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instant novelコミュのあおいくま3

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夜になったら 君がいつも言うんだ
幸せはあの虹の向こう と


くまの家の話


どうやらその赤い屋根の小さな家は
くまの家らしい
くまは背伸びをして ドアノブの下の鍵穴に鍵を差した
…自分の家だというのに背伸びしないと届かないのか、
手がふるふるしている


家のまわりには花が咲いていた
どうやら くまが育てているようだ


くまはようやく鍵をあけるとさっさと家に入り
電気をつけた


視界がパっと明るくなると
くまはまっしろだった


そしてくまはやかんを沸かしはじめた
それもピンクの可愛いやかん


僕は玄関からその様子を見ていた


あ、この家は2階建てで玄関入るとすぐリビング
左手側にキッチンが見えて 奥には2階へ上がる階段がある
右手側にソファーがあって
部屋のまんなかにテーブル…のようなカタチをしたちゃぶ台がある
ちゃぶ台はパステルブルーのペンキで塗られている
壁は薄いパステルピンクの壁紙
床はフローリングだが パステルグリーンのふかふか絨毯がひいてある


可愛い部屋だ
が、この家全体がミニマム
くまサイズ


僕がぽかーんと部屋を眺めていると


いきなり背中をトンっと押された
びっくりして振り向くとくまがあいたままのドアをしめた


そして はじめて僕の手をひっぱってちゃぶ台の前に座らせた


くまはそのまま座らずキッチンで何かコポコポと
カップに注いでいる


ああ この匂い


ココアだ


くまはパステルイエローのカップを右手に パステルブルーのカップを左手に持ち
こちらにやってくる


ブルーのカップをは僕の前にコトンと置いて
イエローのカップを持ったままコロンと僕の正面に座った
そしてココアをふーふーしながら 飲みだした


そして 僕を見ると 手を差し出し
ココアをお飲み といった具合に動かした


僕は嬉しくなって
ありがとうといただきますを言って
ゆっくり
ココアを飲み干した


僕は僕の世界が嘘だと思っていた
いつか僕は特別なんだと信じていた


そしてのちに僕はこの非日常の日常を
こよなく愛すことになる


僕とくまの生活のはじまりはじまり


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