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妄想・特撮シリーズコミュの第五話・その四

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「ハイ、こちら、ネオ・マット。どうしました」
『あの、円盤が飛んできました』
「ハァ? もう一度、おっしゃってください」
『だから、円盤が飛んできたんですよ』
 電話口で、応対に出た美川隊員も困っている顔をする。
「その円盤はどこに飛んでいるんですか」
『秋葉原のビルの屋上です。あっ、降りてきました』
「秋葉原って、東京の秋葉原ですか」
『そうです。中から宇宙人が出てきます』
「宇宙人?」
『ハイ、すぐに来てください。住所は・・・・・』
 美川隊員がすばやくメモすると、電話を切った。
「どうした、美川隊員」 
「それが、秋葉原に円盤が着て、宇宙人が下りてきたって」
「ハァ? なにをわけのわからんことを」
 副隊長の山中は、呆れたように言った。
「ですが、正確な情報なので・・・・」
「そんなのウソに決まってるだろ。第一、秋葉原は、今は、大騒ぎしてるだろ」
「綾乃隊員がいるんだから、宇宙人が出れば、何か連絡してくるはずですよ」
 坂田隊員も山中に同調した。
「どうしますか、隊長」
「スクリーンに何か映ってないか出してみろ」
 南隊長に言われて、美川隊員はスクリーンのスイッチを入れた。

チャンネルを操作して、周波数を合わせていると、秋葉原の様子も
衛星ではっきりわかるのである。
「ついでに、綾乃くんに連絡して、何か変わったことがないか確認してくれ」
 美川隊員は、マスクを通して、綾乃隊員に連絡しようとする。
すると、逆に綾乃隊員から連絡が入った。
『こちら綾乃、作戦室、応答してください』
「ハイ、こちら作戦室。どうぞ」
『えーと、あのぅ・・・・・宇宙人が現れたんですが、心配しないでください』
「ちょ、ちょっと、どういうことなの。もっと詳しく説明して」
『あたしにもよくわからないんですけど、あたしのファンて言う宇宙人が円盤から
降りてきて、今もいっしょにファンのみんなと歌ってます』
 すると、山中が我慢できずに会話に割り込んできた。
「バカもん。何をわけのわからんことをいっとるんだ。状況を正確に伝えろ」
『そう言われても・・・あたしにも何がなんだか・・・・』
 綾乃隊員も困っていた。すると、そこにまたしても誰かが割り込んでくる。

『もしもし、アンタ誰。ぼくはね、フリード星からきた、ピッコロ。
一応、星では王子なんだ。少しは偉いんだよ。あのね、ぼくは、アヤピョンの
大ファンで結婚を申し込みに来たの。だから、邪魔しないでね』
 割り込んできたのは、正真正銘の宇宙人で、フリード星のピッコロ王子だった。
フリード星は、地球から遠く離れた小惑星のひとつで、平和な星である。
ピッコロは、そこに住む、フリード王とビロード王女の間に生まれた、王子なのである。
 フリード星の住人は、平和を好む宇宙人で、地球侵略に着たのではない。
たまたま、宇宙衛星で地球のテレビを見たピッコロ王子が、たまたま映っていた
アイドルのアヤピョンに一目惚れして、一人で小円盤でフリード星にないしょで地球に
来てしまったのである。ついでに言えば、王子が行方不明になったことで
フリード星は、大騒ぎなっていた。
 そんなこととは露知らず、のんきなピッコロ王子は、大好きなアヤピョンと
いっしょいられてとても楽しかったのである。

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