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■今週の倫理コミュの全身全霊の働きは 環境をも変える

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「全身全霊の働きは 環境をも変える」   2006.6.24〜6.30



四月から約三ヵ月が経過し、年の後半戦への折り返し点を迎える時期となりました。今年の決意や、四月の新たなスタート時点で設定した目標の進捗状況を、今一度確認することも必要でしょう。


目標へのアプローチが順調に進行している人は、有頂天になって足元をすくわれることのないよう、いよいよ手綱を引き締めて臨む。逆に、目標完遂へ厳しい状況に置かれている人は、投げやりになったり諦めてお茶を濁したりせず、持てる力を惜しみなく出し尽くして、出来ることをコツコツと粘り強く続けていく。それらが状況を好転させるには不可欠と言えるでしょう。



K氏は就職して五年が経過した時、最愛の母親を病気で亡くしました。親孝行なども満足に出来ず、逆に心配ばかりかけていた氏にとって、母親の死は大変辛く、後悔の日々を過ごしました。

三回忌を迎え、ひとつの節目として新たに仏壇を購入することにしました。それまでも家には先祖をまつるものはありましたが、コンパクトなサイズだったのです。三回忌をよい機会と考えた氏は父親に相談し、「無理しない程度にしてくれよ」と了解を得た上での決断でした。


新しい仏壇が家に届き、古い仏壇の処分をお寺にお願いしたところ、「全ての引き出しから、中の物を全部出した空の状態で、お持ち下さい」との指示。あまり開けることのなかった仏壇の引き出しの中の物を、すべて出してみました。

驚いたことに、そこには生前母親が大事にしまっていたと思われる物がありました。氏を含めた子どもたちの小学校からの通知表や、母の日に子どもたちから貰った手紙など、亡き母親にとっては宝物ともいえるものが、整然と保管されていたのでした。

そうした物を全て出し尽くした一番下に、わが子の名前をそれぞれに書いた茶封筒があり、中には聖徳太子像が描かれた旧一万円札の束が入っていたのです。それは父親も関知しない、母親が子らのために貯めていたお金でした。   

K氏は〈仏壇を思い切って購入してよかった〉と思いました。それは保管されていたお金云々ではなく、母の深い愛情に改めて触れることが出来た喜びにほかなりません。氏は現在でもそのお金には一切手をつけず、新しい仏壇の引き出しの奥に大事にしまっているそうです。


     ▽


倫理運動の創始者・丸山敏雄は、昭和二十五年、地方出張に出ている部下に短歌を送っています。


至らぬは至らぬままにただ己が
すべてを尽くせ刹那せつなに


状況が悪い時ほど、悲観せず、勇気を奮い起こして、その時々にただ全身全霊を尽くせ、という意味でしょう。


私利私欲や打算を超えた働きには、周囲を動かし、環境をも味方につける力が宿ります。そうした人には、地位・名誉・財産・幸福が自ずとついてくるものです。





※写真はテーマと関係ありませんが、小金井公園内の風景です。

コメント(1)

なんか・・・今の自分に必要な言葉を教えていただけたようでありがたいです、ありがとう。
だめじゃだめじゃ・・・じゃないですね。そういうの無しに、精一杯自分の力を出し切っていこう・・・と思えました。
ついつい完璧じゃない・・って沈んじゃう。

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