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弓道の考察コミュの手の内に関して

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手の内に関しては色々な議論がなされており、また最も難しい部分の一つであります

しかし一つ提言をしておきたいと思います

手の内に関して、角見の働きを重視する方は多いですが、その前に重要な点があります

それは、『巻き込み感』です

これがなければ角見は働かないでしょう


さて、この巻き込み感ですが、何のことかと言いますと要は手の皮の中で弓が捻られている状態のことです

これが何によって生じるかと言うと、弓構えの状態から会に至る間に弓と手との角度は約90度変化します

これが巻き込み感の正体です

この手の皮の巻き込みによって、弓が反時計周りに戻ろうとする力が生じます

そして、その力をブースターとして、最後に使うべきものがいわゆる「角見の働き」です

角見の働きだけでは、弓に回転を与えることは難しいでしょう
手を広げて、弓に角見をあててみれが一目瞭然です

この巻き込みを利用して弓に反時計周りの回転力を与え、それを角見の働きによりスムーズにつなげていく訳です

よく、弓返りに関する話題が出ますが、弦を引かない状態でも90度は回転させられないといけません

何故なら、始めに述べた通り、弓構えから会に掛けて90度分、皮が巻き込まれているからです

それが出来ないということは、巻き込みがないということです


さて、では巻き込みを作るためのポイントを申し上げていきます

一番重要なことは、弓を天紋線と指先で「挟む」ことです

「握る」ではなく、「挟む」です

握ると、指の付け根の関節が曲がりますが、挟むと伸びた状態になります

そしてそれを維持します


次に細かく注意点を申し上げます

よく手の内は小さくしなさいと言いますが、弓構えの時点で小さく作ることは問題があります

何故なら、始めに小さく作ると後は緩くなるしかないからです

これは他のことにも言えます
例えば、引分けで力を使いすぎると、会では余力がなく、離れで力を最大にすることが出来ずに、緩むといった具合です


ところで、斜面の方、ないしは正面だけど、斜面を試したことがある方は解ると思いますが、斜面の方が、この巻き込み感が上手く感じられます

ここに、重要な示唆が含まれています

それは弓と手の角度の問題です

巻き込みが一番強く出るのは、いわゆる中押しの形で、弓と手の角度が直角の状態です

これは弓構えの段階では誰でも出来ます

斜面はこの角度を保ったまま受け渡しが出来るので、巻き込み感が強く出来ます

しかし、正面の方の多くは打起こした際に手の角度が上を向き、弓は地面に垂直でも、手と弓との角度が丁度、下押しの角度になってしまっています

ここが重要な点になってきます

打起しにおける手と弓との角度です


そして、さらに大三へ移行する際にも手が上を向く方が多くいます

ここも角度を変えずに開いていきます

ここで巻き込み感が生じてくるのです

また、この際にポイントになるのは大三の取り方です
拳を平行移動させるようにとらなくてはなりません

もし、腕を縦に動かすように取ると、(縦に動かすというのは、拳の高さが変わるような取り方を想像して下さい)巻き込みは生まれてきません

また、詳細は別の機会に申し上げますが、そのような大三の取り方では、腕の張りも上手く作れず、むしろ拳で押さえつける力が発生し、引分け、会で上手く矢筋に伸びることが困難になります

ここでもう一度、整理をしておきます

ポイントは

一、弓を挟むこと
二、始めから小さく、窮屈にしないこと
三、弓と手の角度

となります


最後に弓返りについて

この巻き込み感があれば90度は必ず回転するはずです

では残りの270度以上は?

弓手の押しと、放つでない離れがポイントでしょう

これも詳細は別の機会に申し上げますので簡単に

まず弓手の押し

弓手を押すということは、空間的に見て、弓手が的の方向に行くことになります
それは同時に弓自体が的の方向に近付くということです

さらには弓自体が的の方向に近付くということは、弦も的の方向に行こうとする力が生じたことになります

つまり、ただ引いただけでは、弦は元に戻ろうとするする力しか生じませんが、弓手の押しにより、弦に戻ろうとする力、プラスアルファの力が乗ってきます

これは『射法訓』にある件「弓手三分の二弦を押し」に合致します

つまり、弓手で弓を押すことは、すなわち弦を押したことになるのです

そして、日本弓の構造上、弦は弓の中心ではなく射手からみて右側を走っています

暇な方は試してみて下さい

弓を軽く持って、弦に矢をつがえ、筈の後ろから矢の先の方に向かって指で弦を押してみてください

弓が回転しようとするはずです

この力が、先にみた巻き込みをブースターとして、さらに発動し、鋭い弓返りとなってくるのです

コメント(14)

はじめまして♪
弓道コミュの書き込みから来ました。
この記事内容からすると、前安房守在五中将 さんも皮の捩れが戻る事によって弓が回転すると考えておられるのですか?
>ryuzoudouさん
コメントありがとうございます

はい、少なくとも90度の回転は皮の巻き込みによると考えます

残りの回転は他のいくつかの要素が必要になると考えますが、特に重視しているのは、トピにも書いた弓手の押しによる、弦の反発力プラスアルファの力だと考えています

さらに、その力を殺さないようにするために必要なことは「放つ」ではない「離れ」でしょう

これは別の機会に詳細を書きますが、その二つの違いは弦と弦枕の関係にあると考えます

「放つ」は、弦から弦枕を取ること

「離れ」は、弦枕から弦を抜くこと、と考えています

この方法が可能なのは、取懸法が蒙古式であることが必要で、また硬帽子でなくては困難でしょう

ですから、的中の他に弓返りという、戦国期には命取りともなる現象が現代弓道においては重視されるということは、戦国期の戦のための「弓術」と、通し矢を経て、それ以降の「弓道」における違いを明確に示すものであると考えます
最近、何人もの人が、皮の捩れの戻りが弓が回転する力の一部と考えておられるのを知って吃驚しています。
皮の捩れの戻りが回転力の一部なら、弦を張っていない弓を握っても弓が回転しなくてはいけませんが、そのようなことは出来ないと思います。

皮の巻き込みによって手と弓が密着し、手の内が完成した時点(斜面なら弓構え、正面なら大三)から弦が引かれていき弓が捩れていきます。弦が離れることにより、その弓の捩れが回復し回転しようとしますが、その時に特殊な手の内をしない限りは、手の内が多少緩み皮の巻き込みが戻ります。

弓が回転する力の一部は、会の状態からの弓自体の捩れの回復であり、皮の巻き込みの戻りは、それに伴う従の現象と考えますがいかがでしょうか?
>ryuzoudouさん
弓の捻れが戻るというのは、おっしゃる通りだと思います

私の文章の書き方が良くなかったようですが、弦を張らない状態では当然、意識的に皮の巻き込み以外の力をかけないと回転する力は生じないでしょう

トピの部分でも書いた、弓構えの状態で弓を引かないで角度だけ会の状態にして90度戻すためには、弓手だけでなく、弦を射手側に寄せるようにして、弦を力点として弓に捻れを起こさないとなりませんし…

その際に皮が弓によって引っ張られますが、逆接的に申し上げれば、弓を「挟ん」でいなければ、その弓の捻れは発生しません

その時に生じるものが、おっしゃる通り、皮の巻き込みです

ここで、私が皮の巻き込みということを申し上げたのは、トピ冒頭にも書きました通り、角見の重要性は言われているのに、弓の捻れについて言う人が私の周囲には少なく、酷い人になると会で角見をうまく弓の角に当てるためだといって、弓構えの段階での弓と手の角度が、会の状態と近い子たちも多く見られます

そのような方々を対象に書いたので、皮の巻き込みを強調しました

コミュニティの説明にも書きましたが、射技を勘違いし、本末転倒の射で練習したことで弓がつまらなくなってしまう子が多いように思われます

それをどうにかしないと弓道人口をさらに増やし、もっと盛んにすることは出来ないだろうと思い、作ったのがこのコミュニティの一つの狙いです

その為には、どんどん議論をして考え続けないとならないと思います


重要な指摘をありがとうございました
角見を利かす以前に、弓の捩れを発生させなければいけないということですね。

「弓の捩れが発生する理由は、虎口の中心を前竹の左3右7にあて、天紋筋を弓の外竹左側にあてるからと考えます。皮の巻き込みはこの位置関係を維持するための滑り止めですね。弓と手の位置関係は、皮を巻き込むことにより手と弓が密着され、変化しないのに、弦が引きこまれるにしたがって、体に近づいてくるということは、弓に捩れが発生しているということ。
重要なことは、手の内の完成時点における弓と手の位置関係だと思います。」

と同じ事を言われているのですね。
ち・違うかな?w

>ryuzoudouさん

そうですね、同じです

弓の捻れが発生するということは、つまり滑り止めとして皮の巻き込みが発生しているはずで、それを逆接的に皮の巻き込みから述べた方が、角見のみにとらわれている方には分かりやすいと思いましてあせあせ(飛び散る汗)

角見といえば、角見は「角」を 「見る」から角見であるのに、角の無い握り、つまりは丸いアンコを使用また、販売されていることに疑問を感じています

丸いと滑ってしまって、弓の角を反時計周りに回転させにくいと思うのですが、いかがでしょう?
昔の弓は、外竹九分前竹六分だったそうですね。
その時は、前竹の左「角」を見て、そこに虎口の中心をあてて手の内を調えていたので、「角」見と言うそうです。

今は、前竹の幅が広くなって7:3で調えますから、「角」の意味が分かりにくくなっていますね。たしかに昔の外竹九分前竹六分のおにぎり型の弓の方が、回転させやすそうです。

いつのころから弓の形が変ったのか興味があるところです。弦通りについても、今は入木具合が昔と比べて相当なものになっているんじゃないかと推測しています。これもいつの頃からなんでしょうね?
>ryuzoudouさん
確に、時代の流れによる弓の構造の変遷から考えてみる必要がありますね

また射法の変遷、弓の社会的位置も併せて考えてみる必要がありますね

今後の研究課題にさせていただきます
ありがとうございます
〉里さん
実際拝見していないので解りませんが、結論から申し上げると、弦が体のどこを打つにしろ、体を打つということは弦が打つ体の部所を通るということです

つまり手首付近を打つということは、そこを弦が通るということです

ここから考えられることをいくつか申し上げると、まずは手首を入れすぎてしまっていて、かつ弓の回転力並びに手の内の巻き込みによる回転が弓にかからず、手首付近を打つのではないでしょうか

あとは顔を打つ場合に良くあることですが、体と矢が平行でなく、その状態で的に対して正しく狙いをつけ、矢筋に伸びれば角度によっては手首を打つことは十分に考えられるでしょう

そうであれば、狙いと伸びの方向があっているので、的中はしつつも、体を打つことはあると思います


他の方はどう思いますか?
〉里さん
これについては角見が効いている、効いていない以前に巻き込み感、及び弓の捻れによると思います

仮に角見が効かせようとしても、巻き込み感、弓の捻れがなければ効いてはこないと考えます

つまり、極論を言ってしまえば、巻き込み感=弓の捻れというブースターがあり、それを発動させるきっかけが角見であり、まずは弓を捻る必要があると考えます

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