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村上春樹的世界コミュの『街とその不確かな壁』について語りあいましょう

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「語るべきものはあまりに多く、語り得るものはあまりに少ない、
 おまけにことばは死ぬ。」

で始まる1980年『文學界』9月号掲載の『街と、その不確かな壁』について
村上春樹氏は
「書く時期が早すぎた」〜
「裏がすけて見えるというのはいちばんまずいことだと僕は思います」
と語り、作品は長く封印されたままにありました。

勿論、この作品がその後発表された『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』における
パラレルワールド「世界の終り」の骨格になった事を
読者であればきっと誰もが気づいている事でしょうしご存じの方は多い筈です。
『蛍』が『ノルウェイの森』の一部となり、下書き的な短編であったように。

違いは、それがたとえ習作であろうとも、物語=世界に対する作家としての
より強い「責任」=時を超える「思念」のあらわれである、と、私は理解しています。
その責任は勿論、意味の明示にあるのではなく
新たなメタファーとして語られていくのであろうと。

さて、そんな『街と、その不確かな壁』が、時を経て
いよいよ本日2023年4月13日、読点(、)のみが取り除かれ
『街とその不確かな壁』として、出版されることになりました。

長編作品としては『騎士団長殺し』以来6年ぶりとなりますが、
村上春樹さんの小説の中でも
重要なメルクマール的作品になるのは間違いないと思われます。

個人的には春樹さんがこれまで紡ぎ出した多くの
「ことば」=「物語」に対し、
(たとえば、ことばを死なせまいと)
どう責任をとるのか、どのように回収し、
またコミットメントしているのか気になるところです。
特に今のリアルワールドとも否応なく「繋がっている」と感じられる
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』に対して。

そこで長らく休眠状態にしてしまっていた当コミュではありますが
ここに管理人としての責任と特権をもって
『街とその不確かな壁』を語るトピックを作成させて頂きます。

しばらくは直接的なネタバレなど無いように
とりあえず『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』など
これまでの作品やタイトルから推測される期待や疑問、
あなたの思いなど気さくに語り合う場になれば、と。


☆『街とその不確かな壁』をめぐり、読書会やお散歩会など
  元気あらば、そうしたイベントの再開も考えたいと思います。

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』をめぐり
 これまでに開催したイベントを以下、紹介します。

【ゆっくり歩け、たくさん水を飲め】2005年05月28日
https://mixi.jp/view_event.pl?comm_id=34481&id=906961
【「世界の終わり」のお散歩〜君なら南のたまりに飛び込むか?】2005年11月20日
https://mixi.jp/view_event.pl?comm_id=34481&id=2751601
【水と桜と春の樹散歩〜南のたまりから配電盤のお葬式まで】2006年04月02日
https://mixi.jp/view_event.pl?comm_id=34481&id=4976887
【<古い夢>を探して、世界を終らせないためのワンダーランド街めぐり】2007年11月23日
https://mixi.jp/view_event.pl?comm_id=34481&id=24905319
【「世界の終り」と始りと繋がりの「水」を巡って】2008年11月03日
https://mixi.jp/view_event.pl?comm_id=34481&id=36675311
【君自身の図書館を探しに満開の春の樹の散歩道を行く】2009年04月03日
https://mixi.jp/view_event.pl?comm_id=34481&id=41252675
【命の森、繋がりの水、心の光(第11回村上春樹的世界お散歩会)】2009年11月15日
https://mixi.jp/view_event.pl?comm_id=34481&id=47845942

コメント(4)

なう、購入!久しくこちらに動きなかったので、嬉しいです!
>[1] yukariさん  投稿ありがとうございます。早速購入されたのですね。
自分はネットで注文したのでまだ手元にありませんが、
届くまでの間『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』等
過去作品を色々反芻したいと考えています。

ところでこの新刊を機会に当コミュトップ頁に新たに背景画像を加えました。
青山練兵場跡の神宮外苑銀杏並木を背景にした
絵画館前広場のシンボル「一角獣」です。

因みにこの今再開発で話題の外苑銀杏並木は
その根茎深く地下水脈を根城とする
「やみくろ」たちが生息している地域にあたりますね。

そして『貧乏な叔母さんの話』でも登場した「一角獣」です。

「意識の底の方には本人も感知できない核(コア)のようなものがある。僕の場合のそれはひとつの街なんだ。街には川が一本流れていて、まわりは高い煉瓦の壁に囲まれている。街の住人はその外に出ることはできない。出ることができるのは一角獣だけなんだ。一角獣は住人たちの自我やエゴを吸いとり紙みたいに吸いとって街の外にはこびだしちゃうんだ。だから街には自我もエゴもない。僕はそんな街に住んでいるーーー」〜
「でもその話、私があなたに読んであげたロシアの一角獣の話に似ていると思わない?〜ウクライナの一角獣もまわりに絶壁に囲まれたコミュニティの中で暮らしていたのよ」
(「ハードボイルド・ワンダーランド」における「私」と図書館のリファレンス係りの女の子との会話より)

と。

確かに世界はツナガッテイルようですね。
とりあえず読了、しました。

まだ、言葉がうまくまとまらなくて、語り合うのは難しそうですが。
GW前に購入して、こつこつと進み昨日読了しました。

「騎士団長殺し」は何となぁくスルーしてしまったので、
10年ぶりの村上長編でした。

あとがきを読んで、カミュの「ペスト」を読みたくなりました。





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