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愛の劇場 リレー小説部コミュの 妄想 愛の劇場 第8話

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それぞれの思いを胸に秘め、4人は佇んでいた。
(うふ、あはっ、褌、もひっ・・・)

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三四郎と北村が水泳の合宿に来てから10日が経っていた。
時は、誰もが恋に焦がれた1993夏。
皇太子も御成婚しちゃったし。

三四郎とて例外ではなかった。
なんとなく付き合っている彼女はいたが、恋がしたかった。

今まで生きてきた中で、何度かは人を好きになり、人から好きになられたりもした。
人とともに過ごすことで、ある程度理解しあえることは経験上わかっていた。しかし、本当の意味において理解しあえたことは、悲しいかな一度もなかった。

人を理解するということは、相手を自分勝手に定義することに他ならず、それは単なる驕りに過ぎないのではないか。

人から理解されることによって、実はつまらない自分からみんな離れていってしまうのではないか。

むしろ理解されることを求めていない自分を演じることによって、一定の距離を保つのが良いのではないか。

若さゆえか、三四郎は「自分」を理解してもらうことについて臆病だった。


そんななか、自分に興味を示してくれたのが北村だった。

横浜に実家を持つ北村の祖父は世界的な考古学の権威だった。

そんな祖父の影響もあってか、北村は小さい頃から世界各国を自由奔放に飛び回り、あらゆる知識、あらゆる人脈、あらゆる、あらゆるあやゆるを、つまり三四郎に無い全てを有していた。

それでいて飾るところがなく、小学生の頃から続けている格闘技界でも、世界にその名を知られるに至っていた。

自分のことすらちゃんと表現することができない三四郎にとって、そんな北村は常にまぶしい存在であり、自分とは無縁の世界の住人だった。

北村とつながることができたのは、三四郎が幼稚園の時に河で溺れかけたのが悔しくてづっと続けてきた水泳のおかげであった。

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北村「俺の親友に彼女を紹介するよ。容子だ。」

北村に親友と言ってもらえたことが面映くて、三四郎は容子の第一印象は殆ど残っていない。かすかに、やけにエキゾチックな女だなと思ったぐらいだ。

容子「始めまして、三四郎さん。お噂は北村からかねがね・・・」

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原宿で軽く食事をした後、3人は渋谷のセンター街にあるバー「FJ2」に流れた。なんでもここのマスターが昔富士通で働いていたときの名残だとか。

北村
「容子とはエジプトのルクソールから王家の谷に行くバスの中で偶然知り合ったんだ。

親戚のおじさんの結婚式に参列するところの容子に一目惚れしてしたのがきっかけで、日本でも連絡とるようになって・・・
今じゃ容子無しでは生きていけないくらいさ」

容子
「母方の祖母がエジプト出身で、私はクォーターになるのかな?

昔は濃い自分が嫌で仕方なかったけど、北村さんと知り合うことができて全てが救われた気がするわ。」

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北村
「今度の水泳の合宿だけど、近くに容子の別荘があるらしい。
先週会ったって話をしていた、容子の妹のミホって子が三四郎と会いたがっていたよ。

容子もミホも俺たちの合宿に合わせて別荘にいくらしいから、向こうでみんなで合流しようぜ。」

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いつも夏が来るたびにうんざりしていた。
なぜなら・・・合宿があるから。
物心ついてから今までずっと水泳をしてきて、一番イヤンなのは夏の合宿だった。
苦しい、夜暑い(合宿所にはクーラーがないのだ)、飯まずい・・・
これさえなければなんと素晴らしいことか!!!

・・・しかし、今年は違う。北村がいる。北村とゆっくりたっぷり時間を共有できる。もっとあいつのことが知りたい。占有したい。そして・・・理解されたい。
でも、あいつの彼女、・・・容子っていったっけ?
あいつが邪魔だ。あれから何度か電話が掛かってきた。何考えてるんだ?

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ミホ「あら、おねぇさま、どうなさったの?ため息なんかついて」

容子「あら、ミホさん。別に何にもなくてよ。
・・・ただ、先日会った北村の親友だという、三四郎というイケメンがほんの少し気になって。」

ミホ「あら、先日はビートルズとかいうバンドの生き残りの中年からもらったラブレター、どうしましょうっておっしゃってらしたのに。さすがおねぇさまね。」

容子「ああ、リンゴね。名前がおかしかったから気になっただけ。昔いたメイドに、なにかあると必ずリンゴの木を植える女がいて、なんでそんなにリンゴが好きなのかちょっと興味があったのよ。」

ミホ「あはっ」(手足をパタパタ)

容子「今年のバカンスも好例のチェス大会をやりましょ・・・」

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夏の爽やかな朝の日差しが気だるい午後の日差しに変わる頃、
ようやく三四郎は我に帰った。

三四郎「俺は一体?ここは?裸?・・・」




続く。
⇒次は、理解されたがっている三四郎さんに決定。

コメント(8)

じぇしさん!
すごい、はやい、いかすー
パタパタ

ロペ
>だいごさん ロペコさん
褒め褒めしていただきまして光栄ですぅ。

ちやほやされるのとか、褒められるのがもっすご嬉しいですね。
つい調子に乗ってお願いしまいます。
⇒もっと理解してください。
いかーん。
停滞しておる・・・
346さん、事情説明して下さいまし。
書きあぐねております。
つっちー様、次お願い致します。
今346さんの暑い、いや熱いメッセージに気がつきました。

少々お待ちくださいませ…。

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