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everblueコミュのoceans as wilderness : convulsion of the earth

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長い文章ですが、ぜひ、読んで下さい。
よろしくお願いします。

                ***

先日、ナショナルジオグラフィックチャンネルで、エドワード・ノートンがナヴィゲーターの『地球大異変!』という番組が放送されていて、
#4のその回のタイトルは、『水質汚染』でした。

番組の中で、いろんな例が示されていました。

アメリカの農業では、約75000種(!)もの科学薬品・農薬が使われているそうです。
使用されている作物は、トウモロコシやサトウキビ、ジャガイモやオレンジなど、きりがありません。
もちろん日本にも輸入されています。
それらに使われている農薬は、それぞれの作物に適すように調合され作られてはいても、土壌や生物、環境に与える影響までを考慮して作られたものはほとんど無いそうです。

ある生物学者が農場近くの広大な湿地帯で、カエルの生態を調べたところ、卵巣を持つ奇形のオス(両性具有)が多数見つかり、地道な分析調査の結果、その地域で使用されていた農薬の影響であることがわかりました。

カエルではなく人間の、ロサンゼルスやニューヨークなどの大都市に住む男性と、ミズーリやアイオワなどの地方の人口過疎地に住む男性の精子の数を調べると、驚くべき明確な違いが発見されました。
劣悪に汚染された大都市に住む男性よりも、農地が多い地域に住む男性の精子の方が、弱く少なかったのです。
その主な原因は、散布された農薬が、土壌や水質浄化施設で消去しきれないまま、水道水として体内に取り入れられたからだと考えられています。
これは、都会に住む人は安全だと示す例ではありません。
男性に限られた例ではありません。
膨大な種類の農薬の全てを浄化するのは、現代のどんな汚水処理場でも不可能だそうです。
そして体内に取り込まれた薬品のほとんどは排泄されるそうですが、微々に残り体内に蓄積された薬品は、次世代にまで影響を及ぼすと考えられています。

五大湖からカナダを流れ大西洋にそそがれるセントローレンス川に棲むベルーガ(白クジラの一種)は、野生動物のなかで一番癌(ガン)発症率が高いそうです。

地球に棲む生物の一種である人間にとって、動物に影響があるケミカル薬品が無害なはずがありません。

世界最大の珊瑚礁であるグレートバリアリーフでは、近年サンゴを食い荒らすオニヒトデが大量発生しています。
その原因の一つに、田畑に使われる人工肥料に含まれる窒素が、藻類などのプランクトンを大量発生させ、藻類を好むヒトデの異常繁殖の原因と考えられています。
大量発生したスターフィッシュ(ヒトデ)は、プランクトンだけでは飽き足らずに、サンゴまで食べるのです。
嵐の後に、水量が豊富な河川の河口付近は窒素濃度が高く、付近の海域ではオニヒトデも大量発生してることが確認されました。

オニヒトデが、自然に大量発生したとすれば、なんの影響もないでしょう。しかし、そのオニヒトデを導いたのは人工肥料であるということが、異常事態であることを明確に示しています。

どんなに小さい一滴の農薬でも、浄化されきることなく地下に潜り、その一滴が集まり小川にそそがれ大河に変わり、そしてその全ては海に注がれるのです。
どれだけ海が広くても、人工の一滴が浄化されるとは思えません。
そして、そんな海から蒸発してできた雲が雨を降らすのは、自分達の頭上です。
農場の近くに暮らす人たちよりも、汚水が溢れる沿岸で波乗りをするサーファーの方が、影響を受けているのかもしれません。
こんなに素晴らしいサーフィンなのに。

                ***

patagoniaのカタログに書かれていたことを抜粋します。

『海洋汚染の75%は陸地からもたらされます。石炭火力発電所や水銀系塩素工場から排出される毒性の強い水銀は、いったん水中に流れ出ると微生物によりメチル水銀に変化します。そしてそういったメチル水銀により汚染されてしまった小魚を食べる大型魚へと食物連鎖に入り込んでいきます。溶解も分解もしない水銀は体内にどんどん蓄積されるため、その汚染レベルは高まる一方です』

その大型魚を食べるのは、人間です。

『1世紀以上も前に、陸域での商業狩猟が持続可能ではないことに気づいているにもかかわらず、海に残されたごくわずかな海洋生物の乱獲はいまも続いています。さらに世界の海では大型魚の90%以上が消滅してしまった、と科学者は伝えています』

『無差別な地曳網漁は、無思慮な森林伐採と酷似します』

『現在「ノー・テイク」海洋保護区域は数えるほどしか存在しません。皮肉にも、既存の海洋保護区のほとんどは、軍事活動用地や刑務所、原子炉など、事実上、厳重警備が敷かれていて侵入禁止の特別保有地にあります。たとえばフロリダのケープ・カナベラル保護区は、1962年に警備上の理由で岬を囲む15平方マイルの海域が禁漁区となりました。『サイエンス』誌の伝えるところによると、現在ケープ・カナベラル保護区内には、区外に比べて2倍以上の釣りの対象魚が生息するばかりか、70年以上も生きるといわれているブラックドラムのような魚がさらに大きく成長した末に保護区の外に溢れ出ているおかげで、周辺海域ではスポーツフィッシングが活況を呈しているとのことです。要領を心得た釣り人たちは立入禁止区域ぎりぎりまでボートを乗り入れ、世界記録級のレッドドラムやブラックドラム、スポットシートラウトなどを捕獲しています』

『海域への出入りが自由だったという長年にわたる習慣から、「ノー・テイク」区域の設定に対しては強い反感が存在し、また漁獲量の減少と規制の強化に直面する漁業関係者は当然ながら漁業区の削減をしぶります。けれども保護区が定着している国々では、漁業関係者はその恩恵を理解して、「ノー・テイク」の施行に協力的な姿勢を示しています』

『カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州のホワイトクリフ・パークは象徴的な存在に過ぎませんが、それでも大型魚数種の生息域であり、枯渇状態にある海のオアシスでもあります。カリフォルニア州沿岸で保護区のネットワークが実現すれば、それは国の誇りとなるに違いありません。海洋保護区は病める海に対する万能薬ではありませんが、回復に向けては非常に効果の高い手段です。私たちはいまこそ、海にその回復のチャンスを与えなければなりません。海洋保護区は過去をかえりみ、未来をのぞく窓なのです』

                ***

そんな生態系の変化は、その頂点に居る人間に必ず影響を及ぼすと思います。
これはもう未来の不安ではなく、今、現実に起きている事実です。
これは地震や津波などの天変地異より、何倍も恐ろしい現実です。
人間が利便を求めて作ったものには、何一つとして、地球に馴染むものなどありはしません。
グレートバリアリーフに異常繁殖するオニヒトデのように、宇宙の眼から見れば、人間も、地球に異常繁殖する寄生虫なのかもしれません。

でも、人間が持つ素晴らしさは、どんなに暗黒の絶望の中からでも、希望を信じられる力だと思います。
それは、生態系の頂点に居る人間の責任でもあると思います。
先に書いた、
『できることから始める』
より以前に、自分達が住む環境の現実を知ることで、なにかを始めるきっかけになれば、こんな素敵なことはないと思います。
母なる海のうねりや、自然の貴さと素晴らしさを、純粋に敏感に意識した時、地球の悲鳴に敏感になれると思います。
個人の勇気は、宇宙の力で導かれて、いずれ大きなうねりになっていくと思います。


『海』という字の中には『母』がいる。


                ***

patagonia 『oceans as wilderness』サイト
http://www.patagonia.com/japan/enviro/oaw/index.shtml

convulsion=麻痺・ひきつけ・震撼etc

                ***

写真
左『大海原』
中『水母(海月・くらげ)』
右『丹後の黄金の夕陽』

掲載元コミュ『波乗りと人生』
http://mixi.jp/view_community.pl?id=431098
掲載元トピック『oceans as wilderness』
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=5024981&comm_id=431098

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