルを是非チェックしてみてください。Liberati,Swiftなどヴァーチュオーソ達の演奏が聴けます。Gordonがどのレベルでものを言っているのか、理解できると思います。ちなみに私はSwiftの演奏が大好きです。聴いたら凄すぎて必ずや大笑いしてしまうでしょう。
http://www.purtle.com/jeff_sound.html

コメント(31)

とてもショッキングな音源ですね。トランペット(コルネット?)ってこんなにオクターブ跳躍が楽に出来るものなんですか?しかも、あんなに力強く、正確に。タンギングの速さや、明確な発音も凄い。一体どんな訓練をして、ここまで吹けるようになったのでしょう?
ちょっと話がずれますが、ハリ−.ジェイムスとかの超絶技巧って、ジャズ的ではないけれど、そうした昔の名手の流れを汲むもののように思えますね。最近ではヴィズッティとか、あとバイロンがベイシーで来た時にやったチュニジアのカデンツァとか。
ずっと気になっていることがあります。
トラペットは、大きい音と超絶技巧が両立し得ると思うのですが、トロンボーンでそういう例はあるんでしょうか?もちろんCG=大音量というわけではありませんが、最近の白人系のトロンボーンは、小さい音で速いフレーズを、という流れのようです。マイクを通した音は確かにいい音なんですが、ダイナミクスは犠牲になってしまいます。あくまでもクールなソロ。ジャズトロンボーンの場合、レガートタンギングとの関係もあって、難しい面があるのかもしれませんが。
CGの考え方を踏襲している、技巧派のジャズトロンボーン吹きの音源はどこかにありますか?
>200GHzさん
このコメントはまさにGordonが望んでいたものです。
何故当時の多くのプレーヤーがこのようなレベルにあったのか、修正ができない一発取りでのあのクオリティ、果てしない耐久力、そして皆がダブルハイC,またはそれ以上の音域を生涯に渡って楽々吹いていたのか。
またそのような技術がなぜ後世に伝わらなかったのか、という疑問をここでは抱いて欲しいのです。そしてその疑問を持って次の考察に進みたいと思っています。
>tetsuさん
おっしゃるとおり、ハリージェイムスには昔のコルネットのヴァーチュオーソ達の影響が感じられます。彼が誰にTpを習っていたか興味がありますね。これをたどっていくとコルネットのヴァーチュオーソ達に行き着くんではないでしょうか。
ヴィズッティは父親から手ほどきを受けたということですが、彼の父親はH.L.クラークの弟子だったと記憶してます。
>∫f(ka) da さん
白人のTbプレーヤーのそういった流れは私も感じています。
CGワークショップでは、コルネットのヴァーチュオーソ達と並んで紹介されていたのは、Tbではアーサー・プライヤーでした。またワークショップに参加したTbゲストプレーヤーではアラン・カプランが印象に残っています。
私の経験の中でサウンドのダイナミクスとフレーズのスムーズさを感じたのはクインシー・ジョーンズビッグバンドやスーパーサックスで来日したフランク・ロッソリーノでした。
今年のIAJEでも相当数のTbプレーヤーを生で聞きましたが、中でもアンディ・マーティンのBig Phat BandでのリードプレイはリードTpのウエイン・バージェロンを凌駕するほどでした。もちろんソロも素晴らしかったです。

CGの考え方というのは特別なものではなく、正しく演奏するということなので、正しく自然に吹いているプレーヤーという考え方のほうが当てはまると思います。
そういえば、アンディ・マーチンさん、今回の来日の時、どこかの打ち上げでトランペットを吹いたというようなことがどこかに書いてあったように思います。
アンディのお父さんはトランペット吹きなんですよ。
水行末さんが言ってましたけど、打ち上げでのラッパはなかなかなものだったそうですよ。確か水行末さんのサイトに写真があったような。
アンディが来日したとき渋谷でランチをする機会がありましたが、その時は奏法談義ではなく野球の話で盛り上がってしまいました〔苦笑〕

>喇叭ヲタクさん、
サインですか・・・照れるですよ。

ところでGordonに「当時のコルネットでベストなものは何か」と聞いたところ、「Connワンダー」だと言ってました。カール・フィッシャーから出版されているGordon編集のアーバンのP348にその写真〔1885年製)が載ってます。もしConn ワンダーを見つけたらすぐに購入しなさい、と常々生徒達に言ってました。
> ∫f(ka) daさん
広島の打ち上げでトランペット吹きました。
これがまたうまいんです。もちろん音色と
かぎこちないけど、タンギングはきれいだ
し、フレーズはかっこいいし。

アンディには兄貴が二人いて、サックスと
トランペット奏者だとか(サックスのほう
の兄貴とはツアーしたことがあります)。

> 喇叭ヲタクさん
Tom Garling は、1994年のMFバンド来日
時のメンバーでしたね。好きだなあと思っ
たのは、あたしがトランペットやってたせ
いかしら?
アーバンに載っている写真はGordonが所有していたConn ワンダーです。
この楽器については面白いストーリーがあるのでここで披露したいと思います。
ワークショップのスタッフの1人Dave Evans〔写真2・クラシックtpプレーヤー・現USCロングビーチ校の教授←出世したものです)が、ある日田舎の古びた楽器屋に立ち寄ったところ、店の片隅に気になるケースを見つけ、中を開けてみるとワンダーだったそうです。A仕様のスライドも全部揃っていて、純正ミュートまでが入っていたそうです。使用者の名前を見てみるとなんと、クラークのアイドル、ジュールス・レビーのものだったのです。Daveは心臓がバクバクしているのを必死に押さえて、何とか冷静を保ち店主に向かって、「こんな古いコルネットなんか、買う人はいないだろうし何の価値もないんじゃないの?」と尋ねたところ「全くその通り」と帰ってきたという。しめた!と思ったDaveは「$50なら買うよ」と手に入れたそうです。
そして、次の日それを持ってびっくりさせようと思いGordonのスタジオを
尋ね、Gordonが新調したばかりのご自慢の机の上にドーンと置いたわけです。大事な机の上に古ぼけたケースを置かれたわけで、もちろんGordonは
「何をするんだ!」とばかり怒りをあらわにしたそうな。しかしそれが何かとわかったGordonのリアクションは想像にお任せしますが・・
始めまして。すごい興味を引かれて教則本もすぐに地元の書店で取り寄せを頼んだんですけど、出版社にもないし重版の予定もないのでキャンセルさせられました。もしよろしければまだ買えるところがあれば教えてもらえませんでしょうか。

 関係ないですけど上のお写真、さすがに背筋良いですね。
rdfさん、
参加&書き込みありがとうございました。
教則本を取り寄せたということですが、何を頼みましたか?
サウンドファイルをチェックしてみました。
あらら・・・!!スゴ!!って感じでした。
>必ずや大笑いしてしまうでしょう。
開いた口がふさがりませんでした。
 コミュニティ名と同じ「金管演奏の原理〜クラウド・ゴードンによる自然科学的解明〜」です。amazonのほうも在庫無しとなっていますし多少他のサイトなども回ってみましたがどこも置いてないみたいで…。
>rdfさん、
まだ出版社には在庫があると思うので、直接連絡してみて下さい。
「聖公会出版」03-3235-5681

>喇叭の閑人さん
あの時代はサウンドファイルで聞いたようなグレートプレーヤーがわんさかいたそうです。どうしてあのような技術が継承されなかったのか・・・惜しいですよね。
この疑問はここでバッチリ解明していきますんで。
 わかりました。ご迷惑おかけして申し訳ない。

 疑問の解明期待してます。
ユーフォニアム、バリトン、テナーホルン、サクソルン、バルブトロンボーンなどバルブ式の金管低音楽器の方に朗報です♪

 “Echoes from Asbury Park”
というCDのトラック11に、スーザバンドで主席ユーフォニアム奏者を務めたシモーネ・マンティアの音源が収録されています!

使用楽器は「プロイヤーフォン」という5バルブのダブルベル・ユーフォニアムのようで、私も写真では見たことはありましたが音を聴くのは初めてです。

 演奏の方は蛍の光変奏曲で、コルネットのヴーチュオーソ達に迫る機動性、素晴らしいパワー、主題のカンタービレ以外全部カデンツかと思うような惜しげもない超絶技巧の嵐は圧巻です。

アマゾンで買えるはずなので、ぜひ検索を♪
> drill#20先生
 ありがとうございます♪
今パソコンが使えなくて…音源ページがリンク待ちの状態です。復活したら、また貼ります!
《ヴァーチュオーソ達の音源》

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1395548867&owner_id=17409467

○10/1/25 Up!
コルネットに、
Karl Naumann/“Teufelszunge”(Schmidt)
Hermann Krüger/“Der Liebestraum”(Hoch)
Herald Walker/“Siberfäden (Twitchin)”
Jack Mackintosh/
 “Carnival of Venice”(arban)
 “Facilita”(Hartmann)
を追加♪

○10/1/30Up!
関連日記に、
デル・スタイガー
ジャック・マッキントッシュ
トランペットの音域
を追加♪

○お詫びと訂正
アーバンとA.ウィリアムズは私の勘違いでした。
また James Burke の読みは「バーク」でした。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1418266786&owner_id=17409467

○10/2/19Up!
James Burke 関連を追加・整理
Jules Levy /“Our Own Make Polka”(1917)
を追加♪

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