(笑)
笑
します！
嫌いな寅さんがやっとの事でリリーと会えた時はホロリと来ますね
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コメント(69)
> ジーナ&ジョンさん
ご意見箱に出したところ、早速以下の回答がありました。
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また、機内エンターテイントの映画もお楽しみいただけたと伺い、大変嬉し
く存じます。頂戴しましたプログラム内容についてのご要望は早速担当部へ
報告させていただき、お客さまに機内でより一層楽しんでいただけるよう、
検討する際の参考とさせていただきます。
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まぁ、なんともありきたりな、おそらくコピペの回答でした。
一応、次回JAL便乗る際には、ちょっと期待して探してみます（笑）
ご意見箱に出したところ、早速以下の回答がありました。
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また、機内エンターテイントの映画もお楽しみいただけたと伺い、大変嬉し
く存じます。頂戴しましたプログラム内容についてのご要望は早速担当部へ
報告させていただき、お客さまに機内でより一層楽しんでいただけるよう、
検討する際の参考とさせていただきます。
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まぁ、なんともありきたりな、おそらくコピペの回答でした。
一応、次回JAL便乗る際には、ちょっと期待して探してみます（笑）
冒頭の夢で寅さんが鼠小僧に扮していたのは、原点回帰の時代劇の様で、夢が覚めた後の子供のチャンバラごっこに繋がっています。夢では捕り物劇を仕切っていたタコ社長は、現実世界では税務署に叱られる方の立場に逆転しました。テーマソングの二番には、渥美清の歌唱にクラリネットがピッタリと寄り添っていました。谷よしのさんが寅屋にヨモギを背中にしょって売りにきますが、以前は江戸川の川べりでいくらでも採れたのにというオバちゃんの言葉には、柴又も開発の波と無縁ではなかったことを感じます。今回は踏切の「ケンケン」の音が聞こえてくる頻度が高くて、鉄道の無い沖縄との対比が強調されています。「あやめ騒動」では、おいちゃんがさくらさんを「あやめ」と言い間違えました。水元公園のあやめが見られなかったのは残念ですが、後に寅さんの沖縄土産のハイビスカスの花で埋め合わせができました。
朝日印刷で仕上がったキャバレーの広告に満男君は興味津々です。店に届けに出かけた博さんが見かけたリリーさんは顔が土気色でした。沖縄のキャバレーで歌っている最中に吐血して倒れたのは、食道動脈瘤破裂と考えられます。「居酒屋兆治」で大原麗子さんの命を奪った病気で、酒の飲みすぎが原因です。寅さんが見舞いに来たときは顔面蒼白でした。命の危険がある病気から、すっかり立ち直って元気になって平成の終わりを見届けたとは、駆け付けて看病をした寅さんの愛がホンモノだったに違いありません。
私は全国の都道府県の内で沖縄だけ訪れたことがなく、ウィーンには二度行ったことがあります。９年後の「寅次郎心の旅路」ではウィーンの風景は通り一遍にしか描かれませんが、本作の沖縄は、飛び交う米軍機の爆音など復帰から８年たったばかりの雰囲気が伝わってきて、琉球瓦の古い家屋、おびただしいバラックの露店、むき出しのコンクリートなど戦争の傷跡と戦後復興の両方が見られます。散歩中に暑さに音を上げた寅さんが、高志君に「沖縄の悪口を言うなら車から降りてもらいます！」と叱られるのには沖縄の人の屈折した思いが表れています。「男はつらいよ」シリーズで山陰など地元の言葉が聞かれる場面は多いですが、本作では沖縄の言葉が満載で半分以上聞き取れません。海洋博から三年後の沖縄の様子を丁寧に描いているところも魅力です。飛行機恐怖症の寅さんが乗務員に介助されながら地上に降り立った場面では、武田鉄矢（留吉君）以来の口琴の「ビヨーン！ビヨーン！」が響きました。
(次のコメントへ続く)
朝日印刷で仕上がったキャバレーの広告に満男君は興味津々です。店に届けに出かけた博さんが見かけたリリーさんは顔が土気色でした。沖縄のキャバレーで歌っている最中に吐血して倒れたのは、食道動脈瘤破裂と考えられます。「居酒屋兆治」で大原麗子さんの命を奪った病気で、酒の飲みすぎが原因です。寅さんが見舞いに来たときは顔面蒼白でした。命の危険がある病気から、すっかり立ち直って元気になって平成の終わりを見届けたとは、駆け付けて看病をした寅さんの愛がホンモノだったに違いありません。
私は全国の都道府県の内で沖縄だけ訪れたことがなく、ウィーンには二度行ったことがあります。９年後の「寅次郎心の旅路」ではウィーンの風景は通り一遍にしか描かれませんが、本作の沖縄は、飛び交う米軍機の爆音など復帰から８年たったばかりの雰囲気が伝わってきて、琉球瓦の古い家屋、おびただしいバラックの露店、むき出しのコンクリートなど戦争の傷跡と戦後復興の両方が見られます。散歩中に暑さに音を上げた寅さんが、高志君に「沖縄の悪口を言うなら車から降りてもらいます！」と叱られるのには沖縄の人の屈折した思いが表れています。「男はつらいよ」シリーズで山陰など地元の言葉が聞かれる場面は多いですが、本作では沖縄の言葉が満載で半分以上聞き取れません。海洋博から三年後の沖縄の様子を丁寧に描いているところも魅力です。飛行機恐怖症の寅さんが乗務員に介助されながら地上に降り立った場面では、武田鉄矢（留吉君）以来の口琴の「ビヨーン！ビヨーン！」が響きました。
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（続き）
この映画の数か月前に公開された映画「遙かなる山の呼び声」（高倉健主演、シングルマザーの倍賞千恵子さんの息子が吉岡秀隆）に渥美清さんが特別出演で「人工授精師」を演じていますが、７年前の「寅次郎忘れな草」でリリーさんと別れた寅さんが北海道に渡ってそのまま居ついたみたいな役柄がユーモラスでした。恋愛／性行為を伴わない生殖の仲立ちという仕事と「男はつらいよ」での寅さんの活躍、結果的に人と人を結びつける行為との関連に興味を掻き立てられました。
リリーさんの入院している病院の食事が不味くて、寅屋からの差し入れも嬉しかったこと、退院して早速仕事を探しに高志君と街に出たリリーさんが喫茶店で食べたのはカレーライス、高志君はコーヒーをお代わり、寅さんはアイスを舐めながら沖縄を歩いているので、家での郷土料理の豪華さが引き立ちます。オリオンビールの瓶が並ぶのも壮観です。
北海道が主な舞台だった「忘れな草」「相合傘」で流れるリリーさんのテーマが聞かれないのは南国の雰囲気と心境の変化の両方のような気がします。「所帯」を持つという言葉が本作には三回以上登場しますが、お二人の暮らしは「ひとつ屋根の下」と言うには微妙なようで、御前様が心配している「同棲」とは違うようです。寅さんが浮気じみた行動をするのも、魚獲りが得意な高志君への嫉妬とリリーさんへの当てつけのような感じがします。昼間は暑い沖縄も夜風は涼しそうですが、リリーさんと寅さんとの間に隙間風が吹いているようにも感じられて、とうとう喧嘩になってしまった場面の高志君のお母さんの歌が悲しく響きました。
寅さんは、羽田空港のスチュワーデスさんと同様、目の前のきれいな女性に行き当たりばったり惚れる癖があるようです。イルカショーのＢＧＭの「スケーターズワルツ」は小学校の音楽鑑賞の定番曲の一つで南国とは無縁の音楽のはずですが、「水」と「氷」の違いだけで良くマッチしています。演奏は伴奏のリズムの刻みが若干硬いので日本のオーケストラだろうと思います。水槽の掃除の間に水から出されたイルカが干物になるんじゃないかと寅さんが心配するのももっともです。
沖縄から帰ってこない寅さんがハブに噛まれて死んだんじゃないかと心配するおばちゃんのセリフは、テレビドラマ版の「男はつらいよ」の結末を暗示しているのですが、大丈夫、あの男は死なないよ！という風にも聞こえます。飛行機を使わずにはるばる沖縄から東京まで帰ってきた寅さんを迎えた寅屋の食卓には、スイカやメロン、また「寅次郎春の夢」の冒頭で余りまくったブドウもありました。沖縄で喧嘩して出て行ったのはリリーさんの方でしたが、寅さんの再会の歓喜は相変わらずです。リリーさんが沖縄で覚えた歌は、寅さんのことを歌っているようにしか聞こえず、その後の運命を暗示していて切ないことこの上無いのですが、伊香保温泉の手前での再会では、わざと余所余所しい態度を取りながらも満面の笑顔がこぼれまくって、南国の太陽が輝きだしたかのようなハッピーエンドに他なりませんでした。
（終わり）
この映画の数か月前に公開された映画「遙かなる山の呼び声」（高倉健主演、シングルマザーの倍賞千恵子さんの息子が吉岡秀隆）に渥美清さんが特別出演で「人工授精師」を演じていますが、７年前の「寅次郎忘れな草」でリリーさんと別れた寅さんが北海道に渡ってそのまま居ついたみたいな役柄がユーモラスでした。恋愛／性行為を伴わない生殖の仲立ちという仕事と「男はつらいよ」での寅さんの活躍、結果的に人と人を結びつける行為との関連に興味を掻き立てられました。
リリーさんの入院している病院の食事が不味くて、寅屋からの差し入れも嬉しかったこと、退院して早速仕事を探しに高志君と街に出たリリーさんが喫茶店で食べたのはカレーライス、高志君はコーヒーをお代わり、寅さんはアイスを舐めながら沖縄を歩いているので、家での郷土料理の豪華さが引き立ちます。オリオンビールの瓶が並ぶのも壮観です。
北海道が主な舞台だった「忘れな草」「相合傘」で流れるリリーさんのテーマが聞かれないのは南国の雰囲気と心境の変化の両方のような気がします。「所帯」を持つという言葉が本作には三回以上登場しますが、お二人の暮らしは「ひとつ屋根の下」と言うには微妙なようで、御前様が心配している「同棲」とは違うようです。寅さんが浮気じみた行動をするのも、魚獲りが得意な高志君への嫉妬とリリーさんへの当てつけのような感じがします。昼間は暑い沖縄も夜風は涼しそうですが、リリーさんと寅さんとの間に隙間風が吹いているようにも感じられて、とうとう喧嘩になってしまった場面の高志君のお母さんの歌が悲しく響きました。
寅さんは、羽田空港のスチュワーデスさんと同様、目の前のきれいな女性に行き当たりばったり惚れる癖があるようです。イルカショーのＢＧＭの「スケーターズワルツ」は小学校の音楽鑑賞の定番曲の一つで南国とは無縁の音楽のはずですが、「水」と「氷」の違いだけで良くマッチしています。演奏は伴奏のリズムの刻みが若干硬いので日本のオーケストラだろうと思います。水槽の掃除の間に水から出されたイルカが干物になるんじゃないかと寅さんが心配するのももっともです。
沖縄から帰ってこない寅さんがハブに噛まれて死んだんじゃないかと心配するおばちゃんのセリフは、テレビドラマ版の「男はつらいよ」の結末を暗示しているのですが、大丈夫、あの男は死なないよ！という風にも聞こえます。飛行機を使わずにはるばる沖縄から東京まで帰ってきた寅さんを迎えた寅屋の食卓には、スイカやメロン、また「寅次郎春の夢」の冒頭で余りまくったブドウもありました。沖縄で喧嘩して出て行ったのはリリーさんの方でしたが、寅さんの再会の歓喜は相変わらずです。リリーさんが沖縄で覚えた歌は、寅さんのことを歌っているようにしか聞こえず、その後の運命を暗示していて切ないことこの上無いのですが、伊香保温泉の手前での再会では、わざと余所余所しい態度を取りながらも満面の笑顔がこぼれまくって、南国の太陽が輝きだしたかのようなハッピーエンドに他なりませんでした。
（終わり）
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