ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

instant novelコミュのあおいくま

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加



夜になったら 君がいつも言うんだ
幸せはあの虹の向こう と


そいつとの出会いは8年前か、それくらい


その日はとある冬のはじまりの日で、
僕がその年はじめて赤いマフラーを巻いた日だった


あのいつものイチョウの並木道がねこの季節は
黄色い絨毯がしかれた冷た白い帰り道になる
北風がふくと少し揺れる道を
うまいとこ絨毯の上をゆっくり渡って帰ったんだ


家にたどり着いてドアをあけると生ぬるい温度がおかえりなさいのハグをして僕にキスをした
甘い香りを教えてくれた


香りに誘われるまま部屋へと手繰られ、僕はマフラーをほどかれながら
部屋の奥へと導かれた


なぜかこの日は少し強引に


そして指さされた先に


いつか遊園地で見たような
ワルツの似合う大きなカップがあった


そう、遊園地にあるあれだよ


が、それはコーヒーカップでもなければティーカップでもない
ただの真っ白いカップだった


もちろん驚いた
でもそのときの僕でない僕には
この驚きを言葉にすることはできないよ


いや香りに酔ってしまって奇妙なことを奇妙ではないことだと思っていたのかもしれない


とにかく


この白いカップに近寄り覗いてみると
ミルクとココアがくるくると渦を巻いていて
ミルクの白いとこがだんだん
くるくるとのみこまれていった


ココアがくるくるとくるくると
甘い甘いたまに甘くほろ苦い香りに酔いしれて


くるくるくるくるとね



ミルクをくるくるくると


こんな具合にくるくるくーるくる


くーるくる


くるくるくる


気付けば


目が回った瞬間


僕は夢のなかにいた


そこに あおいくまが立っていた
僕の目の前に くまがいたんだ


くまはしろかったが
夜が反射して
星空のようなあおいくまがいた


コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

instant novel 更新情報

instant novelのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング