ＴＢＳ-Blend the Time-コミュの第10話　天下一剣術会　その３

＜ドン！ドン！＞＜ドコドコ！！＞

ついに始まる準決勝。人々の歓声も次第に大きくなり、会場は熱気を増して行くのであった。

審判「準決勝となりました！では、準決勝を始める前に残った選手の紹介をして行きたいと思います！


太鼓の演舞がリング外で行われる中、準決勝出場権利のある選手がリング上へ姿を現す。


審判「では順番に紹介して行きましょう！！初出場にして優勝かと囁かれている謎の青年・エックス選手〜！！ヽ(ﾟ∀ﾟ)


カーノ「エックス君〜！！ヽ(ﾟ∀ﾟ)ﾉ

すずおと「頑張って〜！！

一樹「飛ばしすぎんなよぉ！！(≧∇≦)



エックス「いやぁ・・・緊張するなぁ・・・(；´Д`A ```


審判「そして、続きまして！ご存知、プロンテラ騎士団第３軍隊長！騎士団の日本刀ジャンヌダルクこと、マリア選手〜！！！ヽ(ﾟ∀ﾟ)


ルミナス「ぶｗｗ頑張れよ！ジャンヌダルク！(≧∇≦)

マリア「真似しなくていいのよ！まったく・・・


エックス「＜チラッ＞・・・・（やっぱり、親友なんだなこの人が・・・）


ザック「いよっ！プロンテラ騎士団の聖母！ヽ(ﾟ∀ﾟ)ﾉ

エッジ「優勝しろよ、マリア〜！！


観客「マリアさん〜〜！！嫁にしてぇえ！！！うるせぇ俺のだ！！ルミナス斬られろ〜！！！


ルミナス「お、おい！！今の誰だ！！！;ﾟДﾟ)


会場「ぶはははｗｗｗ


審判「さあて、続きまして！前回も準決勝でルミナス選手と戦った、イカすサングラスのアサシンクロス！テン選手〜！！！ヽ(ﾟ∀ﾟ)


グラン「テンさーーーーん！！！優勝しろよぉ！！(≧∇≦)

ハイライト「今回は勝てるぞ〜！！

レゴ「サングラスいつもより、ばっちり光ってるぞぉ！！



テン「・・・＜チラ＞・・・ルミナス、俺はお前を目標に４年頑張ってきた。お前を倒すからな？


ルミナス「俺が目標！？それは光栄だな！前回みたいに正面からのカウンターを食らっちゃいけねぇぜ？お互い頑張ろうな！！(≧∇≦)


テン「・・・覚えていたか。


審判「そしてそして！！最大の優勝候補！！！初優勝から１２年！！その初優勝がなんと１２歳の若さでした！！４連覇なるか・・・・ルミナス選手〜！！！！ヽ(ﾟ∀ﾟ)


第１軍部下「隊長〜！！！頑張って下さ〜い！！俺達のヒーロー！！ヽ(ﾟ∀ﾟ)ﾉ

ザック「ルミナス〜！！もう引退しても良いぞ〜！！

エッジ「いい加減、世代交代しろ〜！！


ルミナス「えっへっへ〜！！任せとけ〜！！(≧∇≦)ｂ



審判「以上の選手で準決勝を行います！！もう一度盛大な拍手をお願いします！！ヽ(ﾟ∀ﾟ)ﾉ


＜パチパチ・・・・！！！！＞


マリア「・・・・ちょっと、あなた？


エックス「は、はい！？Σ(･ω･ﾉ)ﾉ


マリア「・・・・あなた『オキタ先生』を知ってるわよね？


エックス「・・・・（確か、母さんの師匠だったな。子供の頃からお世話になってたとか・・・）・・・はい、知ってますよ？


マリア「先生の生徒なの？私は何も聞いてないわよ？わざわざこの剣術会で刀を使ってるなんて、私の部下と刀愛好家くらいなのに？


エックス「僕は・・・・そうですね、オキタ先生の弟子の弟子って感じです！


マリア「・・・・先生の弟子でそこまで完璧な真空斬、一閃を指導できる者がいたかしら・・・？


ルミナス「まぁまぁ！！良いじゃねぇか？オキタ隊長のファミリーには変わりねぇ〜んだからさ！？今から友達になれば良いじゃねぇの？ヽ(ﾟ∀ﾟ)ﾉ


マリア「何故なの・・・・・？＜ギロリ＞


エックス「あはは！いやぁ〜実は・・・・・僕マリアさんのファンなんですよ〜！ちょっと練習しまくったら真空斬とか出来ちゃって・・・・

＜ザッ！＞

テン「エックス君、君の力は信じ難いものがあるが・・・決勝で当たったとしても、俺は負けんからな？


エックス「は、はい！その時はお互い頑張りましょう！！


ルミナス「なになになんだってぇ〜？決勝に進むって事は俺を倒さなけりゃなんねぇんだぞ〜？そんなに簡単に考えてもらっちゃ困るなぁ〜！


マリア「でも、私が今回優勝させてもらうんだからね？



エックス以外の３人「＜ジリジリジリ・・・・＞


早くも意地をぶつけ合う３人であった。



エックス「熱い人達だ・・・参ったなぁ・・・(；´Д`A ```





実況「さぁ！！ついに始まります準決勝！！残った選手はどれも強力と言っていい人達ですね！！

解説「そうだな！まず初戦のエックスVSマリアの対決だが、刀対決だなんて滅多に見られん戦いだな！どちらが本当のサムライになるか見所だぜ！！真空斬対決になるかもしれんが、エックスの技・力は未知数だ！そこに注目しようぜ！


実況「はい〜！！そして、もう一つ！テン選手VSルミナス選手ですね！！こちらは４年前と同じ対決な訳ですが、本戦の初戦では二人共に驚く攻防でしたね！！

解説「俺は今回もルミナスが優勝と見るな！！アイツはマイペースながらも、いつもベストコンディションでいる、自己管理がしっかりされてるからな！！


しば「テンさんは、前回とはまるで違う。体格もカウンター一撃で落ちないくらいに鍛えられていて、意識も全然高いよ。テンさん勝つんじゃない？


解説「ほぉ〜！まぁ仲間の慰めってところだな！？

実況「こらこら、やめて下さい！しばさん、ありがとうございます！！それではみなさん！！ついに準決勝が始まります！！(≧∇≦)



審判「準決勝第１回戦！！エックス選手対マリア選手〜！！両者前へ〜！！ヽ(ﾟ∀ﾟ)



エックス「す〜〜〜ぅ・・・はぁ〜〜〜〜。よし！！（３０年前の母さんか。強さもまるで違うだろうな！！気を引き締めるぞ！！）


マリア「・・・・同じ流派同士・・・・か。有り得ないことよ・・・・


＜テクテクテク・・・＞


すず「は、始まる・・・！！！

グラン「ああああ〜！メッチャワクワクするよ！！(≧∇≦)


ハイライト「まさにバケモン対決だしな・・・！！！



審判「それでは・・・・始めぇ！！！！(≧∇≦)ｂ



＜シャキン＞＜シャキン＞


エックス「・・・ん！？（風が・・・・集まっていく！？真空斬くる！）

マリア「それぇ！！！;ﾟДﾟ)　＜ザザン！！＞


エックス「＜ササッ！＞残影剣！！＜ザッ！！＞


マリア「・・・え！？（早い！！？）＜カキーーン！！＞


実況「エックス選手！！マリア選手が真空斬を撃つと読んでいました！！横に避け、そのまま残影剣で突撃したぁ！！


マリア「ちぃ！！クイッケン！！＜ザンザン！！＞

エックス「＜カンカン！！＞・・・・（今だ！！）


マリア「（・・・！？逆手持ち！？突風！？）＜ザン！！＞

エックス「＜カキーン！！＞そりゃ〜！！！;ﾟДﾟ)


＜スカッ！！＞


実況「あれは突風！！？しかし、マリア選手早く反応し間合いを開けていました！！


解説「早い・・・・いや、お互い何をするのか分かっている感じだ！！やっぱりエックスって奴はマリアと何か関係があるんじゃないか！？;ﾟДﾟ)


マリア「・・・・完璧だわ。


エックス「え？


マリア「突風を狙うタイミング、剣を逆手に持ち代えるタイミング、間合いの詰め方・・・・。こちらが知らなかったら終わっていた。


エックス「・・・・（しかし、何てパワーとスピードだ！打ち合いだけで手が痺れてる・・・やっぱり強敵に違いない！！）


マリア「・・・・行くわよ！！＜ザザッ！！＞


エックス「残影剣くる！！


＜ガツーーーーッ！！＞


エックス「ぐはぁ！？これは・・・・！！ ((( ⊂⌒~⊃｡Д｡）⊃


実況「あ、あれは！残影剣のような・・・逆手持ちの残影剣！？刃で横切りではなく、刃をそのままエックス選手の防御していた剣に打ちつけたぁ！！！


解説「イメージとしては、ラグビー選手のタックルを棒立ちで受け止めたみたいなもんだ！！吹っ飛ぶに決まっているぞ！！


＜ザザンッ！＞

エックス「＜クルッ！＞＜スタッ＞え！？真空斬が！？ぐはぁ！！！


実況「マリア選手の鬼のような追い討ち！！吹き飛ばした後、すぐに真空斬を放っていましたぁ！！


グラン「エックス君！？どうしたんだ！？;ﾟДﾟ)

レゴ「アイツ・・・本気出してねぇだろ！？動きがおかしいぜ！！？



エックス「何てコンビネーションだ・・・・！残影の逆手系なんて教えてもらった事がなかった・・・・;ﾟДﾟ)


マリア「どうした！？終わりなの！？かかって着なさい！！＜ダダダ！！＞


エックス「力が溜まっていく・・・？土竜斬りか！？＜ザッ！！＞


マリア「土竜・・・・え？（何？撃つ前から死角へ避けた！？）


エックス「でやぁ！！土竜斬り！！！！;ﾟДﾟ)


＜ズガシャーーン！！！＞




ルミナス「な、何ぃ！！？;ﾟДﾟ)


ザック「お、おい！！？

エッジ「う、うそだろ・・・！！！？



マリア「うそ！？ぐああ！？ ((( ⊂⌒~⊃｡Д｡）⊃


エックス「空に打ち上げて・・・・真空斬でトドメ！！＜ザザン！！＞


マリア「く・・・！！断空式・突風！！＜ガキーーン！！＞


＜スタッ！＞



エックス「まただ！・・・突風を真空斬の原理で放ち、壁を作った・・・！？あんな技が・・・！！



観客「・・・・す、すげぇ！！？マリアが二人！？どうなってんだ！？;ﾟДﾟ)


実況「・・・・これは、何を言ったらいいのか・・・！！


解説「観客の言う通りだ！マリアがまるで二人いるみたいだ！！アイツ何モンなんだよ！！



しば「・・・・マリアＭｋ−?で良いんじゃね？





マリア「・・・・うそだ・・・・！！？;ﾟДﾟ)


ルミナス「あ、有り得ない・・・・！！あの技だけは・・・・！！！;ﾟДﾟ)


テン「何だ？どうした？アイツの技量なら出来ん事は無いだろ？


ルミナス「いや・・・・方法が違うならまだしも・・・・まったく同じ・・・！？



ザック「おい、エッジ・・・・！！あのエックスとか言う奴・・・・


エッジ「いや・・・・有り得ない話だ・・・！！！



エックス「・・・・・え？何を驚いているんですか？これくらい練習すれば出来る技ですけど・・・・？


マリア「ふ・・・・ふざけないで！！;ﾟДﾟ)　出来る訳がない・・・・！！！



テン「何をお前等動揺している？


ルミナス「確かにオキタ隊長の生徒なら、空の剣・・・・残影剣や真空斬は習得出来る。・・・・でも、あれはマリアのオリジナルであって・・・・アイツにしか出来ない技・・・・！！


テン「・・・・練習すれば出来るって言ってるぞ？



ルミナス「違う・・・！マリアは・・・元々魔法一族、ジュノーの魔法使いの血統の子供なんだ！大地の魔法を産まれながらに使えるエリート一族・・・・その『血』を引いてるからこそ、詠唱無しで剣を通して大地にパワーを送り込み、地面を斬り上げると同時に大地をもかち上げることが出来るんだ・・・！！



エッジ「・・・・となると・・・・まさか！？


ザック「・・・・マリアの親戚・・・・！？;ﾟДﾟ)





・・・・・・・・・。




実況「ど、どうしたのでしょうか！！？両者、ここに来て止まってしまいました！！;ﾟДﾟ)


解説「マリアの奴、なんだか動揺しているぞ！！？ロック○ンでも相手にしている気持ちだろうな！！(≧∇≦)



しば「ううん、カー○ィだ。





マリア「わ・・・・・私の家族は・・・・もういないはず・・・！親戚もいない・・・！！・・・ま、まさか！？;ﾟДﾟ)


エックス「え、ちょ、何言ってるんですか！？Σ(･ω･ﾉ)ﾉ



カーノ「うわぁ・・・・・（私の調査が正しければ、号外マンさんに聞いたあのマリアって女性がエックス君の母。ＬＫでエックス君が使っていた、かまいたちの様な技を使う女性は、世界であのマリアさんだけ・・・・）




テン「・・・・となると、アイツ等兄弟か？



ルミナス「いや・・・マリアに兄弟はいねぇし、両親も・・・・いない。わ、訳が分かんねぇが・・・・アイツ心理的にやばいぞ・・・・



マリア「・・・・そうね。クローン操作で出来たモンスターとしか言いようが無いわ・・・！！！＜ギロリ＞・・・・許せない！！生体研究所め・・・・！！！



マリアの戦闘力がここに来て一気に跳ね上がる！！！

どうやらエックスを自分の遺伝子で出来た、モンスターだと思い込んだらしい！！



エックス「（な、何だか急に怖くなった・・・！！）;ﾟДﾟ)

マリア「うおおおおお！！！！＜ザザッ！！＞


エックス「早い！？真空斬！！＜ザザン！！＞


マリア「甘い！！＜カンカン！！＞


実況「マリア選手、エックス選手に向かって突撃！！迎撃の真空斬も突っ込む速さと剣の防御で押し返した！！;ﾟДﾟ)



エックス「残影剣？（逆手防御だ！！）


マリア「てりゃぁあああ！！！


＜ピタッ！＞
＜バキィ！！＞

エックス「止まった！？・・・・え！？下段後ろ回し蹴り！？ ((( ⊂⌒~⊃｡Д｡）⊃


マリア、剣を鞘に納め突撃し、エックスから見て右からの攻撃をすると見せかけ、剣を抜かずそのまま回転しての右足での下段後ろ足払いでエックスを浮かせる！！


マリア「散れ！！竜巻式土竜斬り！！＜ドガーーーン！！！＞


エックス「なぁ！？うぶはぁ！！！！;ﾟДﾟ)



実況「おおお！！！足を払い地面に背が着く前に、地面を打ち上げエックス選手の背中にモロに土竜斬りを命中させたぁ！！！！決まりでしょう！！！;ﾟДﾟ)


解説「な、何て技だ！！パクれない技で勝負しに行ったぞ！！;ﾟДﾟ)




＜ヒューーーン、ドガァ・・・！！！＞



レゴ「ああ・・・・た、倒しやがった・・・・！！！;ﾟДﾟ)


コード「あのバケモンのエックス君が・・・・ダウン・・・・！？



マリア「・・・・・後で、試合が終わったら身柄を拘束する！！気分が悪いわ・・・！！審判、終わりでいいわね？


審判「は、はいぃ！！勝者、マリアああああああ！！！？;ﾟДﾟ)


マリア「そんなに私の名前にアは着かないわよ！！・・・・え！？;ﾟДﾟ)



＜ムク・・・ッ＞


エックス「・・・・ぜぇ・・・ぜぇ・・・・;ﾟДﾟ)


グラン「エックス君！！？;ﾟДﾟ)


エッジ「立ちやがった！！？;ﾟДﾟ)


ザック「・・・・アイツ、マジでおかしいぞ。




マリア「・・・・様子を見ているのか？


エックス「・・・・・え？



マリア「まるで私がどの程度の実力か見極めて戦ってるみたいね？・・・・さっさと本気を出しなさい！！



エックス「う・・・！？（本気を出さないと・・・・このままでは負けてしまう！）


カーノ「ダメだよ・・・・！！



グラン「エックス君〜！！本気出せぇ！！！(≧∇≦)


レゴ「お前そんなモンじゃなかったぞぉ！！ヽ(ﾟ∀ﾟ)ﾉ



マリア「・・・・あのＧ。たしか魔導大会の優勝者の所属しているＧね？




エックス「・・・・マリアさん。失礼しました。俺、本気であなたを倒しに行きます！！



カーノ「アッーーーーー！！<(｀^´)>


テン「やるか・・・・エックス君。


ルミナス「・・・・・・。




エックス「うおおおおおおおお！！！！！！＜ゴゴゴゴゴ！！！！＞


エックスが気を高め出すと、辺りの風の方向も変わりそのパワーの大きさを感じさせた！！
そして、エックスの目つきが鋭く変わる！！


マリア「・・・・来なさい！！！;ﾟДﾟ)



＜シャッ！！＞＜ササッ！！＞


＜ガッキーーーン！！！＞


＜カン！＞＜カン！！＞


マリア「・・・・違うわ。この子・・・この子の目は・・・人間。まるで先生と戦ってるかの様・・・・！！！


エックス「（まだ完全な本気じゃないとは言え、まだ見切られてる！？母さんがこんなに強かったなんて！！？）＜ササッ！＞・・・・くらえ！！オーク・・・・！！！;ﾟДﾟ)



カーノ「（ば、ばか！！！！）


マリア「・・・・え！？;ﾟДﾟ)


エックス「指弾！！！！！;ﾟДﾟ)σ


＜バッキーーーー！！！＞


マリア「ぐああ！！？ ((( ⊂⌒~⊃｡Д｡）⊃


エックス「・・・・は！？;ﾟДﾟ)　し、しまった・・・・！！


ルミナス「・・・・・何！！！？指弾！！！？;ﾟДﾟ)


観客「ザワザワ・・・・アイツ何者だ・・・・！！？というか、アイツＬＫだよな？いや・・・・そういえば、職業なんだ？



マリア「な、何で・・・・！



解説「・・・・・おい。


実況「は、はい？



解説「アイツ、失格だ。



実況「え、ええ！？何でですか！？


解説「ちゃんと物語のバランス考えろよ！！！あんな出来杉がいてたまるか！！;ﾟДﾟ)　空気読め！！アイツ今からＫＹって呼べ！！良いな！！？




しば「・・・・・汚ねぇ・ヨン様？



実況「こらっ！！！ｗ





エックス「・・・・・。



マリア「・・・・・。





ルミナス「なぁ、テンさんよ？


テン「・・・・？


ルミナス「あのエックスとか言う奴さ。モンスターなみの強さだけどよ、目が・・・・すげぇ澄んでるんだよ。キレイな目をしてやがる。


テン「・・・・そうだな。



マリア「・・・・・良いのよ。



エックス「・・・・え？


マリア「全力でかかってらっしゃい。情けは無用よ？



エックス「え・・・・（ま、まるで・・・未来の母さんが訓練してくれてるかの様な・・・同じ感覚だ！！）



マリア「・・・・奥儀・蛇足！！行くわよ！！＜ザザッ＞


エックス「・・・・はい！！



マリア「＜ザザッ！！＞＜ギュンギュン！！＞


エックス「こ、これは！！？



実況「マリア選手！これは・・・・変則式の残影！？ジグザグに進んで行く！！？;ﾟДﾟ)



解説「ど、どういう事だ・・・！！？




エックス「何だこの技は！？阿修羅覇王弾・・・うららららららら！！！！！

＜スカスカスカ・・・・＞

＜ギュンギュン！！＞



エックス「捉え切れない！！？左右に高速で移動し、その幅もこちらの動きに合わせて変えて行っている！そして、前に進む距離もバラバラ！;ﾟДﾟ)


ルミナス「お、お互い何て技なんだ・・・・エックスって奴は指弾の様にエネルギーを空気中に具現化させずそのままエネルギーを撃ってやがるし、マリアの野郎は斜め前に高速で移動して相手を揺さぶりながら接近してやがる！！




＜ギュンギュン！！＞

エックス「く、次来る！！でやぁ！！＜ザン！！＞


＜スカッ！＞



あと一歩でエックスの間合いに入る所で、マリアは斜めじゃなく真横に移動しエックスのタイミングをずらした！！


エックス「し、しまっ・・・・


マリア「残影剣！！＜ザシュ！！＞



エックス「ぬぅああ！！！？;ﾟДﾟ)



テン「斬り返しが来るぞ！！！


マリア「今度こそ、終わりよ！！！＜クルッ＞＜ザッ！！！＞


エックス「（逆手に持ち替えて・・・・・）突風だぁ！！！！


マリア「・・・・う！？;ﾟДﾟ)


＜バチィ！！！＞



両者、同じ技でぶつかり合う！！その反動で両者後ろへ押される！！



エックス「・・・・あえてカウンターを警戒し、突風で斬り返すとは・・・


マリア「フフ・・・完全に斬り返したのに、よく振り向けたわね・・・



ザック「・・・・マリアらしくないな？


エッジ「・・・・楽しんでやがる、戦いを。





マリア「菊一文字のオキタの弟子でこそ、突風の振り向きカウンター狙い。あそこで斬撃を行っていたら、私がその攻撃を突風で返して終わっていた。それに、戦ってて分かったわ、知識があるのになぜだか実戦慣れをしてないわね？


エックス「実戦慣れ・・・・（そうか、剣技は母さんに。格闘技はオクシロウさんに教えてもらっていたが、オクシロウさんの格闘技の修行は厳しさを極めていたが、剣技では・・・・真剣での対決はモンスターだけだし、いつも残影剣で一撃だった・・・。）剣技では経験不足だったのか。




テン「ルミナス。準決勝が始まる前に、マリアが『オキタ先生』がどうのこうの言ってたな？あれは何だ？


ルミナス「ああ・・・・菊一文字のマリアの前、元第３軍隊長であり、マリアの育て親、実の親と言っても良い人物だ。

マリアは昔、ジュノーで幸せに暮らしていた。ごく一般的な家庭だったと思う。しかし、アイツの家庭はジュノーで先祖代々の『大地』の魔法に秀でた血を引き継いでいたんだ。さっき言ったよな？

あの事件が起こらなければ、俺達とも出会わなかったし、今頃セージとして生きていただろうな・・・・。




テン「あの事件・・・・？




ルミナス「嵐の深夜だったらしい。当時アイツは６歳だった。リヒタルゼンの研究員が夜な夜な家に侵入し、アイツの家族を拉致したんだ！



テン「な、何だと！？


ルミナス「３人家族でマリアも一緒に連れ去られそうになった。しかし、トラックに押し込まれる前に、アイツの親父さんがマリアを川へ流したらしい。マリアは嵐の剛流に流された・・・・。


しかし、奇跡的に大木に掴まったまま・・・生きたまま、アマツまで流されたんだ。

早朝のアマツで、欠勤していた当時の第３軍隊長のオキタ隊長に拾われる。




テン「・・・・で、その人に育てられて、今に至ると？


ルミナス「そういうこった。オキタ隊長とライバルであった、『疾風のレイピア使いのフェルナンデス』。つまり俺の師匠に当たる人物を通して、俺達は出会う。

フェルさんは孤児院の世話をしていて、俺はその孤児院出身。俺達は互いに親がいないんだ。マリアが１０歳で入隊すると聞いて、俺もその時入隊する。



テン「マリアの親は・・・それから？



ルミナス「・・・・・＜ギロッ＞もういいだろ？



テン「・・・・す、すまない。



エックス「・・・・マリアさん。俺、降参します！



マリア「え・・・・！？;ﾟДﾟ)



エックス「（これ以上、いらぬ迷惑をかけられない！！元より、オクシロウさんの技を使っても通用しなかったじゃないか！俺は時代を超えてお世話になったんだ・・・・！）・・・・ありがとうございました！！



実況「え・・・・！？降参！？;ﾟДﾟ)


解説「な、何故だ・・・！？;ﾟДﾟ)



エックス「色々すみませんでした！俺、たくさん勉強させてもらいましたので・・・・いつか、恩返しさせてもらいます！！では！！ヽ(ﾟ∀ﾟ)ﾉ

＜ササッ！！＞



マリア「ちょ、ちょっと待って！！！;ﾟДﾟ)



審判「えっと・・・・マリア選手の勝利です〜！ヽ(ﾟ∀ﾟ)



観客「何だよアイツ・・・？どうしたんだ一体？ザワザワ・・・・・




ザック「そうか、マリアの奴。家族に会った様な感じに浸ってたんだろうな。


エッジ「・・・・悲しい過去があるからな。


ザック「・・・・そうだな。オキタ隊長しか、アイツに家族はいない。剣技を受け継ぐ者もいない・・・あのエックス以外は。



マリア「＜シャキン・・・。＞不思議な子だったわ・・・。



一樹「・・・・エックス君、どうしたんだろう？


ハイライト「何か、遠慮してたな？

すず「でも、あのマリアさんも凄い動揺してたよね・・・・？


グラン「・・・・まぁ、今度エックス君に会ったら聞いてみようよ！(≧∇≦)ｂ


コード「そうだな！さぁ〜て、次はテンさんだぞぉ！





知られざる、マリアの辛い過去。それは、マリアの強さの秘密なのかもしれない。時代を超えた母との戦いを通じて、エックスは自分に足りないもの、知らない事を数多く知ることになった。


そして、そのマリアの対戦相手を決める戦いが始まるのであった！！


続く！！