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Roda de Disco ホーダ ヂ ヂスココミュの2013/2/2 Vol.40 紹介音源リスト

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ケペルです。
昨夜恵比寿にお集まりいただいた皆さん、ありがとうございました。
たくさんの興味深い音楽に触れることが出来ました。

僕が最初にかけたのは1月25日がトム・ジョビンの誕生日だったので、ブラジルでかなり前に発売されたジョビンのDVD-AUDIO『Elis & Tom』をBGM的に聴いていただきました。

その後に香川県の高松で活躍するボサノヴァ・デュオ『Feriado / Suave 2』から「Dindi」を紹介しました。山本なつきさんのとても美しいノン・ヴィブラート・ヴォイスに魅了されます。

次に未発表のジルベルト・ジルの音源『Jump for joy』からロバータ・フラックとのデュオが楽しいタイトル曲を聴きました。アルバムとしてはクオリティの高い作品ですが、ジルの判断によってオクラ入りさせられた作品です。なぜか僕が音源をカセットで持っていました。30年以上前に、ある筋からいただいたものだったと思います。そういう事情なので、これはジャケットがありません。

ラストは70歳記念として「本」としてリリースされたミルトンのアルバム20作品の中から『Anima』を選んで1曲目「Evocação das montanhas」を聴きました。30年前の録音とは思えない、あるいは30年前の録音だからこその瑞々しい声が聴こえてきました。



コメント(5)

今回も、最近とこれからの新譜から

●Las Cafeteras / It's Time より
 M-10,Trabajador Trabajadora
最初はいきなり、メキシコのソン・ハローチョ。
メキシコのベラクルス地方のアフロ・メキシカン音楽「ソン・ハローチョ」。
代表的な曲は、あの「ラ・バンバ」
と言うか、そういう僕も、ラ・バンバくらいしか知らないですが。
そんな、ロン・ハローチョを、自分達の感覚で演奏している、
ロサンゼルスのグループです。
レキント・ギター、カホン、マリンブラなど、ソン・ハローチョ独特の楽器で奏でられる、アコースティックで陽気なサウンドをベースにしつつも、
ヒップホップ的感覚なども加えたサウンドで、歌詞は、メッセージ性の高い内容になってます。
紹介した曲は、労働者へ捧げた、ポエトリーリーディングに近いラップを取り入れたもの。

●Dom La Nena / Ela より
 M-7, Ela
ブラジル、ポルト・アレグレ出身の女性シンガーソングライター/チェロ奏者
幼少の頃に両親とともにフランスに移住、アルゼンチン、ウルグアイなどでも生活していたらしい。
現在は、ジャンヌ・モローやジェーン・バーキンのチェロ奏者として、ツアーに参加したりなどの活動もしています。
そんな彼女が、フランスのシンガーソングライター、ピエル・ファッチーニと共同で制作した、彼女のデビュー作。
彼女の生活してきた、ブラジル〜フランス〜アルゼンチンなどの音楽の要素が混ざり合い、ウイスパーヴォイス的な彼女のヴォーカルも手伝って、独特な感覚のサウンドに仕上がってます。

●Roberto Fonseca / Yo より
 M-6, Chabani
キューバの若手天才ピアニストの新作。
わずか15歳でプロデビュー。ブエナビスタ・ソシアルクラブのツアーで、ピアニストとして参加、さらにオマーラ・ポルトゥオンドのツアーでは、ピアニストとしてだけではなく、音楽プロデューサーも務めた。
キューバの今の新感覚サウンドを奏でるグループ、オブセッションのメンバーでもあり、現在進行形のキューバ音楽の中心的人物となってます。
そんな彼が、自らのルーツである、アフリカの音楽をテーマにした新作。
本作では、コラやトーキング・ドラムなどアフリカのパーカッションなどが参加。アルジェリアのライの人気歌手フォーデルや、マリの女性歌手ファツマタ・ディアラワなどもゲスト参加。
アフリカとラテンのリズムが絡み合い、ハイテンションなカッコいいサウンド満載です!
1月中旬にこのメンバーで来日してたのだが、見られなかったのが残念です。


毎回楽しいことが起こるホーダですが、前回はとくに思い出深い会になりました。

アフターアワーズの「どんく」でルシアーナ・ソウザの来日を知り、それが間もなくであると判明。その数日後にはコットンクラブでの最高の夜を迎えることができました。

ということで、今回は彼女の声の魅力の一端に迫ってみることにしました。

さて、私がルシアーナのことを知ったのは、エルメート・パスコアルの(ニワトリとの競演でも名高い)『神々の祭り』ではなく、彼女の数多のリーダー作品でもなくて、ホメロ・ルバンボとの『ブラジリアン・デュオ』でもありませんでした。

世界中から多くのアーティストを発掘し続けているスペインのFSNT(Fresh Suond New Talent)から出た1枚のアルバムの中に「偶然そこに居た」のがルシアーナだったというわけ。アジアンテイストのジャケットが一際印象的なアメリカのサックス奏者、Andrew Rathbunの "Jade" のオープニングを飾る1曲ですっかり彼女の声に魅了されてしまったのでした。



◆ "Part I" from Andrew Rathbun "JADE"

Andrew Rathbun(sax), Taylor Haskins(tp), Helen Richman(fl),
Chris Komer(french horn), John Stetch(p), Ben Street(b),
George Schuller(ds), Luciana Souza(voice)

今思うと、ファーストタッチがブラジリアンテイストでなくてよかったような気がします。それは、より彼女のヴォーカリストとしての才能の素晴らしさを(先入観なしに)知ることができたから。最初がエルメートやギジェルモ・クレインのアルバムだったら、その後の彼女との接し方は違っていただろうと思います。

このアルバムは作者が偶然見つけた米国系中国人の詩集にインスパイアされて生まれたものです。さしずめ、マーラーの『大地の歌』のジャズ版と言ったところでしょうか。編成もゆにーくですが、その中でも一際映えるのがルシアーナの声だと思います。

余談ながらFSNTのことを少々...

FSNTは90年代前半にスペインのバルセロナで産声を上げた気鋭のジャズレーベルです。基本ポリシーはミュージシャンに自由にレコーディングしてもらうこと。だから、手にする作品はどれもおもしろくて100番台までは殆どデフォルトで買っていました。バーゲンワゴンに並んでいることが多かったのも(哀しいけど)うれしかったです。

ミッションは2つあり、ひとつはスペインの才能あるミュージシャンたちを広く世界に送り出すこと。そして、もう一つはアメリカの録音機会に恵まれない実力派ミュージシャンたちにチャンスを与えること。ブラッド・メルドウのデビュー作もここから出ています。スペイン繋がりということで、南米のミュージシャンの作品もかなりあります。

スペインのジャズも魅力たっぷりなので、いつかホーダで紹介したいと思っています。

"JADE" では英語で歌っていたので確信は持てなかったのですが、調べたらルシアーナはブラジル人であることがすぐに判明。

そして、彼女の参加したCD集めが始まりました。Luciana Souzaのクレジットあるというだけの理由で手に入れたCDもあります。アメリカのギタリスト、ベン・シャーの『ボクをブラジルに連れてって』もそんな中の1枚です。

◆ "Please Take Me To Brazil" by Ben Sher & Tuda Bem (2000)

Ben Sher(guitars), Dennis Irwin(bass), Duduka da Fonseca(drums),
Valticho Anastacio(per), Kenny Barron(piano), Luciana Souza(vocal),
Adam Kolker(sax), Joe Barbato(accordion), Allen Sher(cello)

ブラジル人とアメリカ人の混成チームながら、なかなかのメンバー。残念ながら音源が発見できなかったので、ベン・シャーとヴォーカリストのデュオを貼っておきます。

http://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&v=LRHQ-JLkP8s&NR=1

ベン・シャーはブラジル音楽に魅せられてギターを志した人。現在はアカデミーで教育に携わる傍ら、演奏活動を続けているようです。

◆ブラジル大好き米国人ギタリストのオススメ Freddie Bryant

FSNTからCDを出しているフレディ・ブライアントもぜひ聴いてみてください。"Brazilian Rosewood" (1998) がなかなかの力作。クリス・チーク(sax)、ディエゴ・ウルコラ(tp)、エドワード・シモン(p)、アヴィシャイ・コーエン(b)、ホルヘ・ロッシー(ds)といった米国、アルゼンチン、ベネズエラ、イスラエルおよびスペイン人から成る「世界選抜チーム」でブラジル音楽にチャレンジしています。

さて、ルシアーナが所属するのはアメリカのサニーサイドレコード。ミュージシャンを大切にする気骨あるジャズレーベルのひとつだと思います。そんなサニーサイド繋がりで見つけた人がアルゼンチンのギル・エヴァンスと賞される鬼才、ギジェルモ・クレインでした。第3集まで出ている "Los Guachos" がなかなかの力作で、そこにルシアーナも参加しています。

◆ "De sabados pra dominguinhos" by Gullermo Klein "Los Guachos II" (1999)

Juan Cruz de Urquiza(tp), Richard Nant(tp & per), Diego Urcola(tp), Chris Cheek(ts & ss),
Bill McHenry(ts), Tony Malaby(ts), Sandro Tomasi(tb), Ben Monder(g),
Guilermo Klein(p & vo), Fernando Huergo(b), Marlon Browden(ds), Jeff Ballard(per),
Luciana Souza(voice)



トランペット奏者にサンドイッチの形で熱演するルシアーナはすっかりホーンセクションの一員になりきっています。「ホーンライク」ではなくて「そのもの」ですね。並み居る強者たちと溶け合いながらも、けして埋没しないところが持ち味でしょうか。エルメート・パスコアルの作品としてお馴染みの曲ですが、NYあるいはブエノスアイレスといった大都会の空気を醸し出す演奏スタイルもなかなか魅力的だと思います。

ユニークな演奏が続いたので、最後はブラジルで締めようということで選んだのがジョン・パチトゥッチの1枚。当代きってのジャズベーシストの一人ですが、ラテンアメリカのミュージシャン達との共演を通じてワールドワイドな感性を磨いてる人だと思います。ホーダではジョビンの曲をかけましたが、ジャヴァンの曲もなかなかイケます。

◆ "Lei" from John Patitucci "Songs, Stories & Spirituals" (2003)

http://www.youtube.com/watch?v=sIbNU_04A-U

John Patitucci(b), Brian Blade(ds), Edward Simon(p), Luciana Souza(voice)

歌手にとどまらず、作曲家、パーカッション奏者、ホーンプレーヤー、そして詩人としての幅広い活躍が魅力のルシアーナ。そんな彼女がもっとも輝くのは?

私的には一番はまるのはピアノトリオ+サックスに彼女の声が加わるクインテットではないかと思っています。共演するサックス奏者を本気にさせるくらいのホーンプレイヤーだから。「ブラジリアン・デュオズ」で名を馳せたルシアーナですが、そんなスタイルでのライブも体験してみたいです。
すっかり曲目のアップが遅れてしまいました。

この日は昨年末、105歳で他界したブラジルの重要人物2人ともう1名に捧げる曲をかけさせていただきました。

1.CEU DE BRASILIA/Toninho Horta
〜"Durango Kids"

1人目の重要人物はブラジルを代表する建築家 Oscar Niemeyer、今回は彼の作品が多く残る人工都市ブラジリアをモチーフにした1曲を。

2.DONA CANO/Daniela Mercury
〜"Feijao Com Arroz"

2人目はカエターノ・ヴェローゾとマリア・ベターニアの母上であるドナ・カノー。カエターノの"MUITO"のジャッケットで見られるように、何とも気品のある方でした。今回は1990代後半に故ネギニーニョ・ド・サンバの後押しで登場した”女性版Olodum”Banda Feminina Didaをフューチャーしたダニエラの1曲を。

もう一人とは私的な事となりますが、昨年後半105歳で他界した自分の曾祖母。少
少々因縁めいたものを感じてしまいました。
続きです。

後半は比較的新しいアルバムから。

3.LUZ DA TERRA/PAULA SANTORO
〜"Mar do meu mundo"

ミナス出身の女性シンガー、パウラ・サントーロの最新作から。タイトルからして海をテーマとした鮮やかなジャケットですが、今回は同じくミナス勢アントニオ・ローレイロのカバー曲を聴いて戴きました。コンガーダのタンボールが良いアクセントになっている壮大な1曲です。

4.AVANTE/SIBA
〜"AVANTE"

発売としては数年前になるようですが、元メストリ・アンブロージオの中心人物シバのソロ作品から。今回は一切ローカルな民族楽器なし?彼自身はギターのみ、あとはチューバ、ドラムス、アントニオ・ローレイロのヴィブラフォン、キーボードという変則構成。でもどの曲もそこはかとなく北東部の雰囲気があふれてます。今回はあくまでも前向きなタイトル曲を。

5.Lo que mas me gusta/Francesca Ancarola
〜"TEMPLAZA"

何年か前にウーゴ・ファトルーソ、松田美緒さんとの三つ巴の日本公演で伸びやかな声を聴かせてくれたチリの女性女性シンガー、フランシスカ・アンカローラ。今回はセルフ・プロデュースながら、曲によってカルロス・アギーレ、Quinteto Vemto em madeira一派らのバックアップを受け、ウーゴの曲をはじめ様々な曲に挑んでいる力作です。今回はちょっとアフリカの大地が見えてきそうなオープニング曲を聴いて戴きました。

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