ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

弓道の考察コミュの射法八節考

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
セリフとエッセンシャリジムの項に重なる話になりますが、何の為に射法八節が存在するのか、考えたことがありますか?

このことについて、皆さんで考えて行きたいと思います


私の考えは以下の通り

まず、八節は的中のために必要であるから、ということが大前提になります

では的中のための要素はというと、何度も申し上げている通り、

一、狙い
二、矢筋への伸び
三、手の内

でしょう

大雑把にいえば、
矢を真っ直ぐ的に向け(狙い)、
その的に向いた矢に真っ直ぐ飛ぶ力を加え(矢筋への伸び)、
それらを壊さずに、かつ力を無駄なく最大限にして、弦と矢を分離させる(手の内)
ということになります

これらは主として、会、離れ、において完成されます
その準備が八節になります
前項「セリフとエッセンシャリジム」でも述べましたが、例えば、「引分け」は「会」で狙いを的に真っ直ぐにつける準備であり、矢筋に伸びるための助走であり、手の内の準備になります

同様に、八節ではありませんが、「大三」はその「引分け」の準備であり、「打起し」は「大三」の準備であり、「弓構え」は「打起し」の準備で…、とつながります

この準備が整っていれば、動作の合間にあれこれしなくても、決まってきます

逆に言えば準備が出来ていなければ、次の動作に支障をきたします

また別の機会に述べますがむしろ、動作は始まってしまうと、どうにも操作のしようがありません
特に、射の
後半になればなるほど、弓の抵抗力が大きくなる為、動作中の修正は不可能に近付くことでしょう

もうひとつ、これも別の機会に詳しく考えてみたいのですが、私は射癖を大きく二種類に分類しています

便宜的に述べると、

一、素直な射癖
二、修正の結果の射癖

例として大三から引分けについてのことを挙げます

大三を広く取る人物がいたとします

一、のケースは大三が広いため結果、会に於て妻手肘が落ち前腕が大きくなり、いわゆる典型的なたぐりの形になる、もしくは、妻手肘を落とさないなら、前腕が大きく、矢が高い位置から降りない

二、のケースは素直に会に持ってくると、一のケースにのような形になるため、引分けで妻手前腕を潰し、いわゆる適正とされる位置にもってくる

概して、二のケースのような引き方をしている方が多いように思われます

ここでは引分けの例をあげましたが、これは大三に原因があるにもかかわらず、それを引分けで修正しようとした結果、引分けの目的である矢筋への伸びの助走ということを邪魔する結果になってしまっています

このようなケースは多く見受けられます


もう少し複雑な例を実際にあった件であげてみましょう

矢が下にいくという、Aさんがいました

私は指導を頼まれたので結論を始めに申し上げました
あなたは何故下に矢が集まるのか、それは弓構えで肘を曲げすぎだからです

相手はキョトンとしていました

順を追って説明すると、(なお、彼女はケース一の素直な射癖でした)

弓構えで肘が曲がりすぎのため、打起しでも肘が曲がり、強い円形の打起しになっている

強い円形の打起しのため、すでに両肘が広がっており結果、大三が広くなる

大三が広いため引分けて肘が収まっても拳の位置が降りない

また、伸びの方向が縦方向になっており、会に於て、伸びようとすればするほど矢に下に行こうとする力がかかる

結果矢が下にいく



私は射法八節を陸上競技の50メートル走に例えて話をします

50メートルのコースが「会」で、ゴールが「離れ」とします

まず、ゴールで停まるのと走り抜けるのとどちらがタイムがよいか?

当然後者です

この走り抜ける行為が、「残心」です

では更にタイムをのばすにはどうしたらよいか?

ズルをします

スタートの後ろから走り助走をつけ、スタートの位置を通過した時からタイムを測るのです

この助走が「引分け」です
しかし、この助走の競技が長すぎたり、実際の50メートルのコースのラインと一直線になっておらず、曲がっていたとしたら、タイムをのばすことになるどころか、逆にタイムを落とす結果になりかねません

この助走開始地点が大三です


つまり、大三はこうする、引分けはどうする、と各動作の為の動作になり、会、離れにおける、狙い、矢筋への伸び、手の内という、的中の為の要素からしたら邪魔でしかない動作に陥ってしまっては本末転倒であります

私が、日弓連の教本、市販の教本を批判する理由はここにあります

「セリフとエッセンシャリズム」でも述べたとおり、先に述べた八節の本質を説いておらず、むしろ無視した、その本の筆者におけるセリフだけしか書いていないものが多いように思われます


以上長々と述べてきた論理的思考が弓道には重要なのではないでしょうか?

御意見、御感想、検討してみたい事例がありましたらお願いします

コメント(7)

〉さらねこさん
矢勢等ではなく、純粋に弓のキロ数(抵抗力、反発力)をあげるのであれば、引尺を増やすしかないでしょうね
〉さらねこさん
それも一理あると思います
ただ、弦が余るというのがいまいちわからないのですが、形の上で引き尺が大きくなりすぎるということですか?

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

弓道の考察 更新情報

弓道の考察のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング