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論語の言葉コミュの「人材」世に人(民衆)は居るが、人(リーダー)は居ない

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「人材」世に人(民衆)は居るが、人(リーダー)は居ない

 ここ1週間は、正月明けと年度末締め予定の仕事準備、そして子どもの受験準備、さらに市民マニフェストの資料集と、密な時間を過しました。
 3つの用を進める中で、やはりその世界(分野)に知識広き友人知人を知っているかが大事と痛感します。良く言う、「人は居るが、人が居ない」。これは答のない禅問答のように思いますが、戦国時代を収拾に導いた豊臣秀吉と部下の曽呂利新左衛門の問答にも有るそうです。

 関西大学名誉教授の矢沢永一氏の著書「人間通」の一節に、次の一文がありました。全文を転載します。

(以下、「人間通」の一節を転載)

 「人材」

 天下に最も多きものは何か、と太閤秀吉が聞いた。それは、人、でごさります、と曽呂利新左衛門が答えた。反射神経の鋭い秀吉が畳みかけて、では天下に最もすくなきものはなにか、と聞いた。すると打てば響くように、それは、人、でごさります、と新左衛門が答えた。

 この会話(やりとり)は別の太閤でもなく曽呂利でなくてもよいのであって、つまり何時の時代でも世間に傑出した人材を求めているという勘所をうまく言い現わした伝説なのである。人材とは他に秀いで世に稀なる才能の持ち主をいう。ただし勝負の世界と異なり一般社会の組織においては衆を束ねて多くの構成員に活気を吹き込む先導者(リーダー)としての役割が求められる。組織を構成する個人個人の資質が優れていようとも、全員を結集する要の位置に人材を欠いては烏合の衆に終わるのである。

 民主主義の社会は、衆知に基づくとはいえ時代を先導するのは矢張り抜群の才能である。傑出した人材を多く擁する社会ほど活気を呈するであろう。一般に才能は裸で跳躍するものではない。才能は見出され引き上げられ押し出されてこそ開花する。世の中は何事も組み合わせの妙を得て進行する。才能はもとより貴重であるが、才能を見出し鼓舞し激励し得る才能もまた尊い。

 そして新しい時代を切り開いて活路を見出す動きのある才能は、まだ海のものとも山のものとも判らぬ船出を待つ新興の実験的領域に、見出せるであろう。世に謂う隙間(すきま)狙いを含めて、冒険的な新規事業から明日を担う才能が芽生えるのである。
  (以上、矢沢永一著「人間通」より)

>傑出した人材を多く擁する社会ほど活気を呈する

>才能は見出され引き上げられ押し出されてこそ開花する

>世の中は何事も組み合わせの妙を得て進行する

>才能を見出し鼓舞し激励し得る才能もまた尊い

>海のものとも山のものとも判らぬ船出を待つ新興の実験的領域

示唆に富んでいる言葉ばかりです。

私も50年も生きてくると、色々な人の生業の場面を見てきました。

上記の5つの示唆を、出会いの場面にも立ち会いました。

人生、「出会い」こそ人生を決めると思います。

しかし、その出会いを導く場面に作り出すのは、自分を前へ進ませる勇気ある一歩と思います。

秀吉が、曽呂利新左衛門に問うた、

「世に一番多いのは、人(民衆)であり。世に一番少ないのも人(先導者・リーダー)である」

上記の文に有る、傑出した才能の人材は、何処にいるのか?

また、反対に自分の評価は誰が決めているのか?

矢沢氏の「人間通」の冒頭の一文に、人の評価のことが書かれていました。

(本文より)

「人間通」

(中略)この場合、世間とは具体的には自分に指示を与える人であり働きを共にする同僚である。この人たちから黙殺または軽蔑されるのは死ぬより辛い。逆に自分の周囲から認められているという手応えを得た時の喜びは何物にも替え難い。他人(ひと)の気持ちを的確に理解できる人を人間通と謂う。(中略)
(以上、矢沢永一著「人間通」より)

>世間とは、具体的には自分に指示を与える人であり働きを共にする同僚である。

日々の自分の行動そのものが大事、という教示ではないかと考えます。
私は、「日新たに、日々新たに」の自分を省みることが今年の目標のように思います。

*参考資料:矢沢永一著「人間通」

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