」
「キリスト教フェミニズム」という特定の思想ではなくて、キリスト教とフェミニズムの関係という意味のトピです。
日本における1970年代以降のフェムニズムは、左翼及び新左翼が崇めていたマルクスの「下部構造決定論」（要するに、革命さえ成し遂げれば、公害も差別も男尊女卑も全部解決するという発想）がダメだったので、残党が個別問題に取り組みだした一例だと思われます。
現在、男女雇用機会均等法が成立し、90年代末には男女共同参画社会が提唱されましたが、前者は一定の成果があったものの、後者はただのハコモノ行政をやっただけにとどまっているようです。
こうした現状に対して、「女は教会では黙ってろ」が基本の聖書を聖典とするキリスト教はどのように考えたら良いでしょうか。
日本における1970年代以降のフェムニズムは、左翼及び新左翼が崇めていたマルクスの「下部構造決定論」（要するに、革命さえ成し遂げれば、公害も差別も男尊女卑も全部解決するという発想）がダメだったので、残党が個別問題に取り組みだした一例だと思われます。
現在、男女雇用機会均等法が成立し、90年代末には男女共同参画社会が提唱されましたが、前者は一定の成果があったものの、後者はただのハコモノ行政をやっただけにとどまっているようです。
こうした現状に対して、「女は教会では黙ってろ」が基本の聖書を聖典とするキリスト教はどのように考えたら良いでしょうか。
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コメント(164)
>>[111]
東西教会の有力説
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/1451
ヒエロスムスの説の継承がその始まりだが、最近では
ヘブライ文化では兄弟は広い範囲を表すから従兄弟姉妹という説で強化している。
もう一つは「イエスの王国」ジェイムズ・デイバーのwikiにあるマリアレビラト婚説である。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%81%AE%E5%85%84%E5%BC%9F#:~:text=%E3%80%8E%E3%83%9E%E3%82%BF%E3%82%A4%E7%A6%8F%E9%9F%B3%E6%9B%B8%E3%80%8F%E5%8F%8A%E3%81%B3%E3%80%8E%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%B3,%E9%96%93%E3%81%A7%E3%81%AF%E6%84%8F%E8%A6%8B%E3%81%8C%E5%88%86%E3%81%8B%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%80%82
ここでマルコ、マタイの元の伝承がヘブライ、アラム系なのか、コイネーなのかの問題になります。
https://www.academic-bible.com/en/online-bibles/novum-testamentum-graece-na-28/read-the-bible-text/bibel/text/lesen/stelle/51/60001/69999/ch/06799b2ab9e1b95fa1f3e1d53cf2f7de/
兄弟
マルコ3:31
31Καὶ ἔρχεται ἡ μήτηρ αὐτοῦ καὶ οἱ ἀδελφοὶ αὐτοῦ καὶ ἔξω στήκοντες ἀπέστειλαν πρὸς αὐτὸν καλοῦντες αὐτόν. 32καὶ ἐκάθητο περὶ αὐτὸν ὄχλος, καὶ λέγουσιν αὐτῷ· ἰδοὺ ἡ μήτηρ σου καὶ οἱ ἀδελφοί σου [καὶ αἱ ἀδελφαί σου] ἔξω ζητοῦσίν σε. 33 καὶ ἀποκριθεὶς αὐτοῖς λέγει· τίς ἐστιν ἡ μήτηρ μου καὶ οἱ ἀδελφοί [μου]; 34καὶ περιβλεψάμενος τοὺς περὶ αὐτὸν κύκλῳ καθημένους λέγει· ἴδε ἡ μήτηρ μου καὶ οἱ ἀδελφοί μου. 35ὃς [γὰρ] ἂν ποιήσῃ τὸ θέλημα τοῦ θεοῦ, οὗτος ἀδελφός μου καὶ ἀδελφὴ καὶ μήτηρ ἐστίν.
マタイ12:46
46Ἔτι αὐτοῦ λαλοῦντος τοῖς ὄχλοις ἰδοὺ ἡ μήτηρ καὶ οἱ ἀδελφοὶ αὐτοῦ εἱστήκεισαν ἔξω ζητοῦντες
αὐτῷ λαλῆσαι.
マタイ13:55
55οὐχ οὗτός ἐστιν ὁ τοῦ τέκτονος υἱός; οὐχ ἡ μήτηρ αὐτοῦ λέγεται Μαριὰμ καὶ οἱ ἀδελφοὶ αὐτοῦ
Ἰάκωβος καὶ Ἰωσὴφ καὶ Σίμων καὶ Ἰούδας;
姉妹 マルコ6:3
3οὐχ οὗτός ἐστιν ὁ τέκτων, ὁ υἱὸς τῆς Μαρίας καὶ
ἀδελφὸς Ἰακώβου καὶ Ἰωσῆτος καὶ Ἰούδα καὶ
Σίμωνος;
マタイ13:56
56καὶ αἱ ἀδελφαὶ αὐτοῦ οὐχὶ πᾶσαι πρὸς ἡμᾶς εἰσιν; πόθεν οὖν τούτῳ ταῦτα πάντα;
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文体から見ると、アラム伝承でなく、最初からコイネーにも見えるが。
要は後日の資料でギリシア文化以後一般的にいう二親等内血族
東西教会の有力説
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/1451
ヒエロスムスの説の継承がその始まりだが、最近では
ヘブライ文化では兄弟は広い範囲を表すから従兄弟姉妹という説で強化している。
もう一つは「イエスの王国」ジェイムズ・デイバーのwikiにあるマリアレビラト婚説である。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%81%AE%E5%85%84%E5%BC%9F#:~:text=%E3%80%8E%E3%83%9E%E3%82%BF%E3%82%A4%E7%A6%8F%E9%9F%B3%E6%9B%B8%E3%80%8F%E5%8F%8A%E3%81%B3%E3%80%8E%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%B3,%E9%96%93%E3%81%A7%E3%81%AF%E6%84%8F%E8%A6%8B%E3%81%8C%E5%88%86%E3%81%8B%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%80%82
ここでマルコ、マタイの元の伝承がヘブライ、アラム系なのか、コイネーなのかの問題になります。
https://www.academic-bible.com/en/online-bibles/novum-testamentum-graece-na-28/read-the-bible-text/bibel/text/lesen/stelle/51/60001/69999/ch/06799b2ab9e1b95fa1f3e1d53cf2f7de/
兄弟
マルコ3:31
31Καὶ ἔρχεται ἡ μήτηρ αὐτοῦ καὶ οἱ ἀδελφοὶ αὐτοῦ καὶ ἔξω στήκοντες ἀπέστειλαν πρὸς αὐτὸν καλοῦντες αὐτόν. 32καὶ ἐκάθητο περὶ αὐτὸν ὄχλος, καὶ λέγουσιν αὐτῷ· ἰδοὺ ἡ μήτηρ σου καὶ οἱ ἀδελφοί σου [καὶ αἱ ἀδελφαί σου] ἔξω ζητοῦσίν σε. 33 καὶ ἀποκριθεὶς αὐτοῖς λέγει· τίς ἐστιν ἡ μήτηρ μου καὶ οἱ ἀδελφοί [μου]; 34καὶ περιβλεψάμενος τοὺς περὶ αὐτὸν κύκλῳ καθημένους λέγει· ἴδε ἡ μήτηρ μου καὶ οἱ ἀδελφοί μου. 35ὃς [γὰρ] ἂν ποιήσῃ τὸ θέλημα τοῦ θεοῦ, οὗτος ἀδελφός μου καὶ ἀδελφὴ καὶ μήτηρ ἐστίν.
マタイ12:46
46Ἔτι αὐτοῦ λαλοῦντος τοῖς ὄχλοις ἰδοὺ ἡ μήτηρ καὶ οἱ ἀδελφοὶ αὐτοῦ εἱστήκεισαν ἔξω ζητοῦντες
αὐτῷ λαλῆσαι.
マタイ13:55
55οὐχ οὗτός ἐστιν ὁ τοῦ τέκτονος υἱός; οὐχ ἡ μήτηρ αὐτοῦ λέγεται Μαριὰμ καὶ οἱ ἀδελφοὶ αὐτοῦ
Ἰάκωβος καὶ Ἰωσὴφ καὶ Σίμων καὶ Ἰούδας;
姉妹 マルコ6:3
3οὐχ οὗτός ἐστιν ὁ τέκτων, ὁ υἱὸς τῆς Μαρίας καὶ
ἀδελφὸς Ἰακώβου καὶ Ἰωσῆτος καὶ Ἰούδα καὶ
Σίμωνος;
マタイ13:56
56καὶ αἱ ἀδελφαὶ αὐτοῦ οὐχὶ πᾶσαι πρὸς ἡμᾶς εἰσιν; πόθεν οὖν τούτῳ ταῦτα πάντα;
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文体から見ると、アラム伝承でなく、最初からコイネーにも見えるが。
要は後日の資料でギリシア文化以後一般的にいう二親等内血族
>>[149]
ほうほう、カトリックの学者のフェミニズム神学の中には、マグニフィカート後段を女性差別の解放宣言としている人もいるということですか。
ルターでは、この個所から無価値な者への神の恵みに富む顧みを強調していましたね。そこからルーテル派のマリアへの祈りである「神の母への福音主義の賛美」という祈りの形として短くまとめられていますね（この祈りは米国のルーテル派の一部でルーテル派のロザリオを用いた祈りの中の一つです）。
***
「マルティン・ルターの神の母への福音主義の賛美」
おお、祝福された処女また神の母よ、神があなたの無価値と卑しさを、これほど恵み深く顧みてくださることによって、神は我々に、これほど大きな慰めを、あなたのことで示してくださった。それによって我々はこののち神が、貧しい、無である者を、あなたの例証によって、見捨てず、恵み深く顧みてくださることを確信する。アーメン。
（「ルター著作集第一集第4巻」p.197）
ほうほう、カトリックの学者のフェミニズム神学の中には、マグニフィカート後段を女性差別の解放宣言としている人もいるということですか。
ルターでは、この個所から無価値な者への神の恵みに富む顧みを強調していましたね。そこからルーテル派のマリアへの祈りである「神の母への福音主義の賛美」という祈りの形として短くまとめられていますね（この祈りは米国のルーテル派の一部でルーテル派のロザリオを用いた祈りの中の一つです）。
***
「マルティン・ルターの神の母への福音主義の賛美」
おお、祝福された処女また神の母よ、神があなたの無価値と卑しさを、これほど恵み深く顧みてくださることによって、神は我々に、これほど大きな慰めを、あなたのことで示してくださった。それによって我々はこののち神が、貧しい、無である者を、あなたの例証によって、見捨てず、恵み深く顧みてくださることを確信する。アーメン。
（「ルター著作集第一集第4巻」p.197）
>>[151]
笑
”神はとるにたりない女である私に目を留められました。これからのち世々の子らは、私をさいわいな女とほめたたえるでしょう。
・・・
・・・それゆえに彼女は彼女の価値も無価値も讃美することなく、むしろ、このように卑しい娘に心にとめ、そして彼女に栄光ある、名誉ある配慮を与えてくださる。恵みといつくしみに富む神のかえりみをのみ讃美するのである。だから彼女が誇るのは彼女の処女性においてではなく、謙遜であるという人々は、彼女に不正をするものである。彼女が誇るのは、彼女の処女性でも謙遜でもなく、むしろただ神の恵みに富むかえりみであった。ゆえに言葉の重点は、humilitatemにではなく、Respexit〔目を留めた、かえりみた〕にある。それは、讃美されるべきは彼女の卑しさではなく、神のかえりみだからである。それは、一人の領主が、一人の貧しい乞食に手をのばすときに、ほめるべきは乞食の貧しさではなく、領主の恵みといつくしみであるのと同じである。
・・・
真の謙遜は、謙遜の結果を求めず、ただ純粋な心をもって、卑しいものに目をとめ、喜んでこれとかかわる。そして彼らが謙遜であることを、決して認めない。ここでは泉から水は湧き出て、求めないで当然、謙遜なふるまい、ことば、すまい、風采、着物が身につき、そして彼らは極力、高く大きなものを避けるのである。・・・
・・・
これに反して、偽りの謙遜は、自分が高慢であることをけっして知らない。もし、彼らがそれを知るならば、嫌悪すべき悪徳を見ることによって、直ちに謙遜になるであろう。けれども偽りの謙遜は、心と、精神と、感覚とをもって、高いものに結びつき、絶えずこれを凝視する。ここに偽りの謙遜が関与する心象がある。そしてこれに関与しているゆえに、彼らは自らを見ることも、また自らをみとめることもできない。それゆえに、栄光は彼らがすでに知り、予期するところであり、むしろすでに彼らの中に、同様の期待を見いだすことができる。しかし不名誉と屈従とは彼らの予期しないのにくるし、そして多くの期待とまったく反することが生じるのである。“
（ルター著作集「マグニフィカート（マリヤの讃歌） 訳と講解」 p.181 pp.183-184 p.185 p.186）
笑
”神はとるにたりない女である私に目を留められました。これからのち世々の子らは、私をさいわいな女とほめたたえるでしょう。
・・・
・・・それゆえに彼女は彼女の価値も無価値も讃美することなく、むしろ、このように卑しい娘に心にとめ、そして彼女に栄光ある、名誉ある配慮を与えてくださる。恵みといつくしみに富む神のかえりみをのみ讃美するのである。だから彼女が誇るのは彼女の処女性においてではなく、謙遜であるという人々は、彼女に不正をするものである。彼女が誇るのは、彼女の処女性でも謙遜でもなく、むしろただ神の恵みに富むかえりみであった。ゆえに言葉の重点は、humilitatemにではなく、Respexit〔目を留めた、かえりみた〕にある。それは、讃美されるべきは彼女の卑しさではなく、神のかえりみだからである。それは、一人の領主が、一人の貧しい乞食に手をのばすときに、ほめるべきは乞食の貧しさではなく、領主の恵みといつくしみであるのと同じである。
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真の謙遜は、謙遜の結果を求めず、ただ純粋な心をもって、卑しいものに目をとめ、喜んでこれとかかわる。そして彼らが謙遜であることを、決して認めない。ここでは泉から水は湧き出て、求めないで当然、謙遜なふるまい、ことば、すまい、風采、着物が身につき、そして彼らは極力、高く大きなものを避けるのである。・・・
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これに反して、偽りの謙遜は、自分が高慢であることをけっして知らない。もし、彼らがそれを知るならば、嫌悪すべき悪徳を見ることによって、直ちに謙遜になるであろう。けれども偽りの謙遜は、心と、精神と、感覚とをもって、高いものに結びつき、絶えずこれを凝視する。ここに偽りの謙遜が関与する心象がある。そしてこれに関与しているゆえに、彼らは自らを見ることも、また自らをみとめることもできない。それゆえに、栄光は彼らがすでに知り、予期するところであり、むしろすでに彼らの中に、同様の期待を見いだすことができる。しかし不名誉と屈従とは彼らの予期しないのにくるし、そして多くの期待とまったく反することが生じるのである。“
（ルター著作集「マグニフィカート（マリヤの讃歌） 訳と講解」 p.181 pp.183-184 p.185 p.186）
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