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Ｍ・ウエルベック『闘争領域の拡大』

mixiユーザー 2004年11月14日 12:39

Ｍ・ウエルベック『闘争領域の拡大』（中村佳子訳、角川書店）

首を長くして待った、ウエルベックのデビュー小説の翻訳。

他人への無関心を強いる資本主義、
美醜によって決定付けられる社会階級、
これらを、見事に描いている。
別世界を提示しようと模索した『素粒子』ほどの
壮大さはないけれど、『プラットフォーム』よりは
完成度が高い。

コメント(2)

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[2] mixiユーザー 11月14日 22:15

クローンの哲学

ヒグチさんへ

ウエルベックのショーペンハウアー論は
訳される可能性は低いでしょうね。
英語にでもなってくれるといいのですが。

日本で、明確にクローンに賛成してるのは
小泉義之という哲学者。
『生殖の哲学』（河出書房）が実におもしろい。
ヒトクローン技術が完成すれば、
少なくとも男性なしで子孫残せるのだから、
男を絶滅させられるのは確か。

もうすぐ南の島にいくから、
旅行小説、いやパックツアー小説の
『プラットフォーム』を読み返してみようかしら。

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