ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

静岡県大書籍情報共有ネットコミュの綾屋紗月・熊谷晋一郎『発達障害当事者研究』医学書院

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
綾屋紗月・熊谷晋一郎『発達障害当事者研究』医学書院
 べてるの家から始まった「当事者研究」。病いを背負った人たちが、それが自分を痛めるメカニズムを、仲間とともに研究し、よりよい対処を見つけようというのである。それを発達障害に応用してみたのが本書である。べてるの方ではなく、(おそらく東京に住む)女性、綾屋さんである。そして、当事者研究のペアを務めたのが、自身が脳性まひである熊谷さん。正直言うと、綾屋さんが哲学科出身だからなのかもしれないが、抽象度を上げた説明がうまく理解できなかった。
 それでも、パニックが、彼女によれば、感覚飽和(いろんな感覚刺激であふれかえってしまい、どうしようもなくなってしまうこと)であることはよく分かった。外的な刺激も内的な刺激もうまくまとめられないので、行動をとろうにもとりにくいことも分かった。おもしろいのは、そうした一種の過敏さが、東洋医学への感応性、月との感応、草花との感応といった、別次元の敏感さとも連動していることだ。いわば第六感が鋭すぎて、混乱している人と言ってもよい。
 今後は、こうした本人の実感を、いわゆる発達障害の症状と言われているものとの突合せた本や、発達障害を背負っている人たち同士の実感を突合せた本が出てくるとよいと思わされる。身近に発達障害の人がいたら、ぜひコメントをほしい本である。
 

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

静岡県大書籍情報共有ネット 更新情報

静岡県大書籍情報共有ネットのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング