雅歌についてWikiには下記のような記述がみられるのみである。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%85%E6%AD%8C 『雅歌』(がか シール・ハッ=シーリーム, [Shir ha-shirim] 独: Hohes Lied, 英: Song of Songs あるいは the Song of Solomon)はヘブライ聖書の中の一編。男女の恋の歌であり、ユダヤ教では 「諸書」のうちに入る。 キリスト教では伝統的に預言書の前に置かれる。恋愛と男女の賛美を歌い上げる詩であるため、扱 いをめぐって古来から議論が絶えなかったが、さまざまな経緯を経て正典におさめられた。キリスト教 の置換神学においては比喩的に解釈して「キリストと教会の関係」を歌う歌であるという解釈がされて きた。ある 意味、異色の作品である。 * https://kotobank.jp/word/%E9%9B%85%E6%AD%8C-43274
雅歌 がか Song of Songs 『旧約聖書』のなかの一書。ヘブライ語の原題は「歌の中の歌」で、もっとも優れた歌の意。ソロモン 王の作に帰せられているが、ソロモンの名が本文中に何度も出てくるのをみると(1、3、8章)、かえっ てソロモンの作でないことは明らかである。雅歌には、男女がお互いに相手の美しさをたたえる歌が交 互にみられるので、元来男女の愛を描いた戯曲的な作品であるという説もある。しかし、戯曲としての 一貫した筋をたどることは困難である。むしろ古代イスラエルにおける結婚式の祝いの場で、さまざま に歌い交わされた歌を集めたとみるのが妥当であろう。雅歌の起源については明らかではないが、エジ プトの恋愛詩などとの類似も指摘され、エジプトの影響が強かったソロモン王時代を考えることも不可 能ではない。[木田献一] ** 結婚式の他、下記の「Song of Songs: A Close Reading」などの注解書においても雅歌は「出エジプト 記」とともに過越祭において読まれてきたとあります。 ラテン語でCanticum canticorum
Contributions of Selected Rhetorical Devices to a Biblical Theology of the Song of Songs, Mark McGinniss,Wipf and Stock Publishers,2008. *** 内容 第一章 導入 第二章 一人称代名詞の用法 第三章 修辞学的問い 第四章 詩的な特質 第五章 結論 補遣 1: 雅歌ヘブライテキストにおける一人称代名詞の出現の図 補遣 2: テーマ的な要素の概要の提案 参考書目
*)ストゥーヴァン・パリドン 現代アメリカにおける「雅歌」の研究者。下記の研究書のことを指 して用いられているものと思われる。 http://www.worldcat.org/title/song-of-songs-shir-ha-shirim-a-philological-analysis-of-the-hebrew-book/oclc/59002752 The Song of Songs = [Shir ha-shirim] : a philological analysis of the Hebrew book P W Th Stoop-van Paridon 、Louvain ; Dudley, MA. : Peeters, 2005. 概説 ”Presents a story that runs from "The Song of Songs" 1.2 to 8.14 with a cohesive structure, which is comprehensible and logical. This work employs consistent use of language, which means, for example, that the individual speakers are recognisable. It is also a story of the love, which unites two people.” 「雅歌」1.2から8.14まで、理解可能で論理的なまとまりのある構造を持つ物語を提示する。 この作品では、たとえば、個々の話者を識別できる一貫した言語の使用されていることを意味し、 これは二人を結ぶ愛の物語でもある。