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反戦のための軍事入門【別館】コミュの「抑止力」と「防衛」

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「抑止力」と「防衛」について考えるトピックです。

日米安保の是非
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=16596779&comm_id=1928355
の議論の中、267、294、で提案しましたが、別トピックの必要性を感じました。

抑止力とは - はてなキーワード
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CD%DE%BB%DF%CE%CF
↓ここから引用左斜め下
--------------
行為の達成が困難、または代償が高くつくことを予見させ、その行為を思いとどまらせる力。
--------------
刑罰が犯罪を抑止する、軍事力が戦争を抑止するといったことが今日よく知られている。
--------------
↑引用ここまで左斜め上


Wikipediaで「抑止力」を検索すると、その項目は「勢力均衡」にリンクしています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%A2%E5%8A%9B%E5%9D%87%E8%A1%A1
↓ここから引用左斜め下
--------------
勢力均衡(せいりょくきんこう、英:Balance of power)は、19世紀以降、欧州の国際秩序を維持するために各国間の軍事力に一定の等質性(パリティー)を与えることにより、突出した脅威が生み出されることを抑制し、地域不安や紛争の誘因を低下させることを目的として考案されたバランス型の秩序モデル。
--------------
↑引用ここまで左斜め上
 

コメント(108)

> どろさん

もうちょと丁寧に反論します。

> 海兵隊はそもそも攻撃抑止を目的にしていないので、抑止力論議に不向きです。
つまり「海兵隊=抑止力」説は根本的に的はずれだというのが私の意見です。

そもそも抑止を目的とする戦力というものが幻想です。
戦力があることが抑止力となると言われる。
そして他方には脅威であるのです。

そして、日本の為にあるのじゃ無い海兵隊というのもちゃんと抑えましょうか。
アメリカは日本の都合にはほとんど興味ないですよ。


このタイミングで抑止力必要論に傾く人々は考えることが先にありますよ。
仮に、抑止力が必要ならば何故に沖縄がそのほとんどを引き受けなきゃなんないのか。
地政学的とか言う戯言も通用しない。
そんなこと言う人間は今の軍事、その現実を何もわかっちゃいない。

必要なら手前の住む町の話をしろ、それがいやなら自分の頭でしっかり考えろというのが私が言いたいところなのです。
>蓮華卿さん

地形的抑止力?
ごめんやけどむちゃくちゃすぎてわけわからん。
そんで、それが沖縄の話なの?

沖縄から出撃した海兵隊がどこで展開しているのか知ってますか?
それを理解してからにしましょうか。

>はぁ? 世界の軍隊の大半に言える事だが、どこを攻めるの? どこが攻めるの?

とほぼ同じ意味になるんだけど…?

違う表現にすると『なんの為に保険に入るの?』と同じ


これもむちゃくちゃ。今までの侵略戦争の大半が防衛の名のもとに行われてきたことを考えるとほとんど暴言ですね。

あとね、保険に入るなら貯金。たとえでなく生活レベルでもその方がお得なのです。
そこのところよろしゅう。
はんちゃん

失礼ですが、概念が混乱しています。
「抑止力」という術語を使うんですから、あなた基準で定義してもダメなんです。
軍事学で使用されている意味で使ってくれないとね。

抑止力とは攻撃力であって防衛の意味を持たないというなら、もっと緻密で具体的な論証が必要です。
沖縄海兵隊が抑止力ではないというなら、私はそれには同意します。
しかしそのことがただちに抑止力そのものを否定する論証にはなりません。
特殊と普遍を混同してはいけませんよ。

たとえばなしです。
淡水に住むタイに似た魚でイズミダイというのがいます。
イズミダイはタイではないという意見は正しい。
しかしそれをもって、タイなど存在しないと言うと、間違いになります。
イズミダイは特殊事例です。
タイは普遍事例にあたります。
特殊と普遍を混同してはいけない例です。
>65
蓮華卿さん

戦えば勝てるけれども、得られる成果に較べて損害が多すぎるから侵略をやめた例としては、スイスに侵攻しようとして取り止めたナチスの実例があります。
また、米韓合同軍が戦えば共和国人民軍に勝てるでしょうが、多大の損害が予想されるので戦いません。
もちろんそれぞれには軍事的なファクター以外の要素がからみますが、劣勢だから侵略を抑止できないと言えない事例にはなります。
どろさん

「抑止力」という言葉を軍事学で使用されている意味で規定するのがそもそもの間違いなんですよ。兵に虚実ありです。

もっと言うと、そも軍事学とは何なのかというところから考え直しましょうか。

そして、抑止力という単語を使う意味について考えようという話です。
そこをしっかり考えないとあっというまに迷宮に連れ去られるのです。

抑止力が攻撃力であって防衛の意味を持たないなんて一言も言っていませんね。

>沖縄海兵隊が抑止力ではないというなら、私はそれには同意します。

私は同意しませんね。海兵隊の存在はしっかり抑止力になりますよ。

戦力があれば抑止力になる、戦力があるということ自体は防衛でも攻撃でも無い。
ただ、防衛を目的として準備されている戦力を抑止力とは言わない。

もうちょっとハッキリ言えばそのように表現する必要がなく、しないということです。

そして、その認識に立つのが入り口なんですよ。
その上で次に考えるべきこと、抑止力は必要なのか?

そも、巷に流れる軍事学とかぬかすものが何なのか考え直せば答えは自然に出てくるでしょう。
>>63
>>64
>>66
>>70
はんちゃんさん

>>65
>>67
蓮華卿さん

副管理人として忠告します。
このコミュニティーにおいては
・敬語を使って「ですます調」で書き込みをする」
というルールを常に守って下さい。

議論の白熱は結構ですが、あくまでもルールに則った発言をお願いします。
>はんちゃんさん
 逃亡とはまた、挑発的な(これに関しては私も同様ですのでお互い様というところですか)

 さて、核による抑止が「攻撃手段による抑止」である事は確かでしょう。
 しかし、結果的に相手の侵攻もしくは攻撃の意図を挫いたりコストを上げる事が出来ればそれは「抑止」ではないでしょうか?

 また、自分が先に上げた戊辰戦争末期の旧幕府軍の「開洋丸」の存在が、新政府軍の蝦夷地侵攻を躊躇わせた事例は通常兵器、それも敵地攻撃能力の低い兵器でも抑止力に足る事を証明しています。

 在沖縄の米海兵隊がイラクに派兵されている事はこのコミュの参加者なら周知の事実でしょうが、それが沖縄における抑止力の減退とは見る必要はないと思われます。
 それは第31海兵遠征部隊の全てが一度に派兵されているわけではない事、そして現在においては沖縄周辺がイラクやアフガニスタンほどのホットスポットではない事が理由でしょう。
 ただし、「必要な時にその地域に入れる事」を担保するためにも基地があるわけです。
 つまり何かあれば現状以上に増派されるわけです。
 機動力の観点からちょっとした脅威の上昇には空軍機の増派が行われてますが、それと同じ事が行われるだけでしょう。

 最後に横レスになりますが
>保険に入るなら貯金。
 これはどんな保険かによるでしょうね。
 健康保険などは微妙なラインでしょうが、(住宅の)火災保険や自動車保険に関しては入るべきだと思いますよ。
はんちゃん

>「抑止力」という言葉を軍事学で使用されている意味で規定するのがそもそもの間違いなんですよ。
>そも、巷に流れる軍事学とかぬかすものが何なのか考え直せば答えは自然に出てくるでしょう。

困りましたね。
「抑止力」という術語を使って対話する以上は、その用語が何を意味するかについて、共通の土台がなければなりません。
はんちゃん作成の定義以外は認めないと言ったのでは対話になりません。
たとえばあなたが「魚とは海に住む生き物だ」と定義します。
わたしが「生物学的に魚の定義が間違っている。クジラは海に住むが魚ではない」と言うと、あなたは
「魚という言葉を生物学で使用されている意味で規定するのがそもそもの間違いなんですよ。」

これでは対話になりません。

>防衛を目的として準備されている戦力を抑止力とは言わない。

こんなことは世界中のどの教科書にも載っていない、あなた独自の定義です。
はんちゃんはコメ51で書いています、

>防衛を目的としないで保有する戦力であり、破壊力と残忍さで他国に恐怖を与えるもの。
>対象からは脅威であるもの。
>だから核兵器が抑止力となる訳です。

これは抑止力理論の中でも「相互確証破壊」と言われているものに近いと思いますが、これは抑止力といわれるものの一部にすぎず、これだけが抑止力のすべてではありません。
一部について妥当するからといって、それを意味論的に拡張し、すべての場合に当てはまると言うと、間違いになります。
それはつぎの現実をみれば明らかです。

・核抑止力は核にのみ有効であり、その破壊力と残忍さで他国に恐怖を与えても、核保有国はベトナム戦争もマルビナス戦争もグルジア戦争も抑止できませんでした。
・ベトナムは中国を侵略する戦力を持ちませんから、中国にとって脅威ではありませんが、ベトナム人民軍と国境警備民兵は中国の侵略をよく防ぎ、その武力は抑止力として有効に機能しています。

もちろん、ある方面では防衛的抑止力であるものが、他の方面に対しては攻撃的抑止力として働いている場合もあります。
それの違いは相互の戦力差に起因します。
つまり抑止力とは関係性を表す言葉であり、ある武力が単体で攻撃的とか防御的とか評価しても無意味だということです。
まとめて自分の考えを書いておこうと思います。
大きなテーマなのでやや長くなりますが、ご容赦下さい。

普天間の海兵隊は抑止力ではない

 海兵隊は抑止力ではありません。
 海兵隊は打撃力であって、海兵隊独自で本格的侵攻をくい止める能力などもっていません。
 
 周辺有事の際に、海兵隊はどんな動きをするでしょうか。
 まず、空軍と協力して、岩国の海兵航空団が制空権を確保します。
 第七艦隊が海上を制圧し、敵潜水艦を沈めて、航路の安全を確保します。
 この段階が過ぎなければ海兵隊の輸送部隊も陸上部隊も動けません。

 空軍と海軍が戦っている間に、グァムから強襲揚陸艦と輸送船がやってきます。
 この船には海兵砲兵隊や装甲部隊が乗っています。
 これに辺野古(現在は普天間)の航空輸送隊が加わり、ようやく発進です。
 確認しておきますが、普天間の部隊は航空輸送部隊であって、戦闘部隊ではありません。

 2012年以後、沖縄に残る海兵隊戦闘部隊はほとんど歩兵だけです。
 即応戦力だといっても、装甲もない沖縄の部隊を最初に戦場に送るなどという運用は論外なのです。
 普天間の部隊は、どうせグァムの主力が来なければ動けないのです。
 そんな部隊に抑止力などありません。
 抑止力の正体は海兵隊ではなく、米軍総体、さらに敷衍すれば日米安保条約の全体がそうなのです。

抑止力の正体

 本当の抑止力というものを見てみましょう。
 アメリカ太平洋軍は陸軍の二つの軍団、海軍の二つの艦隊、四つの空軍部隊、二つの海兵遠征軍と一つの艦隊海兵隊をもつ一大勢力で、約30万人の軍勢を擁しています。
 これは米国全体の軍事力の2割を占めています。
 アジアのどの国も、これに匹敵する軍事力を持っていません。
 にもかかわらず、太平洋軍はいま大増強が続いています。

 ブッシュは米海軍の6割を太平洋方面にシフトする決定を下しましたが、オバマ政権もこれを継承しています。  
 米国東岸から太平洋海域への海軍力再配備が進んでいるのです。
 米海軍のHPによれば、昨年までに米海軍の原潜53隻のうち30隻が太平洋方面に配備されました。
 具体的にはロサンゼルス級原潜ジャクソンビルと米海軍最新のバージニア級攻撃型原潜ハワイ、テキサスの3隻が真珠湾に、ロサンゼルス級アルバカーキーが本土西海岸のサンディエゴに配備されました。
 真珠湾には今年夏に3隻目のバージニア級原潜ノースカロライナが配備されるし、これからもバージニア級が建造され次第、配備されることになっています。
 航空戦力も増強されています。
 空母ジョージ・ワシントンが横須賀に配備されたのはその一環ですし、空母カールヴィンソンもオーバーホールが終わって、昨年現役復帰、これにともなって第1空母打撃群という新しい部隊がサンディエゴに作られました。
 これら巨大な軍事的圧力、これがアジアにおける米軍の抑止力の正体なのです。
 この軍事力に立ち向かうことのできる軍隊など、どこにも存在しません。
 これは私の分類でいえば「1.攻撃したら手ひどく仕返しされそうだからやめようと思わせる攻撃型抑止力」と言えます。
抑止力は平和をつくるのか

 いま述べたような軍事力を見れば、米軍と、それに守られている諸国に対して戦争を仕掛けようとする国はないでしょう。
 その意味では、米軍はアジアの平和を守っているといえます。
 しかしその軍事的圧力下にある諸国にとっては、いつその力が自分たちを締め上げる力に転嫁するか不安です。
 そこで、自分の持てる経済力に見合って、これに対抗できる軍事力を整備しようとするのは必然です。
 中国の経済成長に伴って人民解放軍が増強されています。
 「北朝鮮」はますます北侵に脅え、かたくなになるし、ますます朝鮮人民軍の威力に頼ろうとします。
 中国人民解放軍の通常戦力抑止力は「2.勝てそうもないからやめようと思わせる防御型」にあたります。
 そして共和国人民軍の抑止力は「3.勝てそうだけど、かなり苦労するみたいだからやめとこうと思わせる防御型」です。
 この国には韓国に侵攻する武力がすでにありません。そしてその攻撃的姿勢は戦争を誘引する動機にこそなれ、抑止力として機能しているとは思えません。にもかかわらず韓国に報復をためらわせるのは、この国の軍国主義体制と軍事的総動員体制です。

 米軍は中国海軍を台湾以西に押し込めようとしているのではないかと考える中国は、そんなことをされてはライフラインが守れないとばかりに、太平洋方面に進出してプレゼンスを強調しています。
 これは「2」から「1」への移行の可能性を孕みます。
 米軍抑止力は、アジア全体の不安定化という危険な副作用をもたらしていると思います。

米軍再編が日本に与える影響

 このような太平洋の軍事環境の激変に、日本が局外中立を決め込むことはできません。
 ではどのようにコミットすべきなのか。
 尖閣列島などの権益対立を抱える日本は、緊張緩和につとめ、太平洋の軍拡に歯止めをかける役割を果たすのが国益に適っています。
 そうであれば、辺野古の新基地に断固反対しなければならないはずです。
 辺野古の基地建設は抑止力という面ではさほど意味を持たないし、中国や「北朝鮮」に対してそんなに大きな脅威も与えません。
 それなのに、軍事的合理性のない要求を唯々諾々と受け入れる政策は、周辺諸国に圧迫と緊張をもたらすことになるでしょう。
 日本は侵略意図など持たないのに軍拡競争の狭間に置かれ、本来は平和的な産業経済力が米軍の攻撃力を補完する役割を受け持たされることで軍事的意味を包含させられてしまっています。
 このような関係性の中で普天間基地を見ると、沖縄県民に過大な負担と危険を負わせ、国内財政に負担をかけ、そして得られるのはアジアの緊張と、米軍にのみ有利な利便性です。
 なんと無駄で割の合わない話でしょうか。
 この意味で、私は辺野古基地に反対です。
蓮華卿さん
全面的に同意するわけではありませんが、そういった一面があることに異論はありません。
抑止力に絡めてこれを語れば、つぎのように言えると思います。
一般に軍事作戦ではパーフェクトゲームを狙いません。

1.どの程度まで目的に沿った成果が(適合性)
2.どの程度の被害まで許容されれば(受容性)
3.どの程度の可能性で実現できるか(可能性)

こういった考え方をします。
たとえば、「被害ゼロが当然」「ミサイル全弾を撃墜しなければ意味がない」といった議論は軍事を語るにはなじみません。
これにあてはめていえば、抑止力とは、
1.許容できない被害を相手に予想させる
2.可能性を遮断する
こういう手段で相手の攻撃を未然に思いとどまらせる力と言えるでしょう。
守るだけなら、なにも相手のところまで侵攻していく力を持つ必要はありません。
石油が出ないというのは「1」の「目的に沿った成果」がないということですが、これを抑止力といえるかといえば、言えないですねw
(これは冗談です。蓮華卿さんが「石油の出ないのが抑止力」という意味で書かれたのでないのは分かっていますよ)
> 77
所々に間違いがありますね。

周辺事態というのが、中国の斬首戦略を含むものであるのなら、
装甲も砲兵も持たない海兵を、ヘリコプターで即時投入という事態は
十分に考えられます。

また、沖縄に残る海兵隊戦闘部隊はほとんど歩兵だけというのも誤りです。
グアム移転完了後も、沖縄に残る海兵戦闘部隊は、8コ大隊のうち、
海兵連隊(歩兵)は、4コ大隊、半分だけです。
一個は偵察大隊、一個は戦闘強襲(軽装甲)大隊(水陸両用/装甲車主体)、
残りの二個が、砲兵大隊です。

また、揚陸艦はグアムではなく、佐世保が母港です。
31MEUと活動をともにする、第11水陸両用戦隊の揚陸艦が配備されています。
さらに、本格侵攻を食い止めるという意味での主力部隊は、米本土から来援します。
グアムではありません。

沖縄の海兵隊の役割は、即時介入による米軍本格介入への布石であり、本格介入までの時間稼ぎです。
また、斬首戦略に代表されるような、敵特殊部隊への即応対処です。
具体的に言うなら朝鮮戦争時におけるスミス支隊の役割を担っています。
例えば、中国は、これらを一定の抑止力として評価しています。
>矢乃崎さん

>さて、核による抑止が「攻撃手段による抑止」である事は確かでしょう。
 しかし、結果的に相手の侵攻もしくは攻撃の意図を挫いたりコストを上げる事が出来ればそれは「抑止」ではないでしょうか?

私は、周辺国の軍事力を脅威と考えてそれに備える純粋に防衛と呼べる準備は、わざわざ「抑止力」と呼ぶ必要性が無いという話をずっと繰り返ししていますね。「抑止力かどうか」ではありません。

「抑止力」という言葉は軍事技術としての言葉の意味よりも、政治的な意味のほうが大きい。元々「抑止力」を目的に軍備なんかどこもしていない。「抑止力」は結果としてあるものです。有る無しの議論はそもそも問題にもならない。

問題にすべきは、この言葉がどのように使われているのかということです。

1997年から一義的に日本の防衛に自衛隊が責任を持つと決めた。
だから在日米軍の存在は抑止力という説明になったわけです。
そして私たちの税金が6,000億以上在日米軍基地の維持のために毎年使われ続けている。
でもこの話はおかしいのですね。日本が一義的に防衛しているのに在日米軍基地が存在する。
一義的に自衛隊が責任を取れる、そういう戦力なのに米軍の抑止力が必要だと言う。
現実自衛隊の海軍力はアメリカに次ぐ世界2位の実力でしょう。
空軍は僅差かも知れないが、アジアで一位でしょう。
その上米軍の抑止力が必要とテレビでコメンテーターは叫ぶが、なぜ必要なのか説明は無い。せいぜい「北朝鮮や中国の脅威が・・・」とか言うぐらいで、じゃあ実際どんな脅威なのか満足な説明は誰もしない。

>在沖縄の米海兵隊がイラクに派兵されている事はこのコミュの参加者なら周知の事実でしょうが、それが沖縄における抑止力の減退とは見る必要はないと思われます。

私は沖縄における抑止力の減退なんて話題にする気もありません。

>そして現在においては沖縄周辺がイラクやアフガニスタンほどのホットスポットではない事が理由でしょう。

ここの認識はちょっと問題ありでしょう。
この言い方じゃまるで人ごとです、イラクやアフガニスタン共に日本政府はアメリカに荷担する形で参加している。イラクでは政治的な支援と、米軍の物資と兵員を輸送するという後方支援で。
アフガニスタンでは艦船への給油という形で。100万とか200万とかいう犠牲をだした戦争に私たちは税金を払うという形で参加したんですよ。

>ただし、「必要な時にその地域に入れる事」を担保するためにも基地があるわけです。

なぜそんなものが必要なんです? 米軍は日本を少なくても直接は守らない。

こういう発想は米国が国際社会で警察の役割を果たしているという幻想から来るものと思いますが、ありもしない大量破壊兵器を理由にイラクでむちゃくちゃ殺して、今も誰も責任を取らない。そんな無法者国家がアメリカ合衆国です。
どろさん

>>「抑止力」という言葉を軍事学で使用されている意味で規定するのがそもそもの間違いなんですよ。
>困りましたね。
「抑止力」という術語を使って対話する以上は、その用語が何を意味するかについて、共通の土台がなければなりません。
はんちゃん作成の定義以外は認めないと言ったのでは対話になりません。

私も困りました。
私の作成という妙なレッテル貼りはかなり困りますね。そもそも「抑止力」という言葉の定義づけなんかする気もありません。本質を見ようと言っているんです。

そもそもあなたの勉強された軍事学とは何者かを考えましょう。
私は前の書き込みで「兵に虚実あり」と書きました。
それで言わんとするところ伝わるの期待したけど、それはちよっと残念だったようですね。

>>防衛を目的として準備されている戦力を抑止力とは言わない。

>こんなことは世界中のどの教科書にも載っていない、あなた独自の定義です。
はんちゃんはコメ51で書いています、

抑止効果の有る無しの話ではないです。「言わない」という言い方じゃ不親切だったので訂正すると「言う必要が無い」です。抑止力は政治化された言葉です。軍事技術用語としてだけ見ていると迷宮に連れ去られるとも書きました。
どろさんはすっかり情報操作の迷宮に嵌っておられるようだ。

抑止力理論みたいな話をだらだら書いている本は世の中に結構出でいると思いますが、背後のあるかないかを吟味せず読み込むと、とんでも無い間違いを犯しますよ。

>一部について妥当するからといって、それを意味論的に拡張し、すべての場合に当てはまると言うと、間違いになります。

相互確証破壊だけが抑止力なんて話もしてませんね。海兵隊は抑止力だろうとも言っているはずです。私の意見を少し曲解しているように思います。

>・核抑止力は核にのみ有効であり、その破壊力と残忍さで他国に恐怖を与えても、核保有国はベトナム戦争もマルビナス戦争もグルジア戦争も抑止できませんでした。

そんなのは当たり前でしょう。

>・ベトナムは中国を侵略する戦力を持ちませんから、中国にとって脅威ではありませんが、ベトナム人民軍と国境警備民兵は中国の侵略をよく防ぎ、その武力は抑止力として有効に機能しています。

抑止力の話じゃありませんね。中国はベトナムに侵攻するも予想に反してベトナムの民兵(実際は対米戦争を勝ち抜いた退役軍人)の強力な反撃にあい、成果無いまま撤退した。つまり、抑止効果が効かなくてドンパチをやって中国が負けたという話です。

>つまり抑止力とは関係性を表す言葉であり、ある武力が単体で攻撃的とか防御的とか評価しても無意味だということです。

これだけは賛同です。
極東の名無し三等兵さん

中国の斬首戦略などというヨタ話は勘弁してください。
一握りの特殊部隊が台湾全土を数日で掌握って、そのとき中華民国陸軍20万人は昼寝でもしているんですか?
人口二千万人を擁する近代国家が、そんな野蛮なやり方で乗っ取られた事例が存在しますか?
海兵隊を送り込まなければ米国の介入の意思を伝えられない筈がないでしょう。
それに、そういう任務だったらただの歩兵でしかない海兵隊よりも、トリイキャンプの陸軍特殊部隊の方が適任ではないのですか。
なんか、海兵隊の存在を合理化するために、無理矢理作ったプランの気がします。
しかもですね、台湾までいくにはCH-53Dヘリが必要ですが、それは普天間にいません。
岩国にいるんです。
そしてその部隊は、第3海兵機動展開部隊の要員が沖縄からグアムに移転する際に、岩国飛行場からグアムに移転することが日米ロードマップで決まっています。
なんか矛盾だらけですね。
ついでに言うと、佐世保の強襲揚陸艦が載せるのは岩国のヘリです。
それがいなくなっちゃったら、エセックスは何を積むんでしょう。
これも艦載機と一緒にグァムに行くと考えるのが合理的ではありませんか?
私の記述はこのことが前提となっています。
また、主力が米本土からくるということで、これには異論がありません。
しかし私の言うのは、そういう主力のことではありません。
いま沖縄にいるけれどグァムに移転予定の第3海兵遠征軍主力と、その母体である第3海兵遠征軍のことです。
これがグァムからやって来ないと、沖縄の第4海兵大隊などが動けないですからね。

>グアム移転完了後も、沖縄に残る海兵戦闘部隊は、8コ大隊のうち、海兵連隊(歩兵)は、4コ大隊

これは何に記してあるのでしょうか。
私は知らないので、よければ教えて下さい。
もう一つ質問ですが、強襲大隊と砲兵隊を、オスプレイでどうやって運ぶんでしょう。
やはり即応性が海兵隊の特徴とはいっても、非常呼集をかけてただちにすっ飛んでいくというイメージは間違いじゃないですか。
どろさん

>77
で書いていることは「海兵隊の即応能力が高いから地政学的な意味あいから沖縄が米軍基地に適している」という、よくされている説明は完全に否定していて、小気味良いです。実際に軍事的側面で考えて、沖縄の地政学的意味などありはしません。

沖縄に基地を押しつける理由は政治学的な意味であるという話をダグラス・ラミスという人が書いていて、「要石」というキーワードで説明されています。
これはかなり面白いです。

しかし、これが海兵隊の抑止効果、有る無しの説明になっているようには思えません。

少なくても私は納得出来ない。


>78抑止力は平和をつくるのか

ここで書かれている結論の部分には大筋賛同出来そうです。

ただ抑止力理論で説明しようとする姿勢には危うさを感じます。

抑止力は関係性の問題ではなく、軍事的均衡を求めている軍隊も存在していないでしょう。
米韓同盟が持つ抑止力は北朝鮮にはただただ恐怖でしかなく。
それが核開発に向かわせたと考えるとき。北朝鮮にとっては抑止力である核兵器は日本や韓国には脅威でしかありません。

個々の国々が果て無き軍拡競争の果てにたどり着く「抑止力」などというものには与するべきでは無いだろうと思います。
蓮華卿さん

>抑止を日本語として解釈した場合に、相手が海・川・山・森などの移動を躊躇すれば>地形には抑止なる作用がアルといえるという事です

>まぁ天候で攻勢の日がずれ込むなんて事もありますから、天候にも抑止はありまする

日本語で解釈するなら、抑制もしくは抑圧して止める です。
地形と天候は障害にはなりますが、抑止力ではないでしょう。
蓮華卿さん

>将来的に相手が『そのコストを許容』してしまう可能性が怖いんですよ…

これを言い始めると、どんな武装をしても安心できないから、際限のない軍拡に至ります。
不定化の論証といってね、これを否定も出来ない代わりに、証明もできない。
あてにならない将来の可能性なんだからなんでも言えるし、だけど検証できないし、するとお互いに言いっぱなしで良いから対話になりません。
禁じ手ですよねw
はんちゃん

あなたの平和指向には共感しますが、対話していると言葉の迷宮にはまってしまいそうです。

>(抑止力の定義は)「言う必要が無い」

語るべき対象を定義付けしないで何を語れるというのでしょうか。
こういうことなら、語ってても無意味じゃないんですか。

>相互確証破壊だけが抑止力なんて話もしてませんね。海兵隊は抑止力だろうとも言っているはずです 私の意見を少し曲解しているように思います。

私は曲解もしていなければ、あなたが「相互確証破壊だけが抑止力と言っている」とも思っていないし、書いていません。

>防衛を目的としないで保有する戦力であり、破壊力と残忍さで他国に恐怖を与えるもの。
>対象からは脅威であるもの。
>だから核兵器が抑止力となる訳です。

あなたはこう書きましたね。
ここでは抑止力の定義として三つあげられています。

1.防衛を目的としないで保有する戦力
2.破壊力と残忍さで他国に恐怖を与えるもの
3.対象からは脅威であるもの
その一例として核兵器があげられているんですよね。

これは抑止力定義として間違っており、抑止力にはもっと広い意味があると私は考えたので、そのことを論証しようとしたのです。
曲解もなければ勘違いもないと思うのですが、はんちゃんは私の記述がご自分の書いたどの部分に対する応答なのか、理解できなかったのでしょうか。
では理解が容易なように、整理してもう一度語りましょう。

1.核兵器は通常戦争を抑止できていない。
(破壊力と残忍さで他国に恐怖を与えても抑止力たりえないのだから、それは抑止力の本質ではない)

2.核抑止力は核にのみ有効である
(抑止力は相互関係として語られなければならない)

3.ベトナムは中国を侵略する戦力を持たない
(ベトナムの対中国武力は防衛を目的としているから、抑止力は防衛を目的としないというのは間違い)

4.ベトナム人民軍と国境警備民兵は中国の脅威ではない
(対象に脅威となるものという抑止力定義は間違い)

5.この状態でベトナムは侵略をよく防ぎ、その武力は抑止力として有効に機能している。

どこの何が曲解なのでしょうか。
わたしはなるべくすれ違いの対話はしないように心がけているつもりです。
「そんなのは当たり前でしょう。」などという応答ですまされるようなことは書いていないつもりです。

>抑止効果が効かなくてドンパチをやって中国が負けたという話です。

そういうことです。
抑止力といえども万全ではありません。
アリが象に噛みつくこともあれば、逆もあります。
ですから、抑止力というのは安全保障を満たす力でなければなりません。
中国はベトナムの安全保障力を見誤って、痛い教訓を得ました。
その成果により、現在ベトナムの抑止力は効果的に発揮されているのです。
しかし中国人民解放軍が総力を挙げれば、いかに精強なベトナム人民軍といえども力つきるかも知れません。
でも多大の犠牲を払ってそこまでする意思を、中国政府は持ちませんでした。
こういうことですから、ベトナムの抑止力は「3.勝てそうだけど、かなり苦労するみたいだからやめとこうと思わせる防御型」といえるでしょう。

>ここで書かれている結論の部分には大筋賛同出来そうです。
>ただ抑止力理論で説明しようとする姿勢には危うさを感じます。

はんちゃんはこのトピがどういうことを語る場所かお忘れですか。
抑止力理論で語らないで、どんな方法で語れと仰有るのでしょうか。
アジアの平和については他にも多様なアプローチが可能ですが、ここは抑止力を語るところなのですよ。
ああいえばこういう式の対話は控えてくださると有り難いです。
> 84
在日米軍の日本負担金は、毎年6000億円もかかっていません。
思いやり予算は、年2000〜2500億円程度です。

また、中国空軍の保有する第四世代戦闘機の数は、自衛隊のそれを上回っています。
さらに、ロシア海軍は、自衛隊のそれを大きく上回っています。
そもそも、一番二番などという比較は、戦略環境を無視しているため、意味がありません。

そして、自衛隊は日本国の防衛を主体的に実施し、米軍は自衛隊の行う作戦を支援する
とともに、打撃力の使用を伴うような作戦を含め、自衛隊の能力を補完するための作戦
を実施します。
これの効果としては、自衛隊に足りない“打撃力”を米軍が補完します。
これは、離島奪回や航空撃滅戦、地上反抗作戦、米来援部隊による後方地域の警戒など、
武力攻撃に際して発生する被害を低減し、自衛隊の損害を減らすといったような効果が
あります。

例えば、在日米軍の戦闘機数は、自衛隊戦闘機数の50%に相当します。
これにより、いない場合に比べ、日本の航空戦力は2.25倍と計上できます。(ランチェスターの法則)
さらにその上で、太平洋航空軍の来援も期待できます。
彼らがいない場合に比べ、自衛隊の被害は、非常に小さくなるでしょう。

「脅威が小さければ米軍は要らない」などとするのは、自衛隊へ不要な出血を強要する
下策であり、戦闘によって発生する付帯被害の低減などを一切考えておりません。
米軍という友軍が要れば、自衛隊のみと比べ、被害も出血も少なく早期に敵を殲滅できます。
あとは、平時のコストが、有事の効果と釣りあうかどうかという問題です。
年2500億円程度で、米軍という用兵を雇えているのであれば、これは効率が良いでしょう。
年2500億円程度では、米太平洋軍はおろか、在日米軍程度の戦力すら整備できませんからね。


海上阻止行動における給油活動は、参加国や安全保障理事会国などの多数の賛同を得ています。
イラクでの活動という点では、世界各国がイラクの復興のために軍を派遣しており、
そういった意味で、日本は多数の参加国の一つというわけです。
> 86
斬首戦略は、指揮系統および国家中枢を麻痺させ、あるいはそれが機能し得ない程度に、
急速に台湾政府首脳を入れ替えることによって、台湾を中国に組み込むシナリオです。
その際、台湾軍に初動を許させないため、仰るとおり彼らは“昼寝”をさせられることになります。

この戦略について、公聴会で、マイケル・シファー国防次官補代理が証言したり、アジアン
タイムズが流したり、読売や産経が書いたりと、いろんなところで大真面目に考えられています。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/100319/chn1003191834003-n1.htm
http://www.atimes.com/atimes/China/FD10Ad02.html

> しかもですね、台湾までいくにはCH-53Dヘリが必要ですが、それは普天間にいません。
これも誤りです。
普天間基地には、UDPにより恒常的にCH-53Dがローテーション駐留しています。
先月からずっとウチの上を飛んでますよ。
また、CH-53Dが沖縄からいなくなるなどということは、移転計画にはありませんね。
あるというならソースを“原文で”どうぞ。
これはそれらの原文を読んだ上での発言ととらえていただいてかまいません。

> 佐世保の強襲揚陸艦が載せるのは岩国のヘリです。
UDPというのはご存知ですか?
岩国のヘリと、普天間のヘリは、事実上同一部隊所属であり、普天間や岩国やアメリカを
適当な間隔で行ったりいたりしてるんですよ。中隊単位で。
MAG-24のうち、岩国または沖縄に駐留する適切な部隊が、揚陸艦に乗ったり、台湾に
飛んだりします。
岩国/普天間で、CH-53D部隊を区切るのは適切ではありません。

> これがグァムからやって来ないと、沖縄の第4海兵大隊などが動けないですからね。
グアムに移転予定となっているのは、司令部要素が中心であり、第一線で戦闘する
戦闘部隊は、ほとんど沖縄に残留します。
グアムからの来援以前に、沖縄の部隊は、佐世保の揚陸艦の支援を得て動くことが出来ます。

> これは何に記してあるのでしょうか。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/71/1st_US_Marine_Aircraft_Wing.png

> もう一つ質問ですが、強襲大隊と砲兵隊を、オスプレイでどうやって運ぶんでしょう。
大砲は、その気になればヘリで運べますよ。
実際は、効率や兵站の問題で、佐世保の揚陸艦、または那覇にいる高速輸送船、事前集積
船などが好ましいわけですが。
強襲大隊は、揚陸艦になります。

また、77に書かれた様な「戦争が始まったから、さあ制海権を確保しようか〜」なんて、
のんびりした構想は、おそらくどこの国も考えて無いでしょうね。
>はんちゃんさん
>私は、周辺国の軍事力を脅威と考えてそれに備える純粋に防衛と呼べる準備は、わざわざ「抑止力」と呼ぶ必要性が無いという話をずっと繰り返ししていますね。「抑止力かどうか」ではありません。
>「抑止力」という言葉は軍事技術としての言葉の意味よりも、政治的な意味のほうが大きい。元々「抑止力」を目的に軍備なんかどこもしていない。「抑止力」は結果としてあるものです。有る無しの議論はそもそも問題にもならない。
>問題にすべきは、この言葉がどのように使われているのかということです。

 奇しくも どろさん が言われたように言葉の定義が はんちゃんさん 特有のものであるのなら、それは日本語的ではあるものの別言語となります。それでは文字通り「お話が出来ません」(お話になりませんではアリマセン)
そういう意味で、何度繰り返されようが共通する認識で無い以上、お互いの考えの差は埋まらないかもしれませン。。
 抑止力という言葉は文字通り「抑止の為の力」でしかありません。



>そして私たちの税金が6,000億以上在日米軍基地の維持のために毎年使われ続けている。
>でもこの話はおかしいのですね。日本が一義的に防衛しているのに在日米軍基地が存在する。
>一義的に自衛隊が責任を取れる、そういう戦力なのに米軍の抑止力が必要だと言う。
>現実自衛隊の海軍力はアメリカに次ぐ世界2位の実力でしょう。
>空軍は僅差かも知れないが、アジアで一位でしょう。
>その上米軍の抑止力が必要とテレビでコメンテーターは叫ぶが、なぜ必要なのか説明は無い。せいぜい「北朝鮮や中国の脅威が・・・」とか言うぐらいで、じゃあ実際どんな脅威なのか満足な説明は誰もしない。

 後にも書きますが、防衛には守勢防御と攻勢防御があります。日本は憲法9条と専守防衛ドクトリンに縛られてますから守勢防御しか出来ません、しかしそこに米軍が加われば攻勢防御を担当してもらえるわけです。
 例えば、部隊の積出港や航空基地を叩く事は日本では難しいですが、米国は出来ます。その点が守勢防御と攻勢防御の違いですね。専守防衛はそのまま本土決戦であり、その時点で国土荒廃は運命付けられるという部分があります。
 また、軍事費の額では日本は世界3位ですがGDP比で言えば約1%。世界の平均が3%程度ですからたかだか6000億でGDP比2%分の効果を持たせているわけです。むしろ在日米軍に頼らなければ防衛費は在日米軍予算をはるかに超える
 ちなみに日本の2009年度GDPは475兆8982億円。これらの事を考えれば在日米軍は(不謹慎ですが)安いものでしょう。
(文字制限に引っかかったので続きにします)
93の続きです。

>>そして現在においては沖縄周辺がイラクやアフガニスタンほどのホットスポットではない事が理由でしょう。
>ここの認識はちょっと問題ありでしょう。
>この言い方じゃまるで人ごとです、イラクやアフガニスタン共に日本政府はアメリカに荷担する形で参加している。イラクでは政治的な支援と、米軍の物資と兵員を輸送するという後方支援で。
>アフガニスタンでは艦船への給油という形で。100万とか200万とかいう犠牲をだした戦争に私たちは税金を払うという形で参加したんですよ。

 少なくとも、現在の地球において(勢力は別にしても)なんらかの形で加担せざるを得ないでしょう。
 例えば、アフガンでの国連の動きに反対すればそれはそれで(親米国家日本が反旗を翻すという形で)タリバンへの支援になりますし。
 イラクは湾岸戦争の後始末的な部分も有り、エネルギー供給地である中東の安定は日本人にとっても恩恵があります。
 平和である事の利点は、経済活動面でも現れるのです。つまり、恩恵を得たければ加担せざるを得ないわけです。



>>ただし、「必要な時にその地域に入れる事」を担保するためにも基地があるわけです。
>なぜそんなものが必要なんです? 米軍は日本を少なくても直接は守らない。

 少なくとも、安保条約がある以上守るという保障にはなっても、守らないというのはどうかと思います。
 間接的に守るでも、守られればそれで良いのではないでしょうか?



>こういう発想は米国が国際社会で警察の役割を果たしているという幻想から来るものと思いますが、ありもしない大量破壊兵器を理由にイラクでむちゃくちゃ殺して、今も誰も責任を取らない。そんな無法者国家がアメリカ合衆国です。

 イラク戦争に関して言えばそもそも、クウェート侵攻以来のイラクの行動が原点です。ありもしない大量破壊兵器といっても、同様の兵器をイラクは直近で使用してますし、湾岸戦争後にクウェート侵攻の責任すら取っていないではないですか。
 個人的な意見では湾岸戦争のときに多国籍軍がイラク本土まで侵攻していれば現在のイラクのゲリラ戦は起きていなかったでしょう。
 現在のイラクの惨状は、覇権主義的軍国主義的人物に独裁を許したイラク国民とゲリラ戦の準備期間を与えてしまったアメリカ他国際社会のミスなのです。
>92
極東の名無し三等兵さん

1.斬首作戦について
シーファーが言っているのは斬首作戦ではありません。
テロに近い局地的挑発的侵入のことです。
アジアタイムズは一記者の妄想にすぎませんし、あまりに中華民国の一体性を無視しています。
斬首作戦が真面目に考えられた想定ではないという私の判断は揺るぎません。

2.岩国のヘリ部隊について
岩国のヘリ部隊はグァムに移転します。
■再編実施のための日米ロードマップ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/g_aso/ubl_06/2plus2_map.html
 4.厚木飛行場から岩国飛行場への空母艦載機の移駐
•海兵隊CH-53Dヘリは、第3海兵機動展開部隊の要員が沖縄からグアムに移転する際に、岩国飛行場からグアムに移転する。

すると2012年以後にヘリと入れ替えで沖縄に配備されるオスプレイが離発着できない揚陸艦が日本にいても仕方ないので、やはりグァムに行くのではないでしょうか。

3.沖縄のヘリ部隊について
ここは私に誤解がありました。
見直す機会を提供してくださって有り難うございます。
岩国にいるのは第24海兵航空群第111航空隊でCH-53D。
普天間にいるのは第16海兵航空群からの分遣隊でCH-53E。
組織も配備しているヘリも違いますね。
移設後はCH-53Eがオスプレイに変更になるのですね。
いずれにせよ一度に500人程度、一個大隊しか運べないです。

3.沖縄の地上戦部隊について
グアムに移転する海兵隊は、一昨年に連邦議会とグアム州知事に提出した計画書に依れば、一時配備を除き8,620人。
沖縄の海兵隊総数が12,000人ですから、司令部要素だけでないのが明らかで、実戦部隊も移ります。
その内訳は航空部隊以外では第三情報大隊、偵察部隊、第12海兵砲兵連隊。
(この中には第262海兵ヘリ中隊、第265海兵ヘリ中隊も含まれています。CH43はいなくなりそうですね。)
残るのは3,500人程度です。
この中には管理部隊も補給部隊も医療部隊もいます。
実戦部隊は半分以下でしょう。
実戦部隊のうち地上戦闘部隊がどれほどを占めるでしょうか。
一度に動員できるのは数百人規模ではないでしょうか。
この程度の部隊に抑止力などありえませんし、部隊の一体性を考慮すれば、本隊と一緒にグァムに移転するのが大きく不合理とも思えません。
この程度の要求でさえ、米軍にもの申す行為が国内を揺るがす大問題になることが、なんとも情けなく思えます。
ところで第369軽攻撃ヘリ中隊海兵の存在が海兵隊HPで確認できません。
沖縄からいなくなったのですかね。
それから、示していただいた表↓の見方がいまひとつ不明です。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/71/1st_US_Marine_Aircraft_Wing.png
沖縄に4個大隊がのこるというのを、どうやって読み取ればいいのでしょうか。

4.海上の安全について
>7に書かれた様な「戦争が始まったから、さあ制海権を確保しようか〜」なんて、
のんびりした構想は、おそらくどこの国も考えて無いでしょうね。

私の書いたこと、「第七艦隊が海上を制圧し、敵潜水艦を沈めて、航路の安全を確保します。この段階が過ぎなければ海兵隊の輸送部隊も陸上部隊も動けません。」のどこがどのように間違いで、多くの国はどのように行動するのか、教えていただけますでしょうか。
>95

蓮華卿さん

優位に立たなければ抑止にならないという考えが、世界を軍拡に走らせるのです。
それは証明されたことのない架空の理論です。
世界は軍事的不均衡が通常の状態です。
それでも抑止力がはたらいているから、多くの地域は平和であり、「世界中が戦争」という状態にないのです。
優位に立たなくても安全保障が成り立つことをまともに認めさえすれば、抑止力理論を保持したままで継続的軍縮が可能なはずです。
> 97
ご丁寧な返答をありがとうございます。

> 斬首作戦が真面目に考えられた想定ではないという私の判断は揺るぎません。
では、この点は『見解の相違』という事で一先ず置いておきましょう。

> オスプレイが離発着できない揚陸艦
ワスプ級強襲揚陸艦には、オスプレイを搭載できますよ。
佐世保には、同級揚陸艦のエセックスが配備されています。

> 一昨年に連邦議会とグアム州知事に提出した計画書によれば
2008/9/15付けの「Report on department of defense planning efforts for Guam」
でしょうか?
具体的に部隊を書いた資料というとこの辺くらいですので。
これによれば、グアムに追加される部隊のうち沖縄からの移転だとハッキリ
示されているのは、以下の部隊です。(P9、table2-2より)
第7通信大隊
第3情報大隊
第3海兵遠征軍司令部郡
第3海兵遠征軍音楽隊
第5空海射撃連絡中隊
第3海兵師団司令部
第3海兵師団司令部大隊
第12海兵砲兵連隊司令部
第1海兵航空団司令部
第1海兵航空司令部中隊
第18海兵航空管制郡 とその下部隊
第17海兵航空支援中隊分遣隊
第3海兵兵站郡司令部
兵站要素は省略。

以上のように、移転するのは直接戦闘を行わない部隊だけです。
ヘリ部隊の移転については、UDPのローテーションに組み込まれるといった
推察はできますが、普天間から移転する予定は今のところありません。
第262海兵ヘリ中隊、第265海兵ヘリ中隊も、移転予定にありません。
グアムに追加される部隊の一覧には、中ヘリ中隊及び、1200名規模の地上戦部隊
も一次配備としてあげられていますが、これは移転というより、UDPのローテー
ションの中に、グアムを追加するのだろうと解釈するのが妥当です。
ヘリ部隊や地上戦部隊は沖縄からは移転する計画にはなっていません。

グアムには、司令部、通信、兵站部隊などが移転し、地上部隊は沖縄に残留します。
そのまま第11水陸両用戦戦隊に搭載して、まず敵地に投入する部隊が沖縄に残った
地上戦部隊4000名なんです。

> 示していただいた表↓の見方がいまひとつ不明です。
申し訳ありません、貼り付けるURLを間違えておりました。
正しくは以下になっています。
http://en.wikipedia.org/wiki/3rd_Marine_Division_%28United_States%29

> 多くの国はどのように行動するのか、
こと東シナに限って言えば、戦争開始前の段階で、制海権を確保します。
問題の敵潜水艦ですが、情勢が悪化しつつある状況で、九州〜沖縄〜台湾の
ラインに、我が対潜哨戒機と前進配備の艦艇/潜水艦が進出、警戒を厳にし、
敵の行動を把握、封殺しているでしょう。
航路の安全は、開戦段階ですでに確保されているわけで、「戦争が始まったから、
さあ制海権を確保しようか〜」ということにはならないのです。
>99
極東の名無し三等兵さん

1.移動部隊について
 極東の名無し三等兵さんの仰有っている意味がようやく分かりました。
 「国防総省グアム軍事計画報告書」の内容に基づいているんですね。
 しかしその表には不審があります。
?ロードマップで取り決められたのは以下のとおり「司令部を含む」であって、「司令部だけ」ではありません。
英語版でもUnits to relocate will includeとあります。
↓↓
(b)兵力削減とグアムへの移転

約8000名の第3海兵機動展開部隊の要員と、その家族約9000名は、部隊の一体性を維持するような形で2014年までに沖縄からグアムに移転する。移転する部隊は、第3海兵機動展開部隊の指揮部隊、第3海兵師団司令部、第3海兵後方群(戦務支援群から改称)司令部、第1海兵航空団司令部及び第12海兵連隊司令部を含む。
対象となる部隊は、キャンプ・コートニー、キャンプ・ハンセン、普天間飛行場、キャンプ瑞慶覧及び牧港補給地区といった施設から移転する。
沖縄に残る米海兵隊の兵力は、司令部、陸上、航空、戦闘支援及び基地支援能力といった海兵空地任務部隊の要素から構成される。
↑↑

?国防総省の「グアム統合軍事開発計画」には以下の文章があります。
↓↓
3.2 任務支援要件
3.2.1 米国海兵隊
グアムに投入される海兵遠征軍MEF(-)の兵力は、司令部、地上戦闘、後方支援、航空戦闘の各機能から構成される。装備の艦船及び航空機搭載、訓練、航空機運用、住宅や人員支援、後方支援など、MEF 旅団規模を維持するために必要なすべての施設を検討するのが重要である。海兵沿岸地区戦闘訓練センター(Marine Littoral Warfare Training Center, MLWTC)は、太平洋軍海兵隊により、複合的実戦訓練が行えるセンターとして定義されている。またMLWTC は、合同機動部隊(Joint Task Force)の有事訓練と運用を支援する施設でもある。海兵隊の兵力投入は、基地に(家族と伴に約2年間)配属される兵員と、UDP(駐留基地を拠点にして単身で6ヶ月毎に派遣される)兵員がいる。
↑↑

「国防総省グアム軍事計画報告書」にはたしかに移動部隊を「司令部」と表記しているのですが、そもそも12000名の部隊のうち、司令部機能が8500人などという軍隊があるのでしょうか。
このあたり、なんとも不思議ですので、さらに調べたいと思います。
ところで英語版wikiでもよくわかりませんでした(-_-;)

2.輸送路の安全策について
> 航路の安全は、開戦段階ですでに確保されているわけで、「戦争が始まったから、さあ制海権を確保しようか〜」ということにはならないのです。

特殊部隊の急襲じゃなかったんですか。
艦隊が海域を掃除できるぐらいに事前準備できるなら、ますます即応部隊の意義が薄れませんか。
>100
蓮華卿さん

「優位でいたい」は願望ですね。
「優位でなければならない」とは意味が違います。
私は原理的には日米安保は必要ないと思っているんですが、日米安保の解消という行為が誤解されてはいけないので、消極的安保支持です。
誤解というのは、
1.米国から反米だと誤解される
2.周辺国が実態以上に抑止力が低下したと誤解される
(挑発や侵入、権益拡大企図を誘発する)
> 蓮華卿さん
あ、そうか、そこに意味的な混乱が生じたか!
そうです、私が言うのは、総合戦力としては劣勢でも、防衛局面で勝利して敵に耐えがたい出血を強制できる備えがあれば、相手はあえて侵攻を図らないだろうという意味です。
私は一言も「移転するのは司令部だけ」とは言ってませんよ。
表には、司令部以外の兵站部隊や、航空支援、管制部隊も含まれていますよ。
表現の違いはあれど、不審な点や矛盾する点は見当たりません。

グアムに追加される部隊のうち、
“第三海兵遠征軍”の司令部要素が3050名
“第三海兵師団”の司令部要素が1100名
“第一海兵航空団”の司令部要素が1850名(携帯対空ミサイル部隊を含む)
“第三海兵遠征軍”の兵站要素が2550名
その他が2000名前後(おそらく沖縄から移動する部隊はあまり含れない)

ポイントとしては、第三海兵師団という地上戦闘部隊だけではなく、第三海兵航空団
という莫大な航空部隊、これらを支える兵站部隊、縦横の部隊と連絡を取る通信部隊
などが移転するという点です。
「司令部を持っていく」というより、「戦闘部隊だけ置いていく」と言ったほうが、
より真実に近いかと思います。

> 特殊部隊の急襲じゃなかったんですか。
> 艦隊が海域を掃除できるぐらいに事前準備できるなら、ますます即応部隊の意義が薄れませんか。

制海権確保の話の流れの中では、特殊部隊の強襲や即応の話はしておりません。
より現実的な制海権確保の流れがあるという点を指摘させていただきました。
【本館】の「平和を造るためには?」トピック
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=40283474&comm_id=1928353
の、13、14の、Y根さんの書き込みに対するお返事を書きます。

このトピックのほうが適切だと思い移動させていただいた事、および、お返事が遅くなった事をお許しいただけると幸いです。

まず、Y根さんが非常に真面目に書いてくださった事に感謝いたします。

Y根さんの考え方は、冷静かつ現実的に考えようと努力されていると思いました。
その点については経緯を表します。

ただ、「現実的」な考え方は、見方によっては「現状を追認」する考え方とも言えます。
軍事力によって支配する、という考え方を認めてしまうことになります。

人は、その境遇や経験、立場等により考え方が変わります。

私の場合、原点は「暴力による支配」に対する反対であり、それが「反戦」だと思っています。

境遇や経験、立場等が違っていたら、私自身も、軍事力による支配……つまり抑止力を支持したかもしれません。

しかし、現在の世界の軍事力による支配は、アメリカに代表される「先進国」のエゴをゴリ押しする支配に思えてなりません。
 
こういうふうな平和に関する議論をしてると
「正義や平等を声高に叫ぶ人間は、その自己正当性を確保するためにより排他的、差別的、暴力的な人間となりうる」
という教えを実感することがあるのですが、どうなんでしょうかね〜?

さて、あつこばさんが軍事力による支配、暴力による支配を否定したいお気持ちはよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜くわかりました。
しかしながら振り返ってみてください、われわれが「暴力による支配」を抜け出せたことがあったでしょうか?

大昔から今まで、20世紀以前の社会も、20世紀中盤の戦間期も、第二次大戦以降の冷戦時代も、現代のテロ社会も、すべて国家間の関係というものは国連をはじめとした地域同盟や軍隊や警察機関などの暴力装置が平和の一翼を担って来ました。

そのような事実を否定した上で、「暴力による支配」に対して反対した所でそれは暴力による教育を否定した教育現場で言葉の暴力が増大したかのごとく、経済的、資源的、技術的、外交的な非暴力的なな暴力行為がエスカレートするだけというのが現状だと思います。

アメリカに代表される「先進国」のエゴをゴリ押しする支配は確かに問題ではありますが、ではイランのごとく欧米と隔絶したイスラム革命を行い自らの理論を押し通したり、中国のごとく一党独裁の理論で周辺国との摩擦を増やすことに平和への道があるとも思えません。

はたして「現実的」な考え方は「現状を追認」するだけのものなのでしょうか?
軍事力による「先進国」のエゴをゴリ押しする支配に反対することとと反戦平和のデモになんの繋がりがあるのでしょうか?

知識の足りない私に教えて下されば幸いです。

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