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■今週の倫理コミュの店は客のためにあり 店員とともに栄え 店主とともに永続する

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「店は客のためにあり 店員とともに栄え 店主とともに永続する」 
2010.7.3〜7.9



今やめざましい躍進を続けるアパレル業界のリーディングカンパニー、?ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長の柳井正氏が、?企業家ネットワーク取締役社長・徳永卓三氏のインタビューを受け、「座右の銘は?」との問いに、次のように答えています。
「特にありません。強いていえば好きな言葉が一つあります。商業界の創設者の方(注・倉本長治氏)の『店は客のためにあり、店員とともに栄え、店主とともに滅びる』という言葉です。(中略)駄目になった企業を見ると経営トップとともに滅んでいます。経営者は自分がいなくてもやっていける体制をつくっていくことだと思います」
柳井氏が述べるように、店主とともに滅びる企業例は、枚挙にいとまがありません。経営トップのスキャンダルが誘引した内部崩壊、使い込み、乗っ取り等、ちょっとした油断から足元をすくわれたケースを、経営者なら身近に幾つか承知していることでしょう。
これらは、経営者の慢心や小成に甘んじる心が油断を生じさせ転落したケースです。経営者に限らず誰でも、日々生活を重ねると油断が生じます。むしろ油断が生じていることに気づかずにいることや、油断に気づいても放置してしまうことが問題です。
では、どのように油断を予防するかですが、?理想を持つ?二つの努力をする?分身を育てる、の三点が欠かせません。
?「理想を持つ」前述のインタビューで「経営者として一番重要なことは何ですか」との問いに、柳井氏が「理想を持つことだと思います。仕事は何十年も続けていくことなので、理想を持っている人とそうでない人では何百倍、何千倍も差が出ます。社員だけでなくアルバイトに至るまで皆が持たなければ成果は出ない」と答えています。
「理想と現状との引き算」=「現在の課題」となります。課題を発見し、これに果敢に取り組む時、油断は生じにくくなります。
?「二つの努力をする」世の動きを俯瞰して観ると、常に二つの対極的なものやことが注連縄のように絡み合う様子が見えます。『方丈記』の冒頭に「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しく止まる事なし。世の中にある人と住家と、またかくの如し」とあり、松尾芭蕉は「不易流行」と表わし、倫理運動の創始者・丸山敏雄は「易不易の原理」と喝破しています。
経営でいえば、手段・方法などは時流に合わせて日々変える努力を惜しまない反面、創業の精神や社是・理念など目指すべき精神性は変えずに追求する努力も必要です。こうした二つの努力を続けている経営者には、油断など入り込む余地がありません。
?「分身を育てる」自分の仕事に誇りを持つことです。丸山敏雄は「『はたらき』の目標が決まり、軌道に乗った、これを『職業』という。職業がその意義に徹し、これを楽しむとき、これを『天職』と言う」と遺しています。職業から天職への脱皮が鍵です。
この仕事がどれだけ世の中や人のために役立つかを、借り物ではない自身の言葉で周囲に語ることが共通の価値観を持つ社員を育て、結果的に油断を予防します。
倉本氏の言葉の末尾を、ぜひとも「店主とともに永続する」としたいものです。

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