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ロシアの政治・産業・企業動向コミュのプーチン大統領後継にメドベージェフ第1副首相 

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2007年12月10日

ロシア:プーチン大統領後継にメドベージェフ第1副首相  (毎日新聞)

【モスクワ杉尾直哉】ロシアのプーチン大統領は10日、来年3月の大統領選に向け、メドベージェフ第1副首相を後継者に指名した。タス通信が伝えた。大統領は政権与党「統一ロシア」などの幹部会議で指名したという。先の下院選で大勝した統一ロシアはメドベージェフ氏を大統領候補に承認する見通し。同氏の大統領選での圧勝は確実な情勢だ。これでメドベージェフ政権が来年誕生する可能性が極めて高くなった。

 大統領は「私は17年にわたって彼を知っている。彼を完全に支援する」と話した。

 大統領の後継者を巡っては、これまでメドベージェフ第1副首相のほか、ズプコフ首相、イワノフ第1副首相の3人が有力視されてきた。大統領は後継者について言及を避けてきた。

 統一ロシアは17日に開く党大会で、次期大統領候補を決める予定だが、メドベージェフ第1副首相が指名されることは確実だ。

 メドベージェフ第1副首相は、プーチン大統領の出身地サンクトペテルブルク人脈に属する側近の一人。旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身。大統領が90年代にサンクトペテルブルク副市長だった時の部下だった。00年の大統領選ではプーチン選対本部長となった。世界最大の政府系天然ガス大手ガスプロムの会長も務めている。05年11月に大統領が大統領府長官から第1副首相に任命した。

 2日に投開票された下院選では、大統領の与党「統一ロシア」が約63%を得票し、地滑り的勝利を収めていた。

 ◇院政へ布石

 ▽中村逸郎・筑波大大学院教授(ロシア政治)の話 プーチン大統領は院政を敷くための布石を打った。メドベージェフ第1副首相は、大統領の腹心中の腹心。命令された決定の遂行がうまく、大統領は自らの意思を反映するため後継に指名した。大統領府や政府の要職に就かせ、ガスプロム会長など政治・経済両面で実権を握らせてきたのもそのためだ。

 ただ、大統領とあまりにも身近なため、メドベージェフ氏は個性を出しにくい。もし大統領が与党「統一ロシア」の党首になると、旧ソ連時代に共産党書記長が国のトップであったように、国民はプーチン氏の動きに一喜一憂することになり、大統領より統一ロシア党首が上位になる。

 この現象は年配の人には懐かしく、共産党などの保守層をうまく取り込む体制が確立することにもつながる。




ロシア大統領選 プーチン後、軸なき大詰め 争い続く
2007年12月09日09時07分

 プーチン大統領の後継を決める来年3月の大統領選に向け、ロシアの政権内が揺れている。高官の汚職捜査などをめぐって有力者間の勢力争いがさらに激化する一方、7日には、プーチン氏が退任後にベラルーシとの連邦国家の大統領に就任するとの報道も流れた。下院選の圧勝を受けてプーチン氏の与党「統一ロシア」が17日の党大会で大統領候補を決める段取りになっても、先行きはなお不透明感が強い。

 「統一ロシア」党首のグリズロフ下院議長は7日、「党大会で審議する候補者は一人だけで、それは非党員でもよい」と述べた。また第2与党「公正なロシア」党首のミロノフ上院議長は「わが党は独自に候補を出さないが、『統一ロシア』と同じ候補を推す可能性もある」とした。

 その「統一」の推す候補者としてイワノフ第1副首相が有力になったとする報道が、ロシアのネット紙などに流れている。それによると、政権内では候補者にズプコフ首相を推す実力者のセーチン大統領府副長官のグループと、イワノフ氏を推すゾロトフ大統領警護局長のグループが対立してきたが、最近後者の側が優位に立ったという。

 セーチン氏は00年のプーチン政権誕生以来、ゾロトフ氏と対立しつつ、パトルシェフ連邦保安局(FSB)長官らと組み、脱税事件を通じた石油大手ユコス解体など資源産業の再編を進めた。

 今年11月には、FSBが財務次官を公金横領をたくらんだ容疑で逮捕した。ここでも、財務省が管理する1476億ドル(約16兆円)もの安定化基金の使途をめぐるクドリン副首相兼財務相とセーチン氏グループとの対立が指摘されている。

 この事件を機に、クドリン氏はゾロトフ氏や、「統一」の理論的指導者でセーチン氏とクレムリンで対立するスルコフ大統領府副長官と接近、イワノフ氏を推す有力な連合が成立したという。

 しかし、プーチン氏がメドベージェフ第1副首相ら第3の候補を推すことや、複数の候補者を指名して競わせる可能性も指摘されている。

 また、ラジオ「モスクワのこだま」などは7日、プーチン氏が13、14両日に予定されるベラルーシ訪問で、同国と本格的連邦国家をつくる「憲法的議定書」に調印、退任後のプーチン氏はこの国家の大統領に就任すると報じた。両国大統領府はこれを否定したが、報道の背景に、何らかの形でプーチン氏続投を望むロシア政権内勢力の存在を見る向きもある。




ロシア:「サプライズ人事」の裏に緻密な戦略 プーチン氏 (毎日新聞)
 ロシアのプーチン大統領は下院選(12月2日投票)で与党「統一ロシア」を圧勝に導いた勢いに乗って、来年3月の大統領選候補にメドベージェフ第1副首相を推した。

 大方の予想は、前評判の高かったイワノフ第1副首相だったが、また「サプライズ人事」となった。この背景を考えていくと、プーチン大統領の緻密(ちみつ)な戦略が浮かんでくる。

 プーチン大統領は、エリツィン初代大統領が病気と支持率の低下のため、任期途中で退陣したのを受けて後継者に指名された。プーチン大統領が度々「屈辱の90年代」と述べているように、エリツィン大統領の時代は民主化と市場経済移行を一気に実施しようとしたため、ともにうまくいかず、混乱状態が続いた。このため、プーチン大統領はこの状態を立て直し、「大国ロシアの復活」を目標に掲げた。

 この目標は、原油価格高騰という思いがけない幸運に加え、米国がイラク戦争で事実上の敗北を喫するという事態から、ほぼ実現したといえる。その結果、ソ連崩壊で超大国から二等国に滑り落ちた国民の気持ちを癒やし、さらに自信回復につながる効果をもたらした。

 だが、大国復活に専念するあまり、手を付けられなかったことも少なくない。その最大の問題は、国民生活に直結するインフラ整備である。ソ連時代を含め、ここ30年間、整備が行われていないため、各地で列車事故が起きるなど、ひずみが目立ち始めていた。

 二つ目は、国内の電気代、ガス代の大幅値上げに迫られている問題だ。これこそ国民の痛みを伴うため、タイミングを計る必要がある。

 三つ目は、北カフカスの民族問題である。プーチン大統領はチェチェンの独立闘争を押さえ込んだが、その周辺のイングーシやカバルジノ・バルカル共和国に紛争の火種が広がっている。

 こうした問題のうち、プーチン大統領は第1と第2の問題をメドベージェフ第1副首相に担当させ、対応策を検討させてきた。

 この成果を次期政権の政策に生かし、「大国ロシア」の復活を名実ともに成し遂げようというプーチン大統領の戦略が見えてくる。

 大統領は当面、与党の党首など国家的役職を通じて「院政」を行い、メドベージェフ氏を支援していくことになろう。しかし、ロシアでは「院政」が難しいのも事実だ。「プーチン路線」がいつまで続くかは後継者の実力にかかっている。










ロシア:側近を後継者に…路線継承を鮮明に プーチン氏 (毎日新聞)
 【モスクワ大木俊治、杉尾直哉】ロシアの次期大統領がメドベージェフ第1副首相となることが確実になった。プーチン大統領は、リベラル色の強い経済専門家として西側でも評判の良いメドベージェフ氏を前面に出すことで悪化した欧米との関係修復を図りつつ、背後で手綱を引くことで外交の実権を握っていく方針とみられる。

 メドベージェフ氏と後継候補を争ったイワノフ第1副首相はプーチン大統領と同じ旧ソ連国家保安委員会(KGB)の出身で、欧米諸国にはイワノフ氏が次期大統領になれば西側への強硬姿勢が一層強まると警戒する空気があった。

 これに対しメドベージェフ氏は、イワノフ氏が同じ第1副首相に昇格するまで経済・産業政策を担当し、世界経済フォーラムの年次会合(ダボス会議)など国際舞台で比較的リベラルな姿勢を打ち出し、ロシアのソフトな側面を見せる役割を果たしてきた。

 しかし、メドベージェフ氏は大統領と同じサンクトペテルブルク出身で、「サンクトペテルブルク人脈」といわれるグループの代表格だ。大統領は自分の側近中の側近を後継者とすることで、過去8年間築いてきた自身の路線を継承させる狙いを鮮明にしたとも言える。

 プーチン大統領は、意図的に外交・防衛に疎いメドベージェフ氏をあえて選んだ可能性もある。ロシアの政治アナリストの間では、プーチン氏が次期大統領に“弱い”人物をあてがい、自分は何らかの形で政治権力を握り続けるとの観測が強く、イワノフ氏が大統領に就任した場合、プーチン氏より人気が出る可能性もあった。

 指導者としては劣るメドベージェフ氏を後継者とすることで、仮に国政運営に失敗した場合は4年後の12年の大統領選挙へのプーチン氏復帰論も出てくるだろう。いずれにしてもプーチン氏は自身が権力者として残る道を想定しているとみられ、具体的にどのような地位に就くのかが今後の最大のポイントとなる。


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