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小林秀雄 (批評家)コミュの(読書)全て経験、怖気づかず、前に進む

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(読書)全て経験、怖気づかず、前に進む

 色々な処へいくと、色々な人達に会えるのが楽しみです。そこで気付いたこと、知らないことを、少し学び続けているうちに、今に至りました。私のエネルギーは、人への興味なのかもしれません。

 私は、普段、2〜3冊の本を持ち歩き、気分で取り替えながら読むのですが、車の運転中に信号待ちで読む、数行の言葉。新しい本は、あまりなく数年前に出た文庫本が中心で、小さなバックに入れて、時間ができると引っぱり出して読む、ちょっと読み型です。しかし、それでも年間にすると冊数は、増えるもので、年間40冊を越えるペースになります。

 今読んでいる中に、新渡戸稲造氏の人生訓を表した「自警録〜こころの持ち方〜」を、暇を見つけては読んでいます。数日空くときは、再度数ページ前から読み返すことが必要ですが、自分の年にちょうど良い指摘がたくさん掲載されています。
 その一節に、次の文章がありました。

(本文より)
(中略)・・たとえば前年僕を訪ねて、なかなか元気よく議論をしたある青年があった。その挙動を見るとすこぶる傍若無人で、室に入るや否やいきなり胡坐をかき、口角に泡を飛ばして盛んに議論する。僕はこれを見てなるほど彼は勇気精力に富むと感心した。彼がひとりで暫時議論した後、僕にむかい、

「今日の日本の青年に対し最も注意すべきものは何か」

と質問を発した。僕はあながち彼に対してあてつけ、皮肉をいうつもりはなかったが、あたかもそのころある地方の中学生を巡回し、生徒の不行儀なることを、ことに痛切に感じていたから、僕は、

「行儀を正すことが目下の一大急務なり」

というや。今までの豪傑は急に狼狽しはじめた。露出した膝頭を気にして、衣服でおおわんとしたり、あるいは胡坐をかいた足を幾分むすび直し、正座の姿に移らんとした。(中略)

 ゆえに一言でも話頭(はなし)が彼の弱点に渉ると、胸中幾分か狼狽するの風情が現れ、今まで頼もしく剛胆なる青年と思われたものが、みすぼらしい凡人に立ち返り、勇将が一時に敗兵となった観を呈した。(中略)


 「怖気づく」と言う言葉がありますが、この一説はのその「怖気」の意味を説明した一文ですが、今、どこでも見れそうな風景と思います。

 人それぞれ、人に負けない知識、思い(目標)があると思います。初対面、あるいは会議の場で、われ先にと意見を出し、巻くし立てる人がいて、議論が終わったころ、おもむろに先輩から「○○について、矛盾があるが、詳しく説明を願いたい・・・」の問いが、想像を超えたものであれば、返答につまり意気消沈する場面があると思います。
 公に、持論を発表するときは、前準備をしっかりして、先輩方の意見を入れつつ、新しい仕組みの議論をする必要性を学びます。

 その経験の積み重ねしか、自信を持つ、怖気づかない気持ちを育てることを、新渡戸稲造氏も色々な経験をしつつ、国際連盟に指導者の一人に成長されたのだと思います。
 何事もうまく行かないことを「失敗」と思わず、全て「経験」として、積み上げて行く事が大事なように最近感じています。 

 なにか、ご意見頂ければ幸いです。

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