【映画】エィガ一刀両断【批評】コミュの「コッポラの胡蝶の夢｣　

「コッポラの胡蝶の夢｣　監督：フランシス・フォード・コッポラ　2008年9/18 配信

番組初期の頃のエィガ一刀両断、うろ覚えで書いているのでｽｶｽｶです。
今度は、エィガ一刀両断だけのDVDが欲しいです。
それでも全部収録するとしたら、10巻くらいになってしまうんでしょうか･･･。

公式サイト
http://www.kochou-movie.jp/

エガちゃんの批評
『実はこの映画、二度観に行った。何故かというと、分かり辛かったから。それでもイマイチ分からなかった。
観た感想は・・・・
色んなモノを詰め込み過ぎ。
よく定食屋で色んなモノを頼んで結果、「あれ？俺ナニ食ったっけ？」ってあるじゃない。あれと一緒。

俺が思ったのは・・・・
言語学者のドミニクが雷の直撃を受けて若返る。
そして何故か昔の彼女にそっくりな女に出会って、その女も雷の直撃を受けて、何故か古代語をしゃべり始める。
このふたつのストーリーだけで十分面白いと思うんだよね。

なのに、雷を受けた後ドミニクは何故か・・・
?二重人格になる。
?予知能力が出てくる。
?特殊能力が出てくる。（ゲシュタポがドミニクを撃とうとすると念力？で返してしまう。）
そんな能力いらねぇよ！複雑にしているだけなんだよ。もったいないよね。

でも、切ないなぁ～と思ったのが・・・
ドミニクの究極の目的は言語の起源を探すこと。最初に人間は何としゃべったのか？ということ。
雷に撃たれた彼女は昔の古代語を次々にしゃべっていく。しかも遡ってしゃべっていくんだよ。
そのかわり、それに反比例してその女は一日に何十歳も歳をとっていく。
ドミニクは言葉の起源を捜すか、それとも彼女を解放して若返らせてやるか、究極の選択だよ。
だってドミニクが自殺しようとしたきっかけっていうのは、言葉の起源をちゃんと一冊の本にまとめられなかったっていうのがあるんだよ。
もうひとつの理由は昔の彼女に「あなたは言葉の事ばっかりで！もう別れます！」と言われて別れる。それも自殺のひとつの理由なんだよ。
ちょっと切ないんだよ。
だからこの映画を一言で言ったら「もし時間を戻せたらあなたはどう生きますか？」
と言うことだと思うんだよね。深いんだよ。うまいよね。

あと、こういう幻想的な映画なのにリアリティがある。
それは何故かって言ったらやっぱり、監督と俳優がいいから。
描写すごいよ！
７０歳のオヤジがバーン！って雷に遭って３０歳か４０歳くらいになるじゃん。
そのときに主治医がドミニクの歯に触るんだよ。そうするとグラグラするわけ。
そうしたらドミニクがウォェ～！って歯を吐き出す。それだけでも気持ち悪いじゃん。
でもその下から新しい歯が生えてくる・・・・面白いんだよ。
あと、ドミニク役のティム・ロスがうまいんだ。
２６歳から１０１歳まで演じてるんだけど、表情、動作、骨格まで１０１歳になりきってるからね。
うまいよ～！観応えはあるねぇ～！
ただ、分かり辛い。

これね～タイトルのつけ方が●●でむかつくんだよ！
本当は「若さなき若さ」と言うのが原題なんだけど日本のタイトルが「コッポラの胡蝶の夢」
これはオチにも関係してるんだよね。誰がつけたんだ？A級戦犯だぜ！
１３００円くらい返せ！って。』

エィガポイント【7.0】