「これから…どうしようかな。」
オレは、PCでエウレカセブンを見ながら呟いた。
なつきさんとメタニがいなくなり、オレはHawaiiとリサを傷付けてしまった。そしてHawaiiは連れ去られてしまった。
AYAちゃん達には脱走の理由を"なつきさんに急に呼び出された"と話しておいた。チュー太先輩の事は言わなかった。今は言う必要もないだろうし、Hawaiiがいない今、言ってもたいした意味はないと思ったからだ。
ちなみにちょねもいなくなったらしい。まぁ、きっとちょねの事だから由美先輩に
「ちょねく〜ん、ちょっと手伝って〜」
とか呼ばれたんだろう。一応こっちにいてくれたけど、どっち側とかあんまり関係なさそうだったし。
病院ではチュー太先輩を見ていない。AYAちゃん達に聞くと、オレ達がいなくなったあと、用事があるといっていなくなったらしい。
多分、Hawaiiを連れ去ったのはチュー太先輩だろう。
これで、チュー太先輩の思惑通り、Hawaiiとリサはスライドワルツとルンパソで戦い…
…
…
……
そしたら、どうなるんだ？
村田先輩とチュー太先輩が繋がってるとしたら、二人を戦わせる理由は何なのだろう？
合宿所でチュー太先輩が僅かにぼやいていた言葉を思い出す。
「むらむらはきっと愛ちゃんを…」
愛ちゃん…ダンス部だった時にオレとカップルを組んでいた人。
そのために、必要なのか？
何かしらの理由で村田先輩は、愛ちゃんを欲していて、そのためにHawaiiとリサが必要になる…
だとしたら、
オレは、どうしたいんだ。
オレは…
ピンポーン。部屋の呼び鈴が鳴る。出るのも億劫だったが、とりあえず出る。
「あ…」
******************************
うっすらと目を開けると、蛍光灯が見える。
ここは…？
「気がついた？」
その声に心臓がギュッと掴まれた様になった。酒井先輩と共に逃げた理由、それはこの声から逃げるためだったのに。
「そんな身構えるなって。」
チュー太先輩は、ベットの横でホールドを作ってシャドー練習をしていた。
「お前は酒井に殺されかけたんだぞ？」
「ち、違います！あれは私が勝手に…うっ！」
少し力を入れるとお腹の傷が痛んだ。酒井先輩のまごのてソードとリサのナタ。どちらも私の体を傷付けた。
つか、私よく生きてるな。これも日頃から草食べてるお陰かな。
「今、リサがカプセル入ってるから、終わったら次はHawaiiの番だからもう少し我慢しろよ。」
「……。ここは？私を助けるのは、スライドワルツが目的なんでしょ？」
私はアピールで学んだ精一杯の目力でチュー太先輩を睨んだ。
「おいおい、勘違いすんなって。酒井に何を吹き込まれたのか知らないけど、誤解だよ。オレはむらむらに対抗するためにスライドワルツを教えたんだよ？」
シャドーでコントラチェックをビシッと決めながら、チュー太先輩は続けた。
「ここはサイクル内村の一室。酒井をずっと前から調べていて、つい最近わかった事があるんだ。愛ちゃん…知ってるだろ？酒井は愛ちゃんを奪い返すためにむらむらを含めて全員を殺すつもりなんだ。」
「嘘だ！」
私はレナの様に叫んだ。
「残念だが、嘘ぢゃない。合宿中にユサ達に酒井の家を調べてもらって、そういう計画案も出て来てるんだよ。」
信じれなかった。信じられるわけなかった。今まで見て来た酒井先輩が全部嘘？なつきさん達がいなくなった時の涙も前世でうっかり刺しちゃった時の笑顔も、全部嘘？
「むらむらにも、その事を話した。AYAちゃんやたかちゃん達にも話をするから、酒井以外はそのうち皆サイクル内村に集まるよ。」
オーバースウェーを決めたところで、シャドーをやめて部屋を出ようとした。
「まぁ今はゆっくり休みなよ。ゆっくり、さ。」
動かせない体にもどかしさを感じながら、先輩が部屋を出るのを最後まで見やった。
*********************************
部屋を出ると、ケンジがいた。
「チュー太先輩、わかりましたよ。やっぱりなつきさんのsothuronにはロックがかかっていました。キーワードがないと開かないらしく、もし勝手に開けようとすると、消滅魔法がかかるようになっていたみたいです。」
そうか、だからスケさんは…。なつきちゃんにしてやられたな。なつきちゃんいなくなっちゃったし、キーワードもわからない、か。スケもいないからおゆきと対にすることも出来ない。まぁ、いいや。リサとHawaiiがいれば。
「sothuronは全部処分しておいて。ユキちゃんだけは覚醒してるから、色々と手伝ってもらおう。気をつけてね、パワーアップしてるから、油断してるとケツをむしりとられるよ。」
ケ、ケツを!?
ケンちゃんのケツがいつも以上に引き締まった。
オレは、PCでエウレカセブンを見ながら呟いた。
なつきさんとメタニがいなくなり、オレはHawaiiとリサを傷付けてしまった。そしてHawaiiは連れ去られてしまった。
AYAちゃん達には脱走の理由を"なつきさんに急に呼び出された"と話しておいた。チュー太先輩の事は言わなかった。今は言う必要もないだろうし、Hawaiiがいない今、言ってもたいした意味はないと思ったからだ。
ちなみにちょねもいなくなったらしい。まぁ、きっとちょねの事だから由美先輩に
「ちょねく〜ん、ちょっと手伝って〜」
とか呼ばれたんだろう。一応こっちにいてくれたけど、どっち側とかあんまり関係なさそうだったし。
病院ではチュー太先輩を見ていない。AYAちゃん達に聞くと、オレ達がいなくなったあと、用事があるといっていなくなったらしい。
多分、Hawaiiを連れ去ったのはチュー太先輩だろう。
これで、チュー太先輩の思惑通り、Hawaiiとリサはスライドワルツとルンパソで戦い…
…
…
……
そしたら、どうなるんだ？
村田先輩とチュー太先輩が繋がってるとしたら、二人を戦わせる理由は何なのだろう？
合宿所でチュー太先輩が僅かにぼやいていた言葉を思い出す。
「むらむらはきっと愛ちゃんを…」
愛ちゃん…ダンス部だった時にオレとカップルを組んでいた人。
そのために、必要なのか？
何かしらの理由で村田先輩は、愛ちゃんを欲していて、そのためにHawaiiとリサが必要になる…
だとしたら、
オレは、どうしたいんだ。
オレは…
ピンポーン。部屋の呼び鈴が鳴る。出るのも億劫だったが、とりあえず出る。
「あ…」
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うっすらと目を開けると、蛍光灯が見える。
ここは…？
「気がついた？」
その声に心臓がギュッと掴まれた様になった。酒井先輩と共に逃げた理由、それはこの声から逃げるためだったのに。
「そんな身構えるなって。」
チュー太先輩は、ベットの横でホールドを作ってシャドー練習をしていた。
「お前は酒井に殺されかけたんだぞ？」
「ち、違います！あれは私が勝手に…うっ！」
少し力を入れるとお腹の傷が痛んだ。酒井先輩のまごのてソードとリサのナタ。どちらも私の体を傷付けた。
つか、私よく生きてるな。これも日頃から草食べてるお陰かな。
「今、リサがカプセル入ってるから、終わったら次はHawaiiの番だからもう少し我慢しろよ。」
「……。ここは？私を助けるのは、スライドワルツが目的なんでしょ？」
私はアピールで学んだ精一杯の目力でチュー太先輩を睨んだ。
「おいおい、勘違いすんなって。酒井に何を吹き込まれたのか知らないけど、誤解だよ。オレはむらむらに対抗するためにスライドワルツを教えたんだよ？」
シャドーでコントラチェックをビシッと決めながら、チュー太先輩は続けた。
「ここはサイクル内村の一室。酒井をずっと前から調べていて、つい最近わかった事があるんだ。愛ちゃん…知ってるだろ？酒井は愛ちゃんを奪い返すためにむらむらを含めて全員を殺すつもりなんだ。」
「嘘だ！」
私はレナの様に叫んだ。
「残念だが、嘘ぢゃない。合宿中にユサ達に酒井の家を調べてもらって、そういう計画案も出て来てるんだよ。」
信じれなかった。信じられるわけなかった。今まで見て来た酒井先輩が全部嘘？なつきさん達がいなくなった時の涙も前世でうっかり刺しちゃった時の笑顔も、全部嘘？
「むらむらにも、その事を話した。AYAちゃんやたかちゃん達にも話をするから、酒井以外はそのうち皆サイクル内村に集まるよ。」
オーバースウェーを決めたところで、シャドーをやめて部屋を出ようとした。
「まぁ今はゆっくり休みなよ。ゆっくり、さ。」
動かせない体にもどかしさを感じながら、先輩が部屋を出るのを最後まで見やった。
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部屋を出ると、ケンジがいた。
「チュー太先輩、わかりましたよ。やっぱりなつきさんのsothuronにはロックがかかっていました。キーワードがないと開かないらしく、もし勝手に開けようとすると、消滅魔法がかかるようになっていたみたいです。」
そうか、だからスケさんは…。なつきちゃんにしてやられたな。なつきちゃんいなくなっちゃったし、キーワードもわからない、か。スケもいないからおゆきと対にすることも出来ない。まぁ、いいや。リサとHawaiiがいれば。
「sothuronは全部処分しておいて。ユキちゃんだけは覚醒してるから、色々と手伝ってもらおう。気をつけてね、パワーアップしてるから、油断してるとケツをむしりとられるよ。」
ケ、ケツを!?
ケンちゃんのケツがいつも以上に引き締まった。
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