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言語学コミュの「が」と「は」の使いわけ 事例(3)

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 ★ 本物らしく【は】あるが偽物に違いない。

 ★ 聞いて【は】いても少しも頭に入らない。

 ★ 目をつぶって【は】いるけれども眠って【は】いないから気をつけろ。


 これらの「は」もやはり特殊性の意識で使われています。本物に見えるが実は偽物だというのは、現象的な同一性の背後に差異を捉えたものなので、これも特殊性であって、いわば偽物らしくない偽物なのです。聞いているならば普通頭に入るのですが、心配事があって頭に入らないというのは特殊な場合だと把握しています。

眼をつぶっているのだから普通なら眠っていると受取るのですが、どうも狸寝入りらしいというのも、やはり特殊な場合ということです。「は」が二重に使われているのは、特殊性の強調であるのと同時に否定の「ない」の強調にもなっています。

これらの「は」が主題を表すのでないことは明らかですが、

 野田尚史
 「は」と「が」
(井島正博[編著]『現代語文法概説』朝倉書店 2020.11 所収)

で述べられている「対比の意味を表す」と言えるのは、

 ★ 目をつぶって【は】いるけれども眠って【は】いないから気をつけろ。

位ですが、「は」自体が対比を表すというより、「は」が並べられることで対比されているということでしかありません。

これらの「は」は「が」に変えることもできません。■

コメント(3)

  「は」には普遍判断の時に使われるものがあり、

 万葉集【は】歌集である。
 ポチは犬である。
 吾輩【は】猫である。
 地球【は】丸い。

のように表現します。最初の文は時枝誠記が挙げたものですが、彼はこの「は」が「他と区別する意味はない」として、<限定を表す助詞>の「は」と区別して<格助詞>の一つに入れています。これらの文では、個別と普遍が結びつけられて、個々の事物を【普遍的な種類】の一つに位置付けたり、その【普遍的な属性】を取上げたりしているので、時枝のように特殊判断の時に使われる「は」と区別すること自体は正当です。

山田孝雄をこれらを区別することなく、両者ともに<係助詞>としています。現在の学校文法では「は」の意義を全く捉えられずに口語では<副助詞>とし、古文では<係助詞>とするような混乱した扱いがされているのが現状です。

「は」の品詞
● 文語文 → 係助詞
● 口語文 → 副助詞




[1] 〘係助〙 (現在では「わ」と発音する)
【精選版 日本国語大辞典】】

デジタル大辞泉 「は」の意味・読み・例文・類語
は[係助]
[係助]名詞、名詞に準じる語、活用語の連用形、助詞などに付く。
■  
>>[1]

><限定を表す助詞>の「は」

誤りです。

助詞とは内容による区別ではありません。正しくは限定辞です。根拠はここです。

> (三浦、認識と言語の理論2、1967年、483ページ) 限定ということが特殊性を【意味する】

もしあなたが三浦文法を人に押し付けることが趣味ならば、より正しいものを押し付けましょうよ笑い それがなくなった三浦の望みですよ。

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