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C型肝炎コミュのC型肝炎市民講座内容

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治療情報最前線のトピックスで、nishinoさんが紹介してくれていた市民講座に行って来ました。
今回行ってきたのは
http://www.tokankai.com/txt/news.html
で紹介のあった
7/19(月)NPO法人東京肝臓友の会、町田肝臓友の会、東レ(株)共催のものです。
東レ共催ですが、薬の話はほとんどありませんでした。

雰囲気だけでもと思い、会場の様子を撮影しておきました。200名入れる大きな会場で、来場者にはノートとボールペンが配られていました。
写真は13時過ぎのもの。講座開始時刻の14時には80名位は集まっていました。


●「肝臓に役立つか!サプリメント」
講師:せんぽ東京高輪病院 栄養管理室長 足立香代子先生
サプリメントによって鉄分を取りすぎてしまう危険性の話が主。
有益と思った情報を箇条書きします。

・サプリメントは取らなくても害にならないのだから極力取らないほうがいい。普段の食事で栄養を取ることを心がけて欲しい。
・10年以上摂取していてなんの問題もないのであれば、それは肝炎に対して害を与えないものだろうから、無理してやめる必要もない。
・通院中であれば、一旦サプリメントをやめてみて、検査の結果に違いがあるかどうか確認してみるという方法もある。

◆摂取するときに注意が必要なサプリメントなど
・カルシウム
骨を丈夫にするためという事で年配の人が取っている事が多いが、カルシウムだけではなくマグネシウム、亜鉛などが入っている事が多いので、成分をよく確認する。
・ウコン(しょうがの一種)
NG。特に秋ウコンはクルクミンが多く、鉄分が多い。普通のしょうがを取る分には問題ない。
・ミネラルウォーター
マグネシウムを多く含むものは大量に飲まないように。成分を確認すること。
・アガリスク
ガンが治るという情報があるが、がん予防で摂取した人が、肝臓障害で亡くなった例もある。普通のきのこを食べなさい。
・梅エキス
ガンが治ったという話を最近テレビで放送されていたらしいが、根拠はない。
以前、ASTを下げるという臨床が行われて27例中15例に効果があったと言われているが、同時に体重減少などの改善をしている事もあるので、エビデンス(科学的根拠)が少ない。
エキスは強いので、通常の梅を取っていれば充分。
・メリロート(下半身のむくみをとるダイエットサプリメント)とブルーベリーの同時摂取
ASTをあげてしまう可能性がある。
・グルコサミン
影響のないものもあるが、多くの会社で出していて、同じ製品名でも成分が違うので、成分をしっかりと確認すること
・その他、
青汁、マコモ、アロエ、プルーン

とにかくサプリメントは抽出されたものを使うので成分が濃すぎるというのが問題のようです。
βカロチンが必要と思ったらにんじんを食べなさい。
疲れやすいので酸っぱいものと思ったら梅干を食べなさい。
という事でした。

◆貧血、脂肪肝について
鉄分の摂取を抑えることでの貧血症状については
・C型肝炎患者が取ってよいとされる1日6mgの鉄分を摂取していれば、鉄欠乏性貧血を起こす事はまずない。
・リバビリンの副作用で貧血が起きている場合は、赤血球の破壊による貧血症状なので、鉄分を取っても改善はされないから無理に鉄分を取る必要はない。
・女性は閉経すると自動的に鉄分を流すことがなくなるために、年を取ると鉄分が溜まり、ASTの値が上がることが多い。
・脂肪肝の人は夕食を少なくすることでコントロールするのが効果的である。



●「あきらめないで!最新のC型肝炎治療」
講師:昭和大学藤が丘病院 消化器内科 准教授 井上和明先生

C型肝炎の治療の推移や臨床症例の紹介。
肝ガンは日本人に多い、肝炎のステージの話などいわゆる情報提供がほとんどで本などで仕入れられる情報なのでここでは紹介しません。

それ以外に有益と思われる情報は以下でした。
◆C型肝炎のキャリアだが、肝臓値が正常だから治療をしないでもよいと言われている人に対して
・AST30で正常というのは甘いラインだと思う(井上先生の見解)。欧米では20くらいが正常ラインとしている。
・AST30〜40、血小板 15万以下であれば、治療をする事を勧める。

◆HCVとRNAについて
・勘違いしている人が多いが、HCV陽性というのは、あくまでも抗体が陽性であるということ。RNAがあるかないかでC型肝炎ウィルスがあるかないかが判断される。
・故に治療後HCV陽性のままであってもRNAがなければ完治している。

◆薬について
・新薬について
プロテアーゼ阻害剤
ポリメラーゼ阻害剤
サイクロフィリン阻害剤
が研究中。
上から順に認可される方向になっている。 (あくまでも予定)
・3年後に飲み薬のみの新薬がでるという話が一部であったそうだが、現在海外と一部国内の病院で治験中。日本で3年後に認可される可能性は少ない。
・コレステロールを下げる薬が有用であるのは確かだがエビデンスは少ない。


こんなところです。
参加者は年配(60代以上)の方が多く、やはり年を取るとひどくなる人が多いのかもしれません。
他の講演会でもそうなんですが、年配の人の質問って長いあせあせ(飛び散る汗)
自分の治療内容や先生に言われたことなどを延々と話す方も多く、質問時間は予定をかなりオーバー。
新薬についてちょっと質問したかったのですが、時間切れになってしまいました。
次回講演会に行く機会があれば、早めに質問をしよう。

以上です。
わかりにくい点もあるかと思いますが、少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。

コメント(1)

東レ共催ゆえにV-RADについての解説(営業トーク)も期待したかったですが
既存情報の啓蒙が優先されましたか…残念。

nishinoはサプリメントに関してウコン、納豆、レバー、グレープフルーツを食事療法に取り入れてはいけないと担当医にもよく注意されてました。
逆に推奨されていたのが(普通の)ヨーグルト、病気に効くとか効かないとかではなく体調管理目的ですね。
また、治療中の食事は副作用による脂肪肝に注意する必要上ある程度自律的制限を求められました。

あと、これは新薬についてですが空腹時の服用禁止、服用前に軽く食べることを推奨されました、おにぎり一個とか。
これについては認可までにどうなるかはわからないですが、一応留意したほうがいいと思います。

薬についてですが、飲み薬のみというのはおそらく経口インターフェロンではないかと…これはまだ海のものとも山のものともわからないですねえ。
それより認可されるとしたら長期持続のペグインターフェロン(おそらく「ZALBIN」)かなあ。
ただし治療中血液検査のために毎週のように足しげく病院通いをする国内事情を考えれば日本の場合あまり意味が無いような気もしますが。

プロテアーゼ阻害薬はおそらく「telaprevir」と「Boceprevir」のことでしょうね。
ポリメラーゼ阻害薬は「RG7128」あたりが筆頭か…これら二種はとにかく数多く開発されてますからその後も毎年のように認可されていくでしょう。
薬価下落に反映されることを期待したいところです。
しかしサイクロフィリン阻害剤は「Debio 025」あたりがまだPhase2a、多くはまだ前臨床かインビトロですから何年後までをビジョンとして見てるのかちょっと気になりますね。

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