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ウッディー瓦版/コミュの★奈良雑感★

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04月08日(日)は珍しく午前中にベッドから這い出し、ハニーと共に奈良へ。

JR奈良駅近辺の「cafe sample」つー店のフリースペースで、ハニーの嵯峨美時代の親友M-女史が合同展をやってるらしく、それを見に行くのと、ついでに奈良公園で花見しちまおーと。

朝はピーカンぽく晴れてたのに、昼遅めにJRで奈良に着くとドンヨリ。でもまー、商店街を抜けて広大な奈良公園に差し掛かると桜もチラホラ。しかし、花見客風の集団が異常に少なく何でかなー、割合花見日和なのにと思いつつ、公園内の芝生に踏み込んですぐに気づいた。一面鹿のフン〜!

確かにこれじゃ、いくら上の桜が綺麗でも、シート敷いたとしても座り込もうつー気にならないよなー。鹿のフンなんてそんなデカいもんじゃないんだけど、やっぱフンはフンだし。ひと粒ひと粒は小さいがなんせ数があるので、一帯はやはり獣クサイつーか動物園臭が漂っている。

で、フンは大量にあるが、鹿が見当たらない。何年か前に来た時には、奈良県庁に面した幹線道路沿いの芝生にもワンサといたのに、パッと見一、二匹くらい。ひょっとして花見時期だけに、あんまフンを捲き散らしたり、人と関わらないよう奈良市がどっかに囲い込んでるのかも。ありえそー。で、たまに遭遇する固体もなんだかクタビレ果てて世を拗ねた感じだ。奈良よ、鹿よ、どうした?

まー、適当に桜を交えて写真撮りつつ公園奥へと進むと程なく東大寺前へ。阿吽の呼吸を交わし合うバカデカイ仁王像にスゴまれつつ、古いが立派な伽藍をくぐり境内へ。大仏を見ようにも寺は閉館が早いので時間的に無理かと諦めていたが、大仏殿は5時半まで入場可!早々にチケットを買って中へ。

広々とした庭園を前にしてド〜〜〜〜〜ンと聳え、その威容を誇る世界最大の木造建築、東大寺金堂こと「大仏殿」。その圧倒的な風景は何度見ても僕の“これくらいのデカさだったっけ”とう予想を超えてしまい頭をクラクラさせる。僕はこういうクラクラ感が好きである。もっとクラクラしてぇー。まー建物形状は巨大銭湯的な佇まいでもあるが。

んでまた、中に鎮座ましましている大仏がデケェ〜〜〜〜〜ツ。一応高さ15mとなっているが、印象としてはその2倍くらいには感じる。そりゃま座禅組んでるんだし15mつーのは座高であり、立てば30mはあろうということ、それに外からみてビビッたデカい建物の天井ギリギリに頭があることなどから、実際よりデカく思えるのだろう。

この通称「奈良の大仏」、東大寺金堂の本尊は盧舎那仏(ルシャナブツ)と言い、太陽を人格化した最高位の存在で、密教の大日如来と同じ尊格らしい。左に虚空(=宇宙を司る)菩薩、右に観音(世間の音=声を観る)菩薩を従えている。大仏の裏側左右には四天王からチョイスされた多聞天像(毘沙門天)と広目天。双方共足元にスゴイ顔した夜叉を踏み付けている。

尚、資料によると金堂内の仏像は本尊のみ銅造であり、あとは木造。また別の資料によれば、高温で溶かした銅を型に嵌めて本尊を仕上げる際、仏像に命を吹き込むため、銅の中に美しい女性が生きたまま溶かし込まれたらしく、最後の瞬間に女性は「イアラ〜〜〜〜〜!!」という意味不明の叫びを残したという(?)。

不思議なのは子供の頃見た感じより大仏をデカく感じることだ。多分ガキは“お寺=退屈でジジムサイ場所”としてしか認識していないので、大仏と言えど興味が湧かず、素無視して柱くぐりに夢中になっていたのだろう。柱くぐりというのは大仏右斜後ろにある柱の根元に穴(大仏の鼻の穴と同じ大きさらしい)が空けられており、ここをくぐると無病息災つー一種の儀式。ちなみにハニーは途中で引っ掛かった外人の後に続いて柱をくぐってご満悦。

また、この日はちょうど釈迦様生誕を祝う「花祭り」だったらしく、大仏殿前に花で飾らた御堂が置かれ、その中に安置された国宝の「誕生釈迦仏立像」に甘茶を注いだり。楽しい。

奈良公園及び大仏を堪能し、途中、カフェで一服した後、M-女史の個展を観に。

DMの地図を頼りに会場の「cafe sample」近くまで行くと、道路の向こうからハニーを呼ぶ声。丁度通りかかったM-女史デアル。挨拶を交わし3人で「cafe sample」ビル2階のギャラリーへ。

古いビルの一室にパネルで壁を巡らせたつー佇まいの会場の雰囲気はナカナカ。そこにM-女史による大小の油彩やラフスケッチが飾られ、空間のあちこちには針金をグルグル捲きにして造られた奇妙な人形のオブジェがレイアウトされている。これは別のアーティストの作品らしく、今回はM-女史とその人の合同展らしい。

M-女史の絵を一目見て、「ハニーの親友ぺー」と感じた。同じくナマっぽい抽象である。この表現は分かりにくいし、間違っていてハニーに怒られるかもだが。止むに止まれず描かれた、まったく精神の一部のような絵。精神とは何か。ナマナマしいが、形はない、すなわち抽象。まるでピリピリとした神経がペンでなぞられ、芥川龍之介の言った“漠然とした不安”が輪郭も不明瞭に露呈して鈍く光っている、またはそのまま塗り込めれているかのようである。

M-女史のテーマは森だ。そこは煌めく生成の森でななく、言わば深く根付く暗喩の森、心象の森である。森はあらゆるものを包み、隠すが、その森を形作っているのは一本一本が地中に根を張った木であり、彼女の絵には、包み、隠し切れない何ものかが現われている、そんな気がする。

話を聞いていると、M-女史は精神的にしんどい時にそれを“外に出す”イコール“絵を描く”らしい。描かれた森は、彼女の出身地である東北地方の風景がベースになっているらしいが、ほとんどの絵がそういうモチベーションを経て出来上がるらしく、しんどい時の、原風景への回帰性みたいなものも感じた。ごめんなさい、勝手に言ってるだけです。

1階で今回の個展と連動したバンドのライブがあるらしく、下のバースペースへ移動。カウンターでビールを飲んでいるとさっき奈良公園の帰りに寄ったカフェで僕らを見かけたつー女のコがハニーに話し掛けて来て、ヒトシキリ盛り上がっている様子。

バースペースには続々と地元のクラバー(?)達が詰め掛け、陽気な外人なんかも混ざり、狭めの店内は時ならぬ賑わいに華やいでいる。これが平城カルチャーの現在なのか。けっこうイキがいいつーか、個展とライブが一体となったパーティー全体がスタイリッシュな雰囲気でちょいびっくりした。

で、バースペースの奥に設えられた小ホールで数組のライブを観賞。複数のテーブルの上には多様な機材が積み重ねられ、無数のシールドが床をのたくっている。その光景にはワクワクしたが、最初は環境系テクノつーのかトランスつーのか、リズムがない音響が延々続いたので椅子に座ってビール片手にウトウト。しゃあない。2番目はi-Bookをメインマシンにして、リズム主体のサンプリング&コラージュミュージックを鳴り響かせるちょんまげ眼鏡の兄チャン。ようやく身体が揺れる。

3番目はあれ何つーんだろ?演者が地べたに座り込んで、メチャ長い竹の筒みたいのをウニャウニャと喋るが如くに吹く、みたいなインド風の楽器。いや、チベットか?そーいやブライアン・ジョーンズの「ジャジュカ」にこういう音が入ってたような…その筒を吹く人が2人いて、両サイドにはこれまた座り込んだままアコギ弾く人がいて…とにかく不思議なバンド。

4番目はM-女史お勧めの男女(姉弟らしい)のユニット。弟はアコギを弾きつつデジタル機器を器用に操ってリズムやシンセサイザーを制御。時にはアコギをバイオリンの弦で弾いたりとか。おもしれー。姉はビョーク+エンヤてな佇まい。歌うめー。完璧没我、トランス系。この人たちは日本よりもヨーロッパ圏での評価が高いらしい。しかし、程なく終電の時間が迫り、僕とハニーは泣く泣く帰路へ。もうちょい聴きたかったじぇ。かなり気に入ったらしく、ハニーは姉弟ユニットのCDゲット。

いや、桜、鹿のフン、大仏、個展、ライブ、と濃い一日であった。

ところで、平城京遷都(奈良から京都へ都が移された)は何年か?710年である。
暗記法は有名。奈良に都は“ナイワ=710”である。

んで…奈良に鹿はいナイワ。

あと…奈良のクラブシーンはええワ。

ジャンジャン。

(ウッディー:07-04/10)

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