第七章 : 人間が永遠と時間を見る二つの霊的な眼について。 そしていかに一方が他方によって妨げられるか。
( Von czweien geistlichen augen, mit den der mensch sich yn die ewikeit vnd yn dy czeit vund wie eyns von dem andern gehindert wirt. )
[ キリストの魂には(右と左,計)眼が二つある,と言われ書かれていることに注意してほしい.]*1
*1 誰の発言・叙述か不詳.
始めに,キリストは魂を創造された(時に)・・・*1.
( In dem anbegynne, do sie geschaffen wart, kert sie das recht auge yn die weichkeit vnnd・・・)
[ Wie das den menschen nutzer vund besser sey, das er war neme, was got mit ym wircken w o l l e , adder wor czu en got nutzen wil, dennne ab er wuste, was got mit allein creaturen ye gewurcht hat adder ymmer wicken wil, vnd wie zelickeit alleyne leyt an gote vun an seynen werckenn vnnd nichit an der creature. ]
第十章 : いかにして完全な人間は,自分たちが永遠なる善にとって,人間にとっての手であるかのようにありたい,ということ以外何も求めないか. またいかにして彼らが地獄に対する恐怖と天国への欲求を失ったか.
[ Wie die volkommen menschen anders nichit begern, dennne das sie dem weigen gute mochten geseyn als dem menschen seyne hant ist, vnd wie sie vorloren haben vorcht der hellen vnd begerunge des hymmelrichs. ]
真の光によって霊的な照明を受けた人たちは,自分達が求め或いは選ぶことのできる全てのものは,被造物としてある限りの被造物によって( von allen creaturen yn dem als creatur ),これまで求め或いは選ばれ或いは認識されてきたものに比べて,何でもない( nichits ist )ものである*1ことを認識している.
其れ故,彼らは,一切の欲求と選択とを捨てて,そして自分自身とすべてを永遠なる善に委ねまた任せる.
第十一章 いかにして義なる人がこの世において地獄に入れられ,そしてそこにおいて慰められ得ないか,またいかにして義なる人が地獄から出されて天国へ移され,そしてそこにおいて悲しまされ得ないか.
[ Wie die volkommen menschen anders nichit begern, denne das sie dem ewigen gute mochten geseyn als dem menschen seyne hant ist, vnd wie sie vorloren haben vorcht der hellen vnd begerunge des hymmelriches. ]
〔 そうではなく 〕キリストは内的な平和を言っている〔弟子たちに残している〕のである. この内的な平和は「人があらゆる誘惑や苦境,苦難,悲惨,または恥辱あるいはこれに類するものにおいて快活で忍耐強くいられるように,このようなものすべてを突き破り,突き通る」もの〔つまりこの世の苦しみに打ち勝つ力〕なのである.
この状態に,キリストの弟子たちと同様,全ての出世間的な神の友,キリストに真に倣い従う者もあった.
この状態を愛し,熱心であり,真剣であるものは,「神自身である真の永遠なる平和( ewigen friede, der do got ist )」を被造物に可能な限り十分認識できる.
[ Capiturm 13 : Wie der mensch den bilden etwas czu frue vrlaub gibt. ]
XIII
タウラーは言う,真理を〔感覚的な:山内〕像*1から受け取らないうちに「早々と像を棄てる人が世の中にはかなりいる」(タウラー説教集)と.
彼らは,〔早々と像を棄てることにより〕自分自身をたるませるが故に,殆ど/全く真理に達しない. 其れ故,人が熱心に心がけるべきことは,神の業とその要請,励まし及び戒めであり,人間の業,要請〔or 人間の業の要請〕または戒めではない*2.