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Angel's CompanyコミュのAssistant Syndrome 第1話

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私立紅焚(こうふん)高校。
略してベニ高。
授業。
それ以外は、全て生徒に任せてあるという自由奔放な学校。

ベニ高。

そこには個性豊かな学生が多数、所属しt

ゴスッ!!

「授業中、何を1人でボソボソと……」

後頭部に『バインダー』の一撃。
軽い目眩を覚える。
や、実際は全く軽くはないんだが慣れとは怖いものだ。

「くっ…さとみ、貴様……」

ゴスッ!!

「……さとみ先生」

……この身長148センチ、童顔。
生まれは平成なんじゃないかと疑問すら抱くコイツの名前は神城さとみ。
ウチのクラスの担任教師にして、演劇部顧問。
気に入らないことがあれば、手持ちのバインダーですぐに殴るという最低教師だ。

「それじゃ授業を再開します」

俺の横を通りすぎ、黒板へと向かって歩くさとみ。
くぅ……いつか見てろよぅ……。
さとみが後ろ向きなのをいいことに、背中に向かってシュッシュッと拳を繰り出す。
もちろん当ててはいないが。
そんなことをしたら、殺される。

「……臆病な僕を笑ってください」

「人の背中で何をしてるんですか、アナタは……」

「別になんでもありません……」

とぼとぼと席に戻る。
気がつけば、隣の真奈観がクスクスと笑っていた。

「んははは☆バカだバカ」

「うっさい。ヤツには逆らえんのだ」

何故かは知らんが逆らえん。
きっと、俺の遺伝子配列がそういう風にプログラムされてるに違いない。

「自己紹介が遅れたが、俺の名前は雪乃。しがない高校三年生だ」

「知ってる、バカ」

後ろから罵声が飛んでくるが、きっと幻聴だ。

「そしてスタキャ会長であり、自称あの人の親衛隊隊長でもある」

「ふーん……雪乃はアタシをシカトするわけ?」

気のせいか後ろの席から、物凄い熱量を感じる。
まぁきっと気のせいだ。

「……紅朱ry」

「美波さん?教室で式を呼び出したら……わかってますね?」

「ちぇっ……」

背中に感じていた熱量が一気に引いていく。
物騒な女だ……。
俺の後ろの席で式神を召喚しようとしていたバカの名前は南 美波。
テンションが俺に近くて、結構仲の良い女友達といってもいいだろう。

「それじゃ今の所が終わらなかった人は次の授業までに終わらせてきてくださいね。それじゃ日直」

授業終了の鐘が鳴る3分前。
さとみは普通の先生よりも、早く授業が終わるから楽だ。

「くぅ〜〜〜〜……っ」

背もたれに思い切りもたれかかり、思いっきり背伸びをする。

「で、宿題って何?」

真奈観の方を向いた瞬間。
教科書が、ずいっと目の前に差し出される。

「んはは☆そう言うと思ったけぇ、うちも準備しとったんよ」

「お、さんきゅう」

「マナマナ、この男に甘やかしは良くない」

「ふふん、見せてやらんぞ。美波」

「誰が見るか!!」

そう言って、身を翻し教室から出て行こうとする美波。
と、その瞬間。

ドーーーンッ!!

学校中に轟く爆音。
ビリビリと空気が震動し、そして……。

パリーーーーンッ!!

学校中のガラスが割れた。

「またかい……」

真奈観の教科書を閉じ、窓から身を乗り出す。

「行くぞ、美波」

「アンタに言われるまでもなく、ね」

そして、俺達は窓から飛び降りた。


〜To be continud...

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